武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2014年
09月07日

川崎市が「日本医科大学武蔵小杉再開発計画」に関するアンケート結果を発表



川崎市が「武蔵小杉駅周辺開発計画に関する意向調査」のアンケート結果を取りまとめ、川崎市のウェブサイトに報告書を掲載しました。

■川崎市 武蔵小杉駅周辺開発計画に関するアンケートの結果について
http://www.city.kawasaki.jp/500/page/0000060732.html

これは、日本医科大学武蔵小杉病院跡地の再開発計画について、中原区民の幅広い意見を集約することを目的としたものです。

■武蔵小杉駅北口地区再開発マップ
武蔵小杉駅北口地区再開発マップ

■B街区・C街区の断面イメージ
 B街区・C街区の断面イメージ

日本医科大学武蔵小杉病院および同大学新丸子キャンパスは移転・建て替えを予定しており、その跡地には三菱地所レジデンスによる180m程度のツインタワーマンションが建設されることが計画されています。

川崎市及び事業者としてはこの日本医科大学再開発について、通常の環境アセスメントよりも早期の段階で地域の意見を受け付けることとしており、2014年2月12日および本日15日に本事業の地元向け説明会が行われました。

この説明会参加者を対象としたアンケートが行われましたが、これは近隣町内のみを対象としたものでした。
今回川崎市が行ったアンケートは、中原区全体から無作為に2,000人を抽出し、そのうち479名から回答を得たものです。

このアンケートの質問事項は、回答者の属性に関するものを除き、以下の3点です。


1.C街区(現在の病院敷地)に計画されている建物の低層部には、店舗やサービス施設
などの導入が想定されていますが、具体的には、どのような用途が望ましいとお考えで
すか。 該当する項目にチェックをお願いします。(複数でも結構です)

2.建物以外のオープンスペースには、どのような機能の導入が望ましいとお考えですか。
該当する項目にチェックをお願いします。(複数でも結構です)

3.その他、当開発に関するご要望などが御座いましたらご記入願います。


これらの質問に対する回答は、抜粋すると以下の通りです。

■質問1 希望する店舗やサービス施設の回答
<医療・福祉・健康増進施設>

質問1 希望する店舗やサービス施設の回答<医療・福祉・健康増進施設> 
 
<物販・飲食店舗・サービス店舗>
 質問1 希望する店舗やサービス施設の回答<物販・飲食店舗・サービス店舗>

再開発ビルに希望する店舗やサービス施設については、「保育所」「飲食店」「書店」「スーパーマーケット」などが高い支持を集めることになりました。

「保育所」は、まさに武蔵小杉駅周辺の街の課題ですね。
「飲食店」「書店」は、店舗のアンケートを取ると大体上位にくるのではないかと思います。

かつては武蔵小杉タワープレイスに文教堂がありましたが閉店してしまい、現在では北口には新丸子まで行かないと書店がありません。
そのあたりも、アンケートで上位に入った要因かと思います。

■質問2 オープンスペースに希望する機能
 質問2 オープンスペースに希望する機能
オープンスペースに求める機能としては「豊富な緑化空間」「災害発生時の避難場所」「子供が遊べる広場」が上位になりました。

現在の日本医科大学グラウンドには、見事なソメイヨシノが立ち並んでいますが、再開発によってどうなるかはわかりません。
建物の高層化とオープンスペースの提供はトレードオフの関係にあり、事業上の制約はあるのでしょうが、最大限地域に寄与するものになれば良いと思います。


質問3自由記載で、200人から367件のさまざまな意見が提出されています。

回答内容は幅広く拡散していますので全体をまとめることは難しいのですが、前掲の川崎市の資料では以下が「主な意見」として要約されています。

■質問3 自由意見の主な回答(※川崎市による要約)
<医療・福祉・健康増進施設に関すること>
・保育所の整備
・医療機能の充実 等
<オープンスペースに関すること>
・緑地の整備
・駐輪場の整備 等
<開発計画全般に関すること>
・高層住宅建設に反対
・ビル風への懸念・対策の要望
・高齢者に優しいまちづくり
・子育て環境の整備
・歩道の整備、バリアフリー化
・人口増が不安、鉄道等公共インフラのキャパシティ不足 等

このうち最も多かったのは、「高層住宅建設に反対」(31件)でした。

全回答者数が479名ですから、約6.5%の方が自由記載で記述されたことになりますね。

川崎市としては、今回のアンケート結果をもとに、以下の考え方で開発計画を策定していくこととしています。

■アンケート結果を踏まえた開発計画策定の考え方
・子育て世帯が増加している小杉駅周辺地区の特徴に対応した「子育て支援機能の整備、充実」を図る。
・超高齢化社会に対応するための「医療・福祉施設の整備」を図る。
・「緑地・広場の創出」や「防災機能の強化」等を図る。
・物販・飲食店舗・その他サービス施設については、アンケート結果に加え、地元商店街等の意見、事業性を踏まえながら、機能導入を図る。
・自由意見の中でビル風などの開発に伴う懸念事項もあることから、周辺環境に配慮した計画とするとともに、事業者との調整を図る。

また今後のスケジュールは、以下の通りです。

▼想定スケジュール
・2014年~2015年:環境アセスメント手続き
・2015年:都市計画決定
・2016年:B街区(日本医科大学病院)着工
・2018年:B街区(日本医科大学病院)完成
・2019年:C街区(ツインタワー)着工
・2022年:C街区(ツインタワー)完成
※スケジュールは想定であり、変更される可能性があります。

現状のスケジュールからすると、本年度から来年度にかけてのどこかの段階でアンケート結果も踏まえた環境アセスメント手続きに入ることになりそうです。

ここまでの地元説明会や区民アンケート等は事業者や川崎市が任意で行っているものですが、環境アセスメント以降は法定の行政手続きとなります。

環境アセスメントにおいては、またあらためて所定の説明会等が行われることになるでしょう。

■日本医科大学武蔵小杉病院・新丸子キャンパス用地
日本医科大学武蔵小杉病院・新丸子キャンパス用地

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
2011/8/27エントリ 旧新日本石油社宅跡地にコンベンション施設整備で川崎市と事業者が合意、2016年度完成へ
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2011/10/29エントリ 川崎市と日本医科大学の、小学校新設に向けた協定内容
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2012/2/24エントリ 日本医大再開発:武蔵小杉病院・新丸子校舎を移転、跡地開発および3,000㎡の公園を整備へ
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2011/12/12エントリ NEC小杉ビルを三井不動産レジデンシャルが取得、UR都市機構のエルシィ跡地との一体再開発に参画
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2012/5/18エントリ 「(仮称)小杉町二丁目開発計画」の条例環境影響評価準備書説明会
2012/5/28エントリ 「小杉町2丁目地区」の都市計画素案説明会を開催、6月3日(日)にも中原区役所で追加開催へ
2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
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2013/9/13エントリ 大西学園中・高建替工事が2014年4月着工・2016年2月竣工へ
2014/2/15エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院跡地に三菱地所レジデンスが180mツインタワー・商業施設を建設へ

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2014年
09月03日

「TKS武蔵小杉ビル」が「KDX武蔵小杉ビル」に名称変更



東急武蔵小杉駅東口の「TKS武蔵小杉ビル」が名称変更され、「KDX武蔵小杉ビル」になっていました。
またオフィステナントの入居も進み、大部分のフロアが稼動しています。

■「KDX武蔵小杉ビル」(旧TKS武蔵小杉ビル)
「KDX武蔵小杉ビル」(旧TKS武蔵小杉ビル)

「KDX武蔵小杉ビル」(旧TKS武蔵小杉ビル)の場所には、もともと東京機械製作所の「新丸子社宅」2棟がありました。
東京機械製作所玉川製造所の移転により同社宅が解体となり、1棟は「ブリリア武蔵小杉」、もう1棟が「TKS武蔵小杉ビル」として再開発が行われました。

「新丸子社宅」のうち1棟はかなり昔に居住者への分譲が行われていたため、分譲分は「ブリリア武蔵小杉」への権利変換が行われています。
「TKS武蔵小杉ビル」は当初は東京機械製作所が継続保有して賃貸収入を得る計画でしたが、同社は2013年7月30日付でケネディクスが100%出資するSPC「合同会社KRF41」に90億3,800万円で同ビルを売却しました。
その後さらにSPCが2014年3月20日付でケネディクス・オフィス投資法人(REIT、不動産投資信託)に120億円で譲渡し、現在は同投資法人による運用が行われています。

同ビルは竣工時より、東京機械製作所の略称である「TKS」を名称としていました。
ケネディクスのSPCに売却されたのちも「TKS」のままになっていたのですが、ケネディクス・オフィス投資法人が取得したのちに正式名称が「KDX」に変更されました。
「KDX」はケネディクスの保有するビルに共通する名称で、もちろん同社の略称から取られたものです。

■「KDX武蔵小杉ビル」
KDX武蔵小杉ビル

「KDX武蔵小杉ビル」

現在、「KDX武蔵小杉ビル」のエントランス部分では、「TKS武蔵小杉ビル」のロゴが「KDX武蔵小杉ビル」に差し替えられています。
ロゴの下に小さく、「旧TKS武蔵小杉ビル」と入っていました。

■最上部に残された「TKS」のロゴ
最上部に残された「TKS」のロゴ

ところが、ビル外壁の最上部の「TKS」のロゴは、現在もそのまま残されています。
このロゴは三井住友銀行のロゴとともに、夜になると輝いています。

これはエントランス部分よりもかなり施工コストがかかるため、当面はこのままにしているのでしょうね。
今後外壁の修繕工事などが入る際に、ついでに取り替えられるかもしれません。

■ケネディクス・オフィス投資法人 ポーフォリオ概要 KDX武蔵小杉ビル
http://www.kdx-reit.com/cms/portfolio_0199.html

なお、ケネディクス・オフィス投資法人のポートフォリオに記載された物件写真では、「TKS」「三井住友銀行」のロゴは抹消されていました。

■KDX武蔵小杉ビルのフロアガイド
KDX武蔵小杉ビルのフロアガイド

■灯りのついたKDX武蔵小杉ビル
灯りのついたKDX武蔵小杉ビル

各フロアのオフィステナントも入居が進みまして、8階以外はほぼ埋まったようです。
夜間になると室内照明でかなり明るくなっています。

4階から7階までを占める最大のオフィステナントは、「ヤマトシステム開発」でした。
ヤマト運輸グループで、豊洲に本社を置くシステムソリューションの会社ですね。

都市としてバランスの取れた発展をしていくためには、オフィス誘致による昼間人口の増加も重要な要素になってきます。
武蔵小杉にはNEC玉川事業場、武蔵小杉タワープレイスのほか、近年では野村不動産武蔵小杉ビルが建設されてきました。

また武蔵小杉東急スクエア、ららテラス、グランツリー武蔵小杉なども、「ショッピングに行く」という利用者側の視点だけになりがちですが、そこに相当数の雇用が生まれるという側面も見逃してはならないでしょう。

そのような中、「KDX武蔵小杉ビル」は「TKS武蔵小杉ビル」として竣工して以来空室の期間が長かったですが、ようやくオフィスビルとして本格的に稼動するに至りました。
今後残りの空きフロアについても、引き続き入居の準備、またはリーシング営業が行われていくものと思います。

【関連リンク】
ヤマトシステム開発 ウェブサイト
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区
2009/1/21エントリ 三井住友銀行武蔵小杉支店オープン
2011/5/14エントリ 東京機械製作所が新丸子東3丁目地区の社宅跡地にオフィスビルを計画
2011/5/27エントリ 東京機械製作所が社宅跡地のオフィスビル開発をリリース、店舗併設で2013年6月完成へ
2011/6/16エントリ 東京機械製作所のオフィスビルは高さ56m、東急設計コンサルタントが設計を受託
2011/11/17エントリ 東京機械製作所が小杉御殿町の「新生寮」など固定資産を売却
2011/11/19エントリ 東京機械製作所の「新丸子社宅」が解体開始
2011/12/8エントリ 東京機械製作所「新丸子社宅」の東棟解体
2011/12/21エントリ 東京機械製作所「新丸子社宅」の分譲棟解体
2012/1/3エントリ 東京機械製作所「新丸子社宅」の解体完了
2012/5/2エントリ 東京機械製作所のオフィスビル建設工事
2012/9/24エントリ 東京機械製作所オフィスビルの鉄骨と、イメージパース
2013/2/19エントリ 東京機械製作所オフィスビルの壁面ガラスと、テナントスペース
2013/2/23エントリ 小杉ビルディングの三井住友銀行が東京機械製作所オフィスビルに2013年5月27日に移転
2013/5/1エントリ 「TKS武蔵小杉ビル」に三井住友銀行武蔵小杉支店のオープン告知と看板が設置
2013/5/23エントリ 東京機械製作所の「TKS武蔵小杉ビル」が竣工、本日竣工式を開催
2013/5/27エントリ 「TKS武蔵小杉ビル」に「三井住友銀行武蔵小杉支店」が本日オープン
2013/6/23エントリ TKS武蔵小杉ビルに「セブンイレブン川崎武蔵小杉駅前店」が2013年7月26日オープンへ
2013/6/26エントリ TKS武蔵小杉ビルに「野村不動産アーバンネット」が入居
2013/7/24エントリ 東京機械製作所が「TKS武蔵小杉ビル」をケネディクスのSPCに約90億円で売却へ
2013/7/26エントリ 「TKS武蔵小杉ビル」の「セブンイレブン川崎武蔵小杉駅前店」本日オープン
2013/10/1エントリ NECが「玉川ルネッサンスシティ」の信託受益権を約575億円で取得
2013/11/21エントリ TKS武蔵小杉ビルに「シンクタンクオブジャパン」が2014年1月14日に本社移転
2014/3/22エントリ ケネディクスがTKS武蔵小杉ビルをケネディクス・オフィス投資法人に120億円で譲渡、稼働率は86%に

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2014年
08月28日

川崎市が「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」を発表、総合自治会館跡地に商業・住居複合ビルを構想

 

川崎市が、2014年8月27日付で「国道409号(小杉工区)沿道まちづくりの基本的な考え方」を発表しました。

■川崎市報道発表資料 国道409号(小杉工区)沿道まちづくりの基本的な考え方について
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000060751.html

「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」とは、国道409号(府中街道)の拡幅や総合自治会館の移転等に伴い、沿道地域の総合的なまちづくりの方向性を検討するものです。

本案件については、2012/8/16エントリにおいて、都市再生機構が同地域を「小杉3丁目南地区」とした都市整備事業の検討をスタートしたことをお伝えしておりました。
その後同機構による事業化検討が進み、川崎市からの発表となったものと思います。

■「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」のマップ
「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」のマップ 

■総合自治会館跡地周辺のまちづくり方向性
 総合自治会館跡地周辺のまちづくり方向性

今回発表された構想では、「国道409号(小杉工区)沿道まちづくり」の区域を下記の3つのゾーンに分けています。
①「シビックゾーン」(区役所暫定駐車場)
②「沿道複合利用ゾーン」(総合自治会館用地周辺)
③「にぎわい誘導ゾーン」(小杉駅入口交差点付近)


<①「シビックゾーン」(区役所暫定駐車場)>
①「シビックゾーン」(区役所暫定駐車場)

「シビックゾーン」は、中原区役所周辺のエリアです。

旧中原消防署跡地の一部が区役所の暫定駐車場として運用されていますが、この暫定駐車場は小杉町3丁目中央地区の再開発ビルに移転するため、2014年度中にその役割を終える予定です。

また隣接する残りの用地も、JR武蔵小杉駅連絡通路をバリアフリー化するために取り壊した民間ビルの代替用地として一旦は提供されたものの、その後何も活用はされず塩漬けのままになっています。川崎市では、この民間に提供した用地を買い戻すことを検討しています。

結果として、このまま川崎市の意図通りに推移しますと、旧中原消防署跡地はふたたびそっくりそのまま川崎市の市有地として未利用の状態で戻ってくる形になります。

■中原休日急患診療所
中原休日急患診療所

■中原保健所(中原区役所別館)
中原保健所

その一方で、中原区役所の敷地内には、人口増加に比して施設の老朽化や狭隘化が進んだ中原休日急患診療所、中原保健所など行政サービス機能が集中しています。
この建て替え候補地として旧中原消防署跡地が浮上していることを、2013/12/30エントリにおいてすでにお伝えしておりました。

今回発表された「国道409号(小杉工区)沿道まちづくりの基本的な考え方」においても、明確には書かれていないものの、
「多くの市民が幅広く利用しやすいシビックゾーンの実現に向け、土地利用転換の機会を捉えた公共公益機能の効率的・効果的な再編整備を進める」
とあり、ほぼ同じ内容を行政的な言葉で伝えるものになっています。

<②「沿道複合利用ゾーン」(総合自治会館用地周辺)>
②「沿道複合利用ゾーン」(総合自治会館用地周辺)

「沿道複合利用ゾーン」は、総合自治会館周辺のエリアです。

2013/1/31エントリでお伝えしたように、総合自治会館は小杉町3丁目東地区の再開発ビルへの移転が決定しており、2019年頃には国道409号(府中街道)沿いに大きな用地が空くことになります。

一方で周辺の沿道には既存店舗や住居が密集しており、拡幅にあたっても多くの地権者が沿道への残留を希望されているということです。

この「沿道複合利用ゾーン」については、多少具体化されたビジョンが報道発表資料内で示されています。
それによると、総合自治会館跡地には広場を備えた共同ビルを建設し、低層部には店舗、上層部には沿道地権者の移転先に資する共同住宅を導入することが方向性として定められています。

■共同ビルのイメージ
共同ビルのイメージ

こちらはあくまでも事業として具体化される前のイメージパースですが、1~2階が店舗、3階以上が住宅という想定になっているようです。

この共同ビルは旧中原消防署跡地に移転が想定される行政施設(休日急患診療所・保健所)との連続性を保つこととされています。
府中街道側は歩道が拡幅され、反対側は二ヶ領用水の遊歩道空間と一体化する形になりますので、歩行者導線としても従来より改善されることになるでしょう。
 
<③「にぎわい誘導ゾーン」(小杉駅入口交差点付近)>
③「にぎわい誘導ゾーン」(小杉駅入口交差点付近)

最後の「にぎわい誘導ゾーン」は、府中街道の小杉駅入口交差点付近(法政通り商店街入口)のエリアです。
この交差点は東急武蔵小杉駅や法政通り商店街への入口でもあり、歩行者の通行量も多い一方で、十分な歩行スペースが確保されていない現状があります。

このゾーンについてはあまり具体的なビジョンは示されておらず、
「民間活力を活かし、沿道のにぎわい・駅前商業との連続性や安全な歩行空間の創出を適切に誘導する」
とされています。

これは府中街道の拡幅に伴う既存ビルの建て替え等にあたって、行政の立場として歩道状空地を誘導したり、商業の連続性が失われないように低層部には店舗が入るような計画を誘導していくということかと思います。

今回発表された「国道409号(小杉工区)沿道まちづくりの基本的な考え方」は、要点をまとめると以上のようになります。

■今後のスケジュール(予定)
2015年度 2016年度 2017年度 2018年度
国道409号沿道まちづくり ●敷地整理の調整
●自治会館用地の土地利用検討
●敷地整理の実施
●自治会館用地の共同化に係る取組
●敷地整理の完了
●共同化着工(2019)
小杉町3丁目東地区 権利変換認可 着工 完成(2019)

全体のスケジュールとしては、小杉町3丁目東地区再開発事業が2018年度(2019年)に完成するまでに国道409号(府中街道)の敷地整理や共同化事業の調整を進め、2019年の総合自治会館の移転をもって共同化事業を着工させるものとしています。

もっとも、こればかりは沿道の多くの地権者が絡むことでもありますし、この通りに進むものかどうかはわかりませんね。
中原街道など、道路拡幅は当初の想定よりも遅れるのが常となっています。

ただ、川崎市から国道409号沿道(小杉3丁目南地区)のまちづくりの方針が示されたことは、まずはひとつの大きなステップといえるでしょう。
特に歩行者導線など安全面で課題がある一方、二ヶ領用水という地域の魅力ある資産もある地域ですので、より暮らしやすいまちづくりが今後具体化されていくことを期待しています。

■総合自治会館裏手の二ヶ領用水遊歩道
総合自治会館裏手の二ヶ領用水遊歩道

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:その他関連情報 府中街道
2008/4/21エントリ 中原消防署 新庁舎移転
2009/5/22エントリ 中原消防署跡地の中原区役所暫定駐車場
2009/11/13エントリ 中原区の休日急患診療所
2010/6/14エントリ 東京機械製作所跡地再開発始動と、府中街道と二ヶ領用水の一体整備案
2011/10/1エントリ 川崎市が旧中原消防署跡地をJR東日本に売却、新駅連絡通路跨線橋バリアフリー化のための隣接ビル代替地活用へ
2012/8/6エントリ 都市再生機構が「小杉3丁目南地区」の事業化を検討開始
2013/12/30エントリ 旧中原消防署跡地が「中原休日急患診療所」「中原保健所」の移転候補地に

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2014年
08月26日

グランツリー向かい側「ドコモショップ武蔵小杉店」2014年9月1日(月)オープン

 

中丸子地区三角地帯の「ドコモショップ武蔵小杉店」が、2014年9月1日(月)にオープンすることになりました。

■中丸子地区の「ドコモショップ武蔵小杉店」
中丸子地区の「ドコモショップ武蔵小杉店」

■9月1日オープンの告知
9月1日オープンの告知

「ドコモショップ武蔵小杉店」がオープンするのは、中丸子地区三角地帯にある「藍屋・あさくま・ジーンズメイト・こすぎペット」の2階建て商業施設です。
従来、この商業施設は1階の一部が駐車場でしたが、その部分を増築して店舗が入れられるようになりました。

この余波で、隣接する駐車場のうち「セントラルフィットネスクラブ武蔵小杉」に割り当てられていた区画が廃止され、全域が2階建て商業施設の契約駐車場に切り替えられました。
「セントラルフィットネス」の利用者にとっては駐車場減少を余儀なくされ、現在では同施設地下の自社駐車場を利用する形になっています。

■「ドコモショップ武蔵小杉店」の店内
「ドコモショップ武蔵小杉店」の店内

「ドコモショップ武蔵小杉店」は、来週のオープンに向けて内装工事が進んでいました。
先週末の時点で、ほぼほぼ出来上がっていました。

■「ドコモショップ武蔵小杉店」と隣接する「グランツリー武蔵小杉」
「ドコモショップ武蔵小杉店」と隣接する「グランツリー武蔵小杉」

かつて、この一帯は不二サッシ、東京機械製作所、川島製作所、NEC玉川事業場(レジデンス・ザ・武蔵小杉部分)と工場が立ち並び、店舗等はほとんどありませんでした。
それが再開発によって生まれ変わり、2010年3月には新駅が開業、2014年11月には大型商業施設「グランツリー武蔵小杉」がオープンするなど、賑わいのエリアとして注目を集めるに至っています。

「ドコモショップ武蔵小杉店」がオープンする2階建て商業施設は「グランツリー武蔵小杉」と道路を挟んだ向かい側に位置していますので、各店舗としては波及効果も期待しているのではないでしょうか。
■「ドコモショップ武蔵小杉東急スクエア店」
「ドコモショップ武蔵小杉東急スクエア店」

■「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」(8月末で統合閉店)
「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」

それにしても、既存店は「武蔵小杉東急スクエア店」「武蔵小杉駅前店」ですので、ベーシックな「武蔵小杉店」という名称が残されていたんですね。

武蔵小杉駅北口の「武蔵小杉駅前店」は、「武蔵小杉東急スクエア店」に統合され、2014年8月31日(日)をもって閉店となります。
ちょうどバトンタッチで9月1日から「武蔵小杉店」がオープンする格好です。

駅前ロータリー店舗から駐車場付きロードサイド店舗に姿を変えて、武蔵小杉の「ドコモショップ」は引き続き2店舗体制で営業していくことになります。

【関連リンク】
2007/10/18エントリ ドコモ vs au、武蔵小杉戦争
2007/11/28エントリ ドコモ vs au、武蔵小杉戦争・冬の陣
2008/2/20エントリ auショップ武蔵小杉北口、2/22オープン
2013/1/29エントリ 小杉ビルディングをドン・キホーテグループの日本商業施設が取得
2013/2/23エントリ 小杉ビルディングの三井住友銀行が東京機械製作所オフィスビルに2013年5月27日に移転
2013/5/27エントリ 「TKS武蔵小杉ビル」に「三井住友銀行武蔵小杉支店」が本日オープン
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2014/7/27エントリ 中丸子地区三角地帯の商業施設を増築しドコモショップ出店、旧セントラル駐車場は@Parkに一体化
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2014年
08月13日

「こすぎコアパーク」の街路樹2本が枯れ伐採、今秋植え替えへ

 

武蔵小杉駅南口地区西街区の「こすぎコアパーク」に植えられた3本の街路樹うち2本が枯れてしまい、7月下旬に伐採されました。

当面は伐採されたままの状態となり、今秋に再度植え替えを行うこととなります。

■西街区「こすぎコアパーク」の街路樹
西街区「こすぎコアパーク」の街路樹
  
武蔵小杉駅南口地区西街区の「こすぎコアパーク」は、2014年4月に供用開始となりました。
西街区商業施設「小杉コアタウン」にパチンコ店「KOSUGI PLAZA」が移転したことにより、その跡地等が公園として再整備されたものです。

この公園にはシンボルツリーとして道路沿いに街路樹が3本植えられましたが、そのうち中央の1本を除いた2本が枯れてしまいました。
新しく植えられた木にはよくあることで、根付かなかったようです。

上記写真は伐採前、7月上旬に撮影したもので、枯れた木と根付いた木の差異がよくわかると思います。

■枯れた街路樹の伐採
枯れた街路樹の伐採
  
枯れた街路樹の伐採は、7月下旬に行われました。
クレーン車とスタッフの方2人で、伐採作業が行われていました。

■チェーンソーでの伐採
 チェーンソーでの伐採
 
手順としては、まずは街路樹の幹をチェーンソーで伐採します。

■クレーン車での持ち上げ
クレーン車での持ち上げ
 
■トラックへの積み込み
トラックへの積み込み
 
そして伐採した幹を、クレーンで吊りあげてトラックに順次積み込んでいきます。

いきなり根元から伐採するとトラックの荷台に乗りませんので、幹の上の方から徐々に伐採することで、街路樹を小分けにしていました。

このような作業で、背の高い街路樹もあっというまに伐採が完了しました。

■伐採後の「こすぎコアパーク」
伐採後の「こすぎコアパーク」
 
■「今秋植替え」
「今秋植替え」
 
伐採後の街路樹の幹には、緑色のカラーコーンがかぶせられています。
このカラーコーンには、「今秋植替え」という告知が掲示されていました。今秋というと9月から11月頃を指しているものと思います。

折角遠くから運んできて植えるのですから、今度は根付くと良いですね。

【関連リンク】
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武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区B地区
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2014年
08月08日

新中原図書館に残る、鯉と亀



旧中原図書館の敷地内に住んでいた、鯉と亀をご記憶でしょうか。
旧中原図書館の入口そばに池がありまして、そこで図書館の方によって飼育がおこなわれていたものです。

■旧中原図書館の池(当時)
中原図書館の池

■中原図書館の鯉
中原図書館の鯉

■中原図書館の亀

中原図書館の亀

これらの鯉と亀は長年飼われていまして、図書館利用者にも親しまれていました。
しかしながら、中原図書館が西街区の再開発ビルに移転するにあたっては、彼らを一緒に連れて行くことはできず、川崎市内の小中学校に引き取られる形になりました。

きっと今も、引っ越し先の小中学校で元気に暮らしていることでしょう。

■新中原図書館「おはなしのへや」
新中原図書館「おはなしのへや」

お引越しの際にはちょっとさびしい気持ちにもなりましたけれども、再開発ビルで生まれ変わった新中原図書館にも、実は図書館のシンボルとして鯉と亀の姿が残されています。

まずはこの「おはなしのへや」に入ってみましょう。

■「おはなしのへや」の鯉と亀
「おはなしのへや」の鯉と亀 

「おはなしのへや」で天井を見上げると…、お空に池がありまして、鯉と亀たちが泳いでいるのが見えました。

ここに入ったことがあれば気づいた方も多かったかと思いますが、中原図書館では、さらに館内に鯉と亀の姿が隠されています。

■絵本コーナーの鯉
絵本コーナーの鯉

まずは、絵本コーナーの角に、鯉のシルエットが見つかりました。
これも比較的見つかりやすいのですが、さて、はどこにいるのでしょう?

亀もきっとどこかにいるはず、と思って探したのですが、なかなか見つかりませんでした。

■中原図書館6階多目的ルーム
中原図書館6階多目的ルーム

■多目的ルームの亀
多目的ルームの亀

まず一組目の亀は、6階多目的ルームの中にいました。
写真展などが開催されている場所ですが、普段はあまり入らない場所でしたので、しばらく気づきませんでした。

■6階携帯電話室
6階携帯電話室

■携帯電話室の亀
6階携帯電話室の亀

そして二組目の亀は、携帯電話室の中にいました。
こちらも普段は入らない場所でしたので、これに気づいている方は中原区内でもかなり少ないのではないでしょうか?

私が発見したのは以上ですが、ひょっとしたら二組目の鯉もどこかにいるのかもしれません。他にも鯉や亀の姿が見つかりましたら、教えてください。

旧中原図書館に馴染みのある方には、ちょっと昔懐かしくなる仕掛けですね。

【関連リンク】
川崎市立図書館 ウェブサイト
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2012/10/12エントリ 中原図書館の鯉と亀が2012年10月17日(水)に市内の小中学校等にお引越し
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2013/4/2エントリ 新「中原図書館」開館レポート
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2014/1/7エントリ 中原図書館の「ビブリオバトル入門&体験講座」開催レポート
2014/6/1エントリ 「武蔵小杉Walker最新版で地元を語る会」開催レポートと、6月の読書会開催予定
2014/6/18エントリ 著者・鎌倉幸子氏と語り合う読書会「走れ!移動図書館 本でよりそう復興支援」が2014年6月23日(月)中原図書館で開催

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2014年
08月07日

ドコモショップ武蔵小杉駅前店が、2014年9月1日に武蔵小杉東急スクエア店に統合



武蔵小杉駅北口の「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」が8月いっぱいで営業を終了し、2014年9月1日により「ドコモショップ武蔵小杉東急スクエア店」に統合されることになりました。

■「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」
「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」

■9月1日店舗統合のお知らせ
9月1日店舗統合のお知らせ

「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」は、2007年9月14日に武蔵小杉駅北口の「小杉ビルディング」1階にオープンしました。

ここは富士通パーソナルズの経営する店舗であり、その後同社は武蔵小杉駅直結の「武蔵小杉東急スクエア店」も出店させ、武蔵小杉での2店舗体制を敷いてきました。

重複店舗として、将来的な統合の可能性を含んだ出店でしたが、「武蔵小杉東急スクエア店」の出展から1年半、ついに統合されることになりました。

■武蔵小杉東急スクエア
 武蔵小杉東急スクエア

■存続店舗となる「武蔵小杉東急スクエア店」


冒頭に申しあげたとおり、存続店舗となるのは武蔵小杉東急スクエア4階の「武蔵小杉東急スクエア店」です。

駅直結店舗ですので北口利用の方もアクセスはそう変わらないと思いますが、統合以降の待ち時間は多少長くなることがあるかもしれません。

■新たにドコモショップが出店見込みの商業施設
藍屋・あさくま・ジーンズメイト・こすぎペットの建物 

■「ドコモショップ」の増築出店場所
「ドコモショップ」の増築出店場所

一方、綱島街道沿いの「藍屋・あさくま・ジーンズメイト・こすぎペット」の2階建て商業施設では、駐車場だった1階部分を増築したドコモショップが出店する見込みです。

こちらも9月頃オープンを予定していますので、武蔵小杉駅周辺では、引き続きドコモショップが2店舗体制を維持することになります。
この店舗は、富士通パーソナルズとはまた別の事業者による店舗のようです。


さて、「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」の統合後は、やはり一番気になるのは小杉ビルディング1階の後釜店舗ですね。

駅前ロータリー沿いの好立地にあり、面積もそこそこありますので、埋まらないということはないように思います。
駅前の顔としてふさわしい、地域の皆さんが歓迎するような店舗になるといいですね。

■リニューアルが行われた小杉ビルディング
リニューアルが行われた小杉ビルディング

【関連リンク】
富士通パーソナルズ モバイルショップ一覧
2007/10/18エントリ ドコモ vs au、武蔵小杉戦争
2007/11/28エントリ ドコモ vs au、武蔵小杉戦争・冬の陣
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2013/1/29エントリ 小杉ビルディングをドン・キホーテグループの日本商業施設が取得
2013/2/23エントリ 小杉ビルディングの三井住友銀行が東京機械製作所オフィスビルに2013年5月27日に移転
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2014/2/13エントリ 小杉ビルディングの、怒れるドコモダケ
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2014年
08月04日

フーディアム武蔵小杉2階に「Gabaマンツーマン英会話」が2014年9月1日(月)オープンへ

 

フーディアム武蔵小杉の2階に「Gabaマンツーマン英会話 武蔵小杉ラーニングスタジオ」が2014年9月1日(月)にオープンすることになりました。

■GABAプレスリリース Gaba、2014年9月1日に武蔵小杉ラーニングスタジオ新規オープン ~ 再開発エリアに子どもから大人まで通える英会話教室を開校 ~
http://www.gaba.co.jp/release/release140804.html

■フーディアム武蔵小杉
フーディアム武蔵小杉

「Gaba」は、その名前の通りマンツーマンスタイルの英会話教室です。
武蔵小杉ラーニングスタジオがオープンするのはフーディアム武蔵小杉の2階で、かつて美容室の「Fare」が2014年5月12日まで営業をしていた区画です。

本スタジオでは「Gabaマンツーマン英会話」「Gabaこどもマンツーマン英会話」の両サービスが提供される予定であり、15のレッスンブース、3つのカウンセリングルームが設けられます。

■「Gabaマンツーマン英会話 武蔵小杉ラーニングスタジオ」のオープン予定地
「Gabaラーニングスタジオ」

青赤絵フーディアム武蔵小杉の2階は、現在は21時営業終了で、定刻になりますと2階への上りエスカレーターが停止となります。
しかし21時終了では、昨今の社会人の英会話学習ニーズを満たすことはできません。

「Gaba」武蔵小杉ラーニングスタジオの営業時間は平日10:00~21:55、土日祝 9:15~20:25となっています。
平日はほぼ22時までフーディアム2階が稼動延長(Gabaのみ)される形になりますね。

■Gabaがオープンする2階ガラス面
Gabaがオープンする2階ガラス面

「Gaba」がオープンする区画は、ロータリーに面した広いガラス面があります。
フーディアム2階の区画の中では、一番視界が開けて眺めが良いと思います。



フーディアム武蔵小杉の専門店はなかなか店舗が定着できず、これまでにも何度も店舗の出店・閉店が繰り返されてきました。
特に2階は集客面では厳しいものがありますので、基本的にはにぎわいを必要とする店舗よりも、クリニックや旅行代理店、マッサージ、保険相談ショップなど「用がある人だけが来店する」タイプのテナントが出店をしてきていました。

そういう点では、英会話教室の「Gaba」は、比較的フーディアムの2階に適しているかもしれません。

■「日本一」跡地の「D's Selection」
「日本一」跡地にオープン「D's Selection」

「日本一」跡地の「D's Selection」

一方、フーディアム武蔵小杉の1階では、お惣菜店「日本一」の跡地に、ダイエーのお惣菜店「D's Selection」が7月12日にオープンしていました。
他社の専門店から、自社の売り場に切り替わった形になります。

今のところ特に繁盛しているということもなさそうですが、徐々に知名度が上がっていくかもしれません。

■フーディアムのこれまでの店舗入れ替わり
▼55ステーション(2009年3月閉店)⇒ぷらちなはーと(2012年12月閉店)⇒ジュエリープラザ(2014年3月頃閉店)⇒クツショウテン(2014年6月29日閉店)
▼パリミキ(2009年9月閉店)⇒現・フィットネス用品売り場
▼アイシティ(2010年3月閉店)⇒現・ストレッチファクトリー
▼柿安口福堂(2011年1月閉店)⇒さざれ(2011年12月閉店)⇒幸せの黄金鯛焼き(2013年1月閉店)⇒千花いただきや(2014年1月閉店)⇒閉店のまま
▼Fare(2014年5月14日閉店)⇒Gaba(2014年9月1日開店)
▼日本一(2014年5月20日閉店)⇒D's Selection(2014年7月12日開店)

現在、フーディアム武蔵小杉には「千花いただきや跡地」「クツショウテンン跡地」の2区画が空きの状態になっています。

特に「千花いただきや跡地」は長期にわたっていますので、今後何らか有効活用されるものか、気になりますね。

■閉店したままの「千花いただきや」跡地
 

■閉店したままの「クツショウテン」跡地
閉店したままの「クツショウテン」跡地

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:スーパーマーケット foodium武蔵小杉
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区 D・E地区
2008/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉本日オープン
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2009/3/17エントリ フーディアム武蔵小杉の55ステーションが閉店
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2012/1/18エントリ フーディアム武蔵小杉に「幸せの黄金鯛焼き」が本日オープン
2013/5/9エントリ フーディアム武蔵小杉にたこ焼き・お好み焼き店「ITADAKIYA(いただきや)千花」が2013年5月13日(月)オープンへ
2014/2/11エントリ フーディアム武蔵小杉のたこ焼き・お好み焼き店「千花いただきや」が閉店
2014/4/14エントリ フーディアム武蔵小杉2階「ジュエリープラザ」閉店、跡地に「クツショウテン」がオープン
2014/5/24エントリ フーディアム武蔵小杉の美容室「Fare」、惣菜店「日本一」が2014年5月に連続閉店
2014/6/27エントリ フーディアム武蔵小杉の「クツショウテン」が6月29日(日)閉店、3か月足らずで営業終了に

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2014年
07月28日

武蔵小杉駅南口地区西街区の、点字ブロックを覆う放置自転車



武蔵小杉駅南口地区西街区は、2014年4月から街区公園の「こすぎコアパーク」および一連の都市計画道路が供用開始となり、長年続いた第一種再開発事業が完了しました。

最も後工程となったのは旧マルエツ(現ダイソー)北側の都市計画道路で、こちらは最終的には南武線沿いに府中街道まで伸びることとなります。今後の道路延長・拡幅は小杉町3丁目東地区・中央地区の再開発事業において引き続き実施されることとなり、西街区としての事業範囲が完成した形です。

この都市計画道路は両側に歩道が整備された2車線道路ですが、供用開始になってすぐ、放置自転車が建物沿いにびっしりと並ぶのが日常的になってしまいました。

■旧マルエツ北側の都市計画道路
旧マルエツ北側の都市計画道路

さて、こちらが供用開始直後の旧マルエツ北側都市計画道路です。写真左手が南武線、右手が旧マルエツの建物で、増築部分「ヴィクトリービル」の取り壊しにより狭隘だった道路が拡幅されました。 が、しかし・・・。

■旧マルエツ側に並んだ放置自転車
旧マルエツ側に並んだ放置自転車

この日、旧マルエツ側の歩道に、ご覧の通り放置自転車がびっしりと並んでいました。
この都市計画道路に敷設されている視覚障害者用の点字ブロックも、完全にさえぎられてしまっているような状況でした。

■放置自転車撤去後の都市計画道路
放置自転車撤去後の都市計画道路

■放置自転車撤去のお知らせ
放置自転車撤去のお知らせ

後日、またこの都市計画道路を通ると、放置自転車がきれいさっぱりなくなっていた時がありました。
歩道上には、放置自転車撤去を知らせる黄色い貼り紙が残されていました。

都市計画道路供用から間もない時期で、川崎市も最初が肝心ということで状況を注視していたのではないかと思います。

ただその後も、朝から放置自転車がたまり始めてすぐに点字ブロックの上を覆い尽くす、というパターンが繰り返されていまして、状況としては芳しくありません。


これまでにもお伝えしている通り、武蔵小杉駅周辺には各所に駐輪場が整備されて一定の空きはありますし、また一部には十分に利用状況に余裕がある駐輪場もあります。
ちょっと不便だから、少し歩くのが面倒だからと車をそのへんに停めてはいけないのと同じで、自転車を利用するのであれば、駐輪場を利用する前提で行動する必要がありますね。

■旧マルエツ北側の都市計画道路と、今後延伸されるプラウドタワー方面
旧マルエツ北側の都市計画道路と、今後延伸されるプラウドタワー方面

【関連リンク】
川崎市 中原区の自転車等駐車場及び自転車等放置禁止区域
武蔵小杉ライフ:生活情報:駐輪場
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2014年
07月27日

中丸子地区三角地帯の商業施設を増築しドコモショップ出店、旧セントラル駐車場は@Parkに一体化



中丸子地区三角地帯の藍屋・あさくま・ジーンズメイト・こすぎペットの建物が増築され、「ドコモショップ」(携帯ショップ)が出店することになりました。

■藍屋・あさくま・ジーンズメイト・こすぎペットの建物
藍屋・あさくま・ジーンズメイト・こすぎペットの建物 

中丸子地区の綱島街道沿いの三角地帯には、2階建ての商業施設がかねてから営業をしていました。
ここにはかつては「川島製作所」の工場があったのですが、現在は同社がオーナーのまま用途を店舗に転換しています。そのため、現在も建物の壁面には「かわしま」という文字が残されています。

■「ドコモショップ」の増築出店場所
「ドコモショップ」の増築出店場所

2階建て商業施設には、2階に藍屋・あさくま、1階にジーンズメイト・こすぎペットが入居しています。

藍屋の下の部分は従来は店舗が無く駐車場だったのですが、ここが現在増築工事が行われていまして、ドコモショップが入る予定となっています。

■増築された壁面
増築された壁面

「ドコモショップ」の文字

裏手の駐車場側も、すでに壁面が増築されています。
従来はこちら側から、建物下の駐車場に入れるようになっていました。

裏手に新設された出入口などには、「ドコモショップ」の文字が書かれていました。



さて一方、2014/6/10エントリでお伝えした、「セントラルフィットネスクラブ武蔵小杉」の契約解除された駐車場はどうなったのかというと。

隣接の三角地帯商業施設の駐車場「@Park」に取り込まれる形で、あらためて一体化した駐車場として運用がスタートしていました。」

■セントラルフィットネスクラブが契約解除されたエリア
中丸子地区三角地帯の俯瞰 

■隣接の駐車場「@Park」

セントラルフィットネスクラブが契約解除されたエリア

■「@Park」に取り込まれた旧セントラル駐車場部分
 

■「@Park」とセントラル駐車場の仕切りが取り払われた部分
 

従来セントラルフィットネスクラブの駐車場だった部分は2014年7月1日をもって契約が解除され、現在では三角地帯の駐車場が一体化して「@Park」になっていました。

この「@Park」は、三角地帯商業施設に入居する藍屋・あさくま・ジーンズメイト・こすぎペットの契約駐車場となります。

■セントラルフィットネスからの駐車場廃止の告知
セントラルフィットネスからの駐車場廃止の告知 

セントラルフィットネスクラブからの駐車場廃止の告知からすると、この部分が店舗に改装されるようにも受け取れました。
しかし結果としては、2階建て商業施設下の駐車場を店舗にするため、その分セントラルフィットネスクラブが押し出される形になりました。

これであれば、駐車場を一体化させたうえで、セントラルフィットネスクラブを藍屋・あさくまなどと同じように「一定時間無料」の提携に入れてあげればよいのでは…と思いますが、現状はそのようなことにはなっていないようです。

いずれにせよこれにより、当面は中丸子地区三角地帯の再開発等は行われず、ドコモショップ部分を増築した5店舗体制で営業を続けていくことになりました。

■ドコモショップ武蔵小杉駅前店
ドコモショップ武蔵小杉駅前店

武蔵小杉では、北口に「ドコモショップ武蔵小杉駅前店」、東急西側に「ドコモショップ武蔵小杉東急スクエア店」の2店舗があります。
これに今回の店舗が加わることで、ドコモショップが3店舗体制になりそうです。

武蔵小杉は鉄道によって地域が分断されていますので、この中丸子地区の店舗は、再開発地区の中心部を押さえる、という意味があるのでしょう。

「au」「softbank」も複数店舗がありますし、一層各キャリアの競争が激しくなってくるものと思います。

【関連リンク】
2007/10/18エントリ ドコモ vs au、武蔵小杉戦争
2007/11/28エントリ ドコモ vs au、武蔵小杉戦争・冬の陣
2008/2/20エントリ auショップ武蔵小杉北口、2/22オープン
2014/2/13エントリ 小杉ビルディングの、怒れるドコモダケ

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