横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路が本日供用開始
本日、横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路が供用開始になりました。
土曜日スタートではありましたが、多くの方が南武線との乗り換えで
通行されていました。
今回のエントリでは、新しい連絡通路の様子を横須賀線ホームから
南武線ホームに向かって順番にご紹介していきたいと思います。
■横須賀線ホームのエスカレーター
まず、横須賀線ホーム北側に新設されたエスカレーターから見て
いきましょう。
この時、1枚目の双方向のエスカレーターは上下双方向で稼働して
いましたが、2枚目の片方向のエスカレーター(最北端)は、常時
下り専用のエスカレーターであることがわかりました。
■平日ラッシュ時の下り専用告知
さらに、この掲示によると、双方向のエスカレーターも平日7:25頃~
8:45頃の間は下り専用となります。
つまり、新たにホーム北側に設置されたエスカレーターは、平日
ラッシュピークタイムには全て下りとなり、「南武線→横須賀線」の
乗換えには使用できないことになります。
…となると、南武線から乗り換えてくる通勤・通学の方にとっては、
エスカレーターが南武線寄りに新設されたことによる乗り換え短縮
効果は得られないわけですね。
■新設されたエスカレーターと連絡通路
南武線から乗換の方は、平日ラッシュ時はこのエスカレーターを
パスして、従来からあるこの先の階段まで歩く形になり、この部分
においてはこれまでと同様になります。
今回の連絡通路供用開始に伴う「100m通路短縮」は、このエスカ
レーター設置によるところも大きいため、これは南武線沿線の方には
少々落胆するところかもしれません。
ラッシュ時の人の流れを整理する関係上、JRとしては安全面等の
観点からやむを得ないところなのでしょう。
■暫定連絡通路との接続部
続いてこちらは、暫定連絡通路との接続部です。昨日まではつな
がっていた暫定連絡通路への道が遮断されています。
暫定連絡通路はこれから解体作業に入り、この接続部も最終的
には通常の壁が作られることになります。
■動くスロープの入口
エスカレーターを下りて直進すると、ほどなく動くスロープの入口に
至ります。
ベビーカー・車椅子の方は動くスロープを利用できないため、床面に
エレベーターへの導線が案内されていました。
なお、警備員の方に動くスロープの歩行禁止について確認してみた
ところ、
「立ち止まっての利用をお願いしているが、それ以上強制するつもり
はなく、あとは利用者の方の判断」
ということでした。
やはり現実的に立ち止まっての利用を徹底するつもりはなく、掲示は
何らか事故等トラブルがあった場合のエクスキューズとしての意義
くらいしかないように感じられます。
■動くスロープと並行する階段
動くスロープには、階段の導線と、エレベーターの導線が必ず並行
して存在します。
上記の写真では、右から順に動くスロープ、階段、エレベーターの
導線となっています。
ここの通路の天井には、何か所か自然採光の窓が設置されてい
ました。
■連絡通路の曲がり角
横須賀線側から最初の動くスロープが終わるとすぐに直角の曲がり
角があります。
ここは動く歩道の方向別に通路が鉄柵で仕切られていまして、
出会い頭の衝突が無いように配慮されています。これはなかなか
良い構造ではないでしょうか。
■曲がり角の先の直線通路
直角の曲がり角(写真奥)を過ぎると直線の通路がありまして、
ここの壁面(写真右)には横須賀線の沿線案内が掲示されていま
した。
これは、元々は暫定連絡通路に掲示されていたものを、正規連絡
通路に移設したのですね。暫定連絡通路に掲示されていた沿線
案内の初期バージョンについては、2010/9/6エントリでご紹介して
おりました。
■南武線ホームへ向かう動くスロープ・階段・エレベーター
直線の通路が終わると、今度はいよいよ南武線ホームに向かって
地上に上っていくことになります。
こちらは供用開始に先立って「ムサコス新聞」において公開されて
いた写真とほぼ同じもので、動くスロープ・階段・エレベーターが
並んでいるのが見えます。
■動くスロープ
動くスロープは、実際に乗ってみると思ったよりも幅がありまして、
普通に端に寄れば横を追い越していくスペースは確保されていま
した。
これまで写真で見ていた限りでは狭そうに見えたのですが、
これであればJRの要請通りにスロープを立ち止まって利用しても
問題はなさそうです。
■南武線ホームへの最後の動くスロープ
■動くスロープと南武線ホームへの通路
1回短いスロープを挟んだのち、上記の長いスロープを上っていく
と、南武線ホームへとつながる地上連絡通路に到達いたしました。
これで、新たに供用開始となった連絡通路の旅は終了となります。
実際に利用してみると体感ではかなり短縮された印象を受けまして、
快適でした。
アップダウンも想像よりなだらかで気になるほどではありません
でしたし、以前よりもずっと乗り換えやすくなったのではないかと
思います。
これから夏本番の蒸し暑さが新しい連絡通路ではどうなるのかも
気になりますが、焼けつくような暫定連絡通路よりは快適なのでは
ないか…と、ささやかな期待を抱いているところです。
…だいたいこのようなところで、横須賀線武蔵小杉駅が2010年3月
13日に開業してから1年3か月あまり、ついに記念すべき新駅完成
の日をレポートさせていただきました。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区:横須賀線武蔵小杉
2010/9/6エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路の沿線案内と
ドライミスト
2011/4/6エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路が4月末供用
開始予定、震災により遅延可能性あり
2011/4/18エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路工事の
資材が震災により調達できず、2011年4月末供用開始予定が
延期に
2011/5/2エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路内部の
工事状況
2011/5/26エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路のエスカレ
ーター工事が進捗
2011/6/7エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路が2011年
6月25日供用開始、改札外乗換は廃止に
2011/6/15エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路内部の完成
写真が公開
2011/6/19エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路、供用
開始の準備進む
2011/6/24エントリ 横須賀線武蔵小杉駅暫定連絡通路最終日、
「動くスロープ」は歩行禁止