【
Reporter:はつしも】
本日、
J1リーグ第11節「川崎フロンターレvs清水エスパルス戦」がIAIスタジアム日本平で開催されました。
エース・小林悠選手の先取点に加えて、脇坂泰斗選手のJ1リーグ初ゴール、大島僚太選手の弾丸ミドル、そして元ブラジル代表のレアンドロ ダミアン選手のスーパーゴールにより、
川崎フロンターレが4-0で勝利しました。
これにより、
川崎フロンターレは今季リーグ5連勝となりました。
リーグ5連勝は、実に10年ぶりということです。
この試合は素晴らしいゴールばかりでしたので、動画で振り返ってみたいと思います。
■1点目・小林悠選手
まず1点目は、
小林悠選手です。
同選手は一瞬の動き出しからゴール前に飛び込み、ワンタッチで決めるスキルが魅力です。
今回は
コーナーキックから、ジェジエウ選手が競り勝ってファーサイドに流したボールに反応しました。
この試合、清水エスパルスのフォワード・ドウグラス選手との競り合いに、ことごとくと言ってよいほど勝利したジェジエウ選手の強さも見逃せません。
■
2点目・脇坂泰斗選手
2点目は、
ユース出身の脇坂泰斗選手です。
同選手は川崎フロンターレU-18から直接トップチーム昇格はできなかったものの、阪南大学に進学し、4年後に川崎フロンターレに加入が実現しました。そして入団2年目の今季、出場機会を徐々につかみ始めています。
主戦場はトップ下で、大黒柱・中村憲剛選手の後継者候補といえますが、本日は右サイドハーフでのスタメン抜擢となりました。
この得点シーンは、
レアンドロ ダミアン選手が2人にマークされながらものともせず突破し、ラストパスに脇坂泰斗選手が飛び込みました。
いったんファーサイドにポジションを取っていたものを、ダミアン選手の動きを見てディフェンダーンの前に入っていった動きが秀逸でした。
■3点目・大島僚太選手
そして3点目は、
昨季のベストゴール受賞者・大島僚太選手です。
エスパルスゴール前の攻防からのクリアボールを大島選手がトラップし、ペナルティエリア外からの弾丸シュートでゴールに突き刺しました。
このゴールは同選手の
胸トラップが正確で、シュートを打ちやすい非常に良い位置に落としたのが最初のポイントです。
そこから放ったシュートはほぼ無回転で、ドライブシュートのように落ちながらネットを揺らしました。
普段、あまり感情を表に出さない大島選手が、珍しく肩よりも上に拳をあげてガッツポーズをしていたのが印象的でした。
■4点目・レアンドロ ダミアン選手
3-0のまま終わると思われた
後半アディショナルタイムに、あまりにも見事な4点目が生まれました。
得点者は
元ブラジル代表・ロンドン五輪得点王のレアンドロ ダミアン選手です。
ゴール前、
ディフェンダーを背中にピッタリ張り付かれた状態でボールを受け、それを足先チップキックで真上に浮かせて、そのままバイシクルシュート(オーバーヘッド)で決めました。
大島僚太選手がJ1リーグ第11節のベストゴールかと思いきや、最後にとんでもない
「ゴラッソ」(スペイン語のスラングで「素晴らしいゴール」の意)が待っていました。
■開幕戦でアップ中のレアンドロ ダミアン選手
川崎フロンターレのオフェンスは、基本的に相手陣地内でボールを保持し、ショートパスをつないでディフェンダーを釣り出したり、うまくいかなければ一旦戻すなど、スペースを作るための試行錯誤を繰り返します。
その動きの中で見えた
一瞬のチャンスに、小林悠選手などが一瞬の動き出しでマークを外してワンタッチで決めるというのが昨季までの黄金パターンといえるでしょう。
一方、レアンドロ ダミアン選手はそのパスワークの連携にはまだ馴染み切れていないところがありますが、
ディフェンダーに密着されていようが、数人に囲まれていようがボールを渡されればそこから「個」で打開する力を持っています。
ゴール前、ダミアン選手がボールを出してくれと手を挙げている場面がよく見受けられますが、マークを外しているわけではないため、川崎フロンターレの従来パターンとしてはまだボールを放り込むタイミングではなく、多くの場合そこにパスは出ません。
ダミアン選手としてはとにかくボール出してくれ、あとは何とかしてみせるということなのでしょうが、この点はまだギャップがあるようにも感じていました。
ただ、
今回のようなゴラッソで結果が出てくると、川崎フロンターレとしてはまた新しい選択肢を採りうるわけで、より攻撃に厚みがでてくるのではないでしょうか。
そんな新しい可能性を感じさせる、驚愕のゴールシーンでした。
■清水エスパルスに移籍した選手(昨年の「多摩川エコラシコ」より)
なお、
昨季川崎フロンターレでベストイレブンに選出され、今季は清水エスパルスに移籍したエウシーニョ選手は、本日フル出場しました。
ただ、
川崎フロンターレ時代に魅力だった神出鬼没のオーバーラップはあまり見られず、本日の試合ではかなりおとなしめだったように思われます。
エウシーニョ選手を活かすためには、オーバーラップのあとをカバーするセンターバックの連携が大切ですし、また中盤で安定的にボールを回せる、川崎フロンターレのようなポゼッション力(ボールを保持・支配する力)が前提となります。
同選手が清水エスパルスでフィットしていくには、もう少し時間がかかるのかもしれませんね。
さて、
川崎フロンターレはJ1リーグ5連勝を果たし、現在4位です。
リーグ開幕後は例年通りなかなかペースが上がりませんでしたが、3連覇に向けて勝ち点量産体制に入ってきました。
【関連リンク】
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川崎フロンターレ ウェブサイト
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川崎フロンターレ 試合記録 清水エスパルス戦
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武蔵小杉ブログ 川崎フロンターレ関連エントリ
(川崎フロンターレ 2019シーズン関連)
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