【Reporter:はつしも】
本日、武蔵小杉のアートの祭典
「コスギアート ラ・ファブリカ(Kosugiart La Fabbrica)」が中原市民館で開催されました。
本イベントは文化芸術にかかわる市民活動団体が集まり、
文化芸術活動により人と人を繋ぎ、多様性を包み込むような社会をつくる一助となることを目的としています。
今回は、ワークショップを中心に体験型のイベントが実施され、多くの地域住民の皆さんが集まりました。
■「デジタルアート工房」
■皆さんで作成したデジタルアート作品
まずこちらは、
「特例認定NPO法人くるみー未来」によるデジタルアート工房」です。
タブレットで作った皆さんの絵柄がモニターに映し出されて、プログラムで動き続けるようになっていました。
特例認定NPO法人くるみー未来は、自閉症スペクトラム障害などの支援活動、啓発活動を行っている幸区の団体です。
■中原市民館内の飾りつけ
中原市民館内には、
各所に切り絵や折り紙により飾りつけが行われていました。
「コスギアート ラ・ファブリカ」は、かつて中原市民館の開館記念事業としてスタートした表現者のイベント
「なかはらアクトストリート」を源流としています。
「なかはらアクトストリート」でもこのような飾りつけが行われていましたので、当時のイベントを知る方には懐かしかったのではないでしょうか。
■「希望のシナリオ」のぬりえ
続いてこちらは、
川崎市市民文化局コミュニティ推進部による「希望のシナリオ」のぬりえです。
将来の理想の街の姿を、色鉛筆で自由に塗っていくことができました。
■フィンガーペインティング
実習室では、
「DAD's B(ダッズビー)」によるフィンガーペインティングが行われていました。
指を使って、鮮やかなビッグフラッグをつくっていきます。
「DAD's B」は、中原区の「地域のオヤジたち」によるバンドで、ライブを中心に様々な表現活動を展開しています。
■「アミガサ事件」のわらづくりワークショップ
■なかはらミュージカルの展示
本日
「9月16日」は、かつて「アミガサ事件」が起きた日です。
「アミガサ事件」とは、
1914年(大正3年)9月16日、大雨が降るたびに洪水に悩まされてきた橘樹郡御幸村の住民、約200名が「多摩川の築堤」を神奈川県知事に求めるべく決起した事件です。
この集団は目印として
編み笠をかぶっていたことから、「アミガサ事件」と呼ばれています。
これをきっかけとして各地で築堤運動が活発となり、御幸村の一帯には道路をかさ上げした「有吉堤」が1916年に完成するなど、現在の多摩川の治水の礎ともなりました。
中原区の市民ミュージカル
「なかはらミュージカル」が2019年公演のテーマとして取り上げ、本サイトでもご紹介しております。
本イベントでは
「アミガサ事件100年の会」と、「なかはらミュージカル」の共同企画として、編み笠の素材となる「わら作り」ワークショップなどが行われていました。
■手作り楽器
こちらは、カプセルの中に細かい固体を入れた
楽器作りです。
出展していた
「doo doo poppo」は、「DAD's B」同様、中原区などで活動するバンドでした。
■おことふれあい体験
音楽系では、
「おことふれあい体験」がありました。
「ぐるーぷ『琴音人』」によるもので、普段はなかなか触れる機会がない「琴」の体験です。
■折り紙ワークショップ
事前の告知でもご紹介した、
「折るふぇうす」による折り紙ワークショップです。
折り紙は昔からの遊びですが、奥が深く子どもたちに安定した人気がありますね。
■和太鼓&ダンスワークショップ
体育室では、
「和太鼓衹園」と、「D.M.C.ダンスカンパニー」の共同による和太鼓&ダンスワークショップが人気でした。
これは
和太鼓班とダンス班に分かれて、最後に両方のパフォーマンスを合わせるという構成になっていました。
短時間ではありますが、なかなかよくできていたと思います。
■「かわさきシアターカンパニー」の演劇クイズ
最後に、ステージプログラムも見ていきましょう。
「かわさきシアターカンパニー」は、川崎市を中心に活動する社会人劇団です。
「コスギアート ラ・ファブリカ」では、
演劇の身振りで「何を表現しているか」を当てるクイズを行っていました。
■NPO法人さえの会の「大正琴」
さきほどの「おことふれあい体験」を実施していた「琴音人」とはまた別の、
「NPO法人さえの会」による大正琴です。
こちらもまた、美しい音色です。
■「急行☆リンシャンカイホー楽団」
お琴から一転してにぎやかな演奏を届けたのは、
「急行☆リンシャンカイホー楽団」です。
楽器の演奏だけでなく、ちょっと羽目を外したパフォーマンスも魅力でした。
■「Jubilee Japan Gospel Choir」
「Jubilee Japan Gospel Choir」は、ゴスペルコーラスです。
こちらは川崎市ではなく、東京都の早稲田からの出張ということでした。
■「川崎パパ塾」の防災紙芝居
中原区のパパによる自主学級
「川崎パパ塾」では、「防災紙芝居」を上演しました。
ところで、ステージの手前では、ずっと何か絵を描いているようです。
これは
「絵描き屋みかん」によるライブペインティングでした。
■「絵描き屋みかん」によるライブペインティング
本日の
「コスギアート ラ・ファブリカ」開催中、ステージ前ではずっと「絵描き屋みかん」によるライブペインティングが実施されていました。
半日で大きな絵を描くのはなかなか大変だったかと思います。
完成まで見届けることはできませんでしたが、どんな作品が仕上がったでしょうか。
全てはご紹介しきれませんが、「コスギアート ラ・ファブリカ」の開催レポートは以上です。
このほか、
イベント最後には参加者全員でアート作品を作っていくワークショップも行われました。
今回が初開催となりましたが、多くのご家族が楽しまれたようです。
また次回についてはわかりませんが、各参加団体では継続的に活動をされていくかと思いますので、ご関心がありましたら各団体のウェブサイト等をご参照ください。
■「コスギアート ラ・ファブリカ(Kosugiart La Fabbrica)」
※クリックで拡大します。
■「コスギアート ラ・ファブリカ(Kosugiart La Fabbrica)」の開催概要
日時 |
2019年9月16日(月・祝)10:00~18:00
17:20からみんなでアート作品づくり |
会場 |
中原市民館【アクセス】 |
参加費・入場料 |
無料 |
内容 |
ワークショップ形式の参加型アートフェス |
参加団体 |
CHOCO CHIPS
D.M.C.ダンスカンパニー
Dance Art StudioK
DAD's B
doo-doo-poppo
jubilee Japan Gospel Choir
NPO法人さえの会 大正琴「虹」
かわさきシアターカンパニー
ぐるーぷ「琴音人」
なかはらミュージカル
ゆっぽの会
アミガサ事件100年の会
ハッピークラウン
クラウントト&ノーズ
絵描き屋みかん
一般社団法人New Act Society
折るふぇうす
株式会社JSS
紙しばいやもっちぃ
川崎パパ塾
川崎市市民文化局コミュニティ推進部
急行☆リンシャンカイホ―楽団
特例認定NPO法人くるみー来未
野川种太鼓
和太鼓祇園
遊音笑団やまばん |
主催 |
コスギアート ラ・ファブリカ実行委員会 |
Web |
●ウェブサイト
●facebookページ
●クラウドファンディングページ |
【関連リンク】
・
コスギアート ラ・ファブリカ ウェブサイト
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2013/2/16エントリ 「なかはらアクトストリート2013」「中原空襲展」開催レポート
・
2019/9/11エントリ 武蔵小杉のアートの祭典「コスギアート ラ・ファブリカ」が9月16日(月祝)に中原市民館で初開催、多彩なワークショップが無料で展開
(なかはらミュージカル関連)
・
なかはらミュージカル ウェブサイト
・
一般社団法人New Act Society
・
なかはらミュージカル facebookページ
・
2016/12/22エントリ 多摩川の築堤を直訴「アミガサ事件」による「有吉堤」完成から100年。八幡大神・中丸子児童公園の記念碑と遺構をめぐる
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2017/6/7エントリ 東急武蔵小杉駅の情報発信スポット「こすぎアイ」で地域イベント告知を開始、「なかはらミュージカル」実行委員・ボランティアスタッフ・出演者を募集中
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2019/1/22エントリ 「なかはらミュージカル」がアミガサ事件を描く公演「GREIFEN」を3月9日(土)10日(日)上演、1月26日(土)に完売必至のチケット販売
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