武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2014年
01月13日

「コスギフェスタ2013」開催裏レポート:大規模イベントを支えた、人の力



2013年10月27日、「コスギフェスタ2013」が開催されました。当日の来場者は約3万人、過去最大規模のイベントとなりましたが、事故なく終えることができました。

来場者視点での「開催レポート」については、開催当日の2013/10/27エントリでお伝えしております。

しかしながら、本イベントが無事開催にこぎつけるまでにはさまざまな苦労がありましたし、これだけの規模のイベントを設営・運営・撤収するのは大ごとです。

本イベントを運営しているのは、普通に仕事を持って武蔵小杉に住んでいる、有志で集まった「コスギフェスタ2013実行ワーキング・グループ」メンバーとボランティアスタッフの皆さんです。

実行ワーキング・グループの連絡をやりとりするメインのメーリングリストだけでも、実に3,000通近いメールのやりとりが飛び交いました。

本エントリでは、開催レポートではお伝えできなかった「コスギフェスタ2013」運営の「裏面」を取り上げたいと思います。

■台風ダブル接近、10月23日の緊急ワーキング・グループ
台風ダブル接近、10月23日の緊急ワーキング・グループ 

■当日の天気予想図
当日の天気予想図 

本イベントはまずは開催前に、ひと山がありました。

週末にかけて台風27号・28号が首都圏にダブル接近しており、「藤原の効果」と呼ばれる現象によりそれらの進路もたいへん予測しづらい状況だったのです。

これにより、開催数日前にはそもそも開催自体が危ぶまれていました。

10月23日、緊急の「コスギフェスタ2013実行ワーキング・グループ」が召集され、本サイトも広報支援部分でのかかわりがあり、参加いたしました。

「コスギフェスタ」はステージなど会場の設営を前日に行う予定であり、当日に雨が止んでいればよいというものではありません。前日に設営ができなければ通常通りの開催は難しくなりますし、当日強風が残っていれば、安全面の懸念が生じます。

参加する各企業・団体、多数のボランティアスタッフへの連絡も含め、さまざまな物的・人的な準備のデッドラインから、当然ながら開催是非を当日判断するわけにはいきません。

23日の緊急ワーキング・グループにおいて、開催前々日の10月25日18時に最終的な判断を行うことが決定されました。

また同ワーキング・グループでは「中止」「開催」「縮小開催」の3パターンを軸にしたシミュレーションも行われ、その後もオペレーションの調整がぎりぎりまで続けられました。
(※「延期」という選択肢はほぼ存在しませんでした。理由は後述します)

■「コスギフェスタ2013」決行のお知らせ
「コスギフェスタ2013」決行のお知らせ 

10月25日18時、再び実行ワーキング・グループが召集され、「コスギフェスタ2013」の決行が最終決定されました。

結果的には前日には雨が上がり、前日からステージの設営等も作業を始めることができ、縮小も行わずに完全な形で「コスギフェスタ2013」が開催できることとなりました。

■ステージ設営
ステージ設営

■飲食テーブルの設営
飲食テーブルの設営 

当日は綺麗な晴天となり、無事に東急武蔵小杉駅東口ロータリーのメインステージの設営を行うことができました。ボランティアスタッフが朝早くから集まり、ステージやテーブル、テント等の設営が着々と進められていきました。

この場所では「武蔵小杉駅南口地区東街区第一種市街地再開発事業」によるロータリー整備工事が行われていましたが、「コスギフェスタ2013」のために工事の一時中止を行いました。

つまり台風により「コスギフェスタ2013」を1週間順延する判断をした場合、それはイコール「ロータリーの完成が1週間遅れる」ということを意味しました。

そのため、本イベントは「延期」という選択肢はほぼ存在せず、「中止」「開催」「縮小開催」の3択であったわけです。

■フーディアムの屋上でのメイン会場安全確認
フーディアムの屋上でのメイン会場安全確認 

今回のメイン会場は東急武蔵小杉駅前ということもあり、従来よりも多くの来場者が集まることが想定されていました。
こういったイベントで懸念されるのは、閉塞した空間に人が集まり過ぎて危険な状態になる、ということです。

そのためフーディアム武蔵小杉の屋上に安全管理スタッフを常駐させ、会場の混雑状況等を常時モニタリングする対策が取られていました。

■ミッドスカイタワーからの映像確認
ミッドスカイタワーからの映像確認

ミッドスカイタワーからの映像確認 

■ミッドスカイタワーから確認したメイン会場
ミッドスカイタワーから確認したメイン会場 

また、フーディアム屋上からの目視に加えて、パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーの高層階から動画撮影を行い、映像でもリアルタイムで会場の状況を確認できる体制を整えていました。

■「入場規制中」
「入場規制中」

あらかじめ「入場規制中」の手持ち看板も用意はしていたのですが、幸いにしてメイン会場は終始安定した状況でしたので、この看板の出番はありませんでした。

結果的に全く問題はなかったのですが、やはり大規模イベントを開催する以上、来場者の安全を担保するために必要なことであったかと思います。

■交通安全スタッフ
交通安全スタッフ

■「カードクエスト」スタッフ
「カードクエスト」スタッフ 

「コスギフェスタ2013」では、「トリックオアトリートスタンプラリー」「カードクエスト2」の参加者も過去最高となり、1,000人を超えました。
またメイン会場以外の横須賀線駅前、THE KOSUGI TOWER周辺のサブ会場での催しも盛りだくさんでしたので、再開発全体を回遊する方がたいへん多くなりました。

それらの来場者の皆さんの安全を確保すべく、多くの安全管理スタッフが投入されていました。

「カードクエスト2」ではマナーを守ることがルールに組み込まれており、写真の看板にある通り、横断歩道以外を渡ると失格となりました。
ゲームを楽しみつつ、マナーを学ぶという仕掛けです。

■清掃スタッフ
清掃スタッフ

また、「街を汚さない」ことも、「コスギフェスタ2013」では強くこだわったポイントでした。
写真のような清掃スタッフがイベント開催中は常時会場一帯を回り、ごみを拾い続けてくれました。

来場者の皆さんのマナーとボランティアスタッフの活動の甲斐あって、イベント終了後も街がきれいな状態に保たれていたかと思います。

■会場の撤収
会場の撤収 

会場の撤収 

会場の撤収 

会場の撤収

そしてイベント終了後は、会場の撤収です。
参加企業・団体の皆さん、ボランティアスタッフの皆さんの力により、日没に間に合うようにてきぱきと撤収作業が進められていきました。

■中原警察署の皆さん
中原警察署の皆さん

「コスギフェスタ2013」は、東急武蔵小杉駅前で行われる過去最大規模のイベントとあって、企画、準備の段階から中原警察署の指導および協力がありました。

何か事故が発生してしまっては、「コスギフェスタ」を地域で続けていくことが難しくなります。「コスギフェスタ」を地域に根付かせ、コミュニティ形成の場としてより発展していくため、実行ワーキング・グループの皆さん、ボランティアスタッフの皆さんなどが力を尽くしてきました。

約3万人の方が集まり、大きな事故もなく、街を汚さずに終えることができた「コスギフェスタ2013」は、大成功といってよかったかと思います。

■「コスギフェスタ2013」看板取り外し
「コスギフェスタ2013」看板取り外し

さて、年も明けまして、いよいよ「コスギフェスタ2014実行ワーキング・グループ」がいよいよ始動してきます。

「武蔵小杉を、子どもたちのふるさとにする」
「なりたい自分になれる街、武蔵小杉」

これらのテーマをより発展させ、地域の交流を進めていく本イベントの主旨に賛同し、武蔵小杉ライフは引き続き協力をしてまいります。

さらにパワーアップするであろう「コスギフェスタ」を、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
またそのイベントを支える皆さんの活動の一端でもお伝えできればと思い、「裏レポート」として本エントリをまとめさせていただきました。

■「コスギフェスタ2013」実行ワーキング・グループ
左から本平さん、山中さん、石井さん

■「コスギフェスタ2013」実行ワーキング・グループ

【関連リンク】
コスギフェスタ2013 公式サイト
※フォトギャラリーがアップされています。
2011/10/8エントリ 武蔵小杉の「ひと」(7):「コスギフェスタ2011実行ワーキング・グループ」座長・山中佳彦さん(前編)
2011/10/8エントリ 武蔵小杉の「ひと」(7):「コスギフェスタ2011実行ワーキング・グループ」座長・山中佳彦さん(後編)
2011/10/30エントリ  「コスギフェスタ2011」開催レポート
2012/10/27エントリ 「コスギフェスタ2012」開催レポート
2013/9/21エントリ 武蔵小杉の「ひと」(8):「コスギフェスタ2013実行ワーキング・グループ」石井正士さん、本平基さん
2013/10/27エントリ 「コスギフェスタ2013」開催レポート

Comment(0)