武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2016年
06月22日

川崎市の地域資源を20色に再現「かわさき折り紙」を、各地でつなぐ。「かわさき色輪っかつなぎ」によるビッグアートづくりが7月9日(土)開催

【Reporter:はつしも】

川崎市を中心に、色彩効果を活かしたレクリエーション活動を展開する市民グループ「からふる!」が開発した「かわさき折り紙(Kawasaki Origami)」が、市内4店舗の協力により定価1,000円で販売されています。
中原区においては、新丸子の雑貨店「Common Life」が唯一の販売店となっています。

またこの「かわさき折り紙」をつなぐ「かわさき色輪っかつなぎ」が市内各地で展開されていますので、ご紹介します。

■「かわさき折り紙(Kawasaki Origami)」
「かわさき折り紙」

■中原区の販売店「Common Life」
中原区の販売店「Common Life」

「かわさき折り紙」は、「川崎の魅力を再発見しながら、子どもから高齢者まで多世代の方に、オリジナルカラーの折り紙でオリジナルの折り方を楽しんでもらって、地域を好きになってもらいたい」、という思いから生まれた完全オリジナルの折り紙です。

川崎市の自然・歴史・産業などの地域資源に由来する20色の「川崎市の色」が選ばれ、折り紙として再現されています。

■「Kawasaki Origami」で再現された「川崎市の色」20色
とんもり谷戸・ホタルの「黒」 1.とんもり谷戸・ホタルの「黒」
飛森(とんもり)とは、古くから地元で呼ばれている地域をあらわす言葉で、宮前区の北西、生田緑地の一角に位置しています。川崎国際生田緑地ゴルフ場へと通じるとんもり川(初山水路)では、ホタルの住む環境を整えるための活動もあり、毎年、飛び回るホタルを鑑賞することができます。
京浜工業地帯の「シルバーグレー」 2.京浜工業地帯の「シルバーグレー」
京浜工業地帯は、川崎臨海部に展開する日本有数の工業地域です。多数の工場が密集するこの地域では高度な生産・技術を持ち、世界をリードする環境・エネルギー分野における先進的な取り組みが行われています。工場夜景クルーズなどのツアーが組まれ、幻想的な工場夜景を楽しむこともできます。
麻生区・ヤマユリの「白」 3.麻生区・ヤマユリの「白」
ヤマユリは、麻生区の区の花に制定されています。”百合ケ丘”の地名もあるように、かつて麻生区のさまざまな地域で自生していましたが、現在ではごくわずかしか残っていません。白く大きな花は、ユリ科の中でも最大級で、香りは甘く濃厚でとても強いことから「ユリの王様」と呼ばれています。
南武線の「黄色」 4.南武線の「黄色」
南武線は川崎市内を縦断する唯一の鉄道路線です。その歴史は、南部鉄道が多摩川の砂利などを新設する工場に運ぶための輸送機関として改行しました。1929年に、川崎、立川間の全線が開通し現路線の原型となりました。ラインカラーはやや赤みのある黄色で、車体色の一部に用いられています。
長十郎の「黄土色」 5.長十郎の「黄土色」
長十郎梨は、1893年に大師河原の梨農家だった当麻辰次郎が、自分の梨園で他の梨とは違う品種を発見し、その屋号から「長十郎」と命名しました。果肉はやや固めで、爽やかな甘みがあります。かつては和梨を代表する主要品種でしたが、他の品種に押されて現在は栽培量が減少しています。
タケノコの「若緑」 6.タケノコの「若緑」
宮前区土橋は、かつて「竹の里」と呼ばれ、タケノコの名産地として知られていました。肥沃で水はけの良い土地で育つタコノコは太くて柔らかで美味しいと評判でしたが、地域の宅地開発が急速に進むにつれて竹林は伐採され、タケノコを生産する家はわずかに残るのみとなってしまっています。
多摩川の「若鮎色」 7.多摩川の「若鮎色」
江戸時代、多摩川は鮎の名だたる産地として有名でした。新鮮な鮎を供給できることから江戸城へ献上もされていました。その後、多摩川の汚染により鮎の姿はほとんど見られなくなっていましたが、多摩川の水源を守るための植林が行われるようになってから再び多くの鮎が見られるようになりました
のらぼう菜の「緑」 8.のらぼう菜の「緑」
のらぼう菜は、多摩区菅地区で古くから栽培されているアブラナ科の野菜です。耐寒性に優れ、天明・天保の大飢饉で人々を飢餓から救ったという伝えが残っています。春先に新芽が伸び、おひたしやゴマあえにして楽しむことができます。川崎の農産地ブランド「かわさきそだち」にも登録されています。
タマノカンアオイの「青緑」 9.タマノカンアオイの「青緑」
タマノカンアオイは、関東地方西南部に自生していますが、限られた場所に少ない個体数しか確認されておらず、環境省の絶滅危惧種に指定されています。1931年、高名な植物学者である牧野富太郎氏により川崎市稲田登戸で発見され、新種として記録されました。常緑で、春には筒型の花を数個つけます。
白山古墳・秋草文壺の「草色」 10.白山古墳・秋草文壺の「草色」
秋草文壺(さきくさもんこ)は、1942年4月、南加瀬の白山古墳の後円部下方から出土しました。高さ40.5センチと大型で、表面に植物やトンボが力強く流麗に描いてあり、秋草文の壺とよぶ由縁となっています。1950年5月の「文化財保護法」公布後、陶磁器部門の新国宝指定第1号となりました。
多摩川の「水色」 11.多摩川の「水色」
川崎という地名は「多摩川のさきという自然地名によるもの」とされ、川崎の地を縦断する多摩川は川崎市にとって「母なる川」と言えます。市民の憩いの場、ふれあいの場でもあり、川崎の産業・歴史・文化・自然を育んできました。現在は水質も改善され鮎などの魚も遡上するようになりました。
ルリビタキの「瑠璃色」 12.ルリビタキの「瑠璃色」
全長14.5cm。雄は青いからだ、雌はオリーブ褐色で尾には少しだけ青色のはねがあります。雌雄ともに脇腹はオレンジ色で、目の上に白い眉斑があります。冬に生田緑地に生息している鳥で川崎市青少年科学館のマスコットキャラクター「ルリビタキ」ちゃん(特別賞)として案内板などに使われてします。
生田緑地の「菖蒲色」 13.生田緑地の「菖蒲色」
市内随一の緑の宝庫、生田緑地にはしょうぶ池があり、5月下旬〜6月中旬にかけ紫や白色のハナショウブ役2,800株が一面に咲き誇ります。緑地内の丸太階段や木道で結ばれた自然探勝路、湿生植物、水田、あぜ道など豊かな自然の中をゆったりと散策しながら、趣のある景色を鑑賞することができます。
妙薬寺のアジサイ「紫」 14.妙薬寺のアジサイ「紫」
川崎市の「あじさい寺」として名高い多摩区長尾の妙楽寺。境内には28種、約1,000株のアジサイが植えられており、色とりどりの大輪の花で埋まります。梅雨真っ盛りの6月中旬頃から下旬に満開を迎え、この時期は川崎市内からだけでなく、関東近県からたくさんの見物客で賑わいます。
レッサーパンダの「赤茶色」 15.レッサーパンダの「赤茶色」
体長60cmほどで、標高の高い森林や竹林にすんでいます。夢見ヶ崎動物公園では、1992年に川崎市の姉妹都市・中国の瀋陽市から雄と雌のペアでレッサーパンダが来園して以来、代を重ねながら人気を集めてきました。2013年7月1日にはレッサーパンダの子供「ギンガ」が誕生しました。
禅寺丸の「柿色」 16.禅寺丸の「柿色」
川崎市麻生区原産の下記の品種。日本最古の甘柿の品種と言われています。今でも川崎市麻生区には多く生育していて、秋には沢山の実をつけています。また地元の農協直売所や、農家の家先の無人販売、柿生駅前の八百屋などで手に入れることができます。麻生区の区の木として制定されています。
川崎市の木・ツバキの「赤」 17.川崎市の木・ツバキの「赤」
ツバキは川崎市の「市民の木」に指定されています。市民にゆかりの深いもの、親しみのあるものとして市民投票で選ばれました。川崎市図書館のキャラクターには「つばきくん・つばきちゃん」が使われています。また、川崎市内のマンホールの蓋にはツバキの花がデザインされたものが多く見られます。
川崎大師・だるまの「緋色」 18.川崎大師・だるまの「緋色」
江戸時代より川崎大師で売られている「武州だるま」は全体的に丸みをおび、鼻筋が通っているのが特徴です。だるまの赤い色は、お護摩焚きの燃えさかる火をあらわし、上へ上へと昇る火のごとく運気上昇の願いがこめられています。邪悪なものを焼き払い、人々の煩悩を消滅させる火も意味しています。
馬絹の花桃色 19.馬絹の花桃色
春の訪れを告げる花桃はひな祭りに、雛人形と一緒に飾られる花として知られています。馬絹地区での花栽培は江戸時代中期から続く伝統あるもので、かながわ名産100選や、かわさき農産物ブランドにも選ばれています。枝折り(しおり)と呼ばれる束ね技術の水準の高さが全国的に知られています。
二ヶ領用水の桜色 20.二ヶ領用水の桜色
二ヶ領用水は多摩区から幸区までを流れる、全長約32kmの神奈川県下で最も古い人工用水路です。江戸時代の稲毛領・川崎領の二ヶ領を潅漑することから二ヶ領用水と呼ばれました。春には宿河原周辺や久地円筒分水の周辺で桜が彩りを添え、水の流れと桜の美しい沿道は市民の憩いの場となっています。

「かわさき折り紙」には、上記20色が2枚ずつ、合計40枚入っています。

20色のうち特に中原区にかかわるものは「二ヶ領用水の『桜色』」です。
その他「南武線の『黄色』」、「多摩川の『若鮎色』」、「多摩川の『水色』」、「川崎市の木・ツバキの『赤』」も、市内広域にわたる色で、中原区でも目にすることができますね。

■「かわさき折り紙」の20色
「かわさき折り紙」の20色

「かわさき折り紙」の20色

市民グループ「からふる!」は、「かわさき折り紙」の開発に当たって、「色」「印刷」「折り方」の3つのポイントに強くこだわりました。

まず、川崎市の地域資源を表現する「色」は、市内各地から約100色を集め、川崎市に縁のあるカラークリエイター・外川裕子氏の協力により20色が厳選されました。
また「印刷」については、「かわさきマイスター」として川崎市が認定するカラー印刷のスペシャリスト・日本プロセス株式会社の流石栄基氏に手により、この20色が美麗に再現されました。

日本プロセスは、高津区下野毛にある製版・印刷会社です。
下野毛は川崎市のものづくりが集積されている町工場街で、過去エントリでも同地区をご紹介しておりました。

■「かわさき折り紙」の折り方
「かわさき折り紙」の折り方

そして、「かわさき折り紙」ですから、折り紙としての「折り方」もたいへん重要なポイントです。
著名な折り紙デザイナー・宮島登氏が新たに折り方の開発を行い、20色の「地域資産」を再現することができました。

■「Common Life」で折られた作品
「Common Life」で折られた作品

中原区の販売店「Common Life」では、いくつかの作品が折られていました。
色によって難度の高いものもありまして、折り方ガイドが必須です。

■「禅寺丸の柿色」
「禅寺丸の柿色」

■「のらぼう菜の緑」
「のらぼう菜の緑」

■「二ヶ領用水の桜色」
「二ヶ領用水の桜色」

■「麻生区・ヤマユリの白」
麻生区・ヤマユリの白

■「川崎大師・だるまの緋色」
川崎大師・だるまの緋色

■「多摩川の水色」
多摩川の水色

■「南武線の黄色」
「南武線の黄色」

「かわさき折り紙」には、20色のうち5色の折り方が同封されています。
残り15色については、今後「かわさき折り紙」のウェブサイトで順次公開されていく予定で、本日現在では「多摩川の水色」「妙楽寺アジサイの紫」の折り図が参照できます。

また「Common Life」で折り方ワークショップなども計画されているようですので、ご関心ある方はお問い合わせください。

「かわさき折り紙」はロット数も少なく、その分1セットあたりの単価が1,000円と折り紙としてはかなり高めになりました。
しかしながら前述の通り制作クオリティはたいへん高いものがありまして、ご当地の「こだわりの逸品」として価値を見出すこともできるのではないでしょうか。



なお、市民グループ「からふる!」は、「かわさき折り紙」20色の短冊をつなぎ、多摩川河川敷で1本に並べてビッグアートをつくる「かわさき色輪っかつなぎ」というイベントも第1回を主催し、その後も開催協力を行っています。

■かわさき色輪っかつなぎ facebookページ
https://www.facebook.com/irowakka/

■過去に開催された「かわさき色輪っかつなぎ」のビッグアートづくり
「かわさき色輪っかつなぎ」

「かわさき色輪っかつなぎ」 
※写真提供:かわさき色輪っかつなぎ実行委員会

こちらは、過去に開催された「かわさき色輪っかつなぎ」のビッグアートづくりです。
市内各地でつないだ「かわさき折り紙」の輪っかを結集して、美しい模様が河川敷に描かれました。

今年は2016年7月9日(土)14:00~19:01(※時間は誤りではありません。会場の日の入り予定時刻です)に、川崎市多摩区の二ヶ領せせらぎ館付近の河川敷でビッグアートづくりが開催される予定です。

現在はそれに向けて、各地で輪っかをつないでいるところです。

■「Common Life」での「かわさき色輪っかつなぎ」
「Common Life」での「かわさき色輪っかつなぎ」

■「@marucafe」での「かわさき色輪っかつなぎ」
「@marucafe」での「かわさき色輪っかつなぎ」 

■「かわさき市民活動センター」での「色輪っかつなぎ」
かわさき市民活動センターでの「色輪っかつなぎ」

「色輪っか」をつなぐ作業は、市内各所の協力店舗・団体等で実施されています。
「かわさき折り紙」の販売場所である「Common Life」はもちろん、近隣ではiDAiモールの「@marucafe」、武蔵小杉駅前の「かわさき市民活動センター」などでも実施されています。

このうち「Common Life」については、7月5日(火)が店舗での輪っかつなぎの最終日となります。

市域が細長い川崎市にあって、地域資産を表現した「かわさき折り紙」を皆さんでつないでいくことで、一体感を醸成していくという取り組みです。
ひとつつなぐだけでも協力ができますので、こちらも参加してみてはいかがでしょうか。

■川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップにおける「Common Life」出店
川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップにおける「Common Life」出店

また、「かわさき折り紙」は、「Common Life」による川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップ出店においても販売されていました。

新丸子よりも等々力緑地が近い方は、こちらが便利かもしれませんね。

■「Common Life」およびミュージアムショップで販売中「川崎ふきん」
「Common Life」で販売中「川崎ふきん」

なお「Common Life」では、以前からご当地グッズ「川崎ふきん」の販売も行っていまして、2015/11/2エントリでご紹介しておりました。
これは川崎フロンターレの公認グッズで、ホームグラウンドである等々力陸上競技場や同チームのエンブレム等も登場しています。

こちらも「かわさき折り紙」とあわせて、ミュージアムショップで販売されていました。


「かわさき折り紙」「川崎ふきん」ともに、ご当地アイテムとして注目させていただいた次第です。

■「かわさき折り紙」の商品情報
商品名 かわさき折り紙(Kawasaki Origami)
定価 1,000円(税込)
販売場所 Common Life(コモンライフ)(中原区)
Ti-da Bar (ティーダバル)(多摩区)
アジアンカフェ&レストラン ムビリンゴ(多摩区)
生活雑貨 文具 手作り小物 たんたん(通販)
ウェブサイト http://kawasaki-origami.jp/origami/

【関連リンク】
かわさき折り紙 ウェブサイト
かわさき色輪っかつなぎ facebookページ
【あなたの街の折り紙☆かわさき折り紙】からふる!
カラークリエイター 外川裕子ウェブサイト
川崎市ウェブサイト かわさきマイスター 流石英基氏
折り紙作家 宮島登ウェブサイト

(Common Life関連)
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:家具・雑貨 Common Life
2015/11/2エントリ 新丸子の雑貨店「Common Life」で、川崎フロンターレ公認のご当地グッズ「川崎ふきん」販売中
2015/11/7エントリ 第2回「新丸子の路地裏マルシェ」11月7日(土)8日(日)開催、「Common Life」「BJcafe」に加え「SHIBA COFFEE」「KOSUGI CURRY」が初参加
2016/1/24エントリ 第3回「新丸子の路地裏マルシェ」開催レポート:川崎野菜「キクイモ」料理と、1月27日「武蔵小杉駅マルシェ」にも登場予定「小泉農園のわがままいちご」
2016/5/6エントリ こすぎコアパークで5月6日(金)~8日(日)3日連続開催、「コスギオープンカフェ」初日全プログラムレポート
2016/5/23エントリ 「コスギオープンカフェ」3日間総括とチャリティ報告:熊本地震被災地支援等に寄付金を贈呈

(@marucafe関連)
@marucafe ウェブサイト
2016/4/22エントリ 新丸子・武蔵小杉のまちの案内所カフェ、「@marucafe」のプレス・関係者向けプレオープンレポート

(かわさき市民活動センター関連)
かわさき市民活動センター ウェブサイト

(高津区下野毛関連)
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)

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