武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2015年
08月13日

準工業地帯の、企業と地域のかかわり。「クノール納涼盆踊り大会」開催レポート

【Reporter:たちばな】

2015/6/1エントリにおいて、キヤノン玉川事業所直行バスで行く「高津区下野毛」の工場街をご紹介しました。
この中で同地区最大規模の事業所として「クノール食品川崎事業所」を簡単に取り上げました。

同事業所では地域向けの活動も行っていまして、先日2015年7月24日(金)には「クノール納涼盆踊り大会」が開催されました。


■高津区下野毛周辺マップ
高津区下野毛周辺マップ

■クノール食品川崎事業所の入口
クノール食品川崎事業所の入口

クノール食品は味の素グループの企業であり、高津区下野毛の川崎事業所に本社および工場のひとつがあります。

同事業所では地域向けの活動として工場見学を受け付けているほか、たいへん広い敷地を活用して地域向けにグラウンドの貸し出しを行い、毎年夏には「クノール納涼盆踊り大会」を開催しています。

■盆踊り大会で集まった自転車
盆踊り大会で集まった自転車

入口近くの駐輪場には、盆踊り大会のために集まった自転車がたくさん並んでいました。
それだけ周辺地域から人が集まっているということなのでしょう。

■盆踊り大会の会場
盆踊り大会の会場

クノール食品川崎事業所の敷地内には、ご覧の通り広い芝生スペースがあります。
ここが盆踊り大会会場になっていまして、中央に櫓が組まれ、その周囲に出店のテントが並んでいます。

■レジャーシートでくつろぐ皆さん
レジャーシートでくつろぐ皆さん

会場のさらに外周部はすり鉢状の高台になっていまして、ここで皆さんレジャーシートを敷いてくつろいでいました。

■クノール食品の商品セット販売
クノール食品の商品セット販売 

クノール食品の商品セット販売

櫓の周囲には、たくさんの出店が並んでいました。
こちらで販売されていたのは、クノール食品の商品セット(1,000円)です。

■飲食物販売のテント
飲食物販売のテント 

もちろんお祭りの定番、ビールや各種飲食物販売のテントもありました。

■輪投げ
輪投げ

■スーパーボールすくい
スーパーボールすくい

■「よこ入りはぜったいしないで」
「よこ入りはぜったいしないで」

そしてもちろん、輪投げやスーパーボールすくいなど、子ども向けのゲームもありました。
行列をつくるスペースには、「よこ入りはぜったいしないで」というマナー看板が設置されていました。

よこ入りをすると、一番後ろからやり直しになります。
みんな楽しみに並んでいますから、ルール順守は大切ですね!

■ごみの分別コーナー
ごみの分別コーナー

マナーといえば、ごみの分別も大切ですね。
敷地内にいくつか、このような分別コーナーが設置されていました。

また喫煙コーナーもあわせて用意されていました。

■盆踊りの櫓
盆踊りの櫓

一番人が集まっていたのは、盆踊りの櫓のまわりです。
この時には参加者のプレゼント抽選会が行われていました。

■プレゼンターの山田社長
プレゼンターの山田社長 

賞品のプレゼンターは、クノール食品の山田裕美社長です。
こういった地域活動に、トップが参加することは大切なことと思います。

抽選番号が読み上げられるたびに、会場が盛り上がっていました。

■賑わう会場
賑わう会場 

■クノール食品の工場
クノール食品の工場

■工場内店舗
工場内店舗 

「クノール納涼盆踊り大会」会場までの道で、多少ですが同工場の風景を見ることができました。
実際の敷地はたいへん広く、通行したのはごく一部です。

■「TPM優秀賞」の展示
「TPM優秀賞」の展示

こちらは、同工場が受賞した「TPM賞」の展示です。

同賞は日本プラントメンテナンス協会によるもので、製造部門などを中心に設備管理や保全技術に関してすぐれた実績をおさめた事業場を表彰しています。

なお、2015/6/1エントリでご紹介したとおり、同事業所では事前申し込みによる工場見学も受け付けています。

■クノール食品 川崎事業所 工場見学
http://www.knorr.jp/contact/kawasaki.html

10名~50名様の団体が対象になっていまして、試食を含む90分のコースが用意されています。
工場見学では、同工場の特徴や強みなどももっと知ることができるでしょう。

■クノール食品 川崎事業所(平常時の盆踊り会場)
クノール食品 川崎事業所

高津区下野毛は工場と住居が混在した「準工業地帯」として発展してきました。

湾岸部などの完全な工業地帯とはまた性質が異なり、隣接する居住地域とのかかわりが非常に大切になってくるでしょう。

■下野毛のアパートのお断り書き
 

これまでにもご紹介してきたように、富士通川崎工場やNEC玉川事業場などでも、やはり地域貢献の取り組みを行っています。

クノール食品盆踊り大会で地域の皆さんが楽しく過ごされて、子どもたちの思い出にも残ることは、同社にとってもプラスになると思います。

■「富士通フェスティバル 春まつり 川崎」
春まつり開催中の富士通川崎工場

【関連リンク】
クノール食品 企業サイト
味の素 クノールブランドサイト
2015/4/5エントリ 「富士通フェスティバル 春まつり 川崎2015」レポート
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)

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2015年
08月11日

東横線に乗って、みなとみらいの「カップヌードルミュージアム」へ

【Reporter:はつしも】

みなとみらい駅の近くに、日清食品の「カップヌードルミュージアム」があります。
今回は武蔵小杉から東横線・みなとみらい線に乗って、行ってまいりました。

■カップヌードルミュージアム ウェブサイト
http://www.cupnoodles-museum.jp/

■カップヌードルミュージアム
カップヌードルミュージアム

カップヌードルミュージアム

カップヌードルミュージアムは、インスタントラーメンに関連するさまざまな展示や体験を行っている施設です。
横浜ワールドポーターズの向かい側にあり、最寄駅はみなとみらい線のみなとみらい駅または馬車道駅(いずれも徒歩8分)です。

武蔵小杉から直通で、特急電車であれば17分ほどでみなとみらい駅に到着します。
入場料は大人500円、高校生以下は無料となっているほか、1,500円の年間パスポートもあります。

■巨大カップヌードル
巨大カップヌードル

巨大カップヌードル

エントランスホールの上で目に留まるのは、巨大なカップヌードルです。
裏面の成分表示や注意書きなども、しっかり再現されています。

展示は主として2階にありますので、1階エントランスで受付をしたら2階にのぼっていきます。
なお、この際に3階の「マイカップヌードルファクトリー」の整理券を先にもらってしまうのがお勧めです(ファクトリーの詳細は後述します)。

■「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」
インスタントラーメン ヒストリーキューブ

インスタントラーメン ヒストリーキューブ

2階で最初に展示されているのは、「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」です。
これはインスタントラーメンの歴代パッケージを時系列で展示したもので、徐々に日清食品の商品ラインナップが拡充されていく様子がわかります。

■1958年「チキンラーメン」登場
1958年「チキンラーメン」登場

ヒストリーキューブは、世界初のインスタントラーメンが発明された1958年からスタートします。
日清食品創業者・安藤百福(あんどう ももふく)氏がひとりで研究を重ね、さまざまな試行錯誤を経て登場した「チキンラーメン」は大ヒット商品となりました。

ここからインスタントラーメンの歴史が始まり、発展していきます。

■1971年「カップラーメン」登場
1971年「カップラーメン」登場

そしてインスタントラーメン業界にとって、もう一つの大きなエポック・メーキングとなるのが、1971年の「カップラーメン」の登場です。
先ほどの「チキンラーメン」は袋に入ったものを容器に移して食べますが、こちらはもともとカップに入っためんにお湯を注いでそのまま食べることができます。

これは安藤百福氏がアメリカ視察に行った際、現地のスーパーマーケット担当者が「チキンラーメン」を小さく割ってカップに入れ、お湯を注いでフォークで食べたことにヒントを得たものです。
同氏は食習慣の違いに驚き、それを取り入れることでインスタントラーメンを世界に広めることに成功しました。

■1987年「初恋タッチ」カップラーメン
1987年「初恋タッチ」カップラーメン

ヒストリーキューブを見ていくと、中には当時の人気漫画をパッケージにしたものもありました。
これは1987年の「初恋タッチ」です。

「タッチ」は1981年から1986年まで「少年サンデー」で連載されていた人気漫画で、同時期の「うる星やつら」とともに同誌の黄金時代を築いた作品とされています。
「初恋タッチ」が販売された1987年はすでに連載が終了していますが、テレビアニメや映画がまだ続き、人気があったのでしょう。

■「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」のパノラマ
インスタントラーメン ヒストリーキューブのパノラマ 
※クリックで拡大します。

「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」は写真1枚では収まり切りませんので、パノラマ画像にしてみました。クリックで拡大してみてくださいね。


このヒストリーキューブに続いて案内されたのは、インスタントラーメンの発明者、「Mr.noodle」安藤百福氏の生涯をまとめた「百福シアター」です。
シアターは撮影禁止ですが、ここで同氏の「クリエイティブシンキング(創造的思考)」の原点となる6つのキーワードが紹介されます。

■カップヌードルミュージアム クリエイティブシンキングボックス
http://www.cupnoodles-museum.jp/attraction/04.html

6つのキーワードは、ミュージアムのウェブサイトでも説明されています。

1.まだ無いものを見つける
2.なんでもヒントにする
3.アイデアを育てる
4.タテ・ヨコ・ナナメから見る
5.常識にとらわれない
6.あきらめない


「カップヌードルミュージアム」の展示や体験は、すべて上記の6つのキーワードに沿って企画されています。
「まだ無いものを見つける」というのは、まさに安藤百福氏が発明した「インスタントラーメン」が当てはまりますね。

■「なんでもヒントにする」
「なんでもヒントにする」

■「タテ・ヨコ・ナナメから見る」
「タテ・ヨコ・ナナメから見る」

ミュージアムの総合プロデュースは著名クリエイターの佐藤可士和氏が担当していまして、きちんとテーマ性のある展示、センスの感じられるクリエイティブデザインが徹底されています。
余談ですがミュージアムのロゴと、同氏の出身である博報堂のロゴはなんだか似ているような…。

■「安藤百福ヒストリー」
「安藤百福ヒストリー」

また「百福シアター」で上映されたビデオの内容は、のちほど「安藤百福ヒストリー」の展示でも振り返ることができます。

■安藤百福氏の研究小屋
安藤百福氏の研究小屋

安藤百福氏の研究小屋

こちらは、安藤百福氏が独力で「チキンラーメン」を発明した研究小屋を再現したものです。
「チキンラーメン」が完成に近づいた1958年3月5日の未明、作業を終えた安藤百福氏が眠りについた直後の状態が忠実に再現されているということです。

小屋の中には特別な道具などはなく、同氏がまさに身一つで発明を成し遂げたことがわかります。

ミュージアムの展示スペースには、ご紹介した以外にも多数の展示があり、前掲の「6つのキーワード」に沿ってインスタントラーメンの歴史を知ることができました。



さて、「展示」に続いて、次は「体験」スペースに行ってみたいと思います。

■「マイカップヌードルファクトリー」
「マイカップヌードルファクトリー」

■カップヌードルミュージアム マイカップヌードルファクトリー
http://www.cupnoodles-museum.jp/attraction/07.html

体験スペースは3階にありまして、こちらは「マイカップヌードルファクトリー」です。
自分でカップをデザインし、スープや具材を選んでオリジナルのカップラーメンを作ることができます。

このファクトリーは時間帯別の整理券が配布されていますので、入館時に最初に一度3階まで来て整理券をもらい、指定された時間が来るまで2階の展示を見ているとロスが少ないと思います。
またはローソンチケットで事前に利用券を購入しておくことも可能ですので、詳しくはウェブサイトをご参照ください。

■オリジナルカップをデザイン
オリジナルカップをデザイン

まずは税込300円で標準のカップを購入し、テーブルに座ってマジックで彩色をしていきます。

■チキラーズのひよこちゃん
チキラーズのひよこちゃん

こちらはお手本にあった、チキンラーメンのキャラクター・チキラーズのひよこちゃんです。
もちろんカップには何を書いてもOKで、みなとみらいの風景を描いている方なども…。

■カップへのめん投入
カップへのめん投入

カップへのめん投入

カップができたら、自分でハンドルを回してカップへめんを投入します。

この工程において、安藤百福氏が開発の際に苦労したのは「めんがなかなかうまくカップに入ってくれない」ということでした。
それを解決したのが、「めんの上からカップをかぶせたうえで、そのカップをひっくり返す」という方法です。

このファクトリーでもその手法が再現されていまして、同氏の「逆転の発想」を体験することができます。

■4種のスープと、12種のトッピング
4種のスープと、12種のトッピング

続いて、スープとトッピングを選択します。
スープ4種のうちはどれかひとつ、トッピングは12種のうち4つを選択できます。

■一番人気の「ひよこちゃんナルト」
一番人気の「ひよこちゃんナルト」

ちなみに一番人気の具材は、「ひよこちゃんナルト」だそうです。
かわいいですね。

■蓋の圧着
蓋の圧着

■ビニールの把捉
ビニールの把束

ビニールの把束

具材を入れ終わったら蓋を圧着したのち、ビニールでカップ全体を把束します。
この際、ビニールは最初はブカブカしていますが、加熱処理によって縮み、店舗で売っているカップラーメンのようにぴったりフィットします。

■持ち運び用包装
持ち運び用包装

最後に、持ち運び用のエアーバッグに空気を入れて、完成です。
ここまで、平均的なオリジナルカップヌードルの作成所要時間は45分程度とされています。

持ち帰っておいしくいただいたのち、カップは記念にとっておいても良いでしょう。

この「マイカップヌードルファクトリー」は、来館されたお子さんの大半が参加しているように思います。
高校生以下入場無料ですが、この300円が実質的な入場料回収になっているかもしれません。



■「チキンラーメンファクトリー」
「チキンラーメンファクトリー」

■カップヌードルミュージアム チキンラーメンファクトリー
http://www.cupnoodles-museum.jp/attraction/06.html

そしてもうひとつの体験スペースは、「チキンラーメンファクトリー」です。
小麦粉をこねるところから始めて、「瞬間油熱乾燥法」で乾燥するまでの工程を体験することができます。

安藤百福氏は、「いかにしてめんを乾燥させてお湯で戻るようにできるか」でも苦心をしました。
それを解決したのが「瞬間油熱乾燥法」なのです。

「チキンラーメンファクトリー」は完全予約制で、ローソンチケットでチケットを購入しておく必要があります。
こちらも詳細はウェブサイトをご参照ください。

■「チキンラーメンファクトリー」のキッチン
「チキンラーメンファクトリー」のキッチン

このように、「マイカップヌードルファクトリー」では「逆転の発想」、「チキンラーメンファクトリー」では「瞬間油熱乾燥法」という、それぞれ安藤百福氏が試行錯誤の末にたどり着いたアイデアを体感できるようになっています。
「単なるモノの展示」「とりあえず体験」ではなく、きちんと「カップヌードルファクトリー」全体で1本筋が通ったテーマが感じられる点がなかなか良いと思いました。

■「ワールド麺ロード」
「ワールド麺ロード」

■カップヌードルミュージアム ワールド麺ロード
http://www.cupnoodles-museum.jp/attraction/09.html

さて、10時の開館から展示や体験を回ってくると、そろそろお昼時でおなかがすいてくることでしょう。
そんなときは、「NOODLES BAZAAR ワールド麺ロード」で食事をしましょう。

■アジアのナイトマーケットをイメージした店内
アジアのナイトイメージした店内

「ワールド麺ロード」は、安藤百福氏が「めん」のルーツを探し求めて世界を旅する途中で出会った、各国のさまざまな麺料理を提供するフードコートです。
店内はベトナムのような、アジアのナイトマーケットをイメージしてつくられています。

■トムヤムクンヌードル(タイ)
トムヤムクンヌードル(タイ)

辛さレベル3段階の一番上は、タイの「トムヤムクンヌードル」です。
レモングラスやコブミカンの葉、ナムプラーの風味がよくきいています。

■ミーゴレン(インドネシア)
ミーゴレン(インドネシア)

こちらはインドネシアの「ミーゴレン」です。
ケチャップマニスで味付けがされていまして、甘味のある焼きそばといった感じでおいしかったです。

辛さレベルは一番下で、お子さんでも十分食べられるでしょう。
その他、辛味が全くないフォー(ベトナム)、パスタ(イタリア)、ラグマン(カザフスタン)などもあります。

各メニューはハーフサイズ(税込300円)ですので、大人であれば2~3種食べられると思います。
せっかくですので、ご家族でいくつかシェアするとよいでしょう。

■商品化されたインスタントの「ミーゴレン」
商品化されたインスタントの「ミーゴレン」

「トムヤムクンヌードル」「ミーゴレン」は、いずれも日清食品から商品化されていましたね。
一番最初にご紹介した「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」でも、海外製品が展示されていました。

■「カップヌードルパーク」
「カップヌードルパーク」

「カップヌードルパーク」

■カップヌードルミュージアム カップヌードルパーク
http://www.cupnoodles-museum.jp/attraction/08.html

そしてこちらは、子供向けの体験型アトラクション「カップヌードルパーク」です。
巨大なカップヌードル工場を模したアスレチック施設で、自分自身が「めん」になって製麺から出荷されるまでの工程を体験できるようになっています。

■スタート地点の「製麺ネット」
スタート地点の「製麺ネット」

スタート地点は、「製麺ネット」です。
「めん」になった子供たちが元気よく登っていきます。

この先には、「味付け」のボールプールや、「瞬間油熱乾燥法」を体感するバーチャルフライヤーがあります。

■具材をカップに入れるゲーム「トッピングキャッチ」
具材をカップに入れるゲーム「トッピングキャッチ」

こちらは、制限時間内に具材をカップに入れる「トッピングキャッチ」というゲームです。
具材を入れたら、いよいよ出荷です。

■出荷する「ケーサースライダー」
出荷する「ケーサースライダー」

完成したカップヌードルは、箱詰めされて出荷されます。
それらの箱をスムーズに運搬するのが、「ケーサースライダー」です。

平たく申し上げると滑り台でして、最期はここから子供たちが出てきます。

ケーサースライダーの奥に、さかさまになったカップヌードルの巨大カップが見えますね。
ここでも、先ほどの「めんをカップに入れるのではなく、カップをめんにかぶせる」という「逆転の発想」を体感できるようになっています。

「カップヌードルパーク」は完全入れ替え制で、1回300円で25分遊ぶことができます。
3歳以上、小学生以下で、身長90cm以上のお子さんが対象ですので、あらかじめご承知ください。



■ミュージアムショップ
ミュージアムショップ

ミュージアムを一通り回ったら、最後は定番のミュージアムショップですね。
ここではさまざまな日清食品のインスタントラーメン関連グッズが販売されています。

■人気の「ひよこちゃん」グッズ
人気の「ひよこちゃん」グッズ

人気の「ひよこちゃん」グッズ

やはり人気は、チキラーズの「ひよこちゃん」グッズです。

■カップラーメンの重し
カップラーメンの重し

こちらは、カップラーメンのふたの重しです。
これを日常的に愛用する食生活にはならないほうが良いかもしれませんが、グッズとして面白いと思いました。

他にもカップヌードル型のおまんじゅうなど、たくさんのグッズが並んでいました。
ついつい、お土産に買ってしまいます。



「カップヌードルミュージアム」のレポートは、以上です。
この日は平日の10時開館から行ったのですが、小学校の団体さんなども多く「マイカップヌードルファクトリー」などはたいへん混雑していました。

そうなると休日はさらに盛況でしょうから、やはり早めに入館して回るのがよさそうです。

■過去エントリでご紹介「キリンビール横浜工場」
過去エントリでご紹介「キリンビール横浜工場」

2015/2/7エントリでは、キリンビール横浜工場「ビアビレッジ」の見学をご紹介しました。
「ビアビレッジ」はあえて「南武支線」経由を楽しむというルートを選択してみましたが、それに比べると「カップヌードルミュージアム」は直通17分・徒歩8分ですから、アクセスはずっと便利です。

武蔵小杉から気軽に半日楽しめるスポットとして、いかがでしょうか。

■安藤百福氏と、カップヌードル
安藤百福氏と、カップヌードル

【関連リンク】
日清食品ホールディングス 2013年8月8日付ニュースリリース 「カップヌードルミュージアム」来館者200万人を達成
2008/3/4エントリ バスに乗って、ラゾーナへ(前編)
2008/3/5エントリ バスに乗って、ラゾーナへ(後編)
2008/4/5エントリ グリーンラインで、ノースポートへ(前編)
2008/4/6エントリ グリーンラインで、ノースポートへ(後編)
2008/7/19エントリ バスに乗って、トレッサ横浜へ(前編)
2008/7/20エントリ バスに乗って、トレッサ横浜へ(後編)
2008/8/13エントリ バスに乗って、IKEA港北へ(前編)
2008/8/14エントリ バスに乗って、IKEA港北へ(後編)
2008/11/29エントリ ラゾーナで食べる「佐世保バーガー」
2009/6/22エントリ ラゾーナ川崎プラザで買う「堂島ロール」と「ぼくのプリン」
2009/9/21エントリ ラゾーナ国のナゾーラ総理
2011/4/27エントリ 東急線に乗って、二子玉川ライズへ
2011/5/8エントリ リムジンバスに乗って、羽田空港へ(リムジンバス編)
2011/5/9エントリ リムジンバスに乗って、羽田空港へ(羽田空港編) 2015/2/7エントリ 南武支線を経由しても、行ける。「キリンビール横浜工場ファミリーツアー」参加レポート

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2015年
08月03日

武蔵小杉周辺で、変わりゆく社宅をめぐる。「横浜ゴム小杉寮」建替え、「JFE」大規模社宅2棟を積水ハウスのマンションに転換

【Reporter:はつしも】

武蔵小杉周辺は、都心への交通利便性に比して都内よりは土地も安いことから、大企業の社宅が多数立地していました。
近年は福利厚生施設が縮小・廃止される傾向が強く、その跡地が売却されてマンションなどに建て替えられるケースが多くなってきました。

このたび、「横浜ゴム小杉寮」が建て替えられることになったほか、JFEの大規模社宅2棟が積水ハウスのマンションに転換されることになりました。
このあたりの動きも含めて、周辺地域の社宅・旧社宅を巡っていきたいと思います。

■武蔵小杉周辺の社宅動向マップ
武蔵小杉周辺の社宅動向マップ

こちらは、武蔵小杉周辺の社宅のうち、近年動きのあったものを中心に掲載したマップです。
主に東横線西側の住宅街に、大企業の社宅が多数立地していたことがわかります。

マップにお示ししたとおり、これらの多くがマンション等に転換されてきています。

■今井西町周辺の社宅動向マップ(拡大)
今井西町周辺の社宅動向マップ(拡大)

それではまず、今井西町周辺から見ていきましょう。

■「横浜ゴム小杉寮」
「横浜ゴム小杉寮」

最初にご紹介するのは、今井西町の「横浜ゴム小杉寮」です。
この社宅は廃止されず、このたび新たに建て替えられることになりました。

■「横浜ゴム小杉寮」建て替えの事業計画のお知らせ
「横浜ゴム小杉寮」建て替えの事業計画のお知らせ

現地では、社宅建て替えの事業計画のお知らせが掲示されています。
建物は現在と変わらず5階建てで、2017年3月に完成を予定しています。

■「横浜ゴム小杉寮」の看板
「横浜ゴム小杉寮」の看板

■「横浜ゴム小杉寮」の駐車場
「横浜ゴム小杉寮」の駐車場

最近の社宅は、明確に社名を出さないところも増えてきました。
「横浜ゴム小杉寮」はご覧の通り立派な看板が出ていまして、駐車場スペースは昔テニスコートだったようにも見えます。

昔ながらの社宅という風情ですが、これが建て替えで生まれ変わることになります。

■三菱商事社宅をリノベーションした「レシオン武蔵小杉」
三菱商事社宅をリノベーションした

「横浜ゴム小杉寮」の隣には、低層の大規模マンション「レシオン武蔵小杉」があります。
これは実はかつては三菱商事の社宅だったものをリノベーションして、分譲マンションに転換した物件です。同社宅は建物自体のグレードが高く、リノベーションにより一定以上の資産価値を維持して分譲が行われました。

敷地内に余裕があり、緑も多いのが特徴です。

三菱商事の社宅の子弟は帰国子女が多く、同社宅などを学区内に持つ今井小学校は教育レベルが高いということで、「今井小学校学区」というのが周辺の分譲マンションのセールスポイントにもなっていました。
「レシオン武蔵小杉」は、この地域の歴史の一つを残す物件といえるかもしれません。

■NEC西町アパート・西町寮
NEC西町アパート・西町寮

■NEC社宅の半分を売却して分譲された「ガーデンズコート武蔵小杉」
NEC社宅の半分を売却して分譲された「ガーデンズコート武蔵小杉」

今井西町には、さらにNECの大規模な社宅群があります。
こちらはそのうち約半分の敷地が売却され、三井不動産レジデンシャルの「ガーデンズコート武蔵小杉」として2006年に分譲されました。

またこれにともなって一部区画がガーデンズコート隣接の提供公園「今井西町けやき公園」になっています。

これが先ほどの「レシオン武蔵小杉」のはす向かいで、今井西町はかつては社宅がかなり集中して立地していたことがわかります。



■元住吉周辺の社宅動向マップ(拡大)
元住吉周辺の社宅動向マップ

続いて先ほどのマップに沿って、元住吉方面に移動していきます。
こちらでは商店街の北側にあった「JFEグループ」の大規模社宅2棟が、このたび積水ハウスのマンションに転換されることになりました。

■南側・えばらやがあった「JFEパシオーネ元住吉」
南側・えばらやヴェルがあた「JFEパシオーネ元住吉」

「JFEパシオーネ元住吉」

北側「JFEビラージュもとすみ」
北側「JFEビラージュもとすみ」

北側「JFEビラージュもとすみ」

元住吉のJFE寮は、「JFEパシオーネ元住吉」「JFEビラージュもとすみ」の南北2棟に分かれています。
このうち南側の「JFEパシオーネ」の商店街側には、かつて食品スーパー「えばらやヴェル」が出店していましたがすでに閉店済みです。

■JFE社宅跡地の「事業計画の構想の概要」
JFE社宅跡地の「事業計画の構想の概要」

■土地利用の計画図
土地利用の計画図

現地にはJFE社宅跡地の事業計画、土地利用の計画図が掲示されています。
南側が8階建て、北側が5階建てのマンションとなり、完成は2017年12月を予定しています。

■旧三菱ふそう社宅「プラウドシティ元住吉」
旧三菱ふそう社宅「プラウドシティ元住吉」

そしてJFE社宅のすぐ北側には、大規模マンション「プラウドシティ元住吉」があります。
こちらは2011/3/22エントリでお伝えしたとおり、かつては「三菱ふそうトラック・バス」の社宅でした。

■解体前の三菱ふそう社宅
解体前の三菱ふそう社宅

こちらは、当時ご紹介した解体前の社宅です。

こうしてみると、NEC西町アパートや、かつてのJX日鉱日石エネルギー社宅など、昔の社宅は大体似通った外見をしているものですね。

■ツインタワーマンションに転換されるJX日鉱日石エネルギー社宅(解体前)
ツインタワーマンションに転換されるJX日鉱日石エネルギー社宅跡地(解体前)

また、武蔵小杉周辺では東京機械製作所玉川製造所の移転により、同社の社宅もすべて売却されました。
売却後の跡地は、戸建て住宅やオフィスビルへと転換されています。

■小杉御殿町の「東京機械製作所新生寮」(当時)
小杉御殿町の「東京機械製作所新生寮」(当時)

■「新生寮」跡地の戸建て住宅(現在)
「新生寮」跡地の戸建て住宅(現在)

■武蔵小杉駅東口の「東京機械製作所新丸子社宅」(当時)
「武蔵小杉駅東口の「東京機械製作所新丸子社宅」(当時)

■「新丸子社宅」跡地の「KDX武蔵小杉ビル」(現在)
「新丸子社宅」跡地の「KDX武蔵小杉ビル」(現在)

福利厚生施設の転換ということでは、東京銀行のグラウンド跡地に建設された「パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー」「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」も当てはまりますね。

今回ピックアップした以外にも、まだ武蔵小杉周辺には社宅が多数残されています。
築年数が経過した物件もありますので、今後も徐々に用途転換や建て替えなどが進められていくことでしょう。

【関連リンク】
2011/3/22エントリ 井田三舞町の三菱ふそう社宅跡地に大規模マンション建設へ
2011/11/17エントリ 東京機械製作所が小杉御殿町の「新生寮」など固定資産を売却
2014/9/3エントリ 「TKS武蔵小杉ビル」が「KDX武蔵小杉ビル」に名称変更
2014/10/26エントリ JX日鉱日石エネルギー社宅跡地180mツインタワー「CO-SUGI PROJECT」発表、A地区2017年度・B地区2018年度完成予定

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2015年
08月02日

「親子でめぐろう!東急電車スタンプラリー」開催中、武蔵小杉・日吉の2駅を揃えて「オリジナル電車硬券」プレゼント

【Reporter:はつしも】

現在、東京急行電鉄が「親子でめぐろう!東急線電車スタンプラリー」を開催しています。

1stステージが7月18日(土)~8月9日(日)、2ndステージが8月10日(月)~8月31日(月)まで開催され、それぞれスタンプおよび賞品のデザインが変更されます。

東急武蔵小杉駅にもスタンプ台が設置され、日吉駅とあわせて2駅分のスタンプを集めることで「オリジナル電車硬券」をもらうことができます。

■東急電鉄ニュースリリース 夏休み期間中、東急線でスタンプラリーを開催! 「親子でめぐろう!東急線電車スタンプラリー2015」(7/18~8/31)
http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2283
 
■スタンプラリーのスタンプ台設置駅
グループ1:横浜駅・菊名駅
グループ2:自由が丘駅・中目黒駅
グループ3:目黒駅・田園調布駅
グループ4:武蔵小杉駅・日吉駅
グループ5:長津田駅・青葉台駅
グループ6:鷺沼駅・溝の口駅
グループ7:二子玉川駅・大井町駅
グループ8:三軒茶屋駅(田園都市線)・下高井戸駅
グループ9:五反田駅・蒲田駅
ゴール:渋谷駅

スタンプ台が設置されているのは上記の19駅で、ゴールの渋谷駅を除く18駅は2駅ずつペアになっています。

ペアの2駅のスタンプを揃えるごとに「オリジナル電車硬券」がもらえます。
18駅をそろえた後でゴールの渋谷駅に行くと「オリジナル電車硬券」の記念台紙に加えて、1日駅長体験の応募はがきがプレゼントされます。

■武蔵小杉駅のスタンプ台
武蔵小杉駅のスタンプ台 

■日吉駅のスタンプ台
日吉駅のスタンプ台 

まずこちらは、武蔵小杉駅と日吉駅のスタンプ台です。
スタンプ台は各駅の手作りで、武蔵小杉駅では「Shibuya Hikarie号」のデザインになっています。

■武蔵小杉駅・日吉駅のスタンプ
武蔵小杉駅・日吉駅のスタンプ

武蔵小杉駅と日吉駅は、前掲の通り「4グループ」のペアです。
なお、このスタンプのデザインは、8月9日までの「1stステージ」と8月10日から31日までの「2ndステージ」で変更されます。

■1グループ揃えるごとにもらえる「オリジナル電車硬券」
1グループ揃えるごとにもらえるオリジナル硬券

前述の通り、今回のスタンプラリーでは、1グループ揃えるごとに「オリジナル電車硬券」がもらえます。
この硬券のデザインも、「1stステージ」「2ndステージ」でそれぞれ異なります。

上記は現在もらえる「1stステージ」のもので、「4グループ」の武蔵小杉駅・日吉駅の硬券は「2ndステージ」になると「Shibuya Hikarie号」のデザインになります。

■三軒茶屋駅のスタンプ台
三軒茶屋駅のスタンプ台

スタンプラリーは、各駅手作りのスタンプ台も楽しみの一つです。

こちらは三軒茶屋駅のスタンプ台で、「渋谷駅」「自由が丘駅」「武蔵小杉駅」「横浜駅」「元町・中華街駅」が描かれていました。

■「武蔵小杉駅」
武蔵小杉駅

これが描かれていた「武蔵小杉駅」です。
他の駅は比較的現実の風景に近かったのですが、武蔵小杉駅だけはかなり違いますね。
とりあえず未来的な駅、という感じでしょうか。

なお、このスタンプ台のどこかに「かくれのるるん」がいるそうですので、行ってみた方は探してみてください。

■菊名駅のスタンプ台
菊名駅のスタンプ台

菊名駅のスタンプ台は、マンガテイストな駅員さんのイラストがありました。

■横浜駅のスタンプ台
横浜駅のスタンプ台

最後は、横浜駅のスタンプ台です。
各駅のスタンプ台のうちどこが一番気合が入っているか、比べてみるのも良いですね。



鉄道事業者のスタンプラリーには範囲が広すぎて、なかば苦行のようなものもあります。

しかし東急電鉄の場合は沿線もそれほど広域ではありませんし、近隣の2駅ずつがグループになって「オリジナル電車硬券」が都度プレゼントされます。

出来る範囲で楽しめ、ハードルが低くてよいのではないでしょうか。

全駅コンプリートしたい方には、東急線全線が1日乗り降り自由になる「東急ワンデーオープンチケット」(おとな660円・こども330円)がオススメです。

スタンプラリーはあと数日、8月9日(日)までで「1stステージ」が終わり、8月10日(月)より「2ndステージ」に入っていくところです。

【関連リンク】
東京急行電鉄 ウェブサイト
2015/6/13エントリ 「東急武蔵小杉駅開業70周年記念入場券」発売および「記念イベント」開催レポート

Comment(2)

2015年
07月17日

川崎市が川崎縦貫高速鉄道の計画休止を発表、南武線長編成化を国交省・交通政策審議会に提案へ

【Reporter:はつしも】

2015年7月16日に、川崎市議会のまちづくり委員会が開催されました。
同委員会においては、「新たな総合計画における交通体系」が報告され、長年の懸案だった「川崎縦貫高速鉄道」の計画を休止し、本年度中に開催予定の交通政策審議会への提案を見送ることがあきらかになりました。

同時に、川崎市では川崎縦貫高速鉄道を見送るかわりにJR南武線の長編成化等を同審議会に提案することとしており、今後連続立体交差化とあわせて推進していくことが発表されました。

■川崎縦貫高速鉄道の計画路線図
川崎縦貫高速鉄道路線計画マップ

交通政策審議会は国土交通省の諮問機関であり、概ね15年に1度の開催を予定しています。
新線開業にあたっては同審議会の答申に位置づけられる必要があり、向こう15年間は川崎縦貫高速鉄道は検討の俎上にのぼらないことになります。
また川崎市では今後総合都市交通計画の見直しも予定しており、「川崎縦貫高速鉄道」が近い将来に実現する可能性が現時点でほぼ消滅しました。

■川崎市 平成27年度 まちづくり委員会
http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000067733.html
■2015年7月16日 まちづくり委員会資料
http://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000067/
67733/270716machi1-1.pdf


まちづくり委員会における報告内容は、上記の川崎市ウェブサイトに資料が掲載されています。

■まちづくり委員会資料 川崎縦貫高速鉄道に関するポイント
<これまでの経緯>
○市民の交通利便性確保や鉄道ネットワークの充実、市内鉄道路線の混雑緩和等を目的に川崎縦貫鉄道計画を策定

<課題と今後の方向性>
○総合都市交通計画に位置付けられている川崎縦貫鉄道計画の必要性は認識
○川崎縦貫鉄道への導入を前提としていた新技術の実用化には、今後長期の時間を要する見込みであるとともに、開業を迎えるころには、超高齢化・人口減少社会が到来し、市民ニーズが変化する可能性がある
○当該鉄道計画は、財政負担が大きい
⇒以上のことから、事業着手できる環境にはないと判断

<今後の進め方>
○必要性はあるものの、事業着手できる環境には無いことから、川崎縦貫鉄道計画については休止とする
○交通政策審議会に対して、川崎縦貫鉄道の提案を見送る
○交通政策審議会の答申(2016年3月予定)を踏まえて、平成29年度を目途に、以下に示す今後の方向性等を基に総合都市交通計画の見直しを行い、川崎縦貫鉄道計画の位置付けを明確にする
○見直した総合都市交通計画に基づき、計画的な取組を推進する

<今後の方向性>
(1)身近な移動を支える地域交通ネットワークの充実
○地域の特性や市民のニーズを踏まえた駅を中心とする持続可能な輸送体系(路線バスを基本)の構築
○路線バスの定時性、速達性向上やバス利用者の利便性向上に向けた取組 等
(2)既存鉄道路線の輸送力増強等による、混雑緩和の促進・広域鉄道ネットワークの充実への貢献
○JR南武線の長編成化に向けた取組を推進
○東急田園都市線、小田急小田原線の複々線化の促進 等


上記の通り、川崎市としては川崎縦貫高速鉄道の必要性は認めるものの、技術的なハードルや巨額の財政負担を勘案し、計画を休止するということです。
提案を見送った交通政策審議会の答申が2016年3月に出ることも踏まえて、川崎市の総合都市交通計画を見直し、あらためて川崎縦貫高速鉄道の位置づけを明確にすることになります。

現時点においては川崎縦貫高速鉄道は「休止」ですが、計画の見直しにより「中止」ないしはそれに近い再定義がなされるのではないでしょうか。




一方、川崎市は2015年1月29日にJR東日本と包括連携協定締結を発表しました。

本協定は川崎市内における地域と鉄道の持続的な発展に向けて両者が連携・協力を推進することを目的としたもので、南武線の利便性向上が施策として位置づけられています。

その中で南武支線に「(仮称)小田栄新駅」を設置することについても検討を進めることが合意されていまして、協定内容の詳細は2015/2/5エントリでもお伝えしておりました。

■川崎市とJR東日本の包括連携協定調印式
川崎市とJR東日本の包括連携協定調印式
※川崎市報道発表資料より

■川崎市報道発表 川崎市と東日本旅客鉄道株式会社との包括連携協定の締結について
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000064646.html

■南武線に導入された新型車両「E233系」
南武線に導入された新型車両「E233系」

また本協定に先立って、南武線に快速電車が復活したほか、新型車両「E233系」が導入されるなど利便性の向上がはかられるようになってきました。
新型車両は従来よりも幅広で定員が約1割増加し、川崎縦貫高速鉄道の目的であった「南武線の混雑緩和」に寄与するものです。

■連続立体交差化された武蔵小杉付近の南武線
連続立体交差化された武蔵小杉付近の南武線

さらに将来的には武蔵小杉駅—尻手駅間の南武線連続立体交差化事業も具体化を控えており、これは川崎市の負担により実施される事業です。

川崎市としては川崎縦貫高速鉄道よりも、既存の南武線に投資をしていくということでしょう。



一方、冒頭で申しあげたとおり川崎市では、今回の交通政策審議会に対して横浜市営地下鉄のあざみ野延伸など新線整備のほか、既存路線の改良として「南武線の長編成化」を提案する方針であることがあわせて発表されました。

■川崎市まちづくり委員会が交通政策審議会に提案する事業
<新線>
○横浜市営地下鉄3号線延伸(あざみ野〜新百合ヶ丘)
○川崎アプローチ線(川崎〜浜川崎)
○東海道貨物支線貨客併用化(品川・東京テレポート〜桜木町)
<線増>
○小田急小田原線複々線化(登戸〜新百合ヶ丘)
○東急田園都市線複々線化(溝の口〜鷺沼)
<改良>
○JR南武線輸送力増強(長編成化)

長編成化とは、現在6両編成である南武線を7両以上の編成に拡張するということです。
長編成化のためには各駅のホームを拡張する必要がありますので、これはこれで大きな事業です。

■優等列車が10両編成になった東急東横線
優等列車が10両編成になった東急東横線

2013年には、東急東横線が副都心線などと相互直通運転を開始するのに伴い、従来8両編成だったものが急行・通勤特急・特急電車に限って10両編成になりました。

そのため、東急東横線では急行停車駅のみでホーム拡張が行われています。

南武線の長編成化がどのような形になるものか、現段階ではわかりません。
ただ武蔵小杉駅−尻手駅間の連続立体交差化は各駅の仕様を拡張するかつてないチャンスであり、長編成化の大きな契機となるものと思います。

日本全体ではすでに人口減が始まっているとはいえ、南武線沿線はまだまだ長期にわたって人口増が続くことが予想されています。
通勤ラッシュ時に利用される方にとっては、長編成化が実現するならば朗報かと思います。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:川崎縦貫高速鉄道
2007/9/28エントリ 南武線の車庫・中原電車区
2009/2/8エントリ 中原電車区の早咲き八重桜
2010/3/13エントリ 横須賀線武蔵小杉駅本日開業、記念イベント開催
2010/3/14エントリ 横須賀線武蔵小杉駅、初の平日ラッシュ
2011/4/13エントリ 南武線快速電車が運行開始
2012/3/22エントリ 二ヶ領用水の桜のつぼみと、中原電車区の早咲きの桜
2012/5/30エントリ 中原電車区の鶴見線車両と、クモヤ145形
2013/1/24エントリ JR武蔵中原駅の発車メロディがフロンターレの応援歌に
2013/7/3エントリ JR東日本が南武線新型車両導入と各駅乗車人員を発表、武蔵小杉駅は28位に
2014/2/26エントリ JR南武線武蔵小杉駅の発車メロディが本日よりフロンターレ応援歌の原曲、ザ・クロマニヨンズ「ナンバーワン野郎!」に
2014/7/25エントリ 川崎市制90周年ヘッドマーク付の南武線が3編成運行中、デザインに「パークシティ武蔵小杉」が登場
2014/7/20エントリ JR南武線向河原駅前の踏切拡幅工事が完了し供用開始
2014/8/6エントリ JR南武線新型車両「E233系」が2014年10月導入、新型車両で叶える「あなたの夢」募集中
2014/8/16エントリ 向河原公園リニューアルで登場、「南武線車両ベンチ」
2014/10/4エントリ JR南武線新型車両「E233系」本日投入、武蔵小杉駅等で記念商品販売と「懐かしの写真展」がスタート
2014/10/23エントリ 南武線エキナカで、地産地消。「多摩川梨ジャム」使用商品を販売中
2014/10/30エントリ JR武蔵小杉駅の連絡通路で新キャラクター「多摩川梨くん」が南武線新型車両「E233系」を紹介中
2014/11/5エントリ JR南武線新型車両「E233系」乗車レポート
2015/1/19エントリ 八丁畷から、無人改札乗り換え。南武支線乗車レポート
2015/2/5エントリ 川崎市とJR東日本が包括連携協定を締結、南武支線に「(仮称)小田栄新駅」を2016年3月開業へ

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2015年
07月15日

二子玉川ライズ・第2期の目玉「蔦屋家電」と、「二子玉川公園」から見える武蔵小杉

【Reporter:はつしも】

「二子玉川ライズ」の第2期再開発エリア「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」が、2015年4月から7月にかけて段階的に開業しています。
4月24日には「109シネマズ」などの店舗がオープンしたのに続いて5月3日には「蔦屋家電」がオープンしました。

またこれと並行して隣接の「二子玉川公園」の整備も進められ、2013年に一部開園していたものが4月4日にさらに追加開園となりました。
こちらもまだ未完成部分を残していますが、敷地内に日本庭園が整備されたほか「スターバックスコーヒー」が出店するなど、独自性のある大規模公園としての全貌が見えてきています。

今回は2011/4/27エントリ以来4年ぶりに、二子玉川ライズおよび隣接の二子玉川公園に行ってみました。

等々力緑地付近から見える二子玉川ライズ
等々力緑地付近から見える二子玉川ライズ

二子玉川ライズは、武蔵小杉周辺からも多摩川の向こう、第三京浜を挟んでタワーマンション棟の姿が見えます。
直線距離では身近な街で、中原区宮内から世田谷区玉堤まで「等々力大橋(仮称)」が架かれば、車で移動される方もさらに増えるのではないでしょうか。

武蔵小杉から行く場合、電車では溝の口か自由が丘で1回乗り換えを挟みます。
運賃や乗り換えやすさ、所要時間を総合的に比較すると、東急線内で行ける自由が丘経由の利便性が高いように思います。

今回も自由が丘経由を選択しまして、「東横線特急⇒大井町線急行」で乗り換えができましたので、自由が丘駅以外に停車駅がなくたいへん快適でした。

■二子玉川ライズ・ショッピングセンターの吹き抜け
二子玉川ライズ・ショッピングセンターの吹き抜け

二子玉川駅の改札口を出ると、直結して二子玉川ライズ・ショッピングセンターがあります。
ここは前回エントリでもすでに完成していたエリアです。

■新たに完成した「テラスマーケット」
新たに完成した「テラスマーケット」

吹き抜けを越えると、今回新たに完成した「テラスマーケット」が見えてきます。
この低層部に「109シネマズ」や「蔦屋家電」などがオープンしており、高層棟には今週末の7月17日(金)にエクセルホテル東急が開業、8月には楽天本社が移転してくる予定です。

■二子玉川エクセルホテル東急 ウェブサイト
http://www.futako-e.tokyuhotels.co.jp/ja/index.html
■楽天ウェブサイト 楽天クリムゾンハウス
http://corp.rakuten.co.jp/about/crimsonhouse/

■「蔦屋家電」
「蔦屋家電」

■蔦屋家電 ウェブサイト
http://real.tsite.jp/futakotamagawa/

まずは今回の第2期の目玉のひとつ「蔦屋家電」に行ってみましょう。

■「蔦屋家電」の家電エリア
「蔦屋家電」の家電エリア

「蔦屋家電」は、「ライフスタイルを買う家電店」をコンセプトにしたお店です。
「TSUTAYA」で知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が運営する新業態です。一見してわかるとおり、従来の家電量販店とは一線を画した雰囲気になっています。

二子玉川ライズの「蔦屋家電」は2フロアで構成され、置かれるテーマごとにエリアが分かれています。
各エリアをつなぐ通路は書店ゾーンになっていまして、全体の印象としては「家電」というよりも「蔦屋『書店』」という印象が非常に強い売り場でした。

■「蔦屋家電」の通路に配置された書架
「蔦屋家電」の通路に配置された書架

■読書スペース
読書スペース

書店売り場は読書エリアなども配置しつつ広々としていまして、ひとつの大型書店として成立しています。
書籍もライフスタイル提案型で、ベストセラー本というよりはお洒落なライフスタイル本のセレクトに比重を置いてました。

■「蔦屋家電」の児童書エリア
「蔦屋家電」の児童書エリア

■「蔦屋家電」内に出店「ボーネルンド」
「蔦屋家電」内に出店「ボーネルンド」

児童書エリアの隣には、海外玩具を取り扱う「ボーネルンド」がありました。
グランツリー武蔵小杉などの「ボーネルンド」のようにプレイスペース「キドキド」とはセットになっておらず、玩具売場のみでの出店です。

■ソフトバンクのペッパー君
ソフトバンクのペッパー君

いつもこの場所にいるのかどうかはわかりませんが、児童書エリアの近くにはソフトバンクのロボット「ペッパー君」がいました。
写真は「ジャックと豆の木」の読み聞かせをしているところです。

■「蔦屋家電」のカフェエリア
「蔦屋家電」のカフェエリア

全体と通して「家電」「ガジェット」「音楽」「高級文具」「書籍」「玩具(ボーネルンド)」などが混然一体になっていまして、ふと想起したのは大手ディスカウントストア「ドンキホーテ」の店舗です。

雰囲気が徹底してお洒落にしてありますのでその点は全く異なるのですが、「ジャングルの中を探検するように店内をめぐり、お店が提案してくるアイテムに出会う」コンセプトが共通しているように思いました。
店内を歩いているだけで楽しめる店舗で、新しい業態として非常に興味深かったです。

一方、逆に目的意識を持って本を買いに来ると、探すのに手間取るかもしれません。
実用性か雰囲気重視かどちらかといえば、明確に「雰囲気重視」のお店です。

ただ、店内各所にコンシェルジュカウンターがありまして、スタッフも過剰なほどに売り場に配置されています。
見つからないものがあったら、聞いてしまうのが早いでしょう。

■ファミリーレストラン「100本のスプーン」の行列
ファミリーレストラン「100本のスプーン」の行列

この日は平日の午前中でしたが、「テラスマーケット」のレストランの多くは奥様方の行列ができていました。
このあたり、2015/2/14エントリでご紹介した、グランツリー武蔵小杉の「BUSHWICK BAKERY & GRILL」の平日午前中からの行列に通じるものがあります。

写真はお洒落なファミリーレストラン「100本のスプーン」の行列です。

■100本のスプーン ウェブサイト
http://100spoons.com/

この「100本のスプーン」は、大人には子供メニューへの憧れを、子どもには大人メニューへの憧れを実現するコンセプトになっています。
従来のファミリーレストランとは一味違う、新感覚の業態です。



二子玉川ライズに隣接「二子玉川公園」
二子玉川ライズに隣接「二子玉川公園」

さて、それでは二子玉川ライズに隣接した、「二子玉川公園」に行ってみましょう。
こちらは世田谷区立の公園であり、東急による二子玉川ライズの開発とは基本的には主体が異なるものの、一体的な整備が行われています。

二子玉川ライズから二子玉川公園は徐々に高台を降りていくような地形になっていまして、上記の公園入口から武蔵小杉の高層ビル群を見ることができました。

■「遊具の遊び場」
「遊具の遊び場」

二子玉川公園の一番手前には、一般の児童公園のような「遊具の遊び場」があります。
ここには「ビジターセンター」という施設がありまして、休憩所やお手洗い、授乳室などを利用することができます。

■車いす対応砂場
車いす対応砂場

車いす対応砂場

遊具の中で目を引いたのは、「車いす対応砂場」です。
テーブルの上で遊ぶような形で、車いすに乗ったままで遊ぶことができるようになっていました。

■日本庭園「帰真園」
日本庭園「帰真園」

遊具の遊び場の隣のエリアは全く趣がかわりまして、「帰真園」という名前の日本庭園になっています。
ここには小学生以下だけでの入園は禁止されていまして、落ち着いた大人のスペースです。

■多摩川の源流から再現した「縮景」
日本庭園「帰真園」

この「帰真園」だけでも約5,800�の面積があり、その中に多摩川の源流から国分寺崖線の丘陵、武蔵野の風景をコンパクトに表現した「縮景」になっています。
庭園のはじまりには上記のような水の流れがあります。これがおそらく、多摩川の源流にあたる部分なのでしょう。

■「子どもの遊び場」
「子どもの遊び場」

そしてこちらはボール遊びなどができる「子どもの遊び場」です。

最近では公園に禁止事項が増え、サッカーなどボール遊びはほとんどの公園でできなくなりましたが、ここはそれらが解禁されています。
この時も、野球のキャッチボールをしているグループの姿が見受けられました。

武蔵小杉では、これよりも小規模ではありますが中原平和公園にキャッチボール広場があります。
できないことだらけの公園の中にあって、貴重なスペースです。

■防災用井戸とマンホールトイレ設置エリア
防災用井戸とマンホールトイレ設置エリア

公園の一角には、防災用の井戸と多数のマンホールトイレが設置されたエリアがありました。
公園などのオープンスペースの重要な役割のひとつは、防災です。このような井戸やマンホールトイレは、最近設置されることが多くなってきましたね。

■スターバックスコーヒー二子玉川公園店
スターバックスコーヒー二子玉川公園店

■スターバックスコーヒー 店舗情報 二子玉川公園店
http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=1138

そして日本庭園と並ぶ本公園の目玉は、「スターバックス」が公園の敷地内にあることです。
ガラス張りの開放的な建物で、屋上は緑化されています。

今後日差しが強くなってくると、一休みできるスポットとして有難いのではないでしょうか。

■斜面を活かした遊び場
斜面を活かした遊び場

前述のとおり、二子玉川公園は二子玉川ライズから徐々に斜面を下りていくような地形になっています。
その斜面を活かした滑り台や、アスレチック遊具なども設置されていました。

武蔵小杉では平地に慣れていますので、こういった場所は新鮮でした。

■多摩川河川敷への階段
多摩川河川敷への階段

また、二子玉川公園からは直接多摩川河川敷におりることもできるようになっています。
この階段は多摩川の沿道をまたいでいまして、公園と河川敷がシームレスにつながっています。

■階段から見える多摩川河川敷と、武蔵小杉の高層ビル群
階段から見える多摩川河川敷と、武蔵小杉の高層ビル群

武蔵小杉から二子玉川が見える…ということは、当然逆もしかりなわけです。
多摩川河川敷への階段からは、第三京浜越しに武蔵小杉の高層ビル群が見えました。

タワークレーンが稼働して工事中のシティタワー武蔵小杉も、だいぶ最高部に近づいてきたことがわかります。

多摩川河川敷には、サイクリングをしている方が多数いらっしゃいました。
将来的に「等々力大橋(仮称)」が架かれば、川崎市側の多摩川サイクリングロードとの行き来も増えそうですね。

【関連リンク】
二子玉川ライズ ウェブサイト
二子玉川公園ビジターセンター ウェブサイト
2008/3/4エントリ バスに乗って、ラゾーナへ(前編)
2008/3/5エントリ バスに乗って、ラゾーナへ(後編)
2008/4/5エントリ グリーンラインで、ノースポートへ(前編)
2008/4/6エントリ グリーンラインで、ノースポートへ(後編)
2008/7/19エントリ バスに乗って、トレッサ横浜へ(前編)
2008/7/20エントリ バスに乗って、トレッサ横浜へ(後編)
2008/8/13エントリ バスに乗って、IKEA港北へ(前編)
2008/8/14エントリ バスに乗って、IKEA港北へ(後編)
2008/11/29エントリ ラゾーナで食べる「佐世保バーガー」
2009/6/22エントリ ラゾーナ川崎プラザで買う「堂島ロール」と「ぼくのプリン」
2009/9/21エントリ ラゾーナ国のナゾーラ総理
2011/4/27エントリ 東急線に乗って、二子玉川ライズへ
2011/5/8エントリ リムジンバスに乗って、羽田空港へ(リムジンバス編)
2011/5/9エントリ リムジンバスに乗って、羽田空港へ(羽田空港編)
2012/6/13エントリ ラゾーナ川崎プラザが大規模リニューアルを決定、2012年10月中旬より順次新店舗オープンへ 
2013/8/17エントリ 横須賀線に乗って、夢見ヶ崎動物公園へ
2014/5/1エントリ 無料ながら、充実。東横線に乗って「野毛山動物公園」へ
2015/3/26エントリ 武蔵小杉目線で巡る、「新川崎スクエア」本日開業レポート
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)

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2015年
06月17日

中原区の多数店舗が参加「川崎プレミアム商品券」の予約販売受付がスタート、プレミアム20%で最大1万円お得にお買い物

【Reporter:はつしも】

2015年6月15日より、川崎プレミアム商品券の予約がスタートしました。

これは川崎市内の多数の小売店・飲食店などを対象としたもので、1冊10,000円に20%のプレミアムを付与して12,000円分の商品券として使えるようになっています。

総額33億円・冊数27万5,000冊を発行し、利用期間は2015年9月1日から12月31日までの4か月間です。
販売は予約のみで、応募者多数の場合は抽選となります。

■川崎プレミアム商品券のチラシ
 川崎プレミアム商品券のチラシ
※クリックでPDFが開きます。

■川崎市ウェブサイト 川崎プレミアム商品券の予約受付開始について
http://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000067815.html
■川崎プレミアム商品券 ウェブサイト
http://www.p-shouhinken.com/kawasaki/index.html

■川崎プレミアム商品券の概要
1.商品券名称 川崎プレミアム商品券
2.発行総額 33億円(プレミアム率20%)
3.発行冊数 27万5,000冊
4.販売価格 1冊10,000円(1,000円券×12枚綴り、12,000円分)
※1回の買い物での利用上限は5冊6万円分
5.購入限度 1人5冊まで
※日本国内にお住まいの方限定
6.販売方法 予約販売。6月15日(月)から7月19日(日)まで予約受付
<予約サイト>
http://www.p-shouhinken.com/kawasaki/oubo/
※希望者多数の場合は市内在住者優先の上、抽選
7.当選発表及び引換 当選通知はがきを8月下旬に発送、指定場所で引き換え
<引き換え窓口>
http://www.p-shouhinken.com/kawasaki/shoplist/index.html
※引換期間 平成27年9月1日(火)~9月10日(木)
※8月31日までに当選通知が届かない場合は落選
8.利用期間 2015年9月1日(火)~12月31日(木)
9.利用店舗 店舗の届出住所が川崎市内にある小売店、飲食店など
(約5,000店舗を予定)
http://www.p-shouhinken.com/kawasaki/shop/

川崎プレミアム商品券を購入するためには、7月19日(日)までの間に郵送または予約サイトにより予約をすることが必要です。
当選者には8月下旬に当選通知が郵送され、指定の引き換え場所で商品券と引き換えることになります。

利用店舗は6月26日(金)まで店舗側からの申し込みを受け付けており、本日時点(382店舗)よりも増加するものと思われます。

上記の公式ウェブページから随時更新される店舗情報を検索することが可能ですが、今回は本日時点での情報を「武蔵小杉ライフ目線」で独自にまとめてご紹介しましょう。

■武蔵小杉周辺の川崎プレミアム商品券使用可能店舗(6月17日現在 50店舗)
店舗名 業種 Web
<武蔵小杉エリア>
クリエイト エス・ディー 川崎小杉陣屋町店 ドラッグストア 公式サイト
はんこ屋さん21武蔵小杉店 その他小売業 公式サイト
銀座メガネコンタクト 武蔵小杉店 その他小売業 公式サイト
フィットケアデポ小杉店 ドラッグストア 公式サイト
フォトレインボー その他小売業 公式サイト
マルエツ武蔵小杉駅前 スーパー 公式サイト
中国料理 一番 飲食店
メガネのオーサカ 武蔵小杉店 その他小売業 公式サイト
武蔵小杉ブログ
しゃぶしゃぶ すきやき くりりん 飲食料品店 公式サイト
武蔵小杉ブログ
中華料理 一番 飲食店 公式サイト
大野屋 小杉店 スーパー 公式サイト
菓子匠 末広庵 武蔵小杉東急フードショースライス店 飲食料品店 公式サイト
nakool 衣料・身の回り品取扱店 公式サイト
武蔵小杉ブログ
武蔵小杉 東急フードショースライス 飲食料品店 公式サイト
foodium武蔵小杉店 スーパー 公式サイト
デンタ商会 雑貨店  
DRUGS今井堂 ドラッグストア
さとうはりきゅう治療院 その他サービス業 公式サイト
セオサイクル武蔵小杉 その他小売業 公式サイト
クリーニング ひまわり クリーニング  
フィットケアデポ市ノ坪店 ドラッグストア 公式サイト
武蔵小杉ブログ
アラセ 衣料・身の回り品取扱店
泉心庵 飲食料品店 公式サイト
武蔵小杉ブログ
(有)朝日電気商会 中原店 家電販売店 公式サイト
でんきのてづか 遊友館 家電販売店  
<新丸子エリア>
パレットプラザ 新丸子店 その他サービス業 公式サイト
shop & space Salt 雑貨店 公式サイト
スタジオアイシャ その他サービス業 公式サイト
銀座メガネコンタクト 新丸子店 その他小売業 公式サイト
ケイベスト新丸子店 クリーニング 公式サイト
<元住吉エリア>
サンドラッグ元住吉店 ドラッグストア 公式サイト
大野屋 元住吉店 スーパー 公式サイト
らあめん花月嵐 元住吉店 飲食店 公式サイト
マルエツ元住吉 スーパー 公式サイト
武蔵小杉ブログ
ゲオ木月店 その他小売業 公式サイト
海苔問屋 高喜商店 飲食料品店 公式サイト
元住吉整体院 その他サービス業 公式サイト
ライフ中原井田店 スーパー 公式サイト
武蔵小杉ブログ
<武蔵中原エリア>
クリエイト エス・ディー 川崎下小田中店 ドラッグストア 公式サイト
マルエツ中原店 スーパー 公式サイト
フィットケアデポ下小田中店 ドラッグストア 公式サイト
和食さと川崎等々力店 飲食店 公式サイト
サンドラッグ川崎宮内店 ドラッグストア 公式サイト
ライフ宮内二丁目店 スーパー 公式サイト
武蔵小杉ブログ
プランタン美容室 理容・美容店 公式サイト
銀座メガネコンタクト 武蔵中原店 その他小売業 公式サイト
ハックドラッグ武蔵中原店 ドラッグストア 公式サイト
フィットケアデポ上小田中店 ドラッグストア 公式サイト
武蔵小杉ブログ
<向河原エリア>
ワイズクリーニング クリーニング 公式サイト
スーパー五光向河原店 スーパー 公式サイト

公式ページでは区単位の検索が可能で、50音順で表示されます。
それですと武蔵新城から平間に至るまで中原区の全店舗がいっしょくたに表示されますので、「自分の地元で使えるお店」がわかりづらいように思いました。

そこで本サイトでは、中原区の78店舗のうち「武蔵小杉周辺」「新丸子周辺」「元住吉周辺」「武蔵中原周辺」「向河原周辺」の50店舗に絞り込み、それぞれエリア別にご紹介することとしました。

またその際、一部公式ウェブサイトのリンクが不足していたものを追加したほか、本ブログでご紹介したことのある店舗については当該エントリへのリンクを付加しています。

■武蔵小杉ブログ紹介店舗「メガネのオーサカ」
http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/389/
武蔵小杉ブログ紹介店舗「メガネのオーサカ」 

■武蔵小杉ブログ紹介店舗「すきやき しゃぶしゃぶ くりりん」
http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/2876/
国産牛しゃぶしゃぶランチ(1,300円)

■武蔵小杉ブログ紹介店舗「nakool(ナクール)」
http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/1826/
ナクール外観(ナイスグランソレイユ1階)

■武蔵小杉ブログ紹介店舗「泉心庵」
http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/690/
「泉心庵」

地元の個人商店だけでなく、大野屋、マルエツ、ライフ、フーディアムなど大型スーパーでも利用が可能です。
また、新しい商業施設では「武蔵小杉東急スクエア フードショースライス」も加入しています。

利用期間も4か月ありますし、1冊10,000円=商品券12,000円分は十分使い切ってしまうのではないでしょうか。該当するスーパー等でコンスタントに買いものをされる方であれば、1人分の上限である5冊50,000円=商品券60,000円分も、無理なく使えそうです。

そうすると最大1万円お得ですから、プレミアム20%の有難味がでてきますね。



■川崎プレミアム商品券の券面(見本)
川崎プレミアム商品券の券面(見本)

なお、川崎プレミアム商品券の券面には川崎市内の4つのスポットの写真が使われていますが、そのうち2つが中原区に関連するものになっています。

■川崎プレミアム商品券の券面に使われた4つのスポット
・多摩川「水辺の楽校」(川崎区、中原区、多摩区)
・子ども夢パーク(高津区)
・ミューザ川崎シンフォニーホール フランチャイズオーケストラ「東京交響楽団」(幸区)
・等々力陸上競技場(中原区)

■「とどろき水辺の楽校」
川の生き物観察「野草摘み」

「水辺の楽校」とは、水辺をフィールドに、子どもたちが川に親しむ自然体験活動を推進しようというもので、川崎市内ではこれまでにご紹介してきた「とどろき水辺の楽校」のほか、「かわさき水辺の楽校」(多摩区)、「だいし水辺の楽校」(川崎区)が活動しています。

川崎プレミアム商品券の券面に使われているのは、そのうちいずれかの活動写真です。
「とどろき水辺の楽校」は等々力緑地付近をメインに年間を通じて活動をしていますので、関連リンクをご参照ください。

■等々力陸上競技場
メインスタンドから見た武蔵小杉の高層ビル

そしてもうひとつは、等々力陸上競技場です。こちらはあらためてのご紹介は不要ですね。
商品券の券面で使われているのは新しいメインスタンドではなく、既存のバックスタンドでした。

川崎市を代表するビジュアルに地元が使われるのは、本サイトとしてもうれしく思います。


さて、川崎市プレミアム商品券の予約は7月19日(日)までですので、あと1か月あります。

現状の店舗リストで「十分使えそうだな」と判断できれば買っておくとお得ですし、6月26日(金)の店舗申し込み締め切りを待って、なるべく最新の店舗リストを待ってみるのもよいでしょう。

本日時点では公式ウェブサイトでは382店舗しか確認できませんが、川崎市の報道発表等によれば最終的には5,000店舗を予定とあります。
その見込みを信頼するならば、まだまだ店舗情報が出揃っていないということのようです。



■法政通り商店街のプレミアム商品券販売告知
法政通り商店街のプレミアム商品券販売告知 

■法政通り商店街 6月26日(金)27日(土)プレミアム商品券!販売します!
http://www.kosugi-houseidori.net/log/eid485.html

なお、川崎プレミアム商品券とは別に、法政通り商店街のプレミアム商品券も6月26日(金)、27日(土)に販売されます。

こちらは10%のプレミアムで、5,000円で5,500円分の商品券が購入できます。
プレミアム率は半分ですが、法政通り商店街の加盟店であればどこでも利用できるのが強みです。

法政通り商店街には前掲の「ナクール」「泉心庵」など川崎プレミアム商品券が使える店舗も多数ありますので、このあたりは普段の購買動向を勘案して判断するのが良いですね。

【関連リンク】
(プレミアム商品券関連)
2009/7/22エントリ 法政通り商店街のプレミアム商品券を使ってみました
2012/6/15エントリ 法政通り商店街のプレミアム商品券を2012年6月29日、30日にワイルドに発売
2014/6/20エントリ 武蔵小杉駅前通り商店街が商品券を導入、法政通り商店街が明日6月21日(土)まで商品券を販売
2014/9/23エントリ 法政通り商店街の「ニカッパ君」ハロウィン仕様と、プレミアム商品券9月26日(金)27日(土)販売

(とどろき水辺の楽校関連)
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園情報 多摩川緑地
とどろき水辺の楽校 ウェブサイト
2013/9/22エントリ 「とどろき水辺の楽校」の多摩川河川敷での「昆虫調べ」
2014/3/27エントリ 「とどろき水辺の楽校」が3月30日(日)に「クリーンアップ作戦と焼き芋ジャガバターを楽しもう!」開催、2014年度前期日程を発表
2015/4/24エントリ 「とどろき水辺の楽校」が2015年前期開校、4月29日(水)開校式より多摩川河川敷で体験学習をスタート

(等々力陸上競技場関連)
2015/3/13エントリ 等々力陸上競技場 新メインスタンド完成。報道機関向け内覧会・完成記念式典最速レポート!

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2015年
06月07日

江川せせらぎ遊歩道の、13羽の大家族カルガモ一列縦隊

【Reporter:はつしも】

江川せせらぎ遊歩道に今年もカルガモ親子が登場していることを、2015/5/21エントリでご紹介しました。
その際は子ガモは5羽の家族だったのですが、今回はなんと子ガモ12羽の大家族を見ることができました。

■江川せせらぎ遊歩道の大家族カルガモ
江川せせらぎ遊歩道の大家族カルガモ

下小田中6丁目付近で最初に見かけたとき、大家族カルガモは江川せせらぎ遊歩道の陸地でひとかたまりになっていました。
子ガモたちが身を寄せ合っていますので…ちょっと数えにくいですね。

■大家族カルガモのお出かけ
大家族カルガモのお出かけ

さて、親ガモを先頭に、大家族カルガモたちがお出かけです。
写真であれば数えやすいのですが、実際には入り乱れて動いていますのでこれまた数えにくかったです。

■数えるチャンス!一列縦隊
数えるチャンス!一列縦隊

せせらぎに水草が生えているあたりで、カルガモたちが一列縦隊になりました。
これは数えるチャンスです!

先頭の親ガモが1羽。
子ガモたちが1羽、2羽、3羽、4羽、5羽、6羽、7羽、8羽、9羽、10羽、11羽、…そして12羽います。かつてない大家族ですね。

■下流に向かうカルガモ親子
下流に向かうカルガモ親子

■橋の下をくぐるカルガモ親子


さて、カルガモたちは下流に泳いで行きまして、途中で江川せせらぎ遊歩道の上を道路がまたいでいる橋の部分にきました。

ここにはカルガモが通れる門がありまして、親子たちはそこをまた一列で通っていきます。

■橋の下から出てきたカルガモ親子
橋の下から出てきたカルガモ親子

橋の川下で待っていると、カルガモ親子が順番に出てきました。
これまたかわいらいしいですね。

■子ガモたちのダッシュ
子ガモたちのダッシュ

大家族のカルガモ親子たちは、ここからさらに下流へと泳いで行きました。
ふとしたタイミングで、子ガモたちがダッシュすることがありまして、上記写真はにわかに水しぶきが立った瞬間です。

毎年カルガモ親子を見ていると、毎週末に各家族の子ガモの数が減っていることがよくあります。それは避けられない自然の摂理ですが、この大家族は、みんな元気に育ってきたようです。

徐々に体も大きくなってきまして、赤ちゃんというよりは「児童」という感じになってきました。
いずれは親ガモのもとから巣立っていくときがくることでしょう。

■江川せせらぎ遊歩道の、初夏の花々
江川せせらぎ遊歩道の、初夏の花々

【関連リンク】
森とせせらぎネット ウェブサイト
川崎市上下市水道局 江川せせらぎ遊歩道
2008/5/21エントリ 二ヶ領用水のカルガモ親子
2008/11/7エントリ 江川せせらぎ遊歩道の「森とせせらぎ祭り」
2013/5/14エントリ 二ヶ領用水のカルガモ親子2013
2013/5/26エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子
2013/6/8エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子、1週間後の姿
2013/6/20エントリ 江川せせらぎ遊歩道の子ガモたちの、成長した姿
2013/8/21エントリ 江川せせらぎ遊歩道の、ザリガニ釣り
2014/5/11エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子と、鮮やかな花々
2015/4/30エントリ 江川せせらぎ遊歩道にこいのぼりが登場、5月3日(日)にたらい舟の川下りイベントを開催
2015/5/6エントリ 江川せせらぎ遊歩道で、「たらい舟」に乗る子どもたち
2015/5/21エントリ 江川せせらぎ遊歩道の岩の上で、身を寄せ合うカルガモ親子

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2015年
06月01日

武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)

【Reporte:たちばな】

武蔵小杉駅東口駅前広場から新設された「キヤノン玉川事業所」直行バスと、同事業所がある高津区下野毛周辺をご紹介するエントリの後編です。

前編では直行バスに乗って玉川事業所にやってまいりましたので、後編では下野毛周辺を巡ってみたいと思います。

■高津区下野毛周辺マップ
高津区下野毛周辺マップ

キヤノン玉川事業所がある高津区下野毛は、中原区宮内に隣接し、多摩川と府中街道に挟まれたエリアにあります。

ここは中原区宮内とともに工場が多く、その顔触れは小規模な町工場から大企業までたいへんバラエティに富んでいます。

■多摩川とキヤノン玉川事業所
多摩川とキヤノン玉川事業所

■キヤノン玉川事業所と町工場
キヤノン玉川事業所と町工場

まずはキヤノン玉川事業所の周辺を見渡してみます。
町工場と住宅が混在した、準工業地域です。

準工業地域とは都市計画法に定められた用途地域のひとつで、騒音などの大きな環境悪化のおそれのない工場の立地が認められています。

■とあるアパートのお断り書き


下野毛の一角にあったアパートには、「入居者各位」としてこのようなお断り書きがありました。

「当該地域は準工業地域として発展して来た地域です。周辺には多数の工場が密集しています。そのため騒音・振動・塵埃・異臭等の発生することもあります。
 『この住宅』に入居される皆様には地域での共存共栄を考慮され、各事業所へのご理解をお願いします。」

下野毛地区は、もともと工場が集中して立地していたものが、近年宅地化も進んできました。
工場が撤退して跡地がマンションになっていく流れは、武蔵小杉駅周辺にも類似した部分がありますね。

ただ下野毛地区にはまだまだ工場が密集しており、「もとからあった工場」と、「新しく入ってきた居住者」との摩擦がないとは言えないのかもしれません。
そんなことをうかがわせる、お断り書きでした。

■「ねこのしっぽ」玉川工場
「ねこのしっぽ」玉川工場

「ねこのしっぽ」玉川工場

キヤノン玉川事業所の向かい側には、新丸子(上丸子八幡町)にある同人誌専門の印刷会社「ねこのしっぽ」の「玉川工場」がありました。

■「ねこのしっぽ」社用車のイラスト
「ねこのしっぽ」社用車のイラスト

「ねこのしっぽ」の社用車には、同人誌専門印刷会社らしいイラストが描かれています。

■ねこのしっぽ 玉川工場の「Japan Color 標準印刷認証」取得について
http://www.shippo.co.jp/neko/info/japancolor.shtml

「ねこのしっぽ 玉川工場」は、同人業界初(同社調べ)の「Japan Color 標準印刷認証」を取得しています。
これはISO国際標準に準拠したもので、「正しい色が再現できる」ことを認証しています。

印刷で色の仕上がりがばらつくことは良くありますから、絵を描く方には有難いことと思います。

■富士通 川崎グランド
富士通 川崎グランド

キヤノンがあるならほかの川崎の電機メーカーも…ということで、見つかったのは富士通のグラウンドです。
ここは富士通のスポーツチームの練習場で、川崎フロンターレのやアメリカンフットボールの「富士通フロンティアーズ」が地域への普及活動としてスクールも運営しています。

■川崎フロンターレ スクールのご案内 下野毛スクール
http://www.frontale.co.jp/school/school_guide/shimonoge.html
■富士通フロンティアーズ フラッグフットボールをはじめてみよう!
http://sports.jp.fujitsu.com/frontiers/flag_football/

フロンターレのスクールは地域のボランティア的なスクールよりも月会費が高めですが、充実した指導が受けられそうですね。

■クノール食品 川崎事業所
クノール食品 川崎事業所

続いてこちらは、下野毛では最大規模の工場「クノール食品 川崎事業所」です。
同事業所では、事前申し込みによる工場見学も受け付けています。

■クノール食品 川崎事業所 工場見学
http://www.knorr.jp/contact/kawasaki.html

10名~50名様の団体が対象になっていまして、試食を含む90分のコースが用意されてます。
人を集めるのがハードルですが、なかなか楽しそうです。

■名糖 東京綜合工場
名糖 東京綜合工場

http://www.meitoh.co.jp/company/branch.html#2

大手企業では、「名糖 東京綜合工場」もあります。
ここでは工場見学の一般受付はしていませんが、砂糖のクラフト袋などの製造が行われています。

■日本通運川崎北物流センター
日本通運川崎北物流センター

こちらはこれまた大規模な、「日本通運 川崎北物流センター」です。
ここは川崎市の家電リサイクル指定引取場所にもなっています。

■川崎市 家電リサイクル 指定引取場所への持込について
http://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/24-1-11-4-3-0-0-0-0-0.html

詳細は上記の川崎市ウェブサイトをご参照ください。
川崎市内では、高津区下野毛の同センター1か所のみが指定されています。

■ヒルバレーポップコーン 川崎オフィス
ヒルバレーポップコーン 川崎オフィス

高津区下野毛と中原区宮内のちょうど境界のエリアには、「ヒルバレーポップコーン 川崎オフィス」がありました。
2014/7/18エントリで「ヒルバレーポップコーン」の出店を「場所不明」でお伝えしたのですが、進出した「川崎オフィス」では商品の販売は行われませんでした。

これはおわびのうえ訂正させていただきます。


下野毛では、このほかにもまだまだ多数の町工場などが存在します。
これらを川崎市では「川崎ものづくりブランド」として位置づけ、PR活動を行ってきているところです。

■川崎ものづくりブランド ウェブサイト
http://www.k-monobrand.com/

■「高津区下野毛3丁目」の「ハイラーク武蔵小杉」
 

下野毛の路地を歩いていると、「ハイラーク武蔵小杉」というマンションがありました。

思わず二度見してしまいましたが、住所はもちろん「高津区下野毛」です。
新丸子寄りや武蔵中原寄り、元住吉寄りで「武蔵小杉」が名称に入るマンションは多いですが、「高津区で武蔵小杉」は、初めて見ました。

これは「北限の武蔵小杉」…かもしれません。

キヤノン玉川事業所行の直行バスに乗って周辺を少し歩いただけでも、下野毛ではいろいろなものが見つかりました。
直行バスで行くと帰りのバスが夕方までありませんので、平日がお休みの朝に「武蔵小杉に帰りながらウォーキング」を楽しんでみるのも運動になってよいかも?しれません。



■対岸の「大田区上野毛」
対岸の「世田谷区上野毛」

なお、高津区下野毛から多摩川を渡った東京都世田谷区側は、「上野毛」という地名です。
これは多摩川が「暴れ川」としてたびたび氾濫して流れを変えた名残りで、「丸子」「等々力」などのように両岸に同じ地名が残っているものですね。

このあたりにも、ひとつの地域の歴史を感じます。


また、2008/12/8エントリで一度お伝えした通り、中原区宮内の下野毛寄りから世田谷区玉堤にかけて、多摩川を渡る「等々力大橋(仮称)」が新たに建設される計画があります。
「等々力大橋」は現在府中街道・西下橋の交差点まで完成している4車線道路「宮内新横浜線」を延伸し、目黒通りまで接続させるものとなります。

■川崎市報道発表資料 川崎市と東京都を結ぶ新しい橋を建設します(PDF)
http://www.city.kawasaki.jp/530/cmsfiles/contents/
0000018/18164/todorokiohasi.pdf


■宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ
宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ

相当先の話ではありますが、等々力大橋が完成すると、かつて多摩川によって分かたれた両岸の「上野毛」「下野毛」がふたたびつながることになります。
人や物の流れも、また大きく変わってくるのではないでしょうか。

【関連リンク】
下野毛工業協同組合
2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
2014/12/7エントリ 中原区に、家電量販店登場。「ノジマ川崎中原店」オープン
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)

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2015年
05月31日

武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)

【Reporter:たちばな】

2014年12月1日に、武蔵小杉駅東口駅前広場に発着する東急バスの新路線が開設されていました。高津区下野毛にある「キヤノン玉川事業所」への直行バスです。

今回のエントリは久しぶりに前後編に分かれまして、この直行バスと下野毛周辺をご紹介してみたいと思います。

前編はまず、直行バスのご紹介です。

■東急バス ダイヤ改正のお知らせ【2014年12月1日(月)実施】
http://www.tokyubus.co.jp/top/news/000874.html

■武蔵小杉駅東口駅前広場から発車する「キヤノン玉川事業所」直行バス
武蔵小杉駅東口駅前広場から発車する「キヤノン玉川事業所」直行バス

「キヤノン玉川事業所」直行バス

■バスの乗車待ち行列
バスの乗車待ち行列

武蔵小杉駅東口駅前広場は、再開発事業によって整備され、2014年3月30日に供用開始となった新たな駅前ロータリーです。
ここには従来横須賀線武蔵小杉駅ロータリーから発着していた路線バスの大部分が乗り入れることとなりましたが、当初は新路線の導入がありませんでした。

先日の朝、バス乗り場に長い行列ができていましたので、はて?と思って見てみると、これが新路線として登場したキヤノン玉川事業所行の直行バスでした。

■「キヤノン玉川事業所直行」のバス停
「キヤノン玉川事業所直行」のバス停

■直行バスのダイヤ
直行バスのダイヤ

「キヤノン玉川事業所」の直行バスが発着するのは、羽田空港行リムジンバスに割り当てられていた3番乗り場です。
直行バスのダイヤは「小杉駅東口」からの往路は朝のみ、「キヤノン玉川事業所」からの復路は夕方のみ、基本的に平日限定となっています。時刻表の下部には、運行日(基本的に平日)のカレンダーも記載されていました。

■東急バス キヤノン玉川事業所直行バス時刻表 小杉駅東口発(PDF)
http://www.tokyubus.co.jp/jikoku/dia/timechart/
702201_1_175514403_0.pdf

■東急バス キヤノン玉川事業所直行バス時刻表 キヤノン玉川事業所発(PDF)
http://www.tokyubus.co.jp/jikoku/dia/timechart/
702201_2_175590501_0.pdf


これは完全に、朝夕の通勤バスに特化して新設されたものですね。
復路の最終バスが19:00ですので、これをターゲットに仕事を切り上げて帰る方もいらっしゃるでしょう。

主たる利用者はキヤノン玉川事業所にお勤めの方ですが、専用シャトルバスではありません。
あくまでも一般の路線であり、どなたでも乗車することができます。

それでは、さっそく乗車してみましょう。

■キヤノン玉川事業所直行バスのルートマップ
キヤノン玉川事業所直行バスのルートマップ

直行バスに乗ると、まずは府中街道を北上し、等々力アリーナ・市民ミュージアム前のバス停を通過します。 多摩川沿いに出たのちに、キヤノン玉川事業所に到着します。

■多摩沿線道路とキヤノン玉川事業所
多摩沿線道路とキヤノン玉川事業所

キヤノン玉川事業所は、多摩川沿いの眺めがよい場所にあります。上階から多摩川方面を見ると、気持ちがよさそうですね。
写真奥が、方角としては下丸子のキヤノン本社方面にあたります。

■キヤノン玉川事業所に到着した直行バス
キヤノン玉川事業所に到着した直行バス

キヤノン玉川事業所直行バスは、玉川事業所の正門前に到着します。
ここが終点ですので全員降車となりますが、乗客全員が同事業所に吸い込まれていきました。

■正門前のバス停
正門前のバス停

キヤノン玉川事業所のバス停は事業所の門の外にありまして、もちろんキヤノン社員以外のどなたでも利用することができます。
あくまでも一般の東急バスという扱いです。

帰り道はここから夕方にバスが発車します。

直行バスは途中停車するバス停がありませんので、キヤノン玉川事業所とその周辺に通勤される方は便利かと思います。

■ガス橋近くのキヤノン本社(大田区下丸子)
ガス橋近くのキヤノン本社(大田区下丸子)

さて、せっかくここまで来ましたので、下野毛周辺を探訪してみたいと思います。
かなりエントリが長くなってしまいますので、後編に続きます!

【関連リンク】
(武蔵小杉駅東口駅前広場関連)
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区C地区
2014/3/21エントリ 川崎市バスが川67・杉02系統の2014年4月1日付武蔵小杉駅東口駅前広場乗り入れを発表
2014/3/21エントリ 臨港バスが杉51・52系統の2014年4月1日付武蔵小杉駅東口駅前広場乗り入れを発表
2014/3/24エントリ 横須賀線武蔵小杉駅発着の羽田空港行きリムジンバスが武蔵小杉駅東口乗り入れを発表
2014/3/29エントリ 「武蔵小杉駅東口駅前広場完成記念式典」「第3回ふるさと交流フェスティバル」開催レポート
2014/3/30エントリ 本日供用開始「武蔵小杉駅東口駅前広場」の防災など各種機能

(キヤノン関連)
キヤノン 事業所一覧
2011/7/16エントリ 「ガス橋」と平間の渡し

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