府中街道の「危険で危い」建物が解体着手
東急線と府中街道が交差するガード沿いに、空き家となった店舗が
長期間放置されていましたが、このたび解体工事が始まりました。
■東急ガード沿いの建物解体現場
ここが府中街道の解体現場で、写真奥が東急線の高架となってい
ます。丁度ここには「東横線小杉駅」のバス停がありまして、バスを
待つ方が列を作っています。
ガードの手前にあるのが、事実上の廃屋となっていた建物です。
■解体される建物
■建物の看板があった場所
現在、建物に防護壁が設置されて、解体工事が着手されています。
建物の看板などはすでに取り外され、扉や2階の窓枠などもなく
なっていました。
内部ではすでに撤去作業が勧められているようです。
この建物はエントリ冒頭にも申し上げたとおり、店舗としては使用
されなくなったまま長期間にわたって放置されており、建物の
老朽化、強度の問題もあって非常に危険な状態が続いていました。
■「此の建物は危険で危いので・・・」
■「建物崩壊の危険があるため・・・」
上記は解体工事が着手される以前に建物の外壁に掲示してあった
貼り紙ですが、
「此の建物は危険で危いので」
「危険! 建物崩壊の危険がある為ご注意ください」
ということで、非常に穏やかでない内容です。
「危険で危い」というのは言葉が重複しているようですが、それがまた
切迫した危険性を感じさせます。
この建物は1枚目の写真にもあるようにバス停の前にあり、東急武蔵
小杉駅の近く、かつ幹線道路沿いでもあることから通行量が多い場所
にあります。
そこでこのような状態で放置されていたことは大変危険でしたし、
空き家がそのままになっているのは治安・防災の面でも懸念があり
ました。
それがこのたび無事解体される運びとなったことは、とりあえず良か
ったと思います。
ちなみに、この建物の反対側の府中街道沿いでは、数年前に老朽化
した店舗の看板が落下するという事故が発生しています。
前掲の貼り紙にある内容は、全く冗談ではないのです。
古い建物は味わいがあったりもしますけれども、倒壊・落下物等の
危険性、防災上の懸念、防犯上の問題など、安心して住むことの
できるまちづくりのためにはリスクがあるわけですね。
建物の所有者が独自に対処できれば良いわけですが、なかなか
建物の更新ができずに老朽化が進んでしまう場合が多く、そういった
場合に行政がインセンティブを与えて市街地の更新を促進するのが
「再開発事業」であり、そのスキームは武蔵小杉でも活用されています。
さて、それはさておき、気になるのは跡地の活用ですね。
府中街道の拡幅用地となるのはこの反対側ですので、この建物の
跡地はまた何らか建物が建つのではないでしょうか。普通に
旧店舗の建替えかもしれませんが、見守っていきたいと思います。
■解体現場マップ
【関連リンク】
2009/9/18エントリ 犯罪のないまちづくり
2010/10/3エントリ 武蔵小杉の「ひと」(3):NPO法人防犯ネット
ワーク(前編)
2010/10/4エントリ 武蔵小杉の「ひと」(3):NPO法人防犯ネット
ワーク(後編)