パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーが川崎市の「高層集合住宅の震災対策に関する整備基準」適合第1号に認定
パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーが、川崎市の「高層集合
住宅の震災対策に関する整備基準」の適合第1号として認定を
受けました。
■川崎市報道発表資料 川崎市高層集合住宅の震災対策に関する
整備基準適合証の交付式について
http://www.city.kawasaki.jp/press/info20120905_2/index.html
■パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー
武蔵小杉をはじめ、川崎市内においては、近年高層マンションが
多く建設されています。
3.11に発生した東日本大震災の際、市内のマンションにおいては
エレベーターが停止するなど、さまざまな課題が浮き彫りになり
ました。
今回の教訓を踏まえると、今後の将来にわたって想定される震災に
備え、ライフラインが寸断されることを前提に、復旧するまでの間の
対策を講じる必要があります。
そこで川崎市では、タワーマンションの高層階にお住まいの方々が
自立した生活を送ることができるよう、今回の整備基準を定めました。
この基準においては、震災対策用施設として「防災備蓄スペース」
及び「防災対応トイレ」の設置を推進・誘導するものとしています。
今回のエントリでは、基準に適合していることが認定されたパーク
シティ武蔵小杉ミッドスカイタワー管理組合のご協力をいただき、
実際の設備を見せていただきました。
■防災備蓄スペース
■備蓄された保存水
まずこちらが、防災備蓄スペースです。
ミッドスカイタワーでは、各階のごみ集積所のスペースを有効活用
して、この備蓄スペースを捻出しました。
中には、飲料水および非常食、簡易トイレなどが格納されています。
この防災備蓄スペースが59階建てのうち、4階~56階の各階及び
58階に設置され、非常時には住民の方が利用できるようになって
います。
■防災対応トイレ
もうひとつ川崎市の整備基準で求められているのが、こちらの
防災対応トイレです。
防災対応トイレとは、道路に埋設された配水管と各家庭の給水
装置を直接繋いで給水する「直接給水方式」である必要があり
ます。
ミッドスカイタワーでは、1階に設置された3箇所のトイレが、当初
よりこの基準を満たしていました。
もしこれが適合しない場合は、後からの設計変更はかなり困難な
状況になります。
川崎市の基準では、同じ敷地内の別棟や、防災住民組織が同じ
団地内の別棟の防災トイレが利用できる場合、またはマンホール
トイレを敷地内に設置することでも代替措置とできるものとして
います。
今後新たに建設されるマンションでは、あらかじめ防災対応の
設計になるのでしょう。
■1階ロビーのモニターでの告知
1階ロビーのモニターでは、ミッドスカイタワーが川崎市からの
認定を受けたことが告知されていました。
防災設備をととのえるだけでなく、住民の皆さんに十分な情報
共有をすることが大変重要ですね。
今回のミッドスカイタワーの認定は、各種メディアでも取り上げら
れています。武蔵小杉をはじめとして、川崎市では多数のタワー
マンションが建設されていますので、今後も防災に関する
取組みが進んでいく後押しになればと思います。
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