武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2011年
07月11日

横須賀線武蔵小杉駅連絡通路と新幹線の軌道中心

hatsushimo.gif

横須賀線武蔵小杉駅の連絡通路に、新幹線の軌道の位置を示す
表示
がありました。

■横須賀線武蔵小杉駅連絡通路の地下トンネル
横須賀線武蔵小杉駅連絡通路の地下トンネル

横須賀線武蔵小杉駅の連絡通路は、2011年6月25日に供用開始
なりました。南武線のホームから「動くスロープ」で徐々に地下に潜
りつつ、綱島街道・新幹線・横須賀線の下をくぐる地下トンネル
なっています。

新幹線の軌道位置が示されていたのは、上記写真の地下トンネル
の部分
です。

■新幹線軌道中心の位置(上り)
新幹線軌道中心の位置(上り)

■新幹線軌道中心の位置(下り)
新幹線軌道中心の位置(下り)

私もTwitterで情報頂くまで全く気付かなかったのですが、地下トン
ネルの壁面下部に、上記のように
「新幹線(上り)軌道中心」
「新幹線(下り)軌道中心」

という表示があります。

それぞれ矢印が上を向いていまして、丁度矢印の部分が軌道中心
にあたる
ということのようです。

軌道中心位置はたいへん重要なものでして、安全ために軌道中心
間の最小距離(軌道中心間隔)
が定められています。鉄道事業者
によって基準は異なるようですが、新幹線の本線では4.3m以上を
確保
することになっています。

■国土交通省 新幹線の比較優位性(PDFファイル)
http://www.mlit.go.jp/common/000047962.pdf

実際に計測はしていませんが、連絡通路に設置された軌道中心を
示す矢印の間も、当然4.3m以上離れていることになります。

ただ、軌道中心の位置を地下トンネル内で表示する理由は何で
しょうか。
思い起こせば、この連絡通路の完成が遅れたのは、実際に施工を
してみたところ地上の新幹線の線路に影響が出てしまい、工法の
変更を余儀なくされた
ことが理由でした。

工事中または将来的な工事発生にあたって、新幹線の軌道位置
が重要な情報である、ということかもしれません。

■「武蔵小杉連絡地下道」の銘板
「武蔵小杉連絡地下道」の銘板

ところで、この近辺に、地下連絡通路の銘板も設置されていました。
これによると、この通路は「武蔵小杉連絡地下道」という名称の
ようです。

また、この銘板では、竣工時期が2010年12月と表示されていま
した。
連絡通路自体は2011年6月25日の供用開始で、実は供用開始
以降も一部内装工事などの工期が残っている状態ですので、
タイミングがずれています。
これは、あくまでもこの地下トンネル部分の工事だけを指している
ということなのでしょう。

東日本大震災の影響による完成遅れなどもあり、トンネルの竣工
から連絡通路の供用開始まで半年かかった
ことになります。

さて、今後は暫定連絡通路の解体が進められていきます。
この解体工事については別途取り上げたいと思いますが、完全に
工事が完了するまでには、もう暫くの時間が必要となります。

武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区:横須賀線武蔵小杉
2010/9/6エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路の沿線案内と
ドライミスト

2011/4/6エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路が4月末供用
開始予定、震災により遅延可能性あり

2011/4/18エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路工事の
資材が震災により調達できず、2011年4月末供用開始予定が
延期に

2011/5/2エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路内部の
工事状況

2011/5/26エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路のエスカレ
ーター工事が進捗

2011/6/7エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路が2011年
6月25日供用開始、改札外乗換は廃止に

2011/6/15エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路内部の完成
写真が公開

2011/6/19エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の正規連絡通路、供用
開始の準備進む

2011/6/24エントリ 横須賀線武蔵小杉駅暫定連絡通路最終日、
「動くスロープ」は歩行禁止

2011/6/25エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路が本日供用開始
2011/6/27エントリ 横須賀線武蔵小杉駅正規連絡通路、初の平日ラッシュ

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