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2025年
07月08日

JR南武線向河原駅近くに水路の名残り。「新堀川開きょ架道橋」に高さ警告のゲート設置

JR南武線向河原駅の南側に、南武線の下をくぐる「新堀川開きょ架道橋」があります。
この架道橋の入口に、「高さ2.0」であることを注意喚起するゲートが設置されていました。

■新堀川開きょ架道橋に高さ警告のゲートが設置
新堀川開きょ架道橋

■2019年撮影の「新堀川開きょ架道橋」
南武線のアンダーパス

まずこちらは、2019年撮影の「新堀川開きょ架道橋」です。
1927年3月の南武鉄道(現在の南武線)川崎駅~登戸駅間開業時につくられたといいます。

架道橋とは、鉄道や道路が立体交差する際に、上に架けられる橋のことです。
道路の上に架けるものを「跨道橋」、線路の上に架けるものを「跨線橋」ともいいます。

この近辺では、綱島街道が南武線の上をまたぐ橋を「上丸子跨線橋」と呼びますね。

そして「開きょ(開渠)」とは、上部に蓋がされていない水路のことです。
現在は水路は見えませんが、この道路は周囲よりも一段低くなっていますし、名前も「新堀川開きょ架道橋」ですから、総合しますと昔は「新堀川」という水路だったのではないかと推察されます。

「開渠」の対義語は「暗渠」で、上部が蓋で覆われた水路です。
中原区内には二ヶ領用水の支流の暗渠が多数あります。

■高さを注意喚起するゲートが設置された、現在の「新堀川開きょ架道橋」


そしてこちらが、現在の新堀川開きょ架道橋です。
ご覧の通り、「この場所の高さは2.0mです」という高さを注意喚起する真新しいゲートが設置されていました。

■架道橋反対側のゲート




高さを注意喚起するゲートは、反対側にも同じものが設置されていました。

■ガードに自動車等が衝突した場合の目撃者求む


新堀川開きょ架道橋の壁面には、ガードに自動車等が衝突したのを見た方は、至急JR東日本の東京施設指令までご連絡をいただきたいとの掲示がありました。

確かに、2.0mの架道橋を車で通行しようとするとぶつかってしまうことが大いに考えられます。

上部は南武線が通っていますから、架道橋が損傷してしまうと鉄道運行への影響が大きくリスクが高いといえるでしょう。

■車止め


なお、写真の通り現在の架道橋の両側には車止めが設置されており、自動車は通行できないようになっています。

自転車やバイクであれば、架道橋を破壊してしまう可能性は低いでしょう。

■自転車向けの注意喚起


ただ、ここは見通しが悪い交差点になっていますので、自転車に対しても一時停止を促す掲示がありました。

ぶつかったりしないよう、自転車運転は注意が必要ですね。

■新堀川開きょ架道橋の表示


こちらは、新堀川開きょ架道橋の躯体部分の掲示です。
現在の塗装は意外と新しく、2019年12月に行われたものとなっていました。

鉄道関連施設ですから、定期的なメンテナンスも重要なのでしょうね。

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