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2023年
12月11日

ブレーメン通り商店街で建て替え「川崎信用金庫住吉支店」が東急ストア運営スーパー併設に、地域活性化取組店舗として2025年10月誕生

元住吉のブレーメン通り商店街では、川崎信用金庫住吉支店の建て替えが進められています。

この川崎信用金庫住吉支店が入る「(仮称)かわしん住吉ビル」の1階・地下1階に、東急ストア運営によるスーパーマーケットが併設されることがわかりました。
業態は未定ですが、1階部分を東急ストアが賃借して同社が運営し、同店舗において地域と連携した取り組みも推進していく予定です。

■スーパーマーケット併設となる川崎信用金庫住吉支店
東急ストア併設となる川崎信用金庫住吉支店
※株式会社東急ストア提供

 <建物計画>(完成予想図を含め、計画が変更となる場合があります)
●所在地:川崎市中原区木月1-25-8
●名称:(仮称)かわしん住吉ビル
●概要:地上3階、地下1階建て
●延床面積:1,526㎡
●用途:川崎信用金庫住吉支店および川崎信用金庫住吉支店苅宿出張所、東急ストア  
●建物構成:
地下1階:東急ストア(※)
1階:東急ストア(※)、川崎信用金庫住吉支店(ATM)
2階:川崎信用金庫住吉支店(受付窓口)
3階:川崎信用金庫住吉支店(事務室)
※業態については未定
●運営:スーパーマーケット部分を株式会社東急ストアが賃借し、同社が運営を担う
●予定:2024年9月着工、2025年10月完成予定

■川崎信用金庫住吉支店(解体工事着工前)
川崎信用金庫元住吉支店(解体工事着工前)

従来の川崎信用金庫住吉支店は1963年に建設され、老朽化に伴い建て替えが行われています。

同支店はブレーメン通り商店街の中でも人通りが多い交差点に面し、営業時間の限られる金融店舗としてだけではなく、交流や賑わいを創出するような利活用について、地域からも協力要請を受けていたといいます。

川崎信用金庫において同店の利活用を検討した結果、多くの時間において賑わいを生じ、日常的に利用出来て地域活性化にも寄与するものとして、株式会社東急ストアとの連携による事業推進について合意に至りました。

前掲のイメージパースは、外観都市景観形成地区であるモトスミ・ブレーメン通りの基準に基づいて、茶系の色を中心に落ち着いて温かみのある外観となっています。

また同店は太陽光発電システムや需要予測AI発注システムによる食品ロス削減、リサイクルBOXによる資源回収や木製・紙製のカトラリー導入、水道水使用量抑制など、環境に配慮した店舗として設計されるということです。

■川崎信用金庫住吉支店での地域連携の取り組み計画
川崎信用金庫住吉支店での地域連携取り組みの計画

また前述の通り、新たな川崎信用金庫住吉支店・東急ストアは「地域活性化に向けて取り組む店舗」をコンセプトに、さまざまな企画を実施していく予定です。

地場野菜や果物を販売するマルシェ、食品ロス削減授業への協力、子ども向け店舗見学、食育ワークショップ、高齢者向け健康相談会など、詳細は今後検討されるようです。

スーパーマーケットと金融機関の複合店舗というのは、なかなか珍しい取り組みです。

近隣では城南信用金庫の建て替えに伴ってドトールコーヒーショップが入居したりしていましたが、今回の川崎信用金庫住吉支店×東急ストアの複合店舗は、注目が集まりそうですね。

また元住吉駅は「東急ストア/プレッセがない東横線の駅」として珍しい存在でしたが、業態は未定ながらついに東急ストアの店舗ができることになります。

■撤去前の「豚飼いの像」
川崎信用金庫前の「豚飼いの像」

なお、川崎信用金庫住吉支店にはかつて、「豚飼いの像」がありました。
この「豚飼いの像」は、ブレーメン市のゼーゲ通りに設置されていたものの複製です。

元住吉駅前の音楽隊像と同様、北海道のドイツ風テーマパーク「グリュック王国」(現在は閉鎖)のオーナーから寄贈され、2013年にお披露目されました。

今回発表されたイメージパースでは、この「豚飼いの像」の姿は見当たらないようです。
路面がスーパーということになると果たして戻ってこられるのか、また別の場所に移設されるのかどうか今回の発表では不明ですので、引き続き注目してまいりたいと思います。

【関連リンク】
川崎信用金庫・東急ストア プレスリリース 全国初となる信用金庫とスーパーマーケットの協業による 地域活性化に向けた店舗(川崎信用金庫住吉支店)建替え計画(PDF)
川崎信用金庫 ウェブサイト
2023/4/24エントリ 元住吉ブレーメン通り商店街「音楽隊像」「豚飼いの像」の歴史。プラウドシティ元住吉に隠れた豚1匹から辿るエピソード
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