武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2021年
02月16日

リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉が新型コロナウイルス感染症の宿泊療養施設として2月25日より利用開始、神奈川県が安全対策を告知

【Reporter:はつしも】

「リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉」が、神奈川県による新型コロナウイルス感染症軽症者等の宿泊療養施設として安全対策を講じたうえで2021年2月25日(木)より利用されることになりました。

これにより、同ホテルは2月20日(土)から3月31日(水)まで臨時休館となります。
なお、この期間は現状の予定であり、感染状況等により延長される可能性があります。

■リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉
隣接の「リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉」

■宿泊療養施設としての利用に関するお知らせ
宿泊療養施設利用に関するお知らせ

本件については神奈川県より2月15日付で発表され、ウェブサイト掲載および近隣住民向けの告知も行われました。

ただ、一般には「新型コロナウイルスの宿泊療養施設になった」という話だけが拡散し、それ以外の十分な情報が伝わらないことが考えられます。

そのため本エントリでは、神奈川県より告知された安全対策の内容ついてお伝えいたします。


■神奈川県より告知された安全対策の内容
●入所の際、県が用意した車を利用するため、外部の方との接触はありません。また、公共交通機関を利用して入所することもありません。
●入所者には、外出や外部の方との面会は認めていません。
●警備員の24時間配置や監視カメラにより警備しています。
●スタッフが療養エリアで作業する際には防護服を着用し、作業後、消毒します。スタッフが消毒せずに施設外に出ることはありません。
●感染症の専門家の指導の下、万全の体制をとっています。

■Q&A
●問1
リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉を選んだ理由は何ですか。
●答1
さらなる宿泊施設療養施設の確保に向けて、県内の一定規模の客室数を有する宿泊施設と調整したところ、療養エリアとスタッフエリアの区分けや入所者の導線確保など、感染防止対策を確実に行える施設として、リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉に利用を申し込み、受け入れていただきました。

宿泊療養施設一覧
アパホテル 横浜関内、横浜伊勢佐⽊町ワシントンホテル、新横浜国際ホテル(本館)、レンブラントスタイル本厚⽊、パークインホテル厚⽊、湘南国際村センター、横浜市宿泊療養施設、相模原宿泊療養施設


●問2
入所者は、どのような交通手段で宿泊療養施設に来るのですか。また、外出することはないのですか。
●答2
県が用意した車で、自宅や病院から搬送します。公共交通機関を利用して入所することはありません。
また、入所者の外出や外部の方との面会は認めておりません。入所者には、外出しないことを御理解いただいたうえで入所していただきます。監視カメラや警備員の24時間配置により、入所者が外出しない体制をとります。そのため、入所者が外部の方と接することはありません。

●問3
施設の換気扇や通気口などの排気は大丈夫ですか。
●答3
換気扇や通気口から室内の空気が外に出ますが、空気内に潜んでいる新型コロナウイルスはすぐに拡散するため感染の危険性はなくなります。

●問4
施設内の感染防止策を教えてください。
●答4
感染症の専門家の指導の下、療養エリアとスタッフエリアに区分しています。
スタッフが入所者と接触する機会は極めて限られており、療養エリアで作業をする際には防護具を着用し、作業後、消毒します。スタッフが消毒を施設外に出ることはありませんん。
ごみは、一般の廃棄物と感染性廃棄物に分別します。感染性廃棄物は、2重のごみ袋に入れたうえで専用のごみ箱に収納し、ウイルスの感染力がなくなるまで施設内で保管(又は消毒)したのち、専門の処理業者が回収します。

●問5
入所者の病状が悪化した場合はどうするのですか。
●答5
入所者の病状が悪化した場合には、医師の判断の上、入院することとなります。その場合の搬送は、救急車又は民間救急車を使用します。

●問6
何日間くらいで退所するのですか。
●答6
概ね7日間前後です。
療養期間は、発症日(無症状の方又は発症日が明らかでない方は、要請確定にかかる検体採取日)から10日間を経過した日(11日目)に終了します。発症からPCR検査を経て入所しますので、概ね7日間前後で宿泊療養施設を退所します。
ただし、せきや発熱などの症状がある場合には、必要に応じて療養期間が延長になることがあります。


リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉は、武蔵小杉再開発事業のひとつとして、2008年3月24日に開業しました。

同ホテルの入居ビルは、一般にはほとんど知られていませんが、川崎市まちづくり公社が保有する「クレール小杉」という施設です。

クレール武蔵小杉は、5階以上がリッチモンドホテルプレミア武蔵小杉、1~4階が「中原消防署」との複合施設になっています。

ホテル施設については、川崎市・川崎市まちづくり公社・ホテル事業者との間で「災害時におけるホテル施設利用に関する協定」が締結されています。

この協定では、地震、風水害等の災害が発生し、住民避難を要する場合、ホテルが高齢者や障害者等の災害時要援護者に対する避難場所として利用されることが定められていました。

新型コロナウイルスは地震や風水害などではないものの、今回の神奈川県からの要請に協力されたのは、上記のようなホテルのなりたちが背景にあったかもしれませんね。

新型コロナウイルス感染症の拡大は、世界レベルでの課題であり、日本国内においても社会全体で取り組む必要があります。

神奈川県の宿泊療養施設として利用されているのは、リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉を入れて9施設です。

感染された方の回復、また感染拡大防止に寄与されるとよいと思いますし、また一方で非常時の取り組みですから、なるべく早く不要になるような時期がくることを願っております。

【関連リンク】
リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉
神奈川県 新型コロナウイルス感染症軽症者等の宿泊療養施設としてのリッチモンドホテル プレミア武蔵小杉の利用について
川崎市まちづくり公社 公社の施設 クレール小杉
2008/3/24エントリ リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉オープン
2008/4/21エントリ 中原消防署 新庁舎移転
2011/5/22エントリ リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉の窓掃除

Comment(3)