横須賀線武蔵小杉駅の連絡通路着工と工事図面
横須賀線武蔵小杉新駅の工事が引き続き進められていますが、
先日、南武線ホームと横須賀線ホームを結ぶ連絡通路が着工に
なりました。
それにあわせて、横須賀線武蔵小杉新駅工事の新しい図面が開示
されています。
■横須賀線武蔵小杉新駅工事の図面
横須賀線ホームと駅舎については以前の工事説明会資料と比べて
特筆すべきことがありませんので、連絡通路部分を拡大して見て
みましょう。
■横須賀線武蔵小杉新駅工事の図面(連絡通路)
(※図面中、色文字は武蔵小杉ライフにて付加したものです。)
連絡通路は南武線下り線に接続されていますので、上り線からは
乗換こ線橋を渡って線路をまたぐことになります。以前の工事説明
会資料では、こ線橋の上り線側には階段しかなかったのですが、
今回の図面では両側に階段+エスカレーターが設置されることに
なっています。仕様がよくなっていますね。
また、当初(2007年5月)の工事説明会資料から比べて、乗換こ線橋
の近く、横須賀線側に人道地下通路が付加されています。
この人道地下通路は、南武線の北側と南側にそれぞれ入り口となる
階段があり、南武線の横断トンネルとなっています。また、横須賀線
武蔵小杉駅の連絡通路にもつながるような形状になっています。
これが一般に利用でき、かつ連絡通路にも入れるものだとすると、
ここに改札口が必要となりますが、これまでのJR東日本と川崎市の
協議ですと、改札口は横須賀線新駅前広場側の1箇所のみとなって
います。
となると、この人道地下通路は一般の方が利用して南武線を横断
できるが、連絡通路には職員しか進入できないもの、というかたちに
なるのではないかと思います。
■人道地下通路予定地(写真右がフローラルガーデン)
ここに無人の自動改札機だけでもあると便利ではありますが、コスト
面から難しいところですかね。
ところで、この人道地下通路が現状の狭隘な児童通学路の代替と
なるものなのでしょうか。従来の情報ですと70m武蔵小杉駅側に
移動することになっていましたが、今回の図面ですと一番大きく見て
も70mは移動していませんね。
しかしながら、地下通路を近くに重複させることはないでしょうから、
これが該当するものなのでしょう。
■南武線下部児童用通学路
さて、もう1点気になったのは、南武線沿い、新丸子東3丁目地区
B地区にあるマンション、フローラルガーデンとの兼ね合いです。
■横須賀線武蔵小杉新駅連絡通路(再掲)
今回の図面ですと、フローラルガーデンのような建物と南武線の
間ぎりぎりを連絡通路が通り、建物には干渉しないように見えます。
しかし、現況をGoogleの航空写真で確認すると、
■連絡通路付近の航空写真
大きな地図で見る
航空写真中央、やや右寄りのフローラルガーデンは、あきらかに
左端の東京機械製作所社宅よりも南武線に近い位置にあり、今回の
図面とは矛盾しています。
描画されているのがフローラルガーデンではないのか、とも一瞬
思いましたが、航空写真を見てもわかるとおり、建物の形状がその
ものなんですよね。
連絡通路が地下に入るのは綱島街道の直前、新丸子東3丁目地区
C地区あたりになりますので、連絡通路が図面どおりの形状だとする
と、フローラルガーデンを取り壊さないと連絡通路は完成しないはず
ですね。
いずれにせよ、フローラルガーデンは南側にも東京建物の「武蔵小杉
F1地区分譲マンション」が20階建てで建設されることになり、こちらも
敷地がぎりぎりのところです。
■(仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンション計画図面
こちらもぎりぎり建物が干渉しないとしても、バルコニー側の真南に
至近距離に密着して20階建てマンションが建つことは考えにくい
ですから、やはり取り壊しと考えるのが自然ではないかと思います。
ただ、今のところ特段の動きが見えないのは気になるところですね。
連絡通路も着工したわけで、取り壊しにするのであればそろそろ・・・
というところではないでしょうか。
引き続き、横須賀線武蔵小杉駅の工事については進捗を追って
いきたいと思います。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区:横須賀線武蔵小杉駅
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区
2007/5/31エントリ 武蔵小杉再開発:横須賀線武蔵小杉駅説明会
2008/6/24エントリ 新丸子東3丁目地区に東京建物20階マンション
2008/8/11エントリ (仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンションの公示
2008/9/8エントリ 横須賀線武蔵小杉新駅の橋脚