武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2008年
02月11日

市長の語る武蔵小杉再開発の商業施設

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2007年9月に、川崎市より「川崎再生フロンティアプラン 新実行計画
素案」、「新行財政改革プラン素案」
が公表されています。2008年度から
2010年度までの川崎市の中期計画をまとめたものです。

その内容に関して、阿部市長が市民と意見交換を行う「タウンミーティング」
2007年10月に各区で開催されまして、今回はそのうち中原区で行われた
ものの議事録から、阿部市長が武蔵小杉再開発の商業施設に関して言及して
いる部分を取り上げてみたいと思います。

まずは議事録の一部から阿部市長の発言を抜粋します。
商店街関係者の方から、武蔵小杉再開発で整備される商業施設と既存商店の
競合について質問を受けたことに答弁
しているものです。

また少し長いですがご覧ください。
特に武蔵小杉の商業施設に関連する部分は赤文字にしてあります。

(以下抜粋)

■阿部市長
まず商店街の活性化についてでございますけれども、私、いつも申し上げている
んですが、お客さんは目の前に無限に近くいる中で、商店が成り立つようにどうするかと
いうことなんで、こちらで、行政は素人でございますので、そういう中で、過疎対策なん
かでもお客さんが近くまで来るようにという対策はできるんですね。だけど、目の前にい
るお客さんに「買い物してください」という行政施策というのはないんですよ、残念なが
ら。

ですから、ラゾーナ川崎プラザについても、我々にとってできたことは、地元の商店街
とできるだけ競合しないで、遠くのお客さんを招き寄せるような、そういう商店街にして
もらうということは、口を酸っぱくして申し上げました。その結果、もちろん競合する部
分もあるので、従来からあったアゼリアとか東口の商店街には若干影響が出てきて
います。

ただ、西口は人の流れが良くなっているので、お客さんが増えてきているということなの
で、それだけ良くなっているというか、だからあとは、どのようにして遠くから見えたお
客さんに買ってもらうかという工夫次第だという意見に今なってきております。

ですから、小杉に1万5,000 人の、かなり所得の高い家庭が増えるということは、それ
だけ可能性が高くなるということです。当然それを狙ってお店も出てくるだろうと思うん
ですが、これについても、実は地元の商店街からお客さんを奪うような形じゃなくて、
東京や、渋谷や横浜からお客さんを連れてこれるような、そういう施設が望ましいんだよと
いうお話ししているんですね。

実際、新しく移ってこられる方は横浜だとか渋谷のあたり、かなり慣れている人たちだ
と思うので、おそらく中途半端な商店街を作ったら、地元の人でさえもそこには行かない
というように私は思っています。ですから新城なんかについても、やっぱり商売のやり方
は時代とともに変わってきているので、ぜひ新しい時代の商売のやり方というのをみなさ
んで議論して工夫していただきたいし、個別のお店では、やって儲かっているところもあ
ると思うのですが、やっぱり商店街としてどういうやり方をしたらいいか。

例えば高齢化が進んだ時には、お店を構えていてお客さん、いらっしゃいって言って待
っているのではなくて、お客さんのところまで出かけて行く、コンシェルジェと言うんで
すよね、そういう機能を組み込んだ形での商店経営をやっていく。だから逆に言うと、お
店に品物がなくても商売ができるようになってくるんですね。

ですから、そういう新しい時代の商売のやり方をぜひやっていただきたいと思うんです。
もちろん、人口が増えたりお店が新しく、大型のお店ができると、お客さんも来るけれど
も、近くのお客さんも奪われる可能性があります。競争は激しくなりますので、しかし、
総枠としてパイは増えるんですね。総枠としてはパイが増えるわけですから。その増える
パイを狙って、自分のところがどこをターゲットにしてお客さんになってもらうのか、買
い物してもらうのかということを考えていく必要があると思うんです。

今、小杉地区広域商業ビジョン検討委員会を設置して、商業ビジョンづくりを行ってい
るということでありますので、こういった中で十分に議論をしていただきたいと思うんで
す。イベントなんかも非常に効果があるし、「丸子・小杉桜まつり」なども支援しておりま
すので、そういった仕掛けを考えていただいて、行政から見ても、ああ、それはいけそう
だなと思ったら支援してまいりますので。

ただ、行政は、商売は素人ですので、行政がやってそのままお金を出して、それでやっ
てという支援の仕方はできません。ぜひ、知恵を出し合って、いい方向をめざしていただ
きたいと思います。

ラゾーナについては外からのお客さんが増えてますよね。あれは溝の口については、私
は丸井さんに、こういうこと言っちゃ悪いんだけど、高島屋だったら競合しなくてお客さ
んが増えたと思うんですよ。丸井さんだと地元と相当、競合しているのではないでしょう
か。私はそう思っているんです。

ですから、競争にはなるんだけれども、よそからお客さんがたくさん入ってくるような、
そういう商業施策をとらないといけないと私は思います。

川崎駅東口の西武が撤退したの、いい例ですよね。あの西武の店に行くと、池袋の西武
とか渋谷のほうがもっといいよってみんな思うから、川崎は便利ですから、みんなあっち
へ行くんです。中途半端だったためにですね。あれも、つぶれるのが当然だったんですね、
私はそう思います。


(抜粋終わり)

・・・と、いうことで、質問者の商店街関係の方にとってはなかなかシビアな答弁をされて
いますが、阿部市長が武蔵小杉再開発で想定している商業施設のイメージがわかり
ますね。

要約すると、武蔵小杉再開発の商業施設像に関して、

1.既存商店は新しい時代に対応して知恵を絞ってほしい
2.再開発で作る商業施設は、既存商店と競合するラインでは駄目。東京や横浜からも
 集客できるものであるべき
3.ラゾーナは外部から集客できている。溝の口は、丸井では既存商店と競合している。
 高島屋だったらお客さんは増えたはず。川崎駅東口の西武も同様の失敗。

ということを阿部市長は答弁されています。
阿部市長としては、中途半端な商業施設ではなく、既存の商店とはターゲットの
異なる、外部集客のできるハイクラスなテナント
を想定していることがわかります。

武蔵小杉で詳細が未公表になっている大規模な商業施設はいくつかあります。

■小杉駅南部地区A地区(こすぎFROM・中原変電所跡地)
小杉駅南部地区A地区 こすぎフロム・中原変電所跡地

■小杉駅南部地区C地区(中小企業婦人会館跡地)
小杉駅南部地区C地区 中小企業婦人会館跡地

■小杉町3丁目中央地区(中原市民館等跡地)
小杉町3丁目中央地区 中原市民館

■東京機械製作所地区(東京機械製作所玉川製造所跡地)
東京機械製作所 玉川製造所

このようなところですね。このほか、小杉駅北部地区(ホテル・ザ・エルシィや
日本医科大学付属武蔵小杉病院など)など追加になる可能性もありますが、
さしあたり置いておきましょう。

とりあえず4つはある程度の規模の商業施設が予定されているわけですが、
少なくとも川崎市としては阿部市長の答弁されているイメージのテナントを
誘致しているということになるのでしょう。

小杉駅南部地区A地区の一部には高級スーパーが入ることが判明しており、
とりあえず阿部市長の見解と矛盾は無いようです。

もちろん、民間事業者側は商売ですので、行政の意向で全てが強制できる
ものではありません。箱を作って、必ず行政が求めるテナントで埋められる
という保証は無い
でしょう。そこには景気動向や、個別企業の業績や戦略など
さまざまな要素が絡んできますので、一概には言えないところです。

しかし、行政側がどのような商業施設のイメージを持っているのか、公式に
出てきたことは今まであまりなかったのではないでしょうか。

それぞれの計画が内々に進捗している以上、この段階で市長の答弁している
内容が進行中の現実と乖離しているとは考えにくい
ですから、大筋は市長の
語っている方向性で検討はされているのでしょう。

一部の百貨店の固有名詞まで出して失敗例や望ましいテナントとして挙げたり
されているわけですから、市長としては自信をお持ちなのでしょうね。

【関連リンク】
川崎市 川崎再生フロンティアプラン
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区A地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区C地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区中央地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:東京機械製作所地区

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