武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2022年
11月09日

武蔵小杉のタワーマンション越しに観測、442年ぶりの「皆既月食」と「天王星食」

月が地球の影に覆われる「皆既月食」と、地球から見て月の後ろに天王星が隠れる「天王星食」が2022年11月9日に観測されました。

このうち「天王星食」は東京周辺から西にかけて見られたもので、皆既食・惑星食が重なるのは日本国内では実に442年ぶりのこととなりました。

武蔵小杉においても好天に恵まれ、タワーマンション越しにこの天体ショーがよく見えましたので、街の記録として残しておきたいと思います。

■パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーと皆既月食
パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーと皆既月食

こちらは、武蔵小杉で最も背が高いタワーマンション「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」と皆既月食です。

武蔵小杉駅前の「こすぎコアパーク」から、59階建ての最上部と並んで皆既月食が見えました。

この写真は20時23分ごろで、ちょうど月が完全に地球の影に隠れた皆既食の状態です。
皆既食の状態は7時16分ごろから8時42分ごろまで続きました。

「天王星食」も同時に起きているわけですが、本サイトのカメラ性能ではそこまで捉えることはできませんでした。

■プラウドタワー武蔵小杉と皆既月食
プラウドタワー武蔵小杉と皆既月食

こちらは、中原区役所隣の45階建てタワーマンション「プラウドタワー武蔵小杉」と皆既月食です。

これは20時54分ごろで、皆既食の状態が終わってから10分ほど経過しています。
月の左側から、徐々に光があたってきていますね。

■光が当たり始めた月
光が当たり始めた月

さらに時間が経過すると、だいぶ月が輝いてきました。
上記は9時過ぎごろで、こののちだいたい9時49分ごろに満月に戻ったということです。



こうしたレアな天体ショーといえば、2012年5月21日に、日本列島各地において金環日食が観測できました。

■2012年5月21日の金環日食
金環日食

金環日食とは、太陽の手前を月が横切る際、太陽がリング状に欠けて見える現象で、もっとも綺麗に見える中心軌道が中心食線と呼ばれます。

2012年の金環日食では、その中心食線が川崎市中原区の武蔵小杉近辺を横切っていました。

日本国内の陸地で金環日食が観察されるのは、1987年9月23日の沖縄本島以来15年ぶりで、次は8年後、2030年6月1日の北海道となります。

また、中心食帯が武蔵小杉を通過するタイミングは2012年5月21日が今世紀最後でした。

■金環日食を撮影する皆さん
金環日食の撮影

■「イクミママのどうぶつドーナツ」の金環日食バージョン
イクミママのどうぶつドーナツの金環日食バージョン

このときの金環日食は7時21分から25分ごろでしたので、朝の出勤前に観察する方、中原平和公園で撮影する方などが多く見受けられました。

元住吉の人気ドーナツ店「イクミママのどうぶつドーナツ」でも金環日食バージョンのドーナツを販売するなど、かなり話題になっていたように思います。



■2021年9月21日の「中秋の名月」
武蔵小杉の「中秋の名月」

望遠レンズで撮影した中秋の名月

また最近では2021年9月21日、「満月の中秋の名月」がありました。

「中秋の名月」とは、旧暦の8月15日夜の月のことをさす言葉です。

「中秋の名月」を鑑賞して楽しむ習慣は中国から伝わったとされますが、現在の新暦では旧暦からずれが生じ、9月下旬から10月上旬に中秋を迎えることになります。

中秋は必ずしも満月にぶつかるわけではなく、2021年9月21日よりも前に満月になったのは2013年のことでした。
このときは8年ぶりに「満月の中秋の名月」が観測できたというわけです。

なお、2021年に続いて2022年、2023年も3年連続で「満月の中秋の名月」が観測できます。
今年は9月10日にあまり話題にものぼらず終わってしまいましたが、2023年は9月29日が満月かつ中秋の名月となりますので、見逃した方は来年トライしてみてください。

(はつしも)

【関連リンク】
2012/4/24エントリ 2012年5月21日金環日食を、武蔵小杉の中心食線で観測しよう
2012/5/21エントリ 武蔵小杉の中心食線で観測する、金環日食レポート
2021/2/24エントリ 武蔵小杉に春の足音。多摩川や二ヶ領用水で河津桜が開花、タワーマンション越しに「花粉光環」が出現
2021/9/23エントリ 満月は8年ぶり、2021年9月21日の武蔵小杉の「中秋の名月」を観測

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