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2023年
03月17日

カワサキ学生バンドオーディション最優秀「実験的音楽」CDが武蔵小杉のタワレコで発売、川崎総合科学高生徒がジャケットデザイン手がけ

中原区の音楽とダンスの祭典「In Unity2023」では、特別企画として「第2回カワサキ学生バンドオーディション」を実施しました。

本企画では、最優秀バンドに「In Unity2023」出場権に加えて、「タワーレコード グランツリー武蔵小杉店」でのCD販売権が与えられます。

今回は4人組学生バンド「実験的音楽」が最優秀バンドに選ばれ、1月22日の「In Unity2023」でのパフォーマンスについては本サイトでもご紹介をしておりました。

そして3月14日(発売日は3月15日)にはタワーレコードでのCD販売がスタートし、「実験的音楽」の皆さんも来店されました。

またこのCDジャケットは川崎市立川崎総合科学高等学校の生徒がデザインを行っています。
CDのリリースにあたっては、「実験的音楽」の皆さんが同校を訪問しての交流も行われましたので、弊紙でこれらの様子をお伝えしたいと思います。

■タワーレコード グランツリー武蔵小杉店でのCDリリース
「実験的音楽」の皆さん

「実験的音楽」は、ボーカル・ギターの佐々木線音(せんと)さん(写真中央)、ベース・コーラスのしおりさん(写真右)、キーボード・コーラスの樋口智明さん(写真左)、ドラム・コーラスの涼雅さんの4人組グループです。

このうちしおりさんが川崎市在住で、今回の「カワサキ学生バンドオーディション」に応募されました。

今回リリースされたのは「In Unity2023」でも披露された楽曲「実験のすゝめ」です。
メッセージ性の強い歌詞を確かな技術に載せて、まさに最優秀バンドにふさわしいパフォーマンスでした。

■実験的音楽「実験のすゝめ」


楽曲のイントロは川崎市内でサンプリングした環境音が使われ、CDの収録は高津区のスタジオ「Studio Sertes(スタジオサーティズ)」で行われています。

さらに前述の通りCDジャケットは川崎市立川崎総合科学高等学校の「しのはら ことは」さんがデザインを手がけ、タワーレコードグランツリー武蔵小杉店で限定販売するという、「メイド・イン・カワサキ」にこだわった企画となっています。

■タワーレコード グランツリー武蔵小杉店でのPOP展開
タワーレコードグランツリー武蔵小杉店でのPOP展開

タワーレコードグランツリー武蔵小杉店でのPOP展開

タワーレコードグランツリー武蔵小杉店でのPOP展開

「タワーレコード グランツリー武蔵小杉店」では、売り口近くの良い場所に「実験のすゝめ」が配置され、POPも展開されていました。

これは昨年の最優秀バンド「リユニオン」と同様です。

■レシートと特典のステッカー
レシートと得点のステッカー

CDは、1曲収録で税込550円です。
購入特典としてオリジナルステッカーがもらえるほか、レシートにはメンバーのサインも入っています。

今回のCD販売にあたって、「In Unity2023」実行委員長の小川さんは「カワサキ学生バンドオーディション」の意義をこう語りました。

「学生さんが地域のイベントや活動に入るきっかけ作り苦戦していたところ、カワサキ学生バンドオーディションでは非常にいろんな方が関わりあって、若い方のエネルギーは本当に素晴らしいなというのを感じました。今回もジャケットデザインで地域の高校も加わってくださり、一緒にひとつのものを作りあげることができて本当にうれしく思っています」

小川さんは、CDがお店に並んでいるのを見てたいへん感激されたということです。

また今回、「実験的音楽」の皆さんにインタビューをさせていただきましたので、お伝えいたします。



--学生バンドオーディションを知ったきっかけは。

(しおり)
私が川崎出身なんですが、私の母や母の知り合いが見つけてくれて、「しおりちゃんバンドやっているからどう?」と話をくれたのがきっかけでした。

--バンドの成り立ちを教えてください。

(樋口)
メンバーが、神奈川県の高校の軽音楽部出身というのが共通していまして、合同ライブや神奈川県のライブの大会などで知り合いました。ちょっと一緒にバンドをやってみたいね、というので集まって、活動しているところです。

--お互いの音楽を聴いて、共感する部分があったのでしょうか。

(樋口)
そうですね。特に僕と佐々木が高校時代に「音源」を用いた演奏というのをしていました。
今の「実験的音楽」でも楽器の後ろで「同期音源」というのですが、自分たちの楽器で表現しきれない部分を補く音源を高校時代から使っていたのです。そういったことで非常に興味があって、佐々木に話しかけました。
それがきっかけというわけではないのですが、今にも繋がって、ずっと継続してやっているところかなと思います。

--みなさん学年は一緒なんですね。リーダーはいるんでしょうか。

(樋口)
特に決まっていないのですが、一応(佐々木を)「ボス」って呼んでいます(笑)

(佐々木)
ボスです!

(しおり)
ボスです(笑) ボーカル・ギターの線音(佐々木)がフロントマンとして活躍してくれています。

--今回「In Unity2023」の印象はどうでしたか。

(佐々木)
NEC玉川ルネッサンスシティホールに出させていただいて、我々が一番大きなキャパでやらせていただいたので、次に来るときにはあそこをパンパンにしたいなというぐらいの気持ちでいます。すごく楽しかったです。

--今後中原区の地域イベントに出演する可能性もありますか。

(しおり)
勿論あると思います。実は、地元の方から、そろそろイベントも再開されるからとお誘いもいただいています。

--「実験的音楽」という名前を最初に聞いて、かなり前衛的な音楽で理解しづらいかもしれないと覚悟したのですが、そんなことはなく全く音楽に明るくない私でも楽しめました。

(樋口)
嬉しいです。

(しおり)
何か面白いことをやっているな、と思ってもらえたら本当にうれしいです。私も音楽用語などは詳しくなくて、最初何をやっているかわからなかったのですが、とても面白くて、それを伝えられたらいいのかなと思います。

(樋口)
音楽の聴き方が変わり、例えばサブスクリプションで聴く時代になってきました。イントロだけで飛ばされてしまったりとか、大量消費の時代の中で自分たちのやりたいことを表現して、大量のバンドの曲がある中でも「自分たちの表現」ができることを目指しています。


--今後やりたいことはありますか。

(佐々木)
世界征服したいですね(笑)

(樋口)
そうそう、穏やかではないのでね(笑)

(佐々木)
世界征服はバンド全体で目指していることなんですけど、ベースにあるものとしては、どんどんお客さんを集められるようにしていきたいです。どんどん大きい箱で、なんならNEC玉川ルネッサンスシティのホールに戻ってきて、入場制限がかかるぐらいにしたいです。

(しおり)
今、いろいろ制作もはじめたので。夏ごろには何か起きるかもしれません!

(樋口)
色々準備をしている段階です。

--ぜひこの地域でも、たくさんお客さんを集めてください。ありがとうございました。

(みなさん)
ありがとうございました!

■タワーレコードのポスターにサイン入れ
タワーレコードのポスターにサイン入れ



■川崎総合科学高等学校のしのはらことはさんによるジャケットデザイン
川崎総合科学高等学校のしのはらことはさんによるジャケットデザイン

そして今回、ジャケットデザインを手がけたのが川崎総合科学高等学校デザイン科の「しのはらことは」さんです。

ご覧の通り、理科実験のアルコールランプをモチーフに、素敵なデザインに仕上がっています。

「実験的音楽」の皆さんが、川崎総合科学高等学校を訪問したときの様子も、ご紹介しましょう。

■川崎市立川崎総合科学高等学校
川崎総合科学高等学校

SHISHAMOの母校

川崎総合科学高等学校は、幸区にある川崎市立の高等学校です。

全日制・定時制があり、全日制ではデザイン科のほか、情報工学科、総合電気科、電子機械科、建設工学科、科学科があります。

科学高校の名前の通り、理工系分野、デザインなどの専門的な勉強ができるのが特徴で、難関国立大の理工系学部、美大等にも多くの進学実績があります。

また、川崎市出身の3ピースバンド「SHISHAMO」の母校としても知られていますね。

■ジャケットデザインに応募されたデザイン科の皆さんと実験的音楽の皆さん
川崎総合科学高等学校の皆さんと

この日は「実験的音楽」の皆さんと、ジャケットデザインに選ばれた「しのはら ことは」さん、そして最終選考まで残ったデザイン科生徒の皆さんが対面しました。

「実験的音楽」の皆さんからは本当に楽曲のことをよく考えてデザインしてくれたことへのお礼と、デザイン科の皆さんからは貴重な機会をもらえたことへのお礼が伝えられました。

しのはらことはさんにお話を伺うと、

「デジタルからアナログに印刷するときに、色味が変わってしまうことが多いのですが、今回のジャケットは結構思い通りの仕上がりにできました」

と、素敵な笑顔でお答えいただきました。

皆さんに「川崎総合科学高等学校」の好きなところ、おススメできるところも伺いました。

「専門的なことをたくさん学べることです」

「デザインや絵を描くことが好きな人間が多くて、たくさん刺激しあったり、吸収しあえる環境が良いと思います」

「設備がとても良く、食堂のごはんがすごい美味しいんです。また、景色がすごくいいですね」

それぞれに、活き活きと答えてくれたのが印象に残りました。

■川崎総合科学高等学校からの眺望(武蔵小杉方面)
川崎総合科学高等学校からの眺望

川崎総合科学高等学校からの眺望

川崎総合科学高等学校からの眺望

川崎総合科学高等学校の校舎は15階建て・高さ70mで、高等学校の単独校舎としては日本一の高さなのだそうです。

近くには高層ビルがなく、多摩川に面していることから視界が開けており、たいへん素晴らしい眺望が楽しめます。
こういった高校は、確かにほかにないですね。

こんな素敵な学び舎で専門性を磨いた、デザイン科の生徒さんが手掛けたジャケットも、今回の「カワサキ学生バンドオーディション」企画のポイントとなっています。
どうぞご注目ください。

【関連リンク】
実験的音楽 ウェブサイト
川崎総合科学高等学校 ウェブサイト
In Unity 公式ウェブサイト
音楽のまち・かわさき ウェブサイト
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