ホテル・ザ・エルシィ跡地を取得した都市再生機構が、同地区におい
て「小杉駅北口地区居住環境整備事業」を行うこととなりました。これ
は7月6日付の建通新聞において報じられているものです。
■建通新聞神奈川 小杉駅北口地区居住環境整備を開始 UR
http://www.kentsu.co.jp/kanagawa/news/p07338.html
上記記事を参照いただいた通りなのですが、都市再生機構が取得
した用地の道路整備や敷地の整形・一体化などを行った上で、住宅・
事務所・店舗向けの用地として民間事業者に譲渡する方針となって
います。
上記で確認できたことは、
1.エルシィ跡地に隣接する敷地の一体化がはかられる
2.住宅・事務所・店舗向けの用地として提供される。
3.開発行為自体は都市再生機構は行わず、用地が民間企業に
譲渡される
といったところですね。
特に土地の用途については「住宅・事務所・店舗」となっていますが、
事業の名称が「居住環境整備事業」となっていることから、マンション
がある程度主体となるような印象を受けます。
低層部に事務所や店舗が入るかたちではないでしょうか。
一旦は都市再生機構が土地を買収しながらも、再開発用地としての
取りまとめ業務のみを行ったのちに売却するスキームで、実際の
開発事業には参画しない形です。
となると、今度は土地がどこに再売却され、開発事業が行われる
ことになるのかが気になりますね。
■ホテル・ザ・エルシィ跡地(現在はシステムパーク)
ホテル・ザ・エルシィは、閉鎖後にシンプレクス・インベストメント・アド
バイザーズが土地を買収し、コインパーキングとして運用したのち
都市再生機構に売却しました。
都市再生機構も隣接地との開発計画統合などの交渉期間などが
あるものと思われ、当面1年間は同様にコインパーキング(システム
パーク武蔵小杉駅前駐車場)として土地を賃貸に出しています。
水面下での協議、準備は進められることと思いますが、表面的には
何も変わらずコインパーキングが引き続き運営されることとなります。
■オープニングキャンペーン中のシステムパーク
隣接地のNEC小杉ビルも1年半以上空きビルのままとなっておりま
すが、これもこのままさらに1年放置されるだけなのか、駅前のビル
だけに気になるところですね。
今後どのように再開発計画がまとまっていくのか、あるいはまとまら
ないのか、注視していきたいと思います。
■ホテル・ザ・エルシィ跡地・NEC小杉ビル・小杉ビルディング
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
2010/5/19エントリ シンプレクスがエルシィ跡地をUR都市機構に
売却
2010/5/25エントリ ホテル・ザ・エルシィ跡地が再度暫定駐車場に
2010/6/11エントリ 平成22年川崎市議会第3回定例会:武蔵小杉
再開発の進捗報告
2010/6/20エントリ エルシィ跡地に「システムパーク武蔵小杉駅前
駐車場」本日オープン
2010/7/1エントリ エルシィ跡地のシステムパーク武蔵小杉が
料金値上げ