今井上町に、オフィス用キャビネットラックの専門メーカー「日本キャビネット工業株式会社」の本社工場があります。
先般、この本社工場のリニューアル工事が完了しました。
■今井上町の日本キャビネット工業本社工場(リニューアル前)
日本キャビネット工業は、星野商事株式会社(現:ニッキャビ株式会社。中原区宮内)の製造部門として1973年(※)に設立された会社です。
※同社グループ内のウェブサイト1972年と表記されている個所もあります。
同社は、オフィス内のIT設備等を収納するラックやコンソールデスクの製造を主たる事業としています。
一般の知名度は高くありませんが、東京証券取引所など、幅広い取引実績を有しています。
本社工場は今井上町の南武沿線道路よりも1本北側の通り沿いにありまして、二宮金次郎像が建てられているのを2008年から2009年にかけて、本サイトでもご紹介しておりました。
上記写真はリニューアル前のもので、白とグレーをベースにした外壁でした。
■リニューアル後の日本キャビネット工業
■新しくなった看板
そしてこちらが、リニューアル後の日本キャビネット工業です。
外壁が黒っぽく塗装しなおされ、今回のリニューアルかどうかわかりませんが、以前の撮影時点に比べると青い看板も新しくなっています。
■エントランスそばの二宮金次郎像
■「星野工場」の銘板
エントランスのそばには、以前から二宮金次郎像が立っています。
また、像の足元には「星野工場」と書かれた銘板も保存されていました。
前述の通り、日本キャビネット工業の親会社「ニッキャビ」は、1965年の創業当時は「星野商事」という商号でした。
この銘板は、当時の歴史を現在に残すものと思われます。
銘板には「大正五年」という記載も読み取れます。
大正五年というと1916年ですから、星野商事の創業よりも歴史を遡ります。
星野商事のさらに前身となる「星野工場」が、当時存在したようです。
■かつて屋上にあった二宮金次郎像
一方、二宮金次郎像は、2009年までは日本キャビネット工業の屋上に立っていました。
ところが地震によって破損・落下してしまい、安全のために地上で修復されることになりました。
現在、エントランスそばに立っているのはそのためです。
屋上にあったころから地上で修復されるまでの経過については、当時のエントリでご紹介しておりますので、関連リンクをご参照ください。
■屋上看板
かつては二宮金次郎像と並んでいた屋上看板は、現在も設置されています。
ただ、こちらも親会社の「星野商事」が「ニッキャビ」に商号変更されたこともあって、新しくなっていますね。
地域の細かい部分に着目してみると、ささやかな発見があったりします。
【関連リンク】
・日本キャビネット工業 ウェブサイト
・ニッキャビ ウェブサイト
・2008/2/15エントリ 武蔵小杉の空に、謎の人影
・2009/9/30エントリ 今井上町の二宮金次郎、地上に降り立つ
・2009/10/7エントリ 今井上町の二宮金次郎像が修復完了