武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2010年
03月30日

川崎歴史ガイド・中原街道ルート(6):「小杉御殿の御主殿跡」

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川崎歴史ガイド・中原街道ルートの連載第5回は、「小杉御殿の
御主殿跡」
です。

■「小杉御殿と『カギ』の道」のガイドパネル
「小杉御殿と『カギ』の道」のガイドパネル

まずは前回の「小杉御殿と『カギ』の道」のガイドパネルから参照
してみましょう。
小杉御殿の敷地は約40,000㎡、図面で残されているところによる
と、その中には表御門、御主殿、御殿番屋敷、御賄屋敷、御蔵、
御馬屋敷、裏御門
などが配置されていました。

それらの建築物は現在では一切残っていないのですが、今回取り
上げる御主殿の跡地にはガイドパネルが立てられています。

■「小杉御殿の御主殿跡」のガイドパネル
「小杉御殿の御主殿跡」のガイドパネル

ここは中原街道のカギ道から北側に少し入ったところで、住宅地
の狭間に小さな稲荷があります。ここが小杉御殿の御主殿があっ
た場所で、現在ではこの「御主殿稲荷」が祀られています。

「御主殿稲荷」以外にも、「陣屋稲荷」「御蔵稲荷」という稲荷も残さ
れていまして、こちらもそれぞれの名前の建物の跡地にあたります。
これらについても川崎歴史ガイドでピックアップされていますので、
次回以降ご紹介していく予定です。

今回の「小杉御殿の御主殿跡」(御主殿稲荷)、次回以降の「小杉
陣屋と次大夫」
(陣屋稲荷)、「御蔵稲荷と多摩川」(御蔵稲荷)は、
川崎歴史ガイドの中でもかなりわかりづらい場所にありますので、
パンフレットのマップをよく見て探索する必要があります。

川崎市文化財団もわかりづらいことを認識されているのでしょう、
西明寺の入口近くに現地の拡大マップを掲載したガイドパネル
立てられていました。

■小杉御殿周辺のガイドパネル案内図
小杉御殿周辺のガイドパネル案内図

パンフレットのマップをお持ちでない場合、これを参照されると良いと
思います。

なお、川崎歴史ガイドでは紹介されていないのですが、小杉御殿の
うち表御門については、西明寺の入口から丸子橋方面を振り返ると、
街道沿いの塀の上にガイドパネルがのぞいています。

■表御門のガイドパネル
表御門のガイドパネル

ただ、これは本当にパネルがあるだけで、実際に表御門をしのばせ
るものは現在は残っていません。このあたりだった、ということですね。
パネルの下部を見ると、「武蔵中原観光協会」とあります。川崎市
文化財団の「川崎歴史ガイド」とは別に設置
されたもののようです。
そのため、「川崎歴史ガイド」のパンフレットには載っていないので
すね。

■川崎市観光協会連合会公式サイト 武蔵中原観光協会
http://www.k-kankou.jp/kkanko/modules/kyoukai/
index.php?content_id=8


武蔵中原観光協会といえば、上記のウェブサイトにも記載があります
が、2009/11/29エントリ「明治の醤油作りと八百八橋」で取り上げた
八百八橋の顕彰碑設置や移設などを行っていました。
川崎市文化財団と連携はしているのでしょうが、こういったガイドパネ
ルの案内は一元化しておいた方が良いかな、と思いました。

さて、今回は以上です。小杉御殿周辺の歴史をめぐる散策はまだ
3回ほど続きまして、次回は「小杉陣屋と次大夫」です。

■「小杉御殿の御主殿跡」マップ
「小杉御殿の御主殿跡」マップ

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:神社・仏閣 西明寺
2008/8/8エントリ 中原街道のカギ道(前編):小杉御殿と西明寺
2008/8/9エントリ 中原街道のカギ道(後編):拡幅と直線化の見通し
2009/9/23エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(1):「丸子の渡し」
2009/10/6エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(2):「旧原家母屋跡地」
2009/11/9エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(3):「旧名主家と長屋門」
2009/11/29エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(4):「明治の醤油作りと
八百八橋」

2009/12/21エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(番外編):「武蔵小杉駅の
八百八橋」

2010/2/9エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(番外編):丸子の渡しガイド
パネル入札不調

2010/2/14エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(5):「小杉御殿と『カギ』
の道」

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