武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2011年
01月29日

「山源雑貨店」と、信楽焼きのたぬき

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木月祗園町を歩いていた時、昔ながらの雑貨店が目に留まりました。

■山源雑貨店
山源雑貨店

このお店は、「山源雑貨店」というお店で、看板には「文具・荒物・糸・
ボタン」
と書いてあります。まさに雑貨と申しますか、バラエティ豊か
な品物が揃っているようです。

■並んだ雑貨
並んだ雑貨

店頭の品物を見てみると、本当にいろいろあります。
たわし、洗剤など生活用品、水鉄砲やゲーラカイト、羽子板、独楽、
風船、文房具
・・・など、見ていると面白いです。
また、ゆうパックやデジカメプリントののぼり等も出ていまして、
それらのサービスも受け付けているようでした。

■店頭のたぬき
信楽焼のたぬき

店頭には、信楽焼きのたぬきが大中小3体並んでいました。お腹の
部分に店名が入っています・・・が、はて、たぬきと言えば、このすぐ
後ろで見かけた
ような?

そのようなわけで、山源雑貨店の前から後ろを振り返ってみると、

■信楽焼きのたぬきのお店
信楽焼きのたぬきのお店

■信楽焼きのたぬきたち
信楽焼きのたぬきたち

・・・果たして、道路を挟んで反対側に、信楽焼きのたぬきがたくさん
並んだお店
がありました。たぬきだけのお店ではないようなのです
が、とにかくぎっしりとたぬきが並んでいます。

■お店の貼り紙
お店の貼り紙

店頭の貼り紙を見てみると、
「御来店のお客様へ 前の山源雑貨店へお声をかけてください」
とあります。
つまり、雑貨店もたぬきのお店も両方同じ方が営業されているという
ことだったのですね。こちらは「盆栽陶器山源」というお店のようです。

このお店があるせいか、周辺の一戸建てのお宅の玄関先に、たまに
信楽焼きのたぬきが置いてあることが・・・。

場所はエントリ末尾のマップを参照いただきたいと思いますが、
木月祗園町のこの道を通行されたことがあれば「何となく記憶に
残っている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に買い物をしたことはないのですけれども、以前から気になっ
ているお店です。

■山源雑貨店と盆栽陶器山源 マップ
山源雑貨店 マップ

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2011年
01月28日

横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路の動く歩道

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2011/1/11エントリにおいて、横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路
が見えるようになったことを取り上げました。その後コメントもいただき
ましたとおり、動く歩道の機械部分の設置が着手され、徐々に完成
イメージが想像できるようになっています。

■横須賀線武蔵小杉駅への連絡通路
横須賀線武蔵小杉駅への連絡通路

動く歩道が見えるのは、連絡通路のうち南武線下りホームと連続
している部分です。このフェンスの内部で、動く歩道の工事状況を
確認することができます。

■動く歩道の機械部分
動く歩道の機械部分

現状はこのようになっていまして、動く歩道の駆動部分の機械
組み上げられている状態です。
これを見ると、2方向に動くようになっているようですね。ただ、
横幅は1方向につき1人分で、歩行と立ち止まりの並存はできない
サイズです。

■地下への道
地下への道

もう少し先に行くと階段・エスカレーターの部分がありますが、覗き
込んでみると、結構深くまで潜っていきますね。

■エレベーター
エレベーター

階段の脇にはエレベーターもありまして、前回はコンクリートの枠
だけだったものが、機械の箱もすでに設置されていました。

■横須賀線ホーム下の連絡通路
横須賀線ホーム下の連絡通路

南武線よりの動く歩道や地下トンネル部分は結構進んできたの
ですが、一方で横須賀線ホーム下の連絡通路は、まだもう少し
かかりそうな感じですね。
ホームからはエスカレーターも設置されますが、現状ではまだ穴が
あけられているだけで、機械的な工事は進められていません。

いまだ完成日ははっきりしませんけれども、事前に告知されていた
「2011年春」には無事稼動するものと思います。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区:横須賀線武蔵小杉
2010/3/13エントリ 横須賀線武蔵小杉駅本日開業、記念イベント開催
2010/3/14エントリ 横須賀線武蔵小杉駅、初の平日ラッシュ
2010/4/17エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路のバリアフリー化
計画

2010/5/6エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路工事
2010/6/26エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路のはつり作業と
掘削作業

2010/8/13エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路の暑さ対策
2010/8/25エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路のご案内
2010/12/11エントリ 「るるぶ川崎市」6年ぶりの新版発売、横須賀線
武蔵小杉駅正規連絡通路は5月完成?

2011/1/11エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路がお目見え

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2011年
01月27日

(仮称)中丸子移管公園の工事着工と整備費用

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UR都市機構が中丸子地区に整備を行う「(仮称)中丸子移管公園」
の工事が着工
になりました。

■(仮称)中丸子移管公園の外観
(仮称)中丸子移管公園の外観

■(仮称)中丸子移管公園の工事告知
(仮称)中丸子移管公園の工事告知

現在、中丸子移管公園となる三角地帯がシートで覆われ、工事が
始まっています。
工事の告知を参照すると、前回エントリ時点と変わらず2011年2月
25日までが工事期間
となっていました。告知では顔写真入りで
各施工業者の担当者・連絡先が記載されていまして、小規模な
工事ながら公園を作るとなると土木から造園までたくさんの人が
関与
するのだな、ということがわかりました。

ちなみに、この工事は都市再生機構から関東緑地土木株式会社に
1,113万円で発注(実施設計は別途、約110万円)
されています。
これだけ小規模であっても1千万円以上の工事費用がかかって
います。
それから考えると中丸子まるっこ公園ではかなりの整備費用が
投入されたのでしょうし、等々力緑地や中原平和公園などのクラス
になると、「億」という単位
になってくるものと思います。

公園整備と簡単に言っても、維持コストもかかってくるわけですし、
新設のための工事費用も踏まえると、川崎市としてはそう簡単には
新設はできない
わけです。

■(仮称)中丸子移管公園の工事
(仮称)中丸子移管公園の工事

(仮称)中丸子移管公園の工事

中丸子移管公園の敷地内を見ると、重機が入って土を運んでいたり、
隣の敷地のフェンス沿いには植栽スペースのようなものが作られて
いたりします。
設備としては、ベンチなどはできそうですが、遊具などはスペースの
限界もあるでしょうね。小規模な公園ですと、スプリング遊具が
設置されるケースが多いですが・・・。

告知通りですと完成までは1ヶ月あまりということで、今後工事進捗
を見守っていきたいと思います。

■(仮称)中丸子移管公園の整備予定地マップ
(仮称)中丸子移管公園の整備予定地マップ

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:中丸子地区 B地区
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 中丸子まるっこ公園
2007/12/16エントリ 中丸子まるっこ公園 12月26日オープン
2008/1/6エントリ 中丸子まるっこ公園オープン
2010/12/22エントリ 都市再生機構が中丸子地区に公園を新設

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2011年
01月26日

「E PRONTO武蔵小杉店」オープン直前

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「E PRONTO武蔵小杉店」のオープンが2月1日に迫り、看板の設置
や店内の内装等が完了しています。
メニュー等も店頭に掲示され、店内ではオープニングスタッフによる
トレーニングが行われていました。

■PRONTO公式サイト 店舗詳細 E PRONTO武蔵小杉店
http://www.pronto.co.jp/shop/detail.php?shopid=223

■「E PRONTO武蔵小杉店」の店頭
「E PRONTO武蔵小杉店」の店頭

■店頭に設置されたメニューと小冊子
店頭に設置されたメニューと小冊子

メニューの拡大写真はこちらをクリック→メニュー拡大

「E PRONTO武蔵小杉店」のメニューは、コーヒー、ソフトドリンク
各種、アルコール、フード類、ケーキ
まで一通り揃っています。何が
無いかといえば、通常のPRONTOでは出しているパスタがありませ
んでした。
営業時間は7:00~23:00ということで、モーニングセットとランチ
セット
も用意されていました。

また、「E PRONTO」のコンセプトや一部メニューを紹介する小冊子
も置いてあります。

■「E PRONTO武蔵小杉店」の店内
「E PRONTO武蔵小杉店」の店内

「E PRONTO武蔵小杉店」の店内

ご覧の通り、店内の内装も綺麗に仕上がっています。
木をベースにした温かみのあるデザインですね。なかなか良い
雰囲気ではないでしょうか。
店内は分煙となっていまして、手前が禁煙席、奥が喫煙席となって
いるようです。

出来上がってみると、思ったよりも客席がありますし、それなりに
スペースがあるように感じます。

■夜の「E PRONTO武蔵小杉店」
夜の「E PRONTO武蔵小杉店」

現在、オープニングスタッフの研修は夜まで行われていまして、
看板や店内の照明が点灯しています。
これで野村不動産武蔵小杉ビルのテナントにすべて灯りがともった
ことになりまして、1階の幹線道路側が明るく輝いています。

2月1日のオープンまであと1週間を切りまして、周辺地域にお住ま
いの方からオフィスにお勤めの方まで、楽しみにしていらっしゃる
方も多いと思います。

【関連リンク】
PRONTO 公式サイト
武蔵小杉ライフ:再開発情報:中丸子地区 C地区
2010/12/14エントリ 野村不動産武蔵小杉ビルに「PRONTO武蔵
小杉駅前店」オープンへ

2010/12/23エントリ 野村不動産武蔵小杉ビルの「PRONTO」は
新業態「E PRONTO」、2011年1月下旬オープンへ

2010/12/29エントリ 野村不動産武蔵小杉ビルの「E PRONTO」の
オープン日が2011年2月1日に

2011/1/18エントリ 野村不動産武蔵小杉ビルの「E PRONTO」の
看板設置

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2011年
01月25日

丸子橋から見えるもの

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川崎市中原区と東京都大田区をつなぐ丸子橋については、2009/7/2エントリなどで何度か取り上げてまいりましたが、今回は丸子橋から見える風景をいくつかピックアップしてみたいと思います。

■丸子橋
丸子橋

現在の丸子橋は2000年6月に架け替え・供用開始されたもので、まだ築10年あまりの比較的新しい橋です。
架け替えに伴って車道の4車線化が行われ、また歩道も片側のみ2.7mだったものが、両側4mずつに拡張されました。
車の往来に比べてそれほど人通りの多い橋ではないのですが、サイクリングやジョギングの方などがここをよく通行されているようです。

今回は主にこの歩道の上から、いろいろなものを見てみました。

■丸子橋公園
丸子橋公園

まずこちらは橋のたもとの丸子橋公園です。この公園については2009/5/30エントリでご紹介しておりますとおり、旧丸子橋の「親柱」が保存されています。

■丸子橋公園の「親柱」
丸子橋公園の「親柱」

写真を拡大すると、公園の奥に「親柱」の姿を確認することができます。
この親柱はこの中原区側だけでなく、大田区側にも保存されていますが、それはまた後日ご紹介したいと思います。

■多摩川河川敷のアメリカンフットボール
多摩川河川敷のアメリカンフットボール

丸子橋の付近は中原区側に広い河川敷が広がっており、この一帯ではさまざまなスポーツ団体が活動しています。写真はアメリカンフットボールの練習が行われているところを、丸子橋から見下ろしたものです。
その他、少年サッカーやラクロスなどをやっている姿も見かけます。

■多摩川を泳ぐ水鳥
多摩川を泳ぐ水鳥

多摩川を泳ぐ水鳥

もう少し先に進んだところで多摩川を見下ろすと、水面には水鳥の姿が見受けられます。最初の写真はですが、2枚目は何の鳥でしょうか。
遠目のフォルムはコサギかしら、と思いましたが、写真で拡大してみるとグレーがかっているようです。

■横須賀線・新幹線の鉄道橋
横須賀線・新幹線の鉄道橋

■東急東横線・目黒線の鉄道橋
東急東横線・目黒線の鉄道橋

河川敷や水面から少し視点を上げると、東側にはJRの、西側には東急の鉄道橋が見えます。上記では丁度東急東横線が通過しているところで、東横線の奥には二子玉川の高層マンション「二子玉川ライズ」も視認することができます。

■丸子橋から見た武蔵小杉
丸子橋から見た武蔵小杉

最後はもちろん、丸子橋から見た武蔵小杉です。河川敷の向こうに高層ビル群が立ち並んでいます。
少し離れた場所からでも、武蔵小杉のビル群はかなり存在感がありますね。

ところで、丸子橋からではありませんが、武蔵小杉ライフトップページでは丁度、武蔵小杉在住の「にしゃ」様( @nisha_ksg )の撮影された「大田区から見た武蔵小杉」を掲載させていただいております。

■武蔵小杉ライフ トップページ
http://www.musashikosugilife.com/
※画像は一定期間で差し替えられます。

■にしゃ様撮影の写真(東京都大田区側から)
にしゃ様撮影の写真(東京都大田区側から)

当たり前ですが、武蔵小杉の高層ビル群も撮影する角度によって重なり方が違いますので、普段見慣れない構図が新鮮に感じられます。


・・・さて、丸子橋から見える風景をご紹介してまいりましたが、これら以外にも、また季節によってもさまざまな風景があろうかと思います。
例えばこれからが降ることもあるかもしれせんが、そんな日には河川敷が真っ白に染まりますね。年間を通してわずかなタイミングしかないですけれども、私は銀世界を毎回楽しみにしています。

【関連リンク】
twitter @nisha_absolute
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 多摩川緑地
2008/8/29エントリ 多摩川増水
2009/5/30エントリ 丸子橋公園の「初代丸子橋親柱」
2009/7/2エントリ 丸子橋で、都県境に立つ
2009/7/4エントリ 多摩川河川敷の、ある晴れた日
2009/9/23エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(1):「丸子の渡し」
2010/5/26エントリ 多摩川美化活動
2010/6/8エントリ 多摩川美化活動参加報告
2011/1/10エントリ 丸子どんど焼き・2011

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2011年
01月24日

JR向河原駅の改良

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最近、徐々にではありますが、JR南武線各駅の改良工事が進んで
きました。武蔵小杉駅、武蔵中原駅のエレベーター設置等は過去に
ご紹介していますが、今回は向河原駅を取り上げてみたいと思い
ます。

■向河原駅のエレベーター
向河原駅のエレベーター

向河原駅は、相対式ホームの地上駅で、改札口は川崎方面ホーム
にしか設置されていません(2010/10/11エントリで取り上げたNEC
専用改札は立川方面ホームにもありますが)。

そのため、立川方面ホームから改札口を出ようとすると、線路をまた
ぐ跨線橋を渡る必要
がありました。従来は跨線橋にエレベーターも
エスカレーターもありませんでしたので、高齢の方、車椅子の方、
ベビーカーの方は難渋している状況がありました。

昨年、跨線橋に写真のエレベーターが設置されたことにより、この
問題が解消されています。

■改札口からのスロープ
改札口からのスロープ

なお、向河原駅は地上駅ですが、ホームは当然地上よりも少し高い
場所にあります。そのため改札口からホームまではスロープを登る
ことになりますが、このスロープをなだらかに改良する工事も実施
されていました。

さほど急ではないように感じられても、実際に車椅子に座って腕の
力だけで登ろうとするとかなり力が必要
ですので、ここを通行しや
すくすることで、

改札口→川崎方面ホーム→跨線橋→立川方面ホーム

というバリアフリーアクセスが完成したことになります。

■多機能トイレの看板
多機能トイレの看板

最後にもうひとつ、こちらは新しく整備された多機能トイレです。
車椅子対応のほかおむつおむつ交換台も設置され、オストメイトにも
対応
しています。
駅が誰でも利用できるものでなければならないということは、トイレ
も同様の対応が求められるわけですね。

向河原駅は小さな駅ですが、昨年までの改良工事によって、一通り
のバリアフリー対応は完了しています。
横須賀線武蔵小杉駅などもそうですが、このあたりの仕様は最近の
鉄道駅ではもはや常識というか、標準装備
ですね。

■JR川崎駅南武線ホームのエレベーター設置箇所
JR川崎駅南武線ホームのエレベーター設置箇所

なお、バリアフリー対応が進む南武線の駅にあって、最大規模で
ありながらなぜかエレベーターが設置されていなかったJR川崎駅
ですが、このたび設置工事が進んでいます。

この件については、2011/1/16エントリで取り上げましたね。

武蔵小杉駅・武蔵中原駅・向河原駅がバリアフリー化されても、
結局行き先の川崎駅がネックになっていた方も多いと思うのです
が、これがもうしばらくで解消されることになりそうです。
バリアフリー新法が求める鉄道駅のバリアフリー化の目標年次は
2010年中
となっていますので、それにやや遅れる形になります。

■カナロコ JR南武線津田山駅のバリアフリー化、今年中の完成
が困難に

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1006100039/

他の南武線の駅の状況を見ると、上記のようにJR津田山駅におい
ては地盤の問題から完成が延期
となるなど、南武線の完全バリア
フリー化に向けてはまだまだ壁もあるようですね。
このあたりはひとつひとつクリアしていくしかないと思いますが、
なるべく早く全線で完成することを願っています。

【関連リンク】
2008/3/16エントリ 武蔵中原駅のエレベーター、一部完成間近
2008/5/1エントリ 武蔵小杉駅北口エレベーター
2010/8/14エントリ 向河原駅駐輪場のゴーヤー
2010/2/11エントリ JR川崎駅ホームにエレベーター設置へ
2010/10/10エントリ 向河原駅のNEC専用改札口
2011/1/16エントリ JR川崎駅南武線ホームにエレベーター設置
工事中

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2011年
01月23日

武蔵小杉駅南口地区西街区の権利床とテナント

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2010/9/18エントリで、武蔵小杉駅南口地区西街区の権利床と
テナント
について、コメントの返信で行きがかり上簡単に言及して
おりました。
かなり前からいずれあらためて、と考えていたのですが、そろそろ
一度整理しておこうと思います。

■建設が進む武蔵小杉駅南口地区西街区の再開発ビル
建設が進む武蔵小杉駅南口地区西街区の再開発ビル

現状を押さえるには、まず西街区の再開発スキームをおさらいする
必要があります。

武蔵小杉駅南口地区西街区は、組合施行による再開発事業であり、
地区内の複数の地権者の権利を一旦再開発組合に集約したのち、
従来地権者が保有していた権利と等価で再開発ビルの床の権利を
再分配しています。
この行為を「権利変換」といい、地権者に分配される再開発ビルの
床を「権利床」といいます。

再開発スキームによって土地が集約され、高さ制限や容積率の
緩和などのメリットも享受するなどして事業が大型化しますので、
再開発ビルには、従来の地権者による「権利床」を上回る延床
面積
が生み出されます。
この床は再開発組合によってデベロッパーなどに売却されることに
なり、再開発の事業費を賄うことになるわけですが、この床のことを
「保留床」といいます。

保留床は再開発組合(が委託する特定業務代行者)によって売却
など処分
されますので、これは現段階でどうなるかはわかりません。
一方、権利床については、当初の所有者から別の事業者に売却や
賃貸がなされる可能性はありつつも、とりあえずの所有者をトレース
することができます。

・・・では、西街区の地権者とは誰かという話ですが、名義としては
39に分割
されており、主だったところでは、
■東京急行電鉄
■東京電力・東電不動産(旧東新ビルディング)
■パチンコ店「KOSUGI PLAZA」のビル(個人)
■川崎市
■マルエツ開発
といったところであり、その他は個人の方が権利を保有されてい
ます。

西街区のタワーマンション「エクラスタワー武蔵小杉」には、あらか
じめ地権者の方に割り当てられている「地権者住戸」が40戸
あり
ますので、上記のうち個人の方の多くは、この地権者住戸を取得
していることになります。
なお、地権者39に対して地権者住戸が40戸と数が合いませんが、
これは個人地権者1名=地権者住戸1戸ではなく、個人地権者1名
が複数戸を地権者住戸として持っているケース
があることを確認
しています。

個人の方の大半を除くと、西街区の商業施設で事業を営む可能性
があるのは、上記でピックアップした5者ということになるでしょう。

■東京電力・東電不動産が保有していた中原変電所
東京電力・東電不動産が所有していた中原変電所

順番に権利床保有者の状況を整理して行きますと、まず、東京急行
電鉄は現状の南口の駅前広場など駅施設にかかる土地を保有、
東京電力・東電不動産は中原変電所の土地を保有
しているものです。

両グループは西街区のタワーマンション「エクラスタワー武蔵小杉」
の売主
となっており、権利床の少なくとも一部がエクラスタワー分と
して変換され、それを分譲販売することで利益を得ることになって
いるものと思います。
加えて商業施設部分にも権利床の持分を残したり、あるいは保留
床を追加取得したりして、自グループのテナントを出店したり、テナ
ント貸しなどをする可能性もありますので、このあたりはまだよくわか
っていないところです。

■パチンコ店「KOSUGI PLAZA」のビル
パチンコ店「KOSUGI PLAZA」のビル

続いてパチンコ店「KOSUGI PLAZA」やマンガ喫茶の入ったビルは、
そのまま西街区の再開発ビルの南端に移転
するような格好になる
ことがわかっています。
パチンコ店が再開発ビル1階南端に入居することについては確定
した話で、その上層フロアにも「アミューズメント系」のテナントが入る
とのことですので、ある程度展開が想像しやすいところです。

3番目の川崎市ですが、これは中原変電所と旧こすぎFROMの間
小杉第一公園を保有していたものです。川崎市は西街区では
新中原図書館の整備を行いますが、これは別途保留床を取得して
おり(2010/12/8エントリ)、土地の権利ついては、そのまま小杉第一
公園の敷地南側への移設に使われる
ものと思われます。

■「こすぎFROM」のあった北側エリア
「こすぎFROM」のあった北側エリア

最後はマルエツ開発で、これは従前の「こすぎFROM」を保有して
いたものです。
マルエツ開発はエクラスタワー武蔵小杉の売主には入っていま
せんし、地権者住戸を単発で取得して賃貸したりということもほぼ
考えられませんので、権利床を純粋に商業施設のテナント持分と
して活用
することになります。

マルエツ開発の自グループのテナントを入れるか、他社のテナント
を入れるか、あるいはそもそも売却してしまうか、という3択
になり
ますが、駅前の価値の高い土地ですので、財務的に困窮してい
ない限りは売却は無いであろう、と思います。

■小杉町3丁目東地区のマルエツ小杉店
小杉町3丁目東地区のマルエツ小杉店

マルエツ系といえば、すぐ近隣の小杉町3丁目東地区も再開発が
計画されており、現状のマルエツ小杉店の土地は都市計画道路
予定地
となっていますので、このマルエツ小杉店を移転させると
いったアレンジも可能性としては想定が可能です。

西街区のテナントに関して現状わかっている情報としては、エクラス
タワー武蔵小杉の分譲告知により、西街区の商業施設の1階には
スーパーマーケットが入居
することが明らかになっています(2010/
9/18エントリ
)。
大口の地権者であるマルエツ開発は基本的には再開発ビルの
有利な場所を確保
するであろうことを考え合わせると、この1階
店舗をマルエツ開発が取得するというのは、違和感ないところで
はありますね。
また、権利床を持っているにもかかわらずみすみす競合他社の
スーパー出店を駅前に許してしまうというのも、マルエツの立場を
考えればあまり上手くない展開
です。

ただ一方で東京急行電鉄も系列スーパーを有するという点では
立場的に近いものがあります。
最終的なスーパーマーケットの事業者はがどこになるかは、
現時点では公表されていません。

       ※       ※       ※

現状はおおよそこんなところです。
商業施設についてまとめると、
■パチンコ店+アミューズメント系が確定
■1階はパチンコ店とスーパーマーケット
■マルエツ開発が何らかのテナントを展開することが有力
■その他の保留床の取得先は不明
というところになりますね。

今後の権利床・保留床のゆくえについても、引き続きウォッチして
いきたいと思います。

■西街区再開発ビルの平面図
西街区再開発ビルの平面図

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区 A地区
2010/3/16エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の工事説明会
2010/7/30エントリ 東急武蔵小杉駅ビル計画が公示、2012年12月に
西街区再開発ビルと同時期完成へ

2010/8/20エントリ 東急武蔵小杉駅ビルの図面:駅上商業施設が
2層構造に

2010/9/16エントリ 川崎市議会より:東急武蔵小杉駅ビルと東西街区の
接続計画

2010/9/18エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区・エクラスタワー武蔵
小杉の商業施設1階にスーパーマーケットが入居

2010/10/21エントリ 「散歩の達人」に武蔵小杉登場、西街区
商業施設にイタリアン出店多し

2010/11/20エントリ エクラスタワー武蔵小杉のモデルルームと
工事進捗

2010/12/8エントリ 新中原図書館整備:川崎市が西街区の保留床を
約33億円で取得へ

2010/12/27エントリ 川崎市議会より:西街区のパチンコ店と新中原
図書館に関する代表質問

2010/12/30エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区再開発ビルの鉄骨
2011/1/2エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区にパンジーで描く
「EXLUS」

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2011年
01月22日

JR武蔵小杉駅北口ロータリーの時計

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JR武蔵小杉駅北口に、ちょっと変わった形の時計が設置されてい
ます。今回はその時計を、あらためて見てみました。

■JR武蔵小杉駅北口
JR武蔵小杉駅北口

さて、こちらがJR武蔵小杉駅の北口ロータリーです。
写真中央には2009年に台風で屋根を吹き飛ばされたバス停があり、
その北側には同年深夜にサイレンが誤作動した武蔵小杉STMビル
がありますが(いずれも関連リンク参照)、その間に時計が設置され
ています。

■北口ロータリーの時計
北口ロータリーの時計

北口ロータリーの時計

北口ロータリーの時計はかなり背が高く、4方向に時計盤が設置
されているために、ロータリーのどこからでも時刻が確認できる
ようになっています。

■時計の足の部分
時計の足の部分

ちょっと変わっているのは時計の足の部分で、4本足が楕円形に
広がって、その中に輪っかが4つ
あります。
何となく傘立てのような形状にも見えますが、この部分がどういった
意味のオブジェなのか、よくわかりませんね。

駅前のシンボル・・・というほどの存在ではないとは思いますが、
ちょっと面白い形だったもので、注目してみました。

そういえば、横須賀線武蔵小杉駅ロータリーでは足元の舗装の
ふろん太くん
がデザイン上のワンポイントになっていますし、今後
東急武蔵小杉駅の東街区に整備されるロータリーにおいても、
何らかシンボルになるようなオブジェを設置する案
があるようです。
(小杉駅周辺地区将来構想案に対するパブリックコメントへの
川崎市当局の返答より。2008/4/18エントリ参照)

シンボルとなるオブジェは好き嫌いの問題もありますし、あまり頓狂
なものでも困りますが、北口ロータリーの時計くらいであれば、無難
ではあるのでしょうね。

■JR武蔵小杉駅ロータリーと駅舎
JR武蔵小杉駅ロータリーと駅舎

【関連リンク】
2008/4/18エントリ 小杉駅周辺地区将来構想パブリックコメント
募集結果

2009/5/31エントリ 武蔵小杉STMビルのサイレンが誤作動
2009/10/9エントリ 武蔵小杉駅北口バス停の屋根が、台風18号で
飛ばされ消失

2009/12/12エントリ 武蔵小杉駅北口ロータリーのバス停の屋根
修復工事

2010/1/14エントリ 武蔵小杉駅北口バス停の屋根が修復完了

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2011年
01月21日

中原区役所にドラえもん現る

hatsushimo.gif

中原区役所の正面玄関に、等身大のドラえもん人形が登場して
います。これは、多摩区に整備が進められている「藤子・F・不二雄
ミュージアム」
の広報活動の一環として設置されているものです。

■中原区役所の等身大ドラえもん人形
中原区役所の等身大ドラえもん人形

ドラえもん人形はどこでもドアとセットになっていまして、どこでもドア
では開館までのカウントダウンが行われています。

■どこでもドアのカウントダウン
どこでもドアのカウントダウン

どこでもドアに記載されている通り、藤子・F・不二雄ミュージアムは
2011年9月3日の開館を予定しています。この時点で開館まで227日と
なっていまして、残り7ヶ月半ぐらいですね。
ドアの少し下のラックには、ミュージアムの紹介パンフレットが置かれ、
自由に持っていけるようになっていました。

■川崎市報道発表資料 藤子・F・不二雄ミュージアム 開館1年前
カウントダウンを開始します!!(PDFファイル)
http://www.city.kawasaki.jp/press/info20100831_5/item6868.pdf

このドラえもん人形については上記の川崎市報道発表資料に詳細
が記載されていますが、開館1年前となる2010年9月3日から10月
17日までは多摩区総合庁舎に展示
されていたものです。

その後、開館日までは多摩区以外の各区役所の庁舎を順番に
回る
こととなっており、2011年1月15日から中原区役所に登場して
いました。
いつまで中原区役所にいるのかはわかりませんが、当初の多摩区
総合庁舎が1ヵ月半ですし、開館までのローテーションも考えると
大体同じくらいの期間ではないでしょうか。

期間限定ということでもありますので、区役所近くまでお越しの際
には、ちょっと立ち寄ってみてください。

■外から見えるドラえもんの後姿
外から見えるドラえもんの後姿

【関連リンク】
川崎市総合企画局 藤子・F・不二雄ミュージアム整備準備室
2007/7/31エントリ 中原区役所のデュエットホン
2008/3/12エントリ 中原区役所の区民デザイン花壇
2008/3/15エントリ 中原区役所の区民デザイン花壇・解答編
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2009/8/26エントリ 中原区役所のゴーヤー
2009/11/13エントリ 中原区の休日急患診療所
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委員会」

2009/12/19エントリ 中原区役所の猫「ミーコ」
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「中原区役所の八百八橋」

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2010/6/17エントリ 中原区役所のゴーヤーの花
2010/7/8エントリ 中原区役所のゴーヤーの実
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2010/8/29エントリ 中原区エコカフェ開催
2010/9/27エントリ 中原区役所の猫、その後

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2011年
01月20日

木月伊勢町の新日本学園に「伊達直人」氏現る

【Reporter:はつしも】

現在、巷で話題になっている「伊達直人」氏が、木月伊勢町の児童養護施設「新日本学園」に現れ、文房具等を寄贈されました。
現在、新日本学園の外側に同氏への感謝のメッセージが掲示されています。

■産経新聞 文房具や現金・・・神奈川県では8件の贈り物
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110111/trd11011119510132-n1.htm
■読売新聞 タイガー運動特養にも
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20110114-OYT8T00036.htm
※現在はリンク切れになっています。

■木月伊勢町の新日本学園
木月伊勢町の新日本学園

本件のメディア記事は多数ありまして、メディアによって内容に多少ばらつきがあるのですが、まとめると、2011年1月10日と11日の2回にわたって、新日本学園の玄関前に色鉛筆・ノートなど文房具とランドセルが寄贈されたということです。

文房具が入った紙袋には「伊達直人」氏のメッセージも添えられており、巡回中の職員によって発見されています。

■川崎市 こどもの施設案内 新日本学園
https://www.city.kawasaki.jp/450/page/0000030431.html

新日本学園の詳細は上記ウェブページに記載されていますが、1936年に少年保護を目的として発足、1949年には児童福祉法による養護施設として認定されています。

定員100名に対してどれくらいの児童が入所しているのかはわかりませんが、前を通ると園庭で遊ぶ子どもたちの姿を見かけますので、ある程度の人数が入所しているのではないかと思います。

前掲の読売新聞の記事にもあります通り、新日本学園はタイガーマスクの作者である梶原一騎氏が昭和20年代に入所していたとされ、作中に登場する児童養護施設は新日本学園を一部モデルにしたものではないか、とも推察されます。

■子どもたちのメッセージ
子どもたちのメッセージ

今回の寄贈を受けて、新日本学園の道路沿いに「伊達直人」氏へのお礼が掲示されています。
「お礼 『伊達直人』さま」という題のもとに、子どもたちが描いた絵とメッセージが並んでいるものです。

■文房具の絵
文房具の絵

見ると、寄贈された文房具の絵が描かれていますね。折角寄贈されたものであれば、十分に活用されると良いと思います。

この「伊達直人」ブームと申しますか、児童養護施設への寄贈活動の広がりについては様々な考え方があろうかと思いますが、身近な地域のできごととして今回取り上げました。

■新日本学園の建物
新日本学園の建物

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:保育園・幼稚園
※併設の新日本保育園を掲載

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