【Reporter:はつしも】
9月23日、J1リーグ第18節
「川崎フロンターレvs横浜FC戦」が等々力陸上競技場で開催されました。
日本サッカー界のレジェン
「キングカズ」こと三浦知良選手が13年ぶりにJ1リーグに出場して大きな注目を集めましたが、田中碧選手の1得点、旗手怜央選手の2得点により、川崎フロンターレが3-2で勝利しました。
これにより川崎フロンターレはJ1新記録の10連勝ののち、1敗1分けを挟んでふたたび6連勝を重ね、2位のセレッソ大阪との勝点差を「11」に広げました。
また、この試合は年に一度の
「川崎市制記念試合」でした。
恒例となっていた
川崎市出身・西城秀樹さんの「ハーフタイムYMCAショー」をコロッケさんが引き継ぎ、昨年に続けて2回目のショーを行いました。
■三浦知良選手・中村憲剛選手・中村俊輔選手の「レジェンド対決」
■同じく中村俊輔選手と、守田英正選手
横浜FCは、今期J1に昇格してきたクラブです。
同クラブは
三浦知良選手に加えて、中村俊輔選手、松井大輔選手と日本サッカー界のレジェンドと呼ばれる選手を擁するのが特長のひとつです。
特に
三浦知良選手は53歳にして現役、「キングカズ」としてサッカーファンのみならず日本国民に広く知られた選手です。
所属の横浜FCは2008シーズンから2019シーズンまで所属カテゴリーがJ2でしたが、2020シーズンは昇格により12季ぶりにJ1で出場することとなりました。
J1での出場は2007年12月1日浦和戦が最後でしたから、この日は約13年、4,680日ぶり出場となりました。
これまでの最高齢記録だった中山雅史選手の45歳2か月を大きく更新し、
53歳6か月28日でJ1出場という新記録が樹立されました。
これはおそらく、今後更新されることがないのではないでしょうか。
■DAZN twitter 三浦知良選手の交代
三浦知良選手は、ヴェルディ川崎時代には等々力陸上競技場がホームグラウンドであり、Jリーグ初得点を挙げた場所でもありました。
もっとも、試合後の公式記者会見での質疑で取り上げられたところ、相当昔のことでもあるため、今回の出場にあたって思い出すことはなかったということです。
同選手の長いキャリアからすれば、当然といえば当然でしょう。
「川崎フロンターレとの対戦では守る時間が長くなることはわかっていた」 「フロンターレが(横浜FCと)違ったのは最後にやりきる質の高さ」
そう、キングカズはフロンターレ戦を振り返りました。
この日はビジターながら、
同選手の紹介アナウンス時や交代時には一段大きな拍手がおこりました。
■復帰した中村憲剛選手
川崎フロンターレにも、
中村憲剛選手というレジェンドがいます。
イタリアなど海外も含め多くのクラブを渡り歩いた三浦知良選手に対して、中村憲剛は2003シーズンから18年にわたって川崎フロンターレ一筋でした。
このような生え抜きの中心選手のことを
「バンディエラ」(イタリア語で旗頭の意)、または「ワンクラブマン」と呼びます。
来月40歳を迎える中村憲剛選手も、昨季の大けがから8月29日「清水戦」で復帰したばかりです。
卓越した視野の広さ、「止める・蹴る」の高い技術を武器に国内のトップリーグでここまで戦えるその姿は、三浦知良選手同様レジェンドと呼ぶにふさわしいものでしょう。
この試合では、コーナーキックの大部分をつとめました。
■本日のヒーロー・田中碧選手
■本日のヒーロー・田中碧選手
■Jリーグtwitter ゴール動画 田中碧
一方、
この試合のヒーローは、川崎フロンターレをけん引する若手選手たちでした。
10番・大島僚太選手の負傷を受けてインサイドハーフ(中盤・前寄りのポジション)で起用された
田中碧選手は、ユース出身の生え抜き22歳です。
前半22分、ペナルティエリア内で見事なボールコントロールから振り向きざまに鋭いシュートを決めました。
■ゴールパフォーマンス「ゆりかごダンス」
このときの
ゴールパフォーマンスは「ゆりかごダンス」です。
これはサッカーのゴールパフォーマンスでは定番で、誰かにお子さんが生まれたときにお祝いで行うものです。
今回は戦術スタッフの二階堂さんにお子さんが生まれたお祝いということでした。
■もう一人のヒーロー・旗手怜央選手
■Jリーグtwitter ゴール動画 旗手怜央
そしてもうひとりのヒーローは、
2得点の旗手怜央選手でした。
同選手は静岡学園高校出身で、三浦知良選手の後輩にあたります。
試合後の公式記者会見では、
「先輩といっても大先輩なのであまりそういう(先輩後輩という感じ)はしない」
と前置きしつつ、
「日本サッカー界を引っ張ってきたような方。その前で名前を覚えてもらえるような結果を出せたのは良かった」
と振り返りました。
さて、時間を巻き戻して、この日の川崎市制記念試合は、
福田市長の挨拶からスタートしました。
福田市長は、川崎フロンターレ後援会の会長でもあります。
当初は等々力陸上競技場に来場する予定でしたが、台風の危機管理対応のために急遽来場がとりやめとなり、メッセージの読み上げとなりました。
■ハーフタイムショーを引き継がれたコロッケさん
かつて、川崎市制記念試合でハーフタイムショーをつとめてきた
西城秀樹さんは、2018年5月16日に逝去されました。
それを昨季から引き継がれたのが、
西城さんと親交があり、川崎市とも縁のあったコロッケさんです。
もう芸歴40年のベテランで、本日の川崎市制記念試合は「ベテラン揃い踏み」となりました。
■コロッケさんYMCAショー
■スタジアムの皆さんも「YMCA」
ハーフタイムショーでは、
コロッケさんが得意のものまねでスタジアムを盛り上げつつ、西城さんの代表曲「ヤングマン」に乗せて、スタジアム全体で「YMCA」の振り付けを踊りました。
現在は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、「拍手」「手拍子」「タオルマフラーを掲げる」などに応援スタイルが限定されています。
そのため、例年のように希望者を募ってトラック上で一緒に踊ったり、観客席で「ヤングマン」を歌ったりすることはできませんでしたが、
「手拍子」と「YMCAの振り付け」はOKでした。
安全に配慮した着席スタイルで、皆さん楽しまれていたと思います。
また今回は、川崎市制記念試合ということで、同じ川崎市をホームタウンとするプロスポーツクラブ
「川崎ブレイブサンダース」のマスコット「ロウル」も特別出演しました。
すでにイベントやオフィシャルグッズショップ「フロカフェ」などで両クラブのコラボレーションは進められていますが、
今回は等々力陸上競技場のホームゲームに登場となりました。
Bリーグも10月から開幕ということで、等々力陸上競技場からすぐ近く、とどろきアリーナ等で川崎ブレイブサンダースのホームゲームが行われていきます。
今回の出演は、開幕戦のPRを兼ねたものでしょう。
また大型イベントの一部規制緩和が行われ、Jリーグも10月から入場者数制限の緩和が行われます。
① 上限を入場可能数の 50%とする。
② 入場可能数が 17,000 人以上のスタジアムは 30%を目途とし段階的な緩和に努める。
③ 飛沫・接触リスクに配慮し、1m(イスの中心から中心まで半径 1m)以上の間隔をあける。
④ ①および②は あくまで上限であり、地域の感染状況やスタジアム形状等に鑑み、入場可能数や適用時期は主管クラブが決定する
Jリーグでの考え方は上記の通りで、
上限が「入場可能数の50%または5,000人のうち少ないほう」から、「入場可能数の50%」まで緩和されます。
ただし、等々力陸上競技場は②に該当するため、まずは「30%」が目途となるようです。
現状よりは、若干ながらチケットの取りにくさが緩和されるのではないでしょうか。
■ホームゲームイベント「ナゾトキっずランド」
一方、等々力陸上競技場周辺のホームゲームイベントでは、
8月に好評だった「ナゾトキっずランド」がふたたび開催されていました。
これは現在武蔵小杉・新丸子周辺を舞台に開催されている、
川崎フロンターレ×SCRAP ナゾトキ街歩きゲーム「川崎フロンターレ 絶対絶命からの脱出」のプロモーションをかねた入門編です。
等々力陸上競技場周辺に設置された謎を解いていくアトラクションで、少しやさしめになっています。
■「川崎フロンターレ 絶体絶命からの脱出」
「川崎フロンターレ 絶対絶命からの脱出」については、
2020/7/13エントリで詳細をご紹介しております。
新丸子・武蔵小杉周辺の商店街を、謎解きをしながら街歩きするもので、謎がいろいろ工夫されていて楽しめます。
開催期間は2020年12月27日まで、そろそろ日中も涼しくなってきましたから、まだ未体験の方はトライしてみてはいかがでしょうか。
(試合撮影:株式会社fawn 本平基)
【関連リンク】
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川崎フロンターレ ゲーム記録 第18節
(2020シーズン関連)
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