武蔵小杉再開発エリアの
レジデンス・ザ・武蔵小杉1階のスーパー、
デリド武蔵小杉店が2月28日をもって当面休業することとなりました。
■デリド武蔵小杉店 休業のお知らせ
入口のところに
休業のお知らせが出ているほか、公式ウェブサイトに
おいても告知がなされています。
■富士シティオ 公式ウェブサイト デリド武蔵小杉店
http://www.fujicitio.com/tenpo08/203.html
再開発エリアのテナントの中でも、デリド武蔵小杉店は
2007年11月
17日に第1号としてオープンし、パイオニアとして営業を続けてきま
した。しかし、当初から営業的には
閑散とした状態が続き、苦戦を強い
られてきたもので、ついに経営的に体力がもたないところまできてしま
ったようです。
富士シティオがこの場所に店舗をかまえたのは、
横須賀線武蔵小杉
駅の開業を見越しての先行投資に他なりません。特にオープン当初
は再開発エリアのマンションもほとんど入居しておらず、少なくとも
出だしの苦戦はある程度想定内であったと思われます。
その後、
THE KOSUGI TOWER、リエトコート武蔵小杉イーストタ
ワー、パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーが入居に
なりました。そして2月末には向かい側の
シティハウス武蔵小杉が
入居、3月には
リエトコート武蔵小杉ザ・クラッシィタワー、プラウド
武蔵小杉グリーンフロントが入居、さらに4月には
パークシティ武蔵
小杉ミッドスカイタワーが入居と、デリド武蔵小杉店にとってはずっと
待ちかねていたシーズンが到来するタイミングのはずです。
まさにその直前のタイミングでの休業は、「それほどまでに・・・」と
状況の深刻さを推測せざるを得ません。
なお、デリド武蔵小杉店と同日、系列の
Fuji平塚店も閉店になります。
■富士シティオ 公式ウェブサイト Fuji平塚店
http://www.fujicitio.com/tenpo08/37.html
こちらは休業ではなく閉店ですが、デリド武蔵小杉店だけの局地的
な話ではなく、富士シティオ全体の収益改善施策が背景にあるの
かもしれません。
デリド武蔵小杉店は現状のところあくまで「休業」であり、いずれ
再度オープンすることを前提としています。横須賀線武蔵小杉駅
の開業する
2010年3月がひとつの目処になるような気がしますが、
まだ明示はされていません。
しかしいずれにせよ、再開発エリアが(今後の入居を見込んでも)
商業的に厳しい、というひとつの現実があらわになったかたちで
あり、今後の他の商業施設でのテナント集めに影響が出る可能性
も否定できません(駅前地区は別だと思いますが)。
横須賀線武蔵小杉駅の開業はひとつの起爆剤にはなりえるで
しょうし、同時にオープンする
野村不動産のオフィスビルも、昼間
人口の増加やテナントの増加という点ではプラスの要因になります。
そのあたりのタイミングでデリド武蔵小杉店が戻ってくれば、状況
は変わってくるのかもしれませんね。
■デリド武蔵小杉店
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区 A地区
2007/11/17エントリ デリド武蔵小杉店オープン