川崎フロンターレ監督退任・鬼木達氏が川崎市市民特別賞受賞、福田市長と歓談【全文掲載・動画あり】
鬼木監督は8シーズンで実に7つものタイトルをもたらし、これは広く川崎市民にも多くの夢と希望を与えました。
この功績をたたえて、川崎市より鬼木監督に「川崎市市民特別賞」が授与することとなり、12月12日に川崎市役所において授与式が行われました。
授与式では川崎市の福田紀彦市長と鬼木監督の歓談、また終了後に鬼木監督の囲み取材も行われ、弊紙も取材させていただきましたので、ほぼ全文をでお伝えいたします。
また今回はこの模様を武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで同様にほぼノーカットで公開いたしますので、あわせてご視聴ください。
■鬼木監督川崎市市民特別賞贈呈式

■「川崎市市民特別賞」賞状の授与

鬼木監督は、川崎フロンターレを指揮した8シーズンで7つのタイトルを獲得しました。
2017シーズンのJ1リーグ優勝という「クラブ初タイトル」に始まり、翌2018シーズンもリーグ連覇。さらに翌2019シーズンは3連覇を逃すものの初のルヴァンカップ優勝を果たしました。
2020、2021シーズンはJ1リーグを再び連覇し、中村憲剛さんのラストシーズンとなった2020シーズンには天皇杯も制して「2冠」を達成しました。
そして2023シーズンには再び天皇杯を制し、これで累計7タイトルです。
Jリーグの監督としては他に例がないほどの偉業といえます。
川崎フロンターレのファン・サポーターのみならず、川崎市全体が盛り上がることとなり、川崎市への貢献が顕著であるため、今回の受賞となりました。
■副賞の10万円

川崎市市民特別賞では、賞状のほか副賞10万円、ガラス製記念品「躍(やく)」が贈られます。
「躍」については後日贈呈となり、当日には賞状と副賞10万円が贈呈されました。
副賞10万円贈呈のフォトセッションを求められた福田市長は「この写真いる?10億円とかならともかく(笑)」と笑いをとりつつ、鬼木監督と撮影に応じていました。
贈呈式に続いて、鬼木監督と福田市長の歓談が行われましたので、まずはそのほぼ全文をお届けいたします。
■鬼木監督と福田市長の歓談

福田市長:
なんか、(報道陣が多くて)ゆっくり語れる雰囲気ではないですけど(笑)。でも本当にお世話になりまして、ありがとうございました。
鬼木監督:
いえいえこちらこそ、本当にありがたいです。
福田市長:
就任されてから、こんな(8年間)経ったんだと思って、改めて振り返ってみると、すごい毎年でしたね。
鬼木監督:
本当に早かったですね。シーズン中は長いなって感じにはなりますけど、こうなると一気に来たなっていう感じはしますね。はい。
福田市長:
ここ数日のいろんな報道を見ていると、いやーすごく大変な毎日っていうのがすごい伝わってきて、こうなんだなー、たいへんなプレッシャーだなっていうのは常にわかるんですけど、でも日々そういう・・・
鬼木監督:
まあでも、どちらかっていえば楽しいことの方がやっぱり多かったですし、皆さん苦しいって思っている時も、意外となんですかね、新しいことにチャレンジしているように楽しかったり。まあ試合があるので、まあ最後もそうでしたけれども、連戦連戦になると何か考える間もなく。そういう意味ではサッカーのことをずっと考えていられるっていうのは幸せですけどね。

福田市長:
本当にこれだけタイトルを取ってくださったというのは、みんなが週末終わって仕事に行くと、この役所もそうですけど、入ってくるとみんな昨日の試合の話になって、盛り上がるっていうのを本当に市内いたるところで、まあ市内だけじゃないですけど、そういう本当にドラマを見せていただいたんで。数えきれない感動ですよね。本当にありがとうございました。
鬼木監督:
いえいえ、こちらこそ本当に。やっぱり何ですかね、退任の時のコメントでも言いましたけど、自分っていうよりも本当に皆さんに助けられて(タイトルを)取れたので、それはもう、人の後押しができなかったらできなかったので、非常に感謝していますし、パレードも感謝していますし、やっぱあの優勝の時のね、あれは一番忘れられないですし。
福田市長:
17年の初タイトルの時のパレードの、上から見た光景だとか、すごいあんな景色初めて見たので、感動しましたよね。人の波が押し寄せてくる感じでしたもんね。
鬼木監督:
本当にやっぱり、はじめてだったのもありますけど、みんな本当にうれしそうでしたし、まあもちろん勝った瞬間のあのスタジアムの雰囲気もそうだったんですけど、いろんなものを協力していただいて、本当に感謝しています。
福田市長:
同じ誕生日って知ってました?
鬼木監督:
え、ほんとですか?
福田市長:
あの、意外と共通点ありまして(笑)
鬼木監督:
まさかこのタイミングで(笑)
福田市長:
あの、僕いろんなところで実は言ってまして。
鬼木監督:
サポーターの方にたまに言われることあるんですけど、
福田市長:
(鬼木監督の)次男さんにうちの次男が、
鬼木監督:
たまたま会うっていうのもありましたもんね。
福田市長:
嘘の話もあって、この前びっくりしたんですけど、
鬼木監督:
さすがにそれは違いますね(笑)
福田市長:
真偽不明な話が出るぐらい、
鬼木監督:
そうですよね。まあでも本当にあれですね。
福田市長:
本当に街の景色を変えてくれたのはこのフロンターレの力って本当
鬼木監督:
でも本当に、最初は大変でしたけどね(笑)
福田市長:
なんだか涙とともに汗もでてきて(笑)
福田市長:
ものすごいこの、(報道陣の数が多くて)初めての雰囲気ですね、これ(笑)
鬼木監督:
僕は初めてだから、いつもこんな感じなのかなと(笑)
福田市長:
いやいやいや。
鬼木監督:
違うんですか。
福田市長:
やっぱり注目度が圧倒的に違うので。
鬼木監督:
じゃあもうちょっとかしこまります(笑)
福田市長:
でもやっぱり、フロンターレの伝統っていうか、
鬼木監督:
でもまあほんと、なんか退任決まってからすごくこう、
福田市長:
だってあれ、全員残って、もうあんな雰囲気って、
鬼木監:
だからまあ、ほんとありがたかったですよね。
福田市長:
心は熱くなってますからね。本当に。
■鬼木監督の胴上げ
■サポーターの皆さんと記念撮影
■黄金のジャケットを着てのシャーレアップ
福田市長:
でも、最後の言葉の中で、ブーイングもなく、
鬼木監督:
そうですね。なんかやっぱり、
福田市長:よく川崎市民ってどういう人ですかって聞かれると、「
福田市長:
年末はもうちょっと、いろんな準備?
鬼木監督:
今が一番忙しいかもしれないですね。
福田市長:
そうなんですよね。
鬼木監督:
行きますんで、思いだけ伝えておきます(笑)
続いて、川崎市市民特別賞贈呈式のあとに行われた、鬼木監督の囲み取材についてもほぼ全文をお伝えいたします。
■贈呈式終了後の囲み取材
--川崎市市民特別賞受賞のご感想は。
いやもう光栄ですね。自分が何かしたっていうわけではない中で、
--川崎の街の印象の変化は。
単純にフロンターレのことだけでいえば、
やっぱりJ1行ってとか、
--川崎フロンターレが認知されるようになったきっかけは。
いや、
ただそういった中でも商店街の関わった人たちはいろんな形で後押
--市民の皆さんへの感謝は強いのでは。
やっぱりそうですね。
--初優勝のパレードは格別でしたか。
そうですね。まずは本当に、優勝した瞬間、等々力のスタジアム、
--別のチームとして等々力に立つとしたら、どう迎えてほしいですか。
答えられないですね(笑)
--新監督の印象や求めることは。
そこに関しては、
--川崎市民やサポーターの皆さんにメッセージを。
本当にこの川崎で皆さんと過ごせた時間を嬉しく思いますし、
--長谷部さんとお話しされたことは
言ったことはいえないですけれども、
またサッカーとして何をっていうのはないんですけど、
--退任発表から最終節までの思いは。
最終戦終わるまではやっぱり試合、試合だったので、
--最終戦のロッカールーム映像は観ましたか。
観ました。いつ撮ってたんだっていう(笑)
--泣きましたか。
僕は直接言えないですけど、なんか、
--サッカーから離れられているか。
そうですね。サッカーの映像は観ていないかもしれないですね。
--物足りなさは感じるか。
休めば休むだけ、自分自身の焦りはでてきますし、
--憲剛さんの引退試合出場にあたり、調整プランや見せたい姿は。※弊紙質問
そこが今一番ビビってます(笑)。本当に監督になって動いていないので、まずケガをしないようにしなきゃいけないかなと。ちょっとケガがちだったので、正直。
だかれそれも含めて、何だろう、誘ってもらったときにどうしようっかなというのはあったんですけど、でも一番は憲剛のその姿をどうしても見たいというのがあったので、短い時間でもピッチに立てるように、短時間で、しっかりと準備はしたいと思います。
■中村憲剛さん引退試合前日練習での鬼木「選手」
■中村憲剛さん引退試合での鬼木「選手」
--憲剛さんの引退試合でもゴールを目指しますか。
あー、残念ながら僕の仕事ではないかな(笑)ただ、でもね、
一小林悠選手と話はできたか。
一応、この間解散式がありましたので、
なので、
でもお互い思いは伝えられたので良かったです。
鬼木監督への川崎市市民特別賞贈呈式と市長との歓談、囲み取材のレポートは以上です。
この取材の1時間あまりのち、鬼木監督が来季鹿島アントラーズの監督に就任することが発表されました。
弊紙としても、ちょうど鬼木監督の8年間の川崎フロンターレを取材させていただき、個人的にも楽しく過ごさせていただきました。
今回の囲み取材でも、馴染みの番記者というわけではない弊紙の質問にもいつもの笑顔でお答えいただき、感謝しております。
鬼木監督、8シーズンありがとうございました。
■多摩川清掃活動での鬼木監督



冒頭にお伝えした通り、鬼木監督への川崎市市民特別賞贈呈式と福田市長との歓談、囲み取材をほぼノーカット収録した映像を、武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで公開しております。
こちらもあわせてご視聴ください。
■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 川崎フロンターレ監督退任・鬼木達氏が川崎市市民特別賞受賞、福田市長と歓談【ノーカット】
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