【Reporter:あさお】
川崎市には、とどろきアリーナをホームアリーナとするプロバスケットボールチーム
「川崎ブレイブサンダース」があります。
本エントリでは、
Bリーグ初心者向けに、同チームのホーム観戦ガイドをお届けしたいと思います。
■川崎ブレイブサンダースホームゲームが開催された「とどろきアリーナ」
日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」は、2016年に創設されました。
Bリーグは
プロリーグの「B1リーグ」「B2リーグ」の2部で構成され、その下部組織には
プロアマ混成の「B3リーグ」も運営されています。
Bリーグでは、リーグ戦の
「レギュラーシーズン」、B1・B2の区分がないトーナメント戦
「Bリーグアーリーカップ」があります。
さらに、大学・社会人チーム等も参加する日本バスケットボール協会主催のトーナメント戦
「天皇杯」があり、あわせてバスケットボールの
3大タイトルとされています。
今回ご紹介するのは
「B1リーグ」のレギュラーシーズンです。
「B1リーグ」は
「東地区」「中地区」「西地区」の3地区でのリーグ戦が組まれていまして、各地区の上位チームが「チャンピオンシップ(プレーオフ)」に進出し、シーズンの優勝チームを決定するという仕組みです。
春にシーズンが始まって秋から冬にかけて終了するプロ野球やJリーグと異なり、Bリーグは秋から春ごろにかけて、年をまたいでレギュラーシーズンが実施されています。
現在は
「2019-20シーズン」が進行中で、川崎ブレイブサンダースは「B1リーグ・中地区」の首位を独走しているところです。
■川崎ブレイブサンダースホームゲームのチケット
チケットはネット販売されていまして、「Bリーグ」の会員登録が必要となります。
基本的に紙チケット現物は発券されず、QRコードをアプリに表示するか、メールで送付されたPDFをプリントアウトして提示することになります。
B1リーグのレギュラーシーズンは、現在
1シーズン60試合が組まれています。
そのうち半分の30試合が、ホームのとどろきアリーナで開催されることとなります。
試合日程は
通常週末に2連戦、水曜日に1試合が組まれています。
開始時間は日程により異なりますが、
休日は午後13時~16時あたりにスタート、平日の場合は19:05スタートが通常のパターンです。
とどろきアリーナのチケットは大部分が
指定席になっていますので、「入場開始後の壮絶な席取り合戦」はしなくても大丈夫です。
平日の仕事帰りでも十分観戦可能かと思います。
■ブレイブサンダースの演出が施されたとどろきアリーナ
とどろきアリーナは川崎市の公共施設ですので、施設そのものには川崎ブレイブサンダースの本拠地らしい装飾等はあまりありません。
それがホームゲーム開催時には、
照明なども駆使してブレイブサンダースカラーの演出が施されます。
■グッズショップ
■飲食販売
■クラブハウスカレー」
そしてとどろきアリーナの内外には、
グッズショップや飲食店舗も並びます。
今回は川崎ブレイブサンダースのクラブハウスでも提供されているという
「クラブハウスカレー」をいただいていました。
野菜もたっぷり入った、具だくさんカレーです。
■川崎ブレイブサンダースの「必勝だるま」
アリーナのロビーには、川崎ブレイブサンダースの
「必勝だるま」がありました。
川崎ブレイブサンダースも、川崎フロンターレと同じく
川崎大師での「必勝祈願」を実施しています。
シーズンのスタート時期にあわせて、直近では2019年9月26日に実施していまして、その際に
「必勝だるま」も護摩木を焚いた火に当てていただいています。
この必勝だるまには、選手によるシーズンへの意気込みに加えて、
グランツリー武蔵小杉で開催された「出陣式」の際に、チームを応援する皆さんによるメッセージも書き込まれていました。
なお、バスケットボールにおいては、
チームを応援する人を「サポーター」と同義で「ブースター」と呼ぶ文化があります。
また川崎ブレイブサンダースにおいては、これを
「サンダースファミリー」と呼んでいます。
■大音量が苦手な方のための「イヤーマフ」
スポーツ観戦では、パラスポーツのブラインドサッカーなど一部を除いてほとんどの場合大音量がつきものです。
川崎ブレイブサンダースのホームゲームでは、
大音量が苦手の方のための「イヤーマフ」が準備されていました。
これを装着すると、外部の音を緩和して観戦することができます。
■メインアリーナ内
そしてこちらが、
とどろきアリーナのメインアリーナです。
中央にバスケットコートを設営して、その周囲間際まで観客席を設置しています。
■ホームゲーム用に増設された観客席
とどろきアリーナの観客席は、普段はアリーナ上部の2階席しかありません。
川崎ブレイブサンダースのホームゲーム開催時には、
階段状の観客席を内側に設営しています。
その
さらに内側には、フロアレベルに段差のない席も設置することで、約5,000人の観客を収容できるようになっていました。
あくまでも個人的なイメージですが、バスケットボールを観戦される方は経験者の割合が平均値よりも高いため、必然的に平均身長も若干高めになるような気がいたします。
段差のない席の2列目以降にお子さんと座る場合、お子さんの前がバスケ経験者の高身長の方になる可能性も考えておいたほうがよいかもしれません。
服装についてですが、
この日は平日開催ということもあってか、レプリカユニフォームなどの着用率は高くありませんでした。
相手チームの色の服などを避けておけば、応援グッズで完全武装していかなくても肩身が狭いことはなさそうです。
■ウォーミングアップ
試合開始前には、コートで両チームの選手たちがウォーミングアップをしています。
コート前の最前列からですと、
本当に目の前で選手たちの姿を見ることができます。
2枚目の写真は、日本代表選出経験もある辻直人選手です。
アウトサイドからの正確な3点シュート(3ポイントラインの外側から打つシュート。通常2点のところ3点となる)が、ブレイブサンダースの大きな武器になっています。
■「ロウル」とベイスターズの「スターマン」
川崎ブレイブサンダースは、2018-19シーズンからクラブ運営が東芝からDeNAに代わりました。
DeNAはプロ野球の横浜ベイスターズも買収していまして、この日は
ブレイブサンダースのマスコット「ロウル」と、ベイスターズの「DB.スターマン」が共演をしていました。
写真でふたりが広げているのは、
「ロウル」と「スターマン」のコラボタオルです。
■炎の演出
■ゲーム開始
ゲーム開始前には、
ゴール上部から炎が吹き上がる演出などがあって、スタートを盛り上げます。
とどろきアリーナのような公共施設でこういった演出を実現するのは、結構ハードルが高かったのではないでしょうか。
■ニック・ファジーカス選手
観戦をしていると、主軸選手の中でひときわ背の高い背番号22の選手が目立つと思います。
身長210cmのワールドカップ日本代表、
ニック・ファジーカス選手です。
NBAでも活躍したセンター(ゴール下で攻守を支えるポジション。主に長身でフィジカルの強い選手がつとめる)で、
B1リーグの2016-17シーズンではMVPにも輝きました。
同選手の特徴は、ゴール下だけでなく、
アウトサイドからの3点シュートも得意としていることです。
この試合でも、要所で幾度も正確なショットを放ちました。
他のポジションは「ガード」や「フォワード」などがありますが、これは守備の選手・攻撃の選手という意味ではありません。
基本的に全員攻撃・全員守備で攻守がスピーディーに入れ替わり、試合中の動きはかなり流動性が高いため、最初からポジションを知らなくても楽しめるかと思います。
■応援のガイド
ブレイブサンダースの応援は、オフェンス時とディフェンス時に大別されます。
オフェンス時は
「GO!サンダース!GO!」など、ディフェンス時は
「ディーフェンス!」と
シンプルなワードの繰り返しが基本で、選手別の応援歌などがゲーム中に登場することは基本的にありませんでした。
スタンドでは、
川崎ブレイブサンダースチアリーダーズ「IRIS」の皆さんが、現在の応援種別をパネルでガイドしてくれます。
応援については、予備知識はゼロでも心配はないと思います。
■クオーター間のアトラクション
B1リーグは、
クォーター10分×4の、合計プレイ時間40分で1試合となります。
ただし、得点時やファイル時、タイムアウトなど、プレーが止まるごとに時間も止まりますので、
実際の試合時間は1時間半~2時間くらいはかかります。
クォーターの間の休憩やタイムアウト時には、
川崎ブレイブサンダース「IRIS」のパフォーマンスや、グッズを観客席に大砲で打ち込むお楽しみ企画などが実施されます。
■ゴールの調整
こちらは、クォーターの間に
ゴールの位置調整をしているところです。
時にはダンクシュートなどゴールが揺れるような激しいプレイもありますので、デリケートな調整をしてゲームの公平を期すことも非常に重要です。
■アリーナ上部の映像装置(ルール説明)
アリーナの上部には、
四方に向けた映像装置があります。
ここでは
試合のリプレイ映像などのほか、ファウルがあった際のルール説明も表示されます。
観戦上は、とりあえず
「普通のゴールは2点」「3ポイントラインの外側からシュートを決めると3点」「押したりぶつかったり強引に妨害するとファウル」「ファウルによるフリースローは1点」あたりを覚えておけば楽しめるかと思います。
■試合終了
■試合終了後のご挨拶
この日の川崎ブレイブサンダースの試合(京都ハンナリーズ戦)は、第1~3クォーターのビハインドが響き、第4クォーターに追い上げたものの敗戦となりました。
試合終了後は、選手たちがコートを1周してご挨拶です。
ここでは、負傷により戦線離脱していた
キャプテン・篠山竜青選手も登場しました。
■ファンサービス中止のお知らせ
なお、
コートサイド1列目の方を対象にした「ハイタッチ」などファンサービスも通常はありましたが、インフルエンザ等の流行防止のためにこの日は中止になっていました。
■試合のリプレイ映像は「NATURA MARKET」店内で放送
そして
試合映像は、武蔵小杉駅前の「NATURA MARKET」でプレイバック放送されることが告知されました。
この日は残念ながら敗戦でしたけれども、観戦終了後に同店で祝勝会をしながら映像を楽しむこともできるというわけです。
■川崎ブレイブサンダースが過去に獲得したタイトル
アリーナ内には、
川崎ブレイブサンダースがBリーグ発足以前から獲得したタイトルを記したフラッグが掲示されていました。
ここではまだ、「東芝」の社名が入っていますね。
川崎ブレイブサンダースは、Bリーグ発足後はリーグ戦、天皇杯ともに準優勝にとどまっています。
現在の2019-20シーズンでのタイトル獲得に向けて、応援も盛り上がっていくのではないでしょうか。
【関連リンク】
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川崎ブレイブサンダース ウェブサイト
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