中原区西加瀬・大倉町にある「三菱ふそうトラック・バス川崎工場」において、「福島ひまわり里親プロジェクト」によるヒマワリが育てられていました。
■「三菱ふそうトラック・バス川崎工場」の「福島ひまわり里親プロジェクト」
「福島ひまわり里親プロジェクト」は、福島県内の有志がスタートさせたものです。
本プロジェクトでは、震災の影響により仕事が減少した、福島県二本松市の障がい者作業所で封入した「ヒマワリの種」を全国の「里親」が購入します。
「里親」がヒマワリを育ててできた種子はふたたび福島に送り返され、福島県内に無料で配布されます。
これらのヒマワリは福島県内各地で復興のシンボルとして開花し、また採取された種はバイオエネルギーとしても再生利用されているということです。
■ダイムラー・グループの活動紹介
三菱ふそうの親会社であるダイムラーは、社会人向けの教育事業を展開する「グロービス経営大学院仙台校」に対し、日本財団と共同で2012年に約2億円の基金を拠出していました。
この基金では、被災地を対象とした奨学金や新規事業開業の支援を行っていまして、その奨学生のひとりが、今回ご紹介する「福島ひまわり里親プロジェクト」に関わられていたそうです。
■「三菱ふそうトラック・バス川崎工場」のヒマワリ
現在、「三菱ふそうトラック・バス川崎工場」が里親となって、工場敷地内でヒマワリの栽培がおこなわれています。
同工場の敷地は広大ですからこの場所が全てではないかもしれませんが、エントリ末尾のマップに記載したエリアにおいて、一般の歩道からヒマワリの姿を楽しむことができます。
ここで採れた種が、また福島県に帰って元気に育ってくれることと思います。
■「福島ひまわり里親プロジェクト」の手作り看板
「福島ひまわり里親プロジェクト」は、これで何かが一気に解決するような処方箋ではありません。
ただ、このような取り組みが続いていくことは、被災地を忘れずに思いを寄せる機会になるでしょうし、またヒマワリ畑が観光資源にもなりえます。
今後もまた、多くのヒマワリの種が福島県と全国各地をつないでいくことと思います。
■「三菱ふそうトラック・バス川崎工場」のヒマワリ栽培場所
「三菱ふそうトラック・バス川崎工場」のヒマワリ栽培場所は、綱島街道の「労災病院前」交差点を三菱ふそう方面に曲がって直進したところにあります。
わざわざ見に行くことはないと思いますが、通りがかりの際にはフェンス沿いに注目してみてください。
■2012年にご紹介した二ヶ領用水の「ひまわりプロジェクト」
なお、本サイトでは2012年に、二ヶ領用水の遊歩道で実施されていた「ひまわりプロジェクト」をご紹介しておりました。
こちらは国連NGO「DCI」が主宰していた取り組みで、福島市の障がい者支援NPO「シャローム」から食用油用ひまわりの種をもらい、自宅の庭など使われていない土地で育て、収穫した種を同法人に送るものでした。
「シャローム」は、種からひまわり油を生産し、障がい者の方の仕事を創出するものとしていました。
少しコンセプトが似ていますが、別組織の活動ですね。
被災地の支援活動にはさまざまなものがあり、人によって考え方はさまざまでしょう。
それぞれに心に沿う活動があったらご協力をされるというかたちで、よろしいかと思います。
【関連リンク】
・福島ひまわり里親プロジェクト ウェブサイト
・三菱ふそうトラック・バス ウェブサイト
・2012/8/19エントリ 二ヶ領用水のひまわり