2025明治J1リーグ第37節
「川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島戦」がUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)で本日開催されました。
この試合は川崎フロンターレのホーム最終戦にあたり、
今季限りで現役引退する安藤駿介、車屋紳太郎、また今季限りで契約満了となるチョン・ソンリョン、ジェジエウの4選手にとってもホーム最後の試合となることから、試合終了後にセレモニーが開催されました。
■川崎フロンターレ2025ホーム最終戦で安藤・車屋現役引退セレモニー開催、ジェジエウ・ソンリョン退団挨拶も
なお、この日は
恒例の「陸前高田ランド・冬」や、川崎市に縁がある桜田ひよりさんの始球式も開催されましたが、本記事では4選手のセレモニーに絞ってレポートします。
陸前高田ランドや始球式は後日別記事でご紹介しますので、お待ちください。
■アップする安藤駿介選手
安藤駿介は、川崎フロンターレアカデミー出身の生え抜きゴールキーパーです。
2009年にトップチームに昇格し、ロンドン五輪代表に選出されるなど同年代屈指の選手でした。
トップチームでの出場機会には恵まれなかったものの、
常に準備を怠らず、またピッチ外でも選手会長として地域貢献に積極的な参加を呼びかけ続けるなど、「クラブに欠かせない存在」としてファン・サポーターの誰もが知る選手として成長してきました。
今季は2月に開催された
アジア地区の国際大会「ACLE」で出場機会を掴み、3,191日ぶりに公式戦に出場して活躍しました。
この日はチョン・ソンリョンとともに控えゴールキーパーとしてベンチ入りし、試合前のアップも行いました。
■スタメン・ベンチ入り選手紹介映像
この日は
ジェジエウ、車屋紳太郎がスタメン出場し、安藤駿介、チョン・ソンリョンがベンチ入りとなりました。
退団選手4人全員がスタメンおよびベンチ入り選手として試合前に映像で紹介されました。
■スタメンとして入場するジェジエウ、車屋紳太郎
■引退・退団選手らの横断幕
車屋紳太郎の横断幕には、「12年間ありがとう」のメッセージもありました。
■車屋紳太郎
車屋紳太郎は、2014シーズンに筑波大から加入し、翌季からレギュラーに定着。
サイドを駆け上がるJリーグ屈指のサイドバックとして、2017シーズンには日本代表にも選出されました。
先ほどの横断幕にあったように、
川崎フロンターレ一筋の「ワンクラブマン」です。
■ジェジエウ選手
ジェジエウは、2019シーズンに加入。
圧倒的なフィジカルで、デビュー戦は圧巻でした。
高さのあるヘディングでのクリアや、後ろからでも猛スピードで追いついてしまうディフェンスが見ごたえたっぷりでした。
■センターバックで連携する車屋紳太郎・ジェジエウ
車屋紳太郎はもともとサイドバックでしたが、近年はセンターバックを担ってきました。
ジェジエウとは2センターバックで連携する位置関係で、この日も息の合ったプレイを見せました。
■ジェジエウの高いヘディング
ジェジエウの高いヘディングは、何度も危機を救ってきました。
ほぼほぼ競り合いで勝てるというのは、非常な安心感がありました。
■ピッチを駆ける車屋紳太郎
車屋紳太郎は、ディフェンスは勿論、サイドバック時代には果敢な攻撃参加も持ち味でした。
今日は一時サイドに入る時間帯もあり、ピッチを駆ける姿が頼もしく見えました。
■伊藤達哉のゴール
両チームの先取点は、伊藤達哉の巧みなシュートでした。
試合は1-2で敗戦となってしまったのですが、伊藤達哉のシュートコースを作ってからのコントロールショットはいつもながら見事です。
■ベンチで見守る安藤駿介
■アップするチョン・ソンリョン
■後半チョン・ソンリョンが出場
そして後半、
チョン・ソンリョンが途中出場となりました。
通常は負傷などのアクシデントが無い限りはキーパーを後退させることはないのですが、チョン・ソンリョンのキャリアをリスペクトした起用と思います。
■安定した守備を見せるチョン・ソンリョン
チョン・ソンリョンは、2016シーズンに加入した元韓国代表のゴールキーパーです。
圧倒的なセーブ力が強みで、
川崎フロンターレのタイトルは彼なくしてはありえなかった、というのが定説です。
今日は大きな見せ場(=ピンチ)はなかったものの、最後列から指示を出して安定した守備を見せました。
■試合終了後の横断幕
■監督・全選手挨拶
試合終了後、
川崎フロンターレの吉田明宏社長、長谷部茂利監督、脇坂泰斗キャプテンから挨拶がありました。
<吉田明宏社長挨拶>
より皆様へ御挨拶申し上げます。皆さんこんにちは。今日も本当に多くのファン、サポーターの方に最終戦にお越しいただき、誠にありがとうございました。今シーズンは本当に多くの方にスタジアムにお越しいただき、年間入場者数は過去最高となりました。
また、シーズンゲームといたしましては平日も含めて全試合 2万人以上の方にお越しいただきました。本当に皆さんの熱い愛、そして川崎フロンターレに関わる全ての方に感謝申し上げます。
今シーズンも残念ながら国内のタイトルには手が届きませんでした。
皆さんと悔しい思いをしました。しかしながら、今まで見たことのない素晴らしい景色も見ることができました。それは ACLE での準優勝です。ありがとうございます。大勢の方が応援に駆けつけて、そしてサウジアラビアまで遠くお越しいただき、選手たちに熱い応援をしていただいたおかげで、皆死力を尽くして最後まで戦うことができました。
選手、クラブ、サポーター一丸となって戦ったこの経験は、クラブとしても素晴らしい財産だと思っております。我々は「川崎を世界の川崎に」という大きな目標があります。そのためにも、来年また ACLEにチャレンジするために、次の Jリーグ100年構想リーグで必ずやタイトルを取ってまた挑戦したいと思います。皆さんご協力ください。
このたび、感謝とお別れを告げなければいけない選手たちがいます。川崎フロンターレ一筋に捧げてくれた安藤選手と車屋選手が引退します。そしてソンリョン選手、ジェジエウ選手も退団となります。
彼らは川崎フロンターレに数々の栄光を持ってきてくれた選手です。彼らはこのクラブの歴史に名を連ねてくれました。そして皆さんの心にも。ありがとうございます。本当にお疲れさまでした!
あと1試合あります。皆さん、最後まで応援をよろしくお願いします。1年間本当にありがとうございました!
<長谷部茂利監督挨拶>
サポーターの皆さま、日頃よりご支援いただきまして、また川崎市を始め、麻生区、自治体の皆さま、本当にありがとうございます。いつ何時も、いいときも悪い時も、チームを鼓舞し、支え、選手の背中を押していただきましたファン・サポーターの皆さま、本当にありがとうございます。
皆さんの期待に応えることができていませんが、これからまたさらにあのときのような、このチームからどんどん強いクラブ、強いチーム、素晴らしい選手になると信じています。
是非是非引き続き応援を、さらなる期待をしてください。1年間ありがとうございました。
<脇坂泰斗キャプテン挨拶>
みなさんこんにちは。サポーターの皆さん、スポンサー・パートナーの方々、今シーズン、フロンターレを後押ししていただいて、ありがとうございます。
麻生グラウンドd僕たちがプレーしやすいように環境を整えて下さっている方々、試合やイベントできて下さるボランティアスタッフの方々、ありがとうございます。そして家族、そのほかにも僕たちに関わってくれている全ての方々、ありがとうございます。
ACLで開幕した今シーズン、クラブの悲願でもあるアジア制覇にチャレンジをしましたが自分たちの力不足で準優勝。あの表彰式の景色は絶対に忘れることはないでしょう。今後のフロンターレの歴史で絶対にその景色を塗り替えましょう。
今シーズンもこのメンバーで試合ができるのはあと1試合となってしまいました。
最後の試合も共に戦ってください。そして絶対に勝ちましょう!
1年間本当にありがとうございました!
■ソンリョン・ジェジエウから挨拶
<ジェジエウ挨拶>
ありがとうございます。自分がここで過ごした時間は、本当に皆さまの支え、サポートがあったからこそ、自分はここまでやってこられたと思っています。本当に皆さんの思いというものは、自分の心の中にこれから先もずっとずっと守っていきたいと思います。
またファン・サポーターの皆さんだけではなく、常にサポートしてくれたチームメイト、スタッフ、クラブ関係者の皆さま、自分に関わってくれたすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
皆さんからいただいた力を胸に、自分はこれからも、できることを精一杯やっていきたいと思います。アイシテル、サポーター!
<チョン・ソンリョン挨拶>
2016年に呼んでくれた川崎フロンターレにありがとうございます。10年間いつも一緒に戦ってくれたファンの皆さん、スポンサー、関係者、選手たち、監督、コーチングスタッフ、ボランティアの皆さん、そして私の兄貴、金さん、本当に感謝します。
素晴らしい選手たちと一緒にたくさんタイトルをとって嬉しかったです。
特に今年ACL準優勝、タイトルみんなでとったのは本当に幸せでした。私は川崎フロンターレをずっと応援します。皆さんも私を応援してください。
10年間ありがとうございました。また会いましょう。サランヘヨ(愛してる)。
■サポーターに挨拶
■リラックスした表情の車屋紳太郎
■山口瑠伊と抱擁するチョン・ソンリョン
■先頭に立つ安藤駿介
■明るく別れを告げるジェジエウ選手
■安藤駿介現役引退セレモニー
そして、
安藤駿介現役引退セレモニーが行われました。
全選手・監督・スタッフらの花道を通ってピッチに登場です。
■安藤駿介挨拶
<安藤駿介挨拶>
このシーズン限りで引退する決断をしました。トップチーム、ほぼ 17年、下部組織含めてトータル 23年間、このクラブにお世話になりました。自分みたいな選手がこれだけ長くこのクラブに在籍できたのは、本当に人に恵まれたからだと思います。
それは共に戦った選手、指導してくださった監督、コーチングスタッフ、トレーナースタッフ、たくさんの方々の支援のおかげで、大きな怪我もなく、元気なまま引退ということを本当に嬉しいと思います。
そして、何より日頃支えてくださるスポンサーの方々だったり、ファン、サポーターの方々、本当にありがとうございました。
皆さんの声が確実に僕たちに届いて、僕自身にも届いていろんなことを行動することができました。本当に皆さんの声が原動力になりました。ありがとうございます。
少しだけ昔を振り返ると、僕は 2003年にジュニアユースに縁があって入団することができました。
当時はいちフロンターレファンとして等々力に通ってましたが、当然のことこんなに素晴らしいメインスタンドではなかったですし、試合開始 10分、15分前に到着すれば、好きなところで試合を見られましたし、大体 3000人から 5000人ぐらいのファン・サポーターぐらいしか集まってなかったことは今も鮮明に記憶しています。
でも、それがクラブの努力だったり、選手の努力だったりっていうのを間近で見てきて、日に日にそれが 1万人になり、 1万5000人になり、今や毎試合 2万人を超える皆さんが来てくれる、この等々力と共に成長することができました。
これからも僕は引退してしまいますが。皆さん、普段の生活の中で落ち込んでしまうことがあるかと思いますが、そんな時は等々力に来て選手たちからパワーをもらってください。選手たちは必ずサポーターや皆さんのことを大事にしてくれます。
でも、そんな選手たちも人間ですので、元気がない時や上手くいかない時期は必ずあると思います。そんな時は皆さんが元気を与えてあげてください。等々力に来て声援を送ってあげてください。
そうすれば必ず近い将来、また国内タイトル取って、 ACL 出て、今年の 5月悔しい思いをしたリベンジが、できる日が本当に近い将来また来ると信じています。
そして最後に、丈夫に産んでくれてここまで育ててくれた両親、いつも味方でいてくれた家族の傍で、支えてくれた妻に感謝をしたいと思います。ありがとうございます。
そして、また僕自身、皆さんと一緒に違う立場で上を目指せるよう、努力していきたいと思います。ここまで挨拶しましたが、あと 1試合、今年は残っています。何としてでも一弾になって勝って、今シーズン終わりましょう。本当に長い間ありがとうございました。
■見守る脇坂泰斗
■一礼する安藤駿介
■ビデオメッセージも
■ビデオメッセージにウケる小林悠ら選手たち
■ゴールキーパー陣で記念撮影
■奥様からお手紙と花束
■車屋紳太郎現役引退セレモニー
■車屋紳太郎挨拶
<車屋紳太郎挨拶>
まず、今日たくさんの声援ありがとうございました。
引退は自分が決断したことなんですけど、今日が最後の等々力になるのが本当に信じられないです。
今日、等々力に来るまで、これまで 12 年間を思い出しながらきました。
これだけ多くのサポーターの皆さんに送り出していただいて、本当に自分がやってきたことが正しかったと感じましたし、 12年前にフロンターレでプレーすると決断したあの決断は正しかったと感じています。
サッカー選手になるにあたって、本当にたくさんの人のサポートがありました。
家族、両親、兄弟。今日は熊本から友人もたくさん来てくれました。本当にそういう人たちのサポートのおかげで、ここ等々力でプレーすることができました。ありがとうございます。
あと、チームメイト、コーチングスタッフのみんな。
サッカー選手としてたくさんたくさんのプレッシャーがありました。それをみんなと一緒に乗り越えてきた時間は僕にとって財産です。本当にありがとうございました。
そして、いい時も悪い時も、いつも応援してくれたサポーターの皆さん、皆さんと一緒に歩んだ 12 年間、一緒に勝ち取った7 つのタイトル、一生忘れません。
残り 1週間ですけど、しっかりサッカー選手として最後まで全うして、これからみんなと過ごした日々を大切にしながら、次に進んでいきたいと思います。
12 年間本当にありがとうございました!
■お子さんから花束とパネルの贈呈
■全員で記念撮影
■胴上げ
■サポーターの前で改めて記念撮影
■神輿に乗って最後の挨拶
両選手の挨拶、これまでかかわった皆さんからのメッセージののち、改めてサポーターの皆さんとともに記念撮影をしました。
最後は富士通フロンティアーズの皆さんの神輿に乗って、サポーターの皆さんに旗を振って挨拶しながら退場、お別れとなりました。
川崎フロンターレに長年貢献し、栄光の歴史を作ってきた両選手に相応しい、温かい引退セレモニーだったかと思います。
本日開催された「陸前高田ランド」や、桜田ひよりさんによる始球式の模様はまた近日レポートしますので、お待ちください。
【関連リンク】
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(安藤駿介選手関連)