武蔵小杉の公共空間活用実験「Kosugi Lab. Week」が終了、週末は歩行者天国実施し中原区役所「木育ひろば」が子どもたちの遊び場に
3月1日から6日まで、武蔵小杉駅周辺の公共空間を活用する社会実験「Kosugi Lab. Week」が開催されていました。
本イベントは武蔵小杉周辺エリアの企業・団体・行政等により構成される「武蔵小杉エリアプラットフォーム」が主催するものです。
5日(土)、6日(日)の週末2日間には社会実験の中心となる歩行者天国の設定が行われたほか、6日(日)には中原区役所の広場では「木育ひろば」が、丸子橋ピクニック広場では野外映画上映会が開催されました。
■「Kosugi Lab. Week」最終日
■市道小杉21号線の歩行者天国化
一番大きな歩行者天国は、市道小杉町21号線(こすぎコアパーク前の道路)です。
南は亀屋万年堂の前から北は南武線沿いまで、道路の全域に交通規制がかけられていました。
■歩道が狭い丸亀製麵付近の区間
この道路は、北側は武蔵小杉東急スクエアやKosugi 3rd Avenueの再開発に伴って広い歩道が整備されましたが、南側(丸亀製麺やおかしのまちおかのあたり)は狭くなっています。
そのため、丸亀製麺にテイクアウトの行列ができると、通行にも少々支障がでてきます。
本日は歩行者天国になっていましたから、車道にはみ出ても問題ありません。
人が増える休日にこのようなかたちにするのも、何か交通上の支障がなければ良いかもしれません。
■Kosugi 3rd Avenueと武蔵小杉東急スクエアの間の横断防止柵一部撤去
■柵を撤去したのちの転倒防止
また今回、Kosugi 3rd Avenueと武蔵小杉東急スクエアの間に設けられた横断防止柵の一部が撤去されました。
普段は車が通行しており、安全のためにこの道路を横断することができませんが、本日は上記写真の通り、Kosugi 3rd Avenueと武蔵小杉東急スクエアの通路同士でショートカットで行き来ができるようになっていました。
ただ、柵を撤去しても段差が残っていますから、段差を緩和するスロープが設置されていました。
■市道小杉町210号線の歩行者天国化
■ベンチでのくつろぎ
そしてもうひとつの歩行者天国化が、市道小杉町210号線(イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店とKosugi 3rd Avenueの間の道路)です。
こちらは普段からそれほど車の出入りがなく歩行者天国のようなものなのですが、車を通すためにさすがに物を置くことはできません。
この週末は歩行者天国となり、ベンチなどが設置されていました。
ベンチを置くだけでも、休日にご家族でくつろいだりできますね。
■本箱市
また3月4日に開幕した「本箱市」は、この週末まで開催されていました。
多くの方が指定されたテーマの本を持ち寄ったり、また持ち帰ったりしていました。
この取り組みはイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店が本集めに協力しており、今後定期的に開催なども検討されているということです。
■人流を記録するためのビデオ録画
本イベントの開催にあたっては、会場でビデオ録画を行っていました。
ベンチの設置や歩行者天国化などにより、どのような人流の変化があるか、個人の特定はせず分析を行うものです。
本イベントは公共空間の活用を検討するための「社会実験」であり、こうしたデータ取得も並行して行われていました。
■中原区役所の芝生の広場での「木育ひろば」
また本日6日には、中原区役所の芝生の広場では「木育ひろば」が開催されていました。
これはNECの「プロボノ倶楽部」木育チームの協力によるものです。
「木育ひろば」は、NEC玉川ルネッサンスシティの地域向けイベントでも開催され、本サイトでも2021/12/17エントリでご紹介しておりました。
■中原区役所での「木育ひろば」で遊ぶ子どもたち
本日の「木育ひろば」は、たくさんの子どもたちでにぎわっていました。
積み木はシンプルなものですが、実にさまざまな遊びができます。
子どもたちの創造性が育まれる場になっていたのではないでしょうか。
■入場時の検温
■舐めた積み木の回収
「木育ひろば」は、入場時の受付で検温を行い、また舐めた積み木などは回収するようになっていました。
こうした感染症防止対策も、コロナ禍の現在においては必須になっています。
■壁面の装飾
「Kosugi Lab. Week」の会場各所で、紙テープによる装飾が行われていたことは、前回エントリでもご紹介しておりました。
中原区役所の芝生の広場ではその後だれでも自由に装飾ができるようになっていまして、子どもたちらによる装飾が広がっていました。
■装飾を楽しむ子どもたち
装飾用の紙テープは、簡単にはがして原状復帰できるようになっています。
子どもたちはテープを使って、夢中で遊んでいました。
これだけ大きな壁面を自由に使える機会はなかなかないですし、楽しかったのではないでしょうか。
■丸子橋ピクニック広場での野外映画上映会
また本日は、3月4日の中原区役所の芝生の広場に続いて、丸子橋ピクニック広場での野外映画上映会も準備されていました。
こちらは「こまねこ」の短編アニメーション6本を上映です。
大分強風で、河川敷は砂嵐もありましたので上映まで見届けておりませんが、多摩川河川敷の可能性がまた広がってきます。
中原区役所同様、コーヒーキッチンカー「Restoration Roasters」が出店していました。
6日間にわたって開催された「Kosugi Lab. Week」について、本サイトでは事前の告知から開催中野レポートまで、本エントリを含め4回にわたってお伝えしてきました。
全てではありませんが、本イベントの概要はお伝えできたかと思います。
中原区役所広場での「なかはらパンジー体操」開催など、お伝え出来なかった企画もありますので、「武蔵小杉エリアプラットフォーム」のfacebookページもご参照ください。
■武蔵小杉エリアプラットフォームfacebookページ
なお、本イベントは前述の通り「社会実験」ですので、これを受けて今後の公共空間の活用を検討することが目的です。
武蔵小杉駅周辺の魅力向上に資する取り組みにつながっていくことを、期待しております。
【関連リンク】
・武蔵小杉エリアプラットフォーム facebookページ
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