2010年11月26日から12月21日にかけて、
平成22年川崎市議会
第5回定例会が開催されました。
2010/12/8エントリにおいては、
新中原図書館の整備に係る西街区保留床の取得についての議案
を取り上げておりましたが、当該議案はその後全会一致で決議
されています。
今回のエントリでは、それ以外の
代表質問、一般質問における武蔵
小杉に関連する川崎市当局の答弁内容をピックアップしてみたいと
思います。
(以下、答弁内容)
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■中小企業婦人会館のアスベスト問題について
(市当局)
2005年度に市有施設について調査を実施、中小企業婦人会館に
アスベストが存在することを確認。2006年度にそれに対処する工事
を実施していた。
その後中小企業婦人会館は
再開発組合に移管され、2007年度に
再開発組合が詳細な調査、2009年度に追加調査を行ったものの
一部判断を誤り、適切な対処がなされなかった。
今後中原図書館や市民館が、同様に再開発組合による施行で解体
が行われるため、
十分な対策を行うよう組合に対して指導を行って
いく。
■解体中の中小企業婦人会館
■南武線の快速運転について
(市当局)
従来からJR東日本に対し要望を行ってきたが、JR東日本からは
「速達性の観点から有効と考えているが、退避の課題等から引き
続き検討する」との回答を得ていた。
しかし
このたびの快速運転のリリースは、川崎市に対して事前の
通告が一切無く行われ、川崎市としては遺憾である。
今後このようなことがないようJRに申し入れを行った。
■市内中部からの羽田空港行直行バスについて
(市当局)
川崎市としても重要と考えており、
現在バス事業者と調整を行って
いる。
■武蔵小杉駅周辺におけるコンベンション機能の誘致について
(市当局)
産業振興・学術振興・企業間都市間交流・情報発信の機能を有する
コンベンション機能は地元からも要望が出ており、重要と認識してい
る。
武蔵小杉駅北側再開発地域への誘致に関し、関係事業者に対して
立地誘導を行っている。
■日本医科大学付属武蔵小杉病院および新丸子キャンパス
■横須賀線新駅周辺の交通安全対策について
(質問者)
周辺地域に
客待ちのタクシーが並び、時には生活環境事業所近く
まで並んでいるが、横断等も厳しい状況である。また、
昼間には工事
車両が違法駐車しているが、対策は?
(市当局)
新駅ロータリーに
タクシーの客待ちスペースを整備するなどタクシー
の分散をはかってきたが、行列が発生している状況。
工事車両に
ついては「施工者連絡協議会」が組織されており、そこでマナー向上
指導を行っている。
ただし、協議会に加盟していない事業者もおり、一部違法駐車が
発生していることから、指導につとめたい。
■夜間にタクシーが並ぶ中丸子地区幹線道路
(質問者)
横須賀線新駅の工事により、
新幹線・横須賀線のガード下が暗く
なったとの指摘があるが、
照明を整備する予定は?
(市当局)
新幹線・横須賀線ガード下の照明は
23年1月末に工事を実施し、
本年度内完成の予定である。
(質問者)
新駅ロータリーの交通状況は、大量の自転車が押し寄せてまるで
どこの国かと思うが、せっかくの再開発で
自転車走行帯の設置は
できなかったのか?
(市当局)
十分な幅員が保てないため自転車走行帯の整備は困難である。
■新駅ロータリーを通行する自転車
(質問者)
中原消防署付近交差点はたくさんの人が行き交い、車が駐車場
からなかなか出られないなどの事象も発生しているが、渋滞対策
はどのように考えているか。
(市当局)
歩行者と車両の分離や
交差点のスクランブル化について協議調整
している。
(質問者)
フーディアム武蔵小杉の駐車場は右折での入場を禁止しており、
道路には中央分離帯を設置している。しかしながら
反対車線を逆走
したり、中央分離帯を乗り越えて右折するつわものがいる。
中央分離帯の全長や構造の改善が必要ではないか?
(市当局)
開発事業者と協議調整したい。
■都市計画道路 武蔵小杉駅南口線
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(以上、答弁内容おわり)
長くなるために後日個別に取り上げる予定のものを除くと、大体
上記のようなところです。答弁からのテープ起こしではなく、
大まか
な趣旨をまとめたものですので、言葉遣いは実際とは異なることを
ご了解ください。
上記のうち、
南武線快速運転の事前連絡が云々については、要す
るに川崎市のメンツが立つの立たないのの話ですので、市民から
すると正直あまり重要ではない気がいたします。
ただ、同じく対交通事業者との話では、やはり
「市内中部からの
羽田空港行き直行バス」について、川崎市が事業者との調整を
行っていることを公式に認めた答弁が気になりますね。
■横須賀線武蔵小杉駅ロータリーの東急リムジン
横須賀線武蔵小杉駅ロータリーにおいては、
近頃東急バスのリム
ジンが複数回目撃されており、「羽田行き直行バスではないか?」
とコメントもいただいていました。
私も一度見かけたことがありまして、上記写真はその際に撮影した
ものです。
川崎市当局が答弁している
「市内中部」というのが具体的にどこを
指しているのかわかりませんが、
「中部」といえば東横線沿線か
田園都市線沿線のことを指すと考えて良いでしょう。田園都市線
より北は小田急線沿線になりますが、そこまでいくとどう考えても
「北部」にカテゴライズされるはずです。
つまり東横線と田園都市線のどちらかということになりますが、
田園都市線ではすでにたまプラーザから羽田空港行き直行バス
が出ています。
となると、
消去法で「市内中部」とは東横線沿線であり、新丸子・
武蔵小杉・元住吉の各駅スペースも勘案すると、
武蔵小杉からの
発着を協議している可能性が高い、と読み解くことができるの
ではないでしょうか。
あとは、
たまプラーザ駅自体は横浜市側の川崎市境近くにあり
ますので、生活圏としては一体にありながらも
「あくまで川崎市
内にある駅」(溝の口等)からの発着にこだわるか、ですね。
わずか5駅程度の距離ではどうかと思いますが・・・。
もっともこれはあくまで
川崎市当局が交通事業者と「調整」して
いるということであり、実現するかどうかは今のところ不明ですね。
行政は市の発展や市民からの要望を実現するために動くわけ
であり、横須賀線武蔵小杉駅の北側改札のように、実現が
困難なことであっても協議は持ちかけるものです。
ただ、今回の羽田空港行き直行バスについては、さまざまな情勢
も勘案すると、可能性としては結構あるのかな、と思います。
これまでの
アンケートやコメント等でも要望が多かったことでも
ありますし、実現すると良いですね。
【関連リンク】
2010/9/25エントリ 2011年3月、JR南武線に快速電車導入
2010/11/19エントリ 中小企業婦人会館をアスベスト対策を講じず
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2010/11/22エントリ 中小企業婦人会館解体のアスベスト問題:
元請業者の説明と疑問
2010/12/8エントリ 新中原図書館整備:川崎市が西街区の保留床を
約33億円で取得へ