パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーが川崎市の「高層集合住宅の震災対策に関する整備基準」適合第2号に認定
「川崎市高層集合住宅の震災対策に関する整備基準適合証」が、2013年9月26日付でパークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーに交付されました。
昨年第1号として認定されたパークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーに続いて、第2号の認定となります。
■川崎市 報道発表資料 川崎市高層集合住宅の震災対策に関する整備基準適合証 第2号の交付について
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/500/0000051794.html
■パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー
■適合証の授与式
武蔵小杉をはじめ、川崎市内においては、近年高層マンションが多く建設されています。
東日本大震災の際の教訓も踏まえると、将来想定される震災に備え、ライフラインが一定期間寸断されることを前提に復旧までの対策を講じる必要があります。
「川崎市高層集合住宅の震災対策に関する整備基準」は、タワーマンションにお住まいの方々が自立した生活を送ることができるよう、震災対策用施設として「防災備蓄スペース」及び「防災対応トイレ」の設置を推進・誘導するものです。
今回はステーションフォレストタワーにご協力をいただき、実際の設備をご紹介したいと思います。
■「防災備蓄スペース」
「防災備蓄スペース」は、ステーションフォレストタワーの各フロアにスペースねん出して設置されています。
現在は一部フロアでの試験運用中ですが、今後各フロアに展開されることになります。
防災備蓄スペースにはミネラルウォーター・ユリアパック(簡易トイレ)・ヒートパック(加熱袋)、トランシーバー・救助工具セット・携帯用折り畳み担架・救急箱など多数の防災用品が備置されています。
■「防災備蓄スペース」のLED電灯
また、この「防災備蓄スペース」は、独立した電源のLED電灯が設置され、人感センサーで自動的に点灯するようになっています。
停電時にあっても、懐中電灯を探すことなく利用することができます。
■「防災対応トイレ」
続いて「防災対応トイレ」は、1階に3か所設置されています。
「防災対応トイレ」は、道路に埋設された配水管と各家庭の給水装置を直接繋いで給水する「直接給水方式」である必要があります。ステーションフォレストタワーでは、ミッドスカイタワー同様に当該のトイレがこの基準を満たしていました。
川崎市の基準では、同じ敷地内の別棟や、防災住民組織が同じ団地内の別棟の防災トイレが利用できる場合、またはマンホールトイレを敷地内に設置することでも代替できるものとしています。
■「防災対応トイレ」のLED電灯の点灯
「防災対応トイレ」も「防災備蓄スペース」と同様に独立電源のLED電灯が設置され、人感センサーで点灯するようになっています。
こういった備えは、実際に停電した際にたいへんありがたいのではないかと思いました。
■ステーションフォレストタワー1階の適合証
今回、「川崎市高層集合住宅の震災対策に関する整備基準」適合を武蔵小杉駅前の「パークシティ武蔵小杉」2棟が先行する形になりました。
これらの事例も踏まえて、川崎市としては今後市内各地の高層マンションにも同様の取り組みを促進していくものと思います。
■認定を受けたパークシティ武蔵小杉2棟
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