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2016年
06月02日

川崎市による歩道橋ネーミングライツパートナー募集が応募ゼロの結果に、「JR武蔵中原駅連絡通路」に富士通も応募せず

【Reporter:はつしも】

川崎市が、「JR武蔵中原駅連絡通路」「平間歩道橋」など、市内3か所の歩道橋・連絡通路のネーミングライツパートナーを募集するしたことを、2016/3/25エントリでお伝えしました。

年額30万円のネーミングライツ料を設定し、2016年10月からの導入を予定していましたが、申込期限であった5月31日までに申込企業は1社も現れず、不調に終わったことがわかりました。

■川崎市報道発表資料 「横断歩道橋(連絡通路)」へのネーミングライツパートナーの募集について
http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/
530/0000075694.html


このネーミングライツパートナーの対象となっていたのは中原区の「武蔵中原駅連絡通路」「平間歩道橋」のほか、川崎区の「旭町二丁目歩道橋」です。

川崎市としては市有財産を有効活用し、道路施設の維持管理等の財源確保を行うことを目的としていましたが、当てが外れるかたちとなりました。

■「JR武蔵中原駅連絡通路」
JR武蔵中原駅連絡通路

ネーミングライツパートナー募集の対象となった3つの歩道橋のうち、もっとも有望と思われたのは「JR武蔵中原駅連絡通路」でした。

同連絡通路は名称の通りJR武蔵中原駅に直結しており、南武沿線道路を挟んだ「エポックなかはら」「富士通川崎工場」、さらには南武線沿いの2階建て駐輪場にも接続されています。

■富士通川崎工場方面への連絡通路
富士通川崎工場・2階建て駐輪場方面への連絡通路 

■富士通川崎工場への接続部
富士通川崎工場への接続部

「JR武蔵中原駅連絡通路」は、現在は富士通川崎工場の接続部は一旦地上の正門前に降りるかたちになっています。
しかしながら現在進められている「富士通川崎工場再開発計画」では、敷地内にデッキを建設し、この連絡通路と2階レベルで直結させることが計画されています。

そのようなこともあり、この連絡通路のネーミングライツパートナーには富士通が最有力と思われましたが、結果としては富士通も含めて応募する企業は現れませんでした。

各社とも民間企業ですので、年額30万円のパートナー料に見合う効果があると認められなければ、お金を出すことはできません。
川崎市は商工会議所を通じて周辺企業に呼びかけを行ったということですが、メリットを感じさせることができなかったということになります。

■連絡通路外壁の「パンジー」「ツバキ」
連絡通路外壁のパンジー 
 
川崎市では、パートナー料など条件を見直した上で、再度募集を行うことを検討しています。

当初は応募した各社の中で「最も好条件を示した企業を選ぶ」としていましたが、それは引く手あまたになればの話ですね。
市場原理で立場が逆転した形になります。

今後新たに示される見込みの新条件に対して、周辺企業がどのように反応するでしょうか。

【関連リンク】
川崎市報道発表資料 「横断歩道橋(連絡通路)」へのネーミンライツパートナーの募集について
富士通プレスリリース 川崎工場の再開発プロジェクトについて
2011/5/7エントリ 富士通川崎工場の「緑の景観づくり推進事業」
2011/8/27エントリ 富士通川崎工場再開発計画始動、新棟含め建物7棟を建設へ
2011/9/7エントリ 富士通が川崎工場再開発計画をリリース、第一期事業として新棟を2015年度完成へ
2011/9/16エントリ 富士通川崎工場再開発・第一期工事の計画概要
2011/12/20エントリ 富士通川崎工場再開発予定地の現況
2012/6/19エントリ 富士通川崎工場再開発計画の完成イメージ
2013/1/10エントリ JR武蔵中原駅北側に「武蔵中原駅前歩道橋下駐輪場」が2013年2月8日新設
2016/3/25エントリ 川崎市が「JR武蔵中原駅連絡通路」「平間歩道橋」等のネーミングライツパートナーを募集

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