武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2010年
07月10日

武蔵小杉の「ひと」(2):なかはらっぱ(中原区地域振興課)・本多純さん(前編)

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武蔵小杉ライフが地域活動に関わり合いのある方々へお話を伺う
インタビュー、第2回目は中原区役所の区民協働推進部地域振興課
本多純さん
を尋ねました。
地域振興課では区のまちづくりや市民活動の推進を行っており、
今回は区役所内に設置された中原区民交流センター「なかはらっぱ」
についてお話を伺いました。(以下敬称略)

■中原区民交流センター「なかはらっぱ」
中原区民交流センター「なかはらっぱ」

■中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん
中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん1

--なかはらっぱの作られた経緯をお伺いします

本多:こちらは平成10年8月の読売新聞の記事で、なかはらっぱの
前身の区民活動支援コーナー
というもので、平成10年の9月1日から
ボランティアなどの市民グループの活動を支援する狙いで、ちょうど
同じこの場所なんですけど(中原区役所の5階)、作業机と印刷機と
作業台だとかそういった形で元々この場所に設置がされていたん
ですね。

なかはらっぱ自体は開設されたのは平成20年の3月かな。
なので、なかはらっぱが出来たことでここにこういったものが出現し
た、というよりはもともと平成10年から市民活動団体だとかボラン
ティア団体の方々にこういった印刷や打合せスペース、作業が
出来る場所を提供
していて、それは完全に区が直営つまり、区の
地域振興課がそういった登録した団体の方々に貸し出すスペースと
いうことで、これが一斉に川崎市の全区で設置されたという経緯が
あったんですよ。

しばらくそれを続けていて、その後により市民活動を推進するとか
区民による区民の手作りのものを作ろう、という流れになってきた
中で、当時はフリースペースもなかったのですけど、このちょうど
エレベーターから出てこちらが今のホールでいわば一般区民には
開放されていない場所だったんですけども、今ここの半分はフリー
スペースにして区民が気軽に集える場所だとか交流ができるとか、
そういった思いを込めて開設
されました。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん2

区民による区民のための場所とすべく、直営の形態から
中原区まちづくり推進会さん、まあちょうどいまここの協定先というか
一緒に手伝いさせていただいている方々なんですけれども、その
方々も、もともとは区内の中間支援組織、区内の市民活動団体さん
だとかボランティア団体さんだとかそういった方々の活動を支援する
ということもうちと共同でやっていたということもあって、
一緒に新しく区民交流センターをやっていく中で一番適した団体さん
だということで協定書を結びました。

一緒に協力してこれからは区が直営でやっていくんじゃなくて、そう
いう協働の市民活動団体さんと一緒により市民目線で市民のために
作っていこうということで、大きなリニューアルオープンみたいな形で
なかはっらぱが出来た
という経緯があります。

--協定ということは今その団体がなかはらっぱのオーナーみたいな
形になっているのですか?


本多:ハード面、例えば設備の契約だとかお金の部分だとかは区役所
がもって実際に中のソフト面、窓口だとかそういったことを含めた運営
の部分はまちづくり推進会さんにやっていただく
という形で明確にわけ
てやっていました。

--なかはっらぱというのは事業の名前の通称なのですか?

本多:ここは正確には中原区民交流センターで、愛称が「なかはら
っぱ」
です。いろいろ公募もしたんですけど、最終的には活動者の
一人の発案になりました。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん3

--今の現在の主な活動内容を教えてください。

本多:ハード面とソフト面ありまして、ハード面としては、これは
なかはらっぱになる前でもやっていたことなんですけど、印刷機の
貸出
ですね。それとこちらの会議スペースの貸出チラシラック・
掲示板の貸出
の3つが大きなハード面というか、直接の支援の役割と
させていただいています。

■印刷室
印刷室

■会議室
会議室

■活動団体掲示板
活動団体掲示板

もう1点なかはらっぱ開設の時につくったのがWebなかはらっぱです。
これはなかはらっぱの開設で始めて出来たものなんですけど、
こちらで広報のお手伝いをするということで、全団体さん登録してい
て、各自電子チラシなどをやっていただける
という形になっています。

■中原区民交流センター公式サイト Webなかはらっぱ
http://nakahara.genki365.net/

それとこちらにあるようにリースペース、これは一般区民の方が
対象なんですけれど、一般区民のかたにも飲食可能な憩いの場
して設置するというのがハードの面になっています。

■フリースペース
フリースペース

ソフトの面では、交流の場作りだとか、支援だとかいう部分で、
月一まちづくりサロン、月一回推進委員会さんが主催でここでどなた
でもどうぞということで、お茶を飲みながらお話しをするというサロン

開いています。

それ以外には、なかはらっぱ祭りなんかはソフト面での支援の一つで
登録団体さんですとか区内の活動団体さんの交流を計ったりだとか
一般の区民の方に市民活動がこういうものですよ、ということを
伝える
というそういった形での支援をしています。

あんまりソフト面は目立たないんですけど、どうしても。

--いま現在活動メンバー、参加団体はどのぐらいですか?

本多:現在はちょうど200ぐらいですね。

--登録団体が200ですか。結構多いですね。

本多:一時期は220~230ぐらいまでいったんですけど、
区としてもこういった登録団体が増えることはうれしい事です。
ただ原則として登録した団体さんは全てWebなかはらっぱの中に
ページを作るのでそういったことも含めて、一度一斉に更新確認を
しました。

そうすると、なかには登録したことを忘れていらっしゃったりですとか、
実際にはもう活動をほとんどしていないので今回はこれで、という
かたもいらっしゃって、それで整理した結果、ちょっと減って落ち着い
たというところです。

--やはり定期的に意思確認みたいなのは必要ですね。

本多:そうですね。ただまあ月に2~3団体さんは新たに入りたいと
いうことで増えてはいます。
いまだに。

--そうなんですか。そういった方々はどういったところでここを
知るのでしょうか?


本多:結構又聞きみたいな感じですね。
もうあらゆる団体さんですね、いわゆる市民活動やっている方から、
地域組織、町内会さんとか、学校のPTAの会だとか。

--学校のPTAですか。

本多:はい、そういった団体さんもやはり最初のきっかけはいきなり
こういった交流がどうのとかそういう話でいらっしゃるかたは
いなくて、実際には印刷機を借りられると聞いたんですけど、という
やはりそういう問い合わせから
で、あとは会議室スペースですね、
完全に部屋にはなってないんですけどこういったある程度仕切られた
ところで無料で貸出しているというのは結構珍しくて
、そこで話を
聞いてきたって方は多いですね。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん4

--それにしても200団体って多いですね。

本多:そうですね。資料をみて調べているんですけど、恐らく200団体
のうちの100団体ぐらいは前身のセンターから引き継いだ
というか、
なかはらっぱ開設で公募したというよりかはそれまで登録されていた
方をリニューアルの時にもってきたという形だと思います。

--昔から地域活動をやっておられた老舗団体みたいな感じですかね。

本多:そうですね。

--では次に、それらの市民活動団体と中原区が協働で開催する
イベント、「なかはらっぱ祭り」について教えてください。

(※イベントレポートはエントリ末尾の関連リンクをご参照ください)

本多:なかはらっぱ祭りは今年で第6回、6年目を迎えるんですけれ
ども、始まった当初第1回から第3回までは趣旨としては市民活動を
一般区民にアピールしたい
ということで、実行委員会が立ち上がって
やっていました。

当時はまちづくり推進会委員長が実行委員長をやられて、内容として
イベント自体は今のものとそれほど変わってなかったんですけども、
第4回からなかはらっぱが立ち上がったということもあって、そこで
実行委員会のなかで愛称というか祭りの名前が「市民活動の集い」
だとちょっと硬いと
いうか、一般の人があんまり来づらいし、あと市民
活動ボランティアフェアというイベントともかぶるので何か名前を付け
ようということで実行委員会が集まった中で「なかはらっぱ祭り」という
名前がついた
んですね。愛称として。
それ以降はその「なかはらっぱ祭り」という名前でやっています。

■昨年の第6回「なかはらっぱ祭り」
昨年の第6回「なかはらっぱ祭り」

第4回までが昔の中原市民館で、昨年の第5回からは新しく移った
市民館で行われるようになって、その時のコンセプトが「なかはらっぱ
祭りで交流しよう」
ということになりました。

今までは比較的集客を結構念頭においていたんですね。なるべく
多くの方に市民活動をしって欲しいということで広報に力をいれたり、
楽しい企画を考えたりしたのですけども、今後はそのなかはらっぱに
いろんな登録団体がいるけどもそういった団体さんが年1回交流
できる場、特に実行委員会が半年かけて企画運営をせっかくみんな
集まってやっているのだから、そういった企画段階だとか当日の
運営を通していままで知らなかった団体さん同士が交流出来る場
として使えるといいね
という話で、それもあって昨年度からは2日ある
日程のうち一日目を準備と交流祭という形であてて、一般の来場者の
かたに市民活動をアピールするということと団体同士がこれを通して
交流するという二本柱
のようなかたちできていました。

今年のコンセプトとしては「なかはらっぱ」に集まろうということで、
副題でよく~なかはらっぱ「祭り」へ~とついていますが、お祭りを
通してなかはらっぱ自体を盛り上げようということで、こういう人たちが
普段なかはらっぱにいるんだよ
、ということでこれが凝縮された
なかはらっぱだということを打ち出すという意味で「祭り」の文字を
取り除いて市民館に出張した「なかはらっぱ」に集まろうという、
そういった意味合いでタイトルが付いています。

■「なかはらっぱ祭り」に参加された市民活動団体の皆さん
「なかはらっぱ祭り」に参加された市民活動団体の皆さん

--去年から新しい市民館に移されてかなり盛況だったと聞いて
います。


本多:率直に言いますとすごく盛況で、お客さんの数は増えています。
盛況なんですけれども、客層に親子さんが非常に去年も多くて、特に
子供用スタンプラリーだとかプレゼントも午前中でなくなってしまう
ぐらい
だったんです。もちろんそういった方々も必要で、特にやはり
新しい子育て世代の方々に市民活動に触れていただきたいというのは
もちろんある
んですが、市民活動をされるかたって実際にはやはり
ご高齢の方々とか中年層だとか定年退職後の方々でまだパワーがある
とかいろいろノウハウはあるけど、なにか地域に還元したいという方、
そういった方に少しでも触れて欲しいという思いもありますので、
主催者側としては結構おしなべてまんべんなくいろんな層に来て
いただきたい
という気持ちがありますね。

--そういうのってなかなか難しいですよね。

本多:そうですね。イベントはターゲットを絞れば絞るほどやりやすい
ので、お客さんもそっちのほうが集まりますし、テーマを絞らない漠然と
しているほどお客さんもあんまり集まらないんですね、実際には。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん5

(後編に続く)

【関連リンク】
中原区民交流センター公式サイト「Webなかはらっぱ」
2008/3/17エントリ 中原区民交流センター&サイト「なかはらっぱ」
オープン

2009/7/20エントリ 第5回なかはらっぱ祭りと、実行委員会
2010/6/18エントリ 中原区の市民活動団体紹介冊子「なかはらっぱの
仲間たち」

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