2016年3月末をもって解体となる「小杉こども文化センター」に、代替施設が用意される見込みとなりました。
市民からの声を受けて川崎市が方向転換をしたもので、2016年度は中原区役所内に当面の代替施設を用意しつつ、並行してプレハブによる暫定施設の整備を再開発地区内で進めるものとなっています。
■小杉町3丁目東地区の「小杉こども文化センター」
■当座の代替施設が用意される中原区役所
本件は、現在川崎市議会第2回定例会が開催のさなか、2月19日に川崎市より代替施設について方向性が示されたものです。
コメントでお寄せいただいた通り、朝日新聞においても一部報道がなされておりますが、代替施設の面積等、詳細についてはこれから詰めていく段階にあります。
中原区役所および再開発地区において、どのようにスペースを捻出するものかはまだわかりません。
また朝日新聞の記事に無いところではプレハブ施設の完成は2017年度を目途とされていますが、こちらもまだ調整が必要なようです。
■朝日新聞による記事
■小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業のイメージパース
「小杉こども文化センター」は、小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業の区域内にあり、解体を行ったのちに建設を行う再開発ビルに再度入居をする予定です。
2016年3月の閉館から2019年度の完成までは約4年間を要し、それまでの代替施設は「模索をしたものの確保できなかった」ことが利用者向けの説明会でも告知されたばかりでした。
■小杉こども文化センターの休館告知
「小杉こども文化センター」は官設・民営の子育て支援施設であり、川崎市の設置のもと、公益財団法人かわさき市民活動センターが運営しています。
小中学生を中心に年間4万人ほどの利用者があり、先だっての「代替施設のない4年間の休館」については見直しを求める多くの声が寄せられました。
ただ、再開発事業は10年以上前にキックオフしたものです。
同施設建て替え中の代替施設確保についてもかねてから利用者の声があがり、市議会等でも要望が行われていたものの、模索の結果代替施設は用意できないという結論に至っていました。
それに基づいて、先般の説明会でも「ゼロ回答」が結論として示されていたわけです。
広く告知された結果、市民の声が強まったことでこうもあっさり結論が覆るのであれば、最初からやろうと思えばできたのではないか、というのも率直な感想ですが、ともあれ代替施設が用意できることになったのは良かったと思います。
代替施設は場所や予算の制約があろうかと思いますが、なるべく利用者のニーズに応えるものになると良いですね。
■当初代替利用施設として示された、新丸子こども文化センター
【関連リンク】
・小杉町3丁目東地区市街地再開発組合
・かわさき市民活動センター こども文化センター
・とどろき学習室・よこはま学習室
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 東地区
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