グランツリー武蔵小杉には、2014年11月の開業当時より、綱島街道沿いにシンボルツリー「センペルセコイア」が植えられていました。
このセンペルセコイアは2018年9月30日に上陸した台風24号の強風により倒れてしまい、台風通過後の10月1日に伐採されています。
伐採後、現地には切り株のみが残っていましたが、この切り株はまだ生きていました。
最近になって、外周部の根元から新しい枝葉が伸びてきている姿を観察することができました。
■倒木となったグランツリー武蔵小杉のセンペルセコイア
■伐採作業
※近隣住民の方からの提供写真
■伐採当時の切り株
まずこちらは、2018年10月1日のセンペルセコイアの様子です。
台風24号の強風により看板に向かって倒れてしまい、さらなるリスクの防止の観点から即日伐採が行なわれました。
立派なシンボルツリーだっただけに、その切り株も大きなものでした。
■新たな枝葉が伸びてきたセンペルセコイア
そしてこちらが、現在のセンペルセコイアの切り株です。
春を迎えて、根元の部分から多数の枝葉が新たに伸びてきていました。
■センペルセコイアの枝葉
ひょっとしたら根元から別の植物が生えてきただけの可能性もあるのでは、と思って枝葉を確認してみたところ、これは確かにセンペルセコイアの枝葉であるようです。
地中に残った根がまだ生きていて、新たな芽を次々と出してきたのです。
立派な幹が伐採されて行き止まりになっただけに、横から伸びていこうとする力が旺盛になっているのでしょうか。
新たな成長によっても、伐採された切り株の形状は変えられませんから、枝葉を横から伸ばしていったとして、今後の樹形としては少々難しいところがあるかもしれません。
今後どのようなかたちになるかはわかりませんけれども、何はともあれ「植物のたくましさ」を、あらためて感じたところです。
【関連リンク】
(台風関連)
・2008/8/29エントリ 多摩川増水
・2009/10/9エントリ 武蔵小杉駅北口バス停の屋根が、台風18号で 飛ばされ消失
・2010/1/14エントリ 武蔵小杉駅北口バス停の屋根が修復完了
・2011/9/21エントリ 台風15号が武蔵小杉を直撃、JR武蔵小杉駅の 看板が破損
・2012/4/3エントリ 低気圧の発達による武蔵小杉の強風と、交通の 一部混乱
・2014/10/12エントリ 台風近づく武蔵小杉の、「ニカッパ君」と 「マルエツの買い煽り」
・2016/10/24エントリ 丸子橋近く、多摩川汽水域の境界「調布取水堰」探訪。アユが遡上する魚道と、歴代水位の記録
・2018/9/4エントリ 台風21号の影響により首都圏の鉄道網が混乱、JR武蔵小杉駅では南武線ホームが入場制限に
(倒木・伐採関連)
・2013/5/7エントリ 武蔵小杉タワープレイス前の街路樹が倒れ、南武沿線道路が一時不通に
・2013/5/10エントリ 武蔵小杉タワープレイスの街路樹倒木後、川崎市が南武沿線道路の街路樹を調査
・2013/5/18エントリ 武蔵小杉タワープレイス前の倒木事故を受け、川崎市が街路樹剪定作業を実施
・2013/5/24エントリ 武蔵小杉タワープレイス周辺風害対策の追加植樹が完了
・2013/7/18エントリ 武蔵小杉タワープレイス前の倒木事故を受け、南武沿線道路の街路樹を一部伐採
・2016/7/12エントリ 渋川沿い、法政二中・高前のソメイヨシノが伐採、植樹60年を数え各所で腐朽が進む
・2016/9/3エントリ パークシティ武蔵小杉のシンボルツリー「ヒマラヤスギ」が倒木リスクのために本日伐採
・2018/10/1エントリ 台風24号の強風でグランツリー武蔵小杉のシンボルツリーが倒れ即日伐採、武蔵小杉各所に爪痕が残る
・2018/10/2エントリ 台風24号の強風により等々力緑地「ふるさとの森」で倒木が発生、複合遊具を直撃し滑り台が破断
・2018/10/26エントリ グランツリー武蔵小杉と等々力緑地に残る、台風24号の傷跡
・2019/2/8エントリ 日本医科大学新丸子キャンパスのグラウンド更地化工事が開始、外周部のソメイヨシノ等を伐採
・2019/3/16エントリ 二ヶ領用水の桜模様。「河津桜」「寒緋桜」の花弁と、総合自治会館近くのソメイヨシノ「桜のトンネル」伐採