武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2023年
04月26日

JR横須賀線武蔵小杉駅新下りホームの暫定看板・フェンスの正式版が完成、混雑緩和案内も整備し供用4か月経て「完全体」に

2022年12月18日に、JR武蔵小杉駅の「新下りホーム」が供用開始になってから4か月以上が経過しました。

供用開始時はまだ未完成な部分が残されていましたが、その後暫定だった看板が正式版に差し替えられ、旧ホームからの転落を防止する暫定のロープが鉄製のフェンスになり、さらに階段の混雑を緩和するための案内が各所に設置されるなど、ようやく「完全体」になりましたので、ご紹介します。

■暫定の駅看板(横断幕で代用)
JR武蔵小杉駅の看板

まずこちらは、新下りホーム開業時点での駅看板です。
横断幕を張ったかたちで、あきらかに暫定的なものでした。

■2023年2月に看板設置工事が着手
看板設置工事

■正式な看板が完成
看板が完成

看板が完成

その後看板の部分に足場が組まれて工事が始まり、ご覧の通り正式な看板が完成しました。

■既存ホームに設置されていた暫定ロープ
開業時点の暫定ロープ

新下りホームの供用開始により、上り専用となった既存ホームの下り線路側には転落防止のロープが設置されました。

ただ、これは簡単に超えることもできますし、暫定的なものでした。

■金属製フェンスの設置工事
フェンス設置工事

フェンス設置工事

フェンス設置工事

フェンス設置工事

そして直近4月に進められていたのが、金属製フェンスの設置工事です。

この工事に伴って、既存ホームの下り線側の端の部分も撤去されましたので、ホームの面積自体は少し減少した形になります。

このフェンスの設置により、誤っての転落事故は基本的になくなるでしょう。

■新下りホームの帰宅ラッシュ時の行列
新下りホームの帰宅ラッシュ時の行列

新下りホームは、既存ホームよりもかなり横浜方面にずらして設置されました。

そのため、新下りホームの横浜寄りには階段がなく、一番横浜寄りにある階段に帰宅ラッシュの乗客が集中して行列が発生するのが供用開始直後からの課題となっていました。

東京側の階段はすいているのですが、利用者の多い新南口が横浜寄りにあるため、多くの方が横浜寄りの階段に集中するというわけです。

■東京寄りの階段利用を促す掲示
東京寄りの階段利用を促す掲示

東京寄りの階段利用を促す掲示

東京寄りの階段利用を促す掲示

そのようなわけで、新下りホームの横浜寄りには、東京寄りの階段利用を促す案内がこれでもかというほどに掲示されました。

これも開業当時はなかったものです。

■ホームが狭くなっている部分の掲示
東京寄りの階段利用を促す掲示

また階段によりホームが狭くなっている部分には、立ち止まらないようにかなり目立つ案内が掲示されました。

ここまでのビジュアルは、他ではあまり見たことがありません。

■10両・11両編成車両の停車位置の案内
10両・11両編成の停車位置案内

10両・11両編成の停車位置案内

10両・11両編成の停車位置案内

そして横須賀線・湘南新宿ラインの特徴として、15両編成のほかに11両・10両と短い編成も運行されていることがあります。

15両だと思っていると短い編成が入線し、あわてて停車位置まで走ったことがある方も多いのではないでしょうか。

この停車位置の案内も、かなり目立つかたちで掲示されていました。

■ようやく完成形になった新下りホーム
10両・11両編成の停車位置案内

これで新下りホームはいったん完成形になりました。
可能であれば供用開始までに工事を終えたほうがやりかすかったと思いますが、工期もそれだけの余裕がなかったのでしょうね。

今後はまだ2023年度内の新改札口の設置もありますし、JR武蔵小杉駅の工事はまだまだ続いていきます。

【関連リンク】
JR東日本プレスリリース 横須賀線武蔵小杉駅新下りホームの供用を開始します(PDF)
川崎市 2022年6月1日 まちづくり委員会資料(PDF)

(JR武蔵小杉駅関連エントリ)
2018/7/17エントリ JR東日本が武蔵小杉新駅の混雑緩和対策でホーム増設2面2線化・北側改札口新設を発表、ホーム供用開始は2023年度を予定
2018/9/7エントリ JR東日本が横須賀線・総武快速線に山手線導入の新型車両「E235系」を2020年度から投入、普通車オールロングシートにグリーン車では無料Wi-Fiも提供
2019/7/24エントリ 川崎市がJR武蔵小杉駅南武線ホームに2022年3月ホームドア設置を発表、川崎・武蔵溝ノ口・登戸の各駅にも整備へ
2019/7/25エントリ JR東日本が武蔵小杉新駅横須賀線ホームの安全対策を発表、2019年11月「転落防止注意喚起センサー」2020年3月「スレッドライン」を設置へ
2019/11/30エントリ 本日開業「相鉄・JR直通線」で武蔵小杉から相鉄線方面が直通に、武蔵小杉東急スクエア「崎陽軒」で記念弁当も発売
2021/4/6エントリ JR東日本が2021年度ホームドア整備計画(21駅)を発表、南武線第1号として武蔵小杉駅に整備へ 2021/7/7エントリ JR横須賀線武蔵小杉駅の下り専用ホーム増設工事進む、横浜駅寄りに大きく位置をずらしてホーム躯体と屋根がお目見え
2022/1/18エントリ JR武蔵小杉駅の南武線ホームドア供用開始が2022年3月13日(日)に決定、2月1日・2日に本体設置工事を実施
2022/2/2エントリ JR武蔵小杉駅南武線ホームにホームドア本体が設置完了、3月13日(日)供用開始に向け調整中
2022/2/11エントリ JR武蔵小杉駅北口・南武線駅舎の外壁改修工事が完了しリフレッシュ、駅看板も新調
2022/3/14エントリ JR武蔵小杉駅南武線ホームドアが供用開始、南武線では導入第1号に
2022/6/6エントリ 横須賀線武蔵小杉駅新規改札口の川崎市・JR東日本施行協定資料が公表、上丸子跨線橋からのルート新設し2023年度供用開始を計画
2022/9/16エントリ JR東日本が横須賀線武蔵小杉駅「新下りホーム」の2022年12月18日(日)供用開始を発表、改札口新設は2023年度内に
2022/12/4エントリ JR武蔵小杉駅「横須賀線新下りホーム」12/18供用開始を控え、本日12/4より改札位置が変更(原状復帰)に 2022/12/18エントリ 横須賀線武蔵小杉駅「新下りホーム」が本日供用開始、コンコース拡張し階段3か所・エスカレーター・エレベーター1基ずつが稼働

Comment(4)

2023年
04月25日

川崎発ブルワリー直営・武蔵中原「CAGHIYA TAP ROOM」が見学可能な店内ビール醸造所を計画、4/30までクラウドファンディング実施中

川崎市内でクラフトビールを醸造する「鍵屋醸造所」直営のタップルーム「CAGHIYA TAP ROOM(鍵屋タップルーム中原店)」が、中原街道沿いにオープンしたことを2023/2/5付記事でご紹介しました。

同店は現在、店内に「見学可能なビール醸造所」を作ることを計画しており、4月30日までクラウドファンディングを実施しています。

■「CAGHIYA TAP ROOM」のクラウドファンディング
鍵屋タップルーム

■「CAGHIYA TAP ROOM」のクラウドファンディング概要
実現したいこと 「ビールの街 川崎」
●川崎を縦断するJR南武線→クラフトビール路線へ!
●駅近で気軽に工場見学可能なクラフトビール醸造所を川崎市武蔵中原に。
実施者 カギヤ醸造所 佐藤学
受付期間 2023年4月30日23:59まで
形式 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン ●1パイントチケットコース3,000円
●3パイントチケットコース6,000円
●USパイントペアグラスコース10,000円
●カギヤビール1日飲み放題コース10,000円
●グラウラーコース10,000円
●ボトリング体験コース30,000円
●オリジナルラベルビールコース200,000円(法人、個人事業主向け)
●オリジナルレシピビールコース300,000円(法人、個人事業主向け)
●年間パスポートコース365,000円
スケジュール ●2023年4月 クラウドファンディング終了
●2023月4月中旬 醸造所タンク到着予定
●2023月5月中旬 醸造所中原店グランドオープニング予定 ●2023年5月初旬から リターン作成開始予定
●2023年6月下旬から リターン発送予定
注意事項:海外からのタンク配送の遅延、配管工事の遅延等により予定が変更される場合があります。ご了承ください。
クラウドファンディングページ クラウドファンディングサイトCAMPFIRE


■鍵屋醸造所の「CAGHIYA TAP ROOM」(武蔵中原)
CAGIYA TAP ROOM 

■カウンター席
カウンター

■フィッシュバーガーとクラフトビールのセット
フィッシュバーガーとクラフトビールのセット

鍵屋醸造所の「CAGHIYA TAP ROOM」(中原店)は、上小田中6丁目の「ホルモンセンターどうげん」跡地(武蔵中原駅徒歩6分ほど)にオープンしました。

鍵屋醸造所は、川崎市内でクラフトビールを手作業で醸造し、販売しています。

「TAPROOM(タップルーム)」の「タップ」とはビールサーバーの注ぎ口のことで、「タップルーム」とはブルワリー併設または直営のバーのことを指しています。
武蔵中原の店舗は、鍵屋醸造所にとって鹿島田に次ぐ直営2号店となりました。

■クラフトビール「Session IPA(セッションアイピーエー)」
クラフトビール「Session IPA」

この「CAGHIYA TAP ROOM」は、現時点では「ホルモンセンターどうげん」の区画の一部が店舗になっています。

残された奥のスペースに「見学可能なビール醸造所」を作るというのが今回のクラウドファンディングです。

6つの発酵タンク、4つの仕込みタンクが並び、タイミングが良ければブルワーも話ができるということです。

■クラウドファンディングの協力者記念パネル
クラウドファンディング記念プレート

「CAGHIYA TAP ROOM」は、出店にあたってもクラウドファンディングも実施していました。

クラウドファンディングに協力された方のお名前を記録した記念パネルも、店内に飾られていました。

今回もクラウドファンディング参加特典がありますので、詳細は前掲のクラウドファンディングサイトをご参照ください。

残り5日、現時点で目標金額までの進捗率は12%ですが、前掲の通り本件は支援金額にかかわらず計画実行され、リターンも提供される形式になっています。

■鍵屋醸造所facebookページ


鍵屋醸造所のfacebookページでは、すでに武蔵中原の醸造所の整備が進んでいる様子がレポートされています。

とりあえず一度店舗を使用してみるのも、良いかもしれませんね。
 
■鍵屋醸造所「CAGHIYA TAP ROOM」の店舗情報
●所在地:川崎市中原区上小田中6-27-11
●営業時間:
平日ランチ11:00~13:00 ディナー17:00~21:00(L.O.20:00)
土日祝日11:00~17:00
●定休日:火曜日
●Web:https://www.keycorporation.co.jp/
●Instagram:https://www.instagram.com/caghiyabrewery/
●facebookページ:https://www.facebook.com/caghiyabrewery

■マップ


【関連リンク】
TABA ウェブサイト
2022/10/8エントリ 多摩川丸子橋河川敷でクラフトビールフェス「SOUND&CHAIR」が10/8-9開幕、多摩川流域の10ブルワリーが集結
2022/10/27エントリ 川崎市内ブルワリーのクラフトビールイベント「KOSUGI LOCAL BREW WEEKEND2022」が10月29日(土)こすぎコアパークで開催
2022/10/31エントリ クラフトビールイベント「KOSUGI LOCAL BREW WEEKEND2022」がこすぎコアパークで初開催、川崎市内ブルワリーらが集結

Comment(0)

2023年
04月24日

元住吉ブレーメン通り商店街「音楽隊像」「豚飼いの像」の歴史。プラウドシティ元住吉に隠れた豚1匹から辿るエピソード

元住吉のブレーメン通り商店街には、ブレーメン市にあるものと同じ「ブレーメンの音楽隊像」や「豚飼いの像」があります。

これらの像は過去にもご紹介してきましたが、井田三舞町のマンション「プラウドシティ元住吉」にも同じ「豚飼いの像」の豚が1匹隠れていますので、今回はこれに注目してみました。



■ブレーメン市庁舎前の本家「ブレーメンの音楽隊像」
ブレーメン市庁舎前のブレーメンの音楽隊像
※撮影:stella

■元住吉駅前の複製「ブレーメンの音楽隊像」
ブレーメンの音楽隊像

ブレーメンの音楽隊像

まずこちらは、元住吉駅前の「ブレーメンの音楽隊像」です。

音楽隊像の「オリジナル」は、1952年に彫刻家のゲルハルト・マルクスが製作し、ドイツ・ブレーメン市庁舎前に設置されたものです。

それが1989年に複製され、北海道のドイツ風テーマパーク「グリュック王国」に設置されていましたが、テーマパークはのちに閉鎖となりました。

閉鎖後もオーナー(閉鎖後に北海道でヨーロッパ風テーマパーク「フェーリエンドルフ」を経営)が所蔵していたものが、2012年にブレーメン通り商店街に寄贈されて現在に至ります。

■ゼーゲ通りの本家「豚飼いの像」
ゼーゲ通りの本家豚飼いの像
※撮影:YORICHIKA

■川崎信用金庫前の「豚飼いの像」
川崎信用金庫前の「豚飼いの像」

川崎信用金庫前の「豚飼いの像」

川崎信用金庫前の「豚飼いの像」

川崎信用金庫前の「豚飼いの像」

川崎信用金庫前の「豚飼いの像」

川崎信用金庫前の「豚飼いの像」も、ブレーメン市のゼーゲ通りに設置されていたものの複製です。
同様に「グリュック王国」のオーナーから寄贈され、音楽隊像設置の翌2013年にお披露目されました。

案内に記載の通り、ドイツでは豚は子孫繁栄でたいへん縁起が良い動物なのだそうです。
なお、ゼーゲ通りはブレーメン通り商店街と友好協定を締結しているロイドパサージュ商店街に面した通りです。


ただ、これらの像の寄贈・設置は、簡単に物事が進んだわけではありませんでした。

ブレーメン通り商店街が閉鎖された「グリュック王国」の像の存在を知り、是非商店街に設置したいと考えたものの、オーナーに直接コンタクトが取れない状況でした。

そこで地域のマンション開発で縁のあった野村不動産から、ブレーメン通り商店街に協力の申し出がありました。
野村不動産の仲介によりオーナーと連絡が取れ、オーナーが商店街を訪問するに至ります。

商店街の皆さんが一生懸命お願いしたところ熱意が伝わり、オーナーが「ブレーメン通り商店街なら像を大切にしてくれるだろう」ということで無償で譲渡してくれることになったのだそうです。

しかしながら北海道から運搬・設置するのは相応のコストがかかります。
これも野村不動産が協力し、テーマパークからの撤去・運搬・設置までの費用を負担しました。

さらに東急電鉄や川崎信用金庫が用地提供することで現在の音楽隊像、豚飼いの像が設置できたというわけです。

■野村不動産分譲「プラウドシティ元住吉」
プラウドシティ元住吉

プラウドシティ元住吉

■プラウドシティ元住吉の「豚飼いの像」の1匹
プラウドシティ元住吉の豚飼いの像の1匹

プラウドシティ元住吉の豚飼いの像の1匹

プラウドシティ元住吉の豚飼いの像の1匹

ブレーメン通り商店街からほど近い井田三舞町には、野村不動産2013年分譲のマンション「プラウドシティ元住吉」があります。

前述のように野村不動産が橋渡しから運搬・設置まで協力した経緯から、このマンションの歩道に面した一角には、恩返しとして「豚飼いの像」と同じ豚が1匹、隠れています。

なぜここに設置されているのか、説明などは現地に一切ありませんので、豚の像をふと見つけた方が不思議に思ったかもしれませんね。

数年前にブレーメン通り商店街のフリーペーパー「ブレス」では経緯が紹介されたことがあったのですが、ウェブで参照できる情報がないようですので、本記事で記録しておきたいと思います。

プラウドシティ元住吉の南西角地の植え込みにありますので、近くを通行された際にでも探してみてください。

■ブレーメン通り商店街・コミュニティセンターの音楽隊像
コミュニティセンターの音楽隊像

ブレーメン通り商店街コミュニティセンターの音楽隊像

さらにこちらは、ブレーメン通り商店街の中ほどにある「コミュニティセンター」の音楽隊像です。

この音楽隊像はドイツの芸術家、キルステン・ブルニエスの手によるもので、ブレーメン通り商店街10周年を記念してブレーメン市とロイドパサージュ商店街から1998年に寄贈されました。

この音楽隊は、元住吉駅前にあるリアル志向のものとはまた違ってデフォルメされたデザインです。

こちらもかわいらしく、地域で親しまれています。

【関連リンク】
モトスミ・ブレーメン通り商店街ウェブサイト
2011/12/4エントリ ブレーメン通り商店街のクリスマスと、シャッターの絵
2012/11/13エントリ 東急元住吉駅の「ブレーメンの音楽隊像」
2013/10/11エントリ ブレーメン通り商店街・川崎信金住吉支店の「豚飼いの像」
2015/3/19エントリ ブレーメン通り商店街の、ブレーメン市の風景シャッターアート
2015/4/25エントリ 川崎信用金庫住吉支店に、ブレーメン市のシャッターアートが登場
2016/2/6エントリ 元住吉駅前に竣工「小山ワールドビルディング」の、ブレーメンの音楽隊レリーフと巨大猫
2016/6/28エントリ 2015年1月建替え完了「横浜銀行元住吉支店」のブレーメン通り商店街仕様
2017/12/24エントリ ブレーメン通り商店街の「ブレーメンの音楽隊像」が特別仕立てのサンタクロース衣装に、ブレーメントリオンもストリートライブ参加
2020/6/15エントリ 元住吉・ブレーメン通り商店街「音楽隊像」の動物たちがマスクを着用、新型コロナウイルス感染防止を啓発
2020/12/24エントリ 元住吉・武蔵小杉周辺、コロナ禍のクリスマス。ブレーメン通り商店街「音楽隊像」、法政通り商店街「ニカッパ君」がマスク着用サンタクロース仕様に

Comment(1)

2023年
04月23日

川崎フロンターレvs浦和戦「陸前高田ランド」に春の賑わい、カブレラ&たかたのゆめちゃんの赤ちゃん「メーカブー」が誕生

本日、2023明治安田生命J1リーグ第9節「川崎フロンターレvs浦和レッズ戦」が等々力陸上競技場で開催されました。

4/19のルヴァンカップで6-0快勝して復調の兆しを見せる川崎フロンターレは、この試合も後半開始早々に今季2回目の先取点を獲得します。
しかしながら後半36分に失点するとその後は後半アディショナルタイムまで押し込まれる展開が続き、1-1のドローで試合終了となりました。

普段の試合であれば川崎フロンターレが圧倒することが多い「ボール支配率」「バス数」「パス成功率」で浦和に上回られるなど難しいゲームとなりましたが、随所に積極的なチャンスメイクも見られました。

またこの日はホームゲームイベント「陸前高田ランド・春」が開催されて陸前高田市のグルメ・物産等が楽しめたほか、マスコットキャラクター「カブレラ」と「たかたのゆめちゃん」の赤ちゃん「メーカブー」が誕生するなどサプライズもありました。

■誕生した「メーカブー」
 誕生したメーカブー

■「陸前高田ランド・春」
陸前高田ランド・春

陸前高田ランド・春

陸前高田ランド

川崎フロンターレは、「支援は、ブームじゃない」を合言葉に、東日本大震災の復興支援活動を継続的に実施しています。

そのひとつが人気のホームゲームイベントとして定着した「陸前高田ランド」です。
毎年概ね2回開催され、陸前高田市のグルメ・物産等を楽しむことができます。

■たかたのゆめちゃん(左)とカブレラ(右)
たかたのゆめちゃんとカブレラ

継続的な支援活動の中で、陸前高田市と川崎フロンターレの間でさまざまなご縁が広がりました。

陸前高田市のマスコットキャラクター「たかたのゆめちゃん」と、川崎フロンターレの「カブレラ」が結婚したのです。

この日も手をつないで陸前高田ランドに登場です。

■三陸名物 餅まき
三陸名物の餅まき

餅まき

餅まき

陸前高田ランドでは、三陸名物の「餅まき」が定番イベントになっています。
今回は合計4回開催され、初回はふろん太・カブレラ・たかたのゆめちゃん、川崎フロンターレ応援番組「ファイト!フロンターレ」MCの新保里歩さんらが登場しました。

■餅まきのあとは東日本大震災復興支援「Mind-1街頭募金活動」
街頭募金活動

餅まきのあとは、「Mind-1」東日本大震災復興支援街頭募金活動です。
こちらも毎回継続的に行われています。

■最終回では陸前高田市佐々木市長と川崎フロンターレ吉田社長も登場しお米の贈呈
吉田社長と陸前高田市の佐々木市長

また餅まきの最終回には、川崎フロンターレの吉田社長、陸前高田市の佐々木市長が登場し、陸前高田市のお米の贈呈式も行われました。

陸前高田市のお米は、川崎フロンターレのクラブハウスの食堂でも使われています。

■安藤駿介選手・早坂勇希選手も登場
安藤駿介選手

早坂勇希選手

■安藤選手・早坂選手も参加して募金活動
街頭募金活動

また最終回には、選手会長の安藤駿介選手、そして早坂勇希選手も餅まき・街頭募金活動に参加しました。
ふたりとも川崎フロンターレユース出身のゴールキーパーという共通点があります。

選手が入ると、人の集まりが一段違います。

■大和田家の蒸し牡蠣
大和田家の蒸しガキ

大和田家の蒸しガキ

陸前高田ランドで毎回大人気なのが、「大和田家の蒸し牡蠣」です。
ひとつ700円ですが、それに値するだけの大粒で、たいへん美味しいです。

ここには毎回長い行列ができています。

■「きのこのSATO」
きのこのSATO

きのこのSATO

「きのこのSATO」のしいたけも、毎回人気です。
乾燥しいたけはストックしておくと便利ですので、個人的にもおすすめです。

イベント会場では「しいたけバター焼き」も美味しくいただけます。

■川崎フロンターレと協働する田んぼのお米で作った「青椿」
青椿

■神田葡萄園の蛇口ジュース
蛇口ジュース

ドリンク系では、酔仙酒造が川崎フロンターレと協働する田んぼ「ふろん太」のお米で作った日本酒「青椿」や、神田ブドウ園のワインやジュースもありました。

神田葡萄園のワイン・ジュースは瓶だけでなく、「蛇口ワイン」「蛇口ジュース」でコップ1杯から飲めます。

■陸前高田市の物産販売
陸前高田市の物産販売

物産販売

■たかたのゆめちゃんグッズ
たかたのゆめちゃんグッズ 

■三陸産めかぶ入りのたかたのゆめの玄米団子汁
三陸産めかぶ汁

今回は、陸前高田市の物産販売や、たかたのゆめちゃんグッズに加えて、三陸産めかぶ入りの、ブランド米「たかたのゆめ」を使った玄米団子汁も提供されていました。

こちらもめかぶの食感が心地よく美味しかったのですが、今回なぜ「めかぶ」だったのかは、後でわかりました。

■キックオフ前にドローンで何かが空から…
ドローンで何かが…

ドローンで何かが…

ドローンで何かが…

キックオフ前、「たかたのゆめちゃん」と「カブレラ」の交際から結婚に至るまでのストーリー映像が流れたかと思うと、空からドローンで何かが舞い降りてきました。

これは…、たかたのゆめちゃんとカブレラの赤ちゃん、「メーカブー」です。

■たかたのゆめちゃんとカブレラの赤ちゃん「メーカブー」
メーカブー

メーカブー
©KAWASAKI FRONTALE(川崎フロンターレ提供)

「メーカブー(Mecaboo)」と命名されたのは、陸前高田市の佐々木市長です。

「ゆめちゃんの“め”、カブレラの“カブ”をとってメーカブー。 陸前高田の特産“めかぶ”のように、みんなから愛される存在に なってほしいという想いをこめました」

ということです。

「陸前高田ランド」で三陸産めかぶ入りの団子汁が提供されていたのは、これが理由だったのですね。

カブレラはもともと日興証券の「ピーカブー」のキャラクターだったものを川崎フロンターレが譲り受けた経緯があります。
偶然かもしれませんが、それとも少し似た名前です。

キャラクターデザインは、川崎フロンターレのアートディレクターをつとめる大塚いちおさんです。

■等々力陸上競技場周辺に展開された「メーカブー」のビジュアル
メーカブー

メーカブー

試合終了後、さっそく等々力陸上競技場の周辺で「メーカブー」のビジュアルが展開されるとともに、グッズ販売も行われていました。

今後は武蔵小杉駅北口のオフィシャルグッズショップ「アズーロ・ネロ」でも販売されることと思います。

「メーカブー」は、新生児ということで本日はベビーカーに乗っていましたが、今後成長して歩いたりすることもあるのでしょうか。

陸前高田市と川崎フロンターレの縁を繋ぐ存在として、注目されるところです。

■JリーグTwitter メーカブー誕生


【関連リンク】
川崎フロンターレ ゲーム記録 第9節

(2023シーズン関連)
2023/1/11エントリ 川崎フロンターレが2023必勝祈願・新年ご挨拶回りを3年ぶり実施、中原区内を小林・家長・大島・車屋ら各選手が回り橘田選手は「アボカド隊長」で登場
2023/1/21エントリ 川崎フロンターレの商店街タペストリーが2023シーズン版に更新、向河原~平間などで付け替え
2023/2/2エントリ 東急武蔵小杉駅構内と周辺・中原区役所の川崎フロンターレ装飾が2023シーズン版に更新、新キャプテン橘田健人や川崎復帰の宮代大聖も
2023/2/15エントリ JR川崎駅北口通路の川崎フロンターレヒストリー展示が更新、2022-2023シーズン追加でカタール移籍の谷口彰悟選手やパリSG戦の写真も
2023/2/17エントリ 川崎フロンターレのJ1リーグとフロカフェ「川崎いちごフェス2023」開幕、ホームゲーム限定「かわさきイチゴのカブレラ大福」も登場
2023/2/19エントリ 川崎市×双日による中原区・高津区のデマンド交通実証実験「チョイソコかわさき」体験レポート:川崎フロンターレ開幕戦でも等々力まで試験運行
2023/3/4エントリ J1第3節・川崎vs湘南はドロー、動物たちとのふれあい「フロンターレ牧場」が賑わい平塚新スタジアムの署名活動も
2023/3/19エントリ 川崎フロンターレが雨天のJ1セレッソ戦で「Mind-1」東日本大震災復興支援募金活動実施、選手や陸前高田市「たかたのゆめちゃん」らが参加
2023/3/27エントリ 「中原街道御殿ダービー」川崎フロンターレvs湘南戦で中原街道・東海道ブースに行列、クイズ賞品に中原区×平塚市コラボトートバッグも
2023/4/19エントリ 川崎フロンターレが今季初先制から6得点で清水破りルヴァン杯グループ突破に望み、「最高のル晩餐」の3枚組ポストカード絵柄が完成

Comment(0)

2023年
04月22日

NECレッドロケッツがV1ファイナル制し6年ぶり栄冠、「コスギアイハグ」パブリックビューイングで「2冠」に声援

本日、V1リーグ女子2022-23シーズンのファイナル「NECレッドロケッツvs東レアローズ戦」が国立代々木第一体育館で開催されました。

フルセットの熱戦の末NECレッドロケッツが東レを破り、6年ぶり7度目の優勝を果たしました。
NECレッドロケッツは令和4年度天皇杯・皇后杯も制しており「2冠」達成です。

また本日は川崎市総合自治会館跡地の複合施設「コスギアイハグ(KOSUGI iHUG)」においてパブリックビューイングが行われ、地域の皆さんが「アイハグ広場」で声援を送りました。

■「コスギアイハグ」でのパブリックビューイング
パブリックビューイング

コスギアイハグで開催されたパブリックビューイング

「コスギアイハグ」は、2023年3月25日に開業した「食・農・康(健康)」をコンセプトにした複合施設です。

敷地中央には二ヶ領用水沿いの遊歩道と一体的な「アイハグ広場」が整備されており、ナチュラによる「コスギグリルマーケット」などが入る「アウトドアダイニング棟」には大型サイネージが設置されています。

本日のパブリックビューイングは、この広場で開催されました。

■プレゼント抽選とレジャーシートのプレゼント
プレゼント抽選とレジャーシートのプレゼント

■先着40名にはレジャーシートのプレゼント
レジャーシート

パブリックビューイングでは、NECレッドロケッツのグッズが当たる抽選会が行われていたほか、アイハグ広場で早速使えるレジャーシートが先着40名にプレゼントされていました。

担当はNECレッドロケッツの元選手で、現在は広報を担当される峯村沙紀さんです。

■盛り上がるパブリックビューイング
 盛り上がるパブリックビューイング

盛り上がるパブリックビューイング

盛り上がるパブリックビューイング

NECレッドロケッツは、V1リーグ女子2022-23のレギュラーラウンドを4位で終え、ファイナルステージ進出を果たしました。
ファイナルステージ ファイナル4を2位で通過して本日のファイナルに進出を果たしています。

一方、東レアローズはレギュラーラウンド・ファイナル4のいずれも首位であり、本日の試合も難しいものになることが予想されました。

試合はNECレッドロケッツがエース・古賀紗理那選手などの活躍で2セット先取したのち、東レアローズは好調の10番・石川真佑選手にボールを集めて2セットを取り返します。
優勝がかかった最終セットも東レにリードを許して12-14のマッチポイントを握られるものの、最後はデュースの末山内美咲選手のブロックで勝利をつかみ取りました。

なお、昨年末の天皇杯・皇后杯の決勝も東レアローズとの対戦を制しており、これにより「2冠」達成となります。

■NECレッドロケッツ優勝決定の瞬間

NECレッドロケッツ優勝の瞬間 

レッドロケッツ優勝の瞬間

■パブリックビューイングは峯村さんによる解説付き
峯村さんによる解説

パブリックビューイングは広報の峯村さんによる解説付きでした。

元選手ならではの、選手視点も交えたわかりやすく親しみやすい解説で、出場選手のキャラクターなども知ることができました。

応援も楽しく盛り上げて、会場は終始明るい雰囲気でした。

最後に峯村さんは来場者にお礼をされるとともに、
「NECレッドロケッツはまだまだ知られていないと思います。これからもっと多くの方に魅力を伝えられればと思います」
と、今後に期待を寄せました。

■「NATURA BAR」の季節のフレッシュスムージー
フレッシュスムージー

「アイハグ広場」では、「コスギグリルマーケット」で購入したフード・ドリンクを食べることができます。

こちらは「NATURA BAR」の季節のフレッシュスムージー(650円)です。
現在はコスギアイハグのシェアリングファーム「トレファーム」で採れたレタスに、リンゴ・オレンジ・パッションフルーツがブレンドされたものです。

爽やかでとても美味しくいただきました。

開放的に「食」を楽しみながら参加できるのも、パブリックビューイングの良さですね。

■NECレッドロケッツTwitter


■峯村沙紀さんTwitter


【関連リンク】
NECレッドロケッツ ウェブサイト
2023/1/13エントリ NECレッドロケッツの天皇杯・皇后杯初優勝祝し武蔵小杉駅連絡通路が装飾、Vリーグ制覇での「2冠」目指し応援ムード盛り上げ

(過去のNECレッドロケッツ関連記事)
(NECレッドロケッツ関連エントリ)
2018/6/3エントリ 第2回「コスギんピック」で法政大学オレンジ・東住吉コッペパンズが優勝。大玉送りにNECレッドロケッツが参加、パラスポーツ体験も実施
2019/2/7エントリ 女子バレーボール「NECレッドロケッツ」がV・プレミアリーグホーム最終戦を2月9日(土)開催、フードショースライスで割引サービスを実施
2019/6/13エントリ 「第41回 令和元年度多摩川美化活動」が丸子橋周辺など川崎市内5会場で実施、富士通レッドウェーブ・フロンティアーズ・NECレッドロケッツも参加
2019/12/25エントリ 武蔵小杉東急スクエアの2019クリスマス:フロンターレ・ブレイブサンダース・レッドロケッツの3クラブツリーと館内装飾が登場
2020/3/9エントリ ららテラス武蔵小杉でNECレッドロケッツ応援キャンペーンを3月29日まで展開、18選手の等身大パネルを館内各所に設置し暗号クイズラリーも
2020/5/6エントリ 「みんな負けない。ここにまた帰ってくる。」フロンターレ・ブレイブサンダース・レッドロケッツ・レッドウェーブのメッセージが等々力緑地に展示
2020/9/24エントリ 「NECレッドロケッツ×JR武蔵小杉駅マナーアップキャンペーン」が開幕、選手らがパネルで歩きスマホ・かけこみ乗車防止や打倒新型コロナを呼びかけ
2020/1/24エントリ 漫画家・迫稔雄さんが描く中原消防署火災予防ポスターが掲示、フロンターレ田中碧・ブレイブサンダース篠山竜青など地元チーム選手が似顔絵に
2021/2/17エントリ グランツリー武蔵小杉改装仮囲いにNECレッドロケッツ・富士通フロンティアーズ・レッドウェーブ展示が追加、川崎フロンターレと富士通スポーツ揃い踏み 2021/3/14エントリ NEC玉川事業場前に設置された、NECレッドロケッツ・グリーンロケッツ活動費支援の自動販売機 
2021/4/23エントリ 武蔵小杉の川崎フロンターレグッズショップ「アズーロ・ネロ」でNECレッドロケッツグッズ取扱開始、川崎ブレイブサンダース天皇杯優勝コラボグッズも販売中 
2021/8/5エントリ 武蔵小杉駅近くの案内板に富士通レッドウェーブ・富士通フロンティアーズのビジュアルが登場、中原区がかわさきスポーツパートナーをPR
2021/8/19エントリ グランツリー武蔵小杉で川崎フロンターレ・ブレイブサンダース・NECレッドロケッツ・富士通レッドウェーブ・フロンティアーズのユニフォームが展示
2021/9/15エントリ NECレッドロケッツがリブランディングを実施、新エンブレム・ユニフォームデザインのタペストリーが武蔵小杉周辺各商店街に登場 
2021/9/19エントリ 武蔵小杉駅前通り商店街のタペストリーが秋冬バージョンに刷新、NECレッドロケッツ・川崎ブレイブサンダースに近い赤色を採用 2021/11/5エントリ V1リーグ2021-22シーズン戦う「NECレッドロケッツ」応援横断幕が中原小学校前・平間銀座商店街に登場
2022/3/21エントリ 中原区役所に川崎フロンターレに加え川崎ブレイブサンダース・NECレッドロケッツ・富士通レッドウェーブ・フロンティアーズの装飾が登場、「かわさきスポーツパートナー」一色に
2022/5/6エントリ ららテラス武蔵小杉で「中原区制50周年記念 なかはらの歩み写真展」を5/15まで開催、NECレッドロケッツ応援キャンペーンも
2022/6/16エントリ NECレッドロケッツが社会課題解決プロジェクト「R-CONNECTION」推進、下沼部小学校の交通安全教室・多摩川美化活動やバレーボール教室に連続参加
2022/12/26エントリ NECレッドロケッツが皇后杯制し中原区に優勝祝賀懸垂幕登場、1/13・14とどろきアリーナリーグ戦には大友愛さん・高橋みゆきさんもゲスト出演

Comment(0)

2023年
04月21日

等々力緑地再編整備の環境影響配慮計画書が公表・意見募集開始、風水害記録や動植物生態など環境情報が満載

川崎市では、東急・富士通・丸紅・川崎フロンターレなど9社共同で設立した「川崎とどろきパーク株式会社」による「等々力緑地再編整備・運営等事業」を推進しています。

同事業は大規模であるため環境影響評価(環境アセスメント)の対象となっており、「環境影響配慮計画書」の縦覧および意見募集が本日付でスタートしました。

■川崎とどろきパークによるコンセプトビジュアル
川崎とどろきパークによるコンセプトビジュアル
※東急株式会社提供

■等々力緑地再編整備事業の平面図
等々力緑地再編整備事業の平面図
※川崎市発表資料より

本日公表された「環境配慮計画書」とは、事業の計画段階において対象地域環境特性を把握し、環境影響の回避や低減などの配慮が必要な対象を明らかにし、良好な地域環境・地球環境の保全に資することを目的としたものです。

つまり、「こういう建物を建てるとどういう環境影響があるか」を調査・検証する「環境影響評価」の事前プロセスとして、「対象地域がそもそもどんな環境特性があるか」を確認するというわけです。

「環境配慮計画書」はそのような特性の資料ですので、例えば球技専用スタジアムとして改修される等々力陸上競技場や、再整備されるとどろきアリーナの建物の仕様など、開発計画自体の詳細情報はありません。

基本的にこれまでに本サイトでもお伝えしてきた範囲内で、大きな新情報はありません。

ただ、資料内には等々力緑地のこれまでの風水害履歴や、等々力緑地とその周辺で見られる動植物など、興味深いデータが多数掲載されていました。

■等々力緑地の風水害の記録(昭和48年以降で大きな被害があったもの)
昭和49年7月8日
【集中豪雨】
床上浸水612 戸、床下浸水1,871 戸、道路被害10 箇所、河川損壊2箇所、がけ崩れ6箇所
昭和49年9月1日
【多摩川洪水】
床上浸水210 戸、床下浸水142 戸、河川損壊2箇所
昭和51年9月9日
【台風】
床上浸水 1,155 戸、床下浸水 4,646 戸、家屋の全壊・流 出・一部損壊 21 戸、がけ崩れ 86 箇所 他
昭和53年4月6日
【集中豪雨】
床上浸水 121 戸、床下浸水 453 戸、道路被害3箇所、が け崩れ4箇所
昭和57年7月31日 ~8月4日
【台風】
床上浸水114 戸、床下浸水101 戸、道路被害5箇所、家 屋損壊2戸、河川損壊2箇所、がけ崩れ3箇所
昭和57年9 月11日 ~13日
【台風】
床上浸水846 戸、床下浸水3,148 戸、道路被害15 箇所、 河川損壊6箇所、がけ崩れ39 箇所
昭和60年7月14日
【集中豪雨】
床上浸水290 棟、床下浸水2,855 棟、道路被害2箇所、がけ崩れ1箇所 他
平成元年8月1日
【台風】
死者6名(内消防隊員3名)、重傷者9名、軽傷者3名、 床上浸水 283 棟、床下浸水 1,097 棟、がけ崩れ 16 箇所 他
平成3年9月18~20日
【台風】
床上浸水141棟、床下浸水321棟、道路被害4箇所、がけ崩れ29箇所 他
令和元年10月12~13日
【台風(令和元年 東日本台風)】
死者1名、軽傷者7名、全壊 28 棟、半壊 667 棟、一部 破損 204 棟、床上浸水 791 棟、床下浸水 388 棟

こちらは、等々力緑地周辺での風水害の記録です。
昭和48年(1973年)以降で大きな被害があったものを記載していました。

風水害の発生頻度は昭和が多く、特に昭和51年(1976年)の台風の被害が際立っています。
ただ、この台風は当時の記録を確認しますと九州から日本海側に抜けており、関東には上陸していなかったようです。それでも記録的な豪雨となり、西日本を中心にたいへんな被害をもたらしました。

死者数では、平成元年(1989年)の台風による死者6名(内消防隊員3名)が最多です。
また直近では令和元年東日本台風の被害の大きさも改めて感じるところです。

「環境配慮計画書」では、このような風水害リスクも掲載されていました。

■等々力緑地周辺の動植物
計画地内の植物 春:ウメ、サクラ、ツツジ、秋:イロハモミジ
等々力緑地内:クヌギ-コナラ群落、残存・植栽樹群地
多摩川沿い :オギ群集、ヤナギ低木群落 釣池周辺 :カツラ、アジサイ、シラカシ、アオギリ、クスノキ、シュロ、 ラクウショウ、ケヤキ、タブノキ、キンモクセイ、エノキ
多摩川緑地(等々力地区)樹林地の植物 アカメヤナギ、シダレヤナギ、エノキ、オニグルミ、クズ、カナムグラ
多摩川緑地(等々力地区)草地の植物 イヌタデ、シバ、メヒシバ、エノコログサ、オオバコ、シロツメクサ、カントウ タンポポ、ハナダイコン、ハマダイコン、アレチハナガサ、キクイモ、ススキ、 ヨシ、セイバンモロコシ
多摩川緑地(等々力地区)水辺・湿地の植物 シャクチリソバ、ミゾソバ、ヤナギタデ、セリ、オギ、ツルヨシ、マコモ
計画地及び周辺の鳥類(28種) カワウ、コサギ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、コジュケイ、ユリカモメ、セグロカモメ、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、セッカ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
多摩川緑地(等々力緑地)樹林地の生物 【鳥類】キジバト、トビ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ハシブト ガラス、ハシボソガラス、トビ、スズメ、シロハラ、ツグミ、全国及び 県での減少が懸念されているオオタカ、県での減少が懸念されているアカハラ
【爬虫類】 -
【昆虫類】アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ツヤアオ カメムシ、ヒシモンナガタマムシ、シロジュウゴホシテントウ、ナミテントウ、ドウガネサルハムシ、ヤナギルリハムシ、ウメマツオオアリ、 アオスジアゲハ、クロアゲハ、サトキマダラヒカゲ、県での減少が懸念 されているシロジュウゴホシテントウ、外来種のアカボシゴマダラ
多摩川緑地(等々力緑地)草地の生物 【哺乳類】 アズマモグラ、タヌキ
【鳥類】キジバト、チョウゲンボウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨド リ、ウグイス、ムクドリ、イワツバメ、アマツバメ、ツグミ、ハクセキ レイ、タヒバリ、ベニマシコ、県での減少が懸念されているモズ、ヒバ リ、カワラヒワ、セッカ、ツバメ、オオヨシキリ、アオジ
【爬虫類】ニホンカナヘビ、県での減少が懸念されているシマヘビ 昆虫類 エンマコオロギ、カンタン、ハラヒシバッタ、ツチイナゴ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、ヒナバッタ、トノサマバッタ、ナガチャコガ ネ、マメコガネ、ナナホシテントウ、ヒメカメノコテントウ、ウリハム シ、クロトゲハムシ、コフキゾウムシ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、キアゲハ、モンキチョウ、キタキチョウ、モンシロチョウ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョ ウモン、キタテハ、県での減少が懸念されているショウリョウバッタモドキ
多摩川緑地(等々力緑地)水辺・湿地の生物 【哺乳類】 タヌキ、県での減少が懸念されているイタチ、外来種のアライグマ
【鳥類】カルガモ、コサギ、カワセミ、県での減少が懸念されているイカルチド リ、イソシギ
【両生類】アズマヒキガエル、外来種のウシガエル
多摩川緑地(等々力緑地)河川部分の生物 【鳥類】カルガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、トビ、 カワセミ、コガモ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、全国や県での減少が懸念されているハイタカ、県での減少が懸念されているイソシギ、カワラヒワ
【昆虫類】アジアイトトンボ、アオモンイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、コシアキトンボ、アキアカネ、アメンボ、 県での減少が懸念されているハグロトンボ
釣池で確認された生物(動物) 【魚類】ブルーギル、ヘラブナ、コイ、マブナ、モツゴ(過去に確認:タナゴ類)
【貝類】サカマキガイ(過去に確認:二枚貝(ドブガイの仲間))
【エビカニ類】テナガエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、ミズムシ
【昆虫類】コシアキトンボ、ユスリカ類
【鳥類】オカヨシガモ、カルガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、カ イツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、 オオバン、コアジサシ、カワセミ、コゲラ、シジュウカラ、 ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ツグミ、カワラヒワ、ワカケホ ンセイインコ、ドバト
【両生類・ 爬虫類】 ミシシッピーアカミミガメ、ウシガエル

続いてこちらは、等々力緑地とその周辺の動力物です。
植物は等々力緑地をご覧になってわかるとおりさまざまな植物が育っています。

また動物も哺乳類はタヌキ、イタチ、モグラと少ないですが、鳥類は28種、釣り池の生物なども多数生息しています。

しかし等々力緑地や多摩川に限りませんが、特定外来生物のブルーギル、アメリカザリガニ、ミシピッピーアカミミガメ、ウシガエルなど外来種の生物もかなり入ってきていますね。

この一覧を見ながら、バードウォッチングなど楽しんでみるのもよいかもしれませんね。

これらのほかにも、交通環境などさまざまな等々力緑地周辺の環境データが掲載されていますので、予想以上に興味深く読むことができました。


さて、本題の環境配慮計画書に対する意見募集は、川崎市のウェブサイトで5月22日(月)まで実施しています。

詳細および本資料は関連リンクよりご参照ください。

■等々力緑地再編整備の鳥観図
全体鳥観図
©Todoroki Park and Link

■球技専用スタジアムへの改修が発表された等々力陸上競技場
球技専用スタジアム
©Todoroki Park and Link

【関連リンク】
川崎市 等々力緑地再編整備・運営等事業に係る環境配慮計画書 

(等々力緑地再編整備関連エントリ)
2019/12/19エントリ 東急が等々力陸上競技場全面改築など緑地再編整備を川崎市にPFI事業提案、市が取組方針案を公表し意見募集
2020/3/17エントリ 等々力緑地の硬式野球場の建設進む、仮囲いに工事進捗の空撮写真が時系列で掲示
2020/4/19エントリ 等々力補助競技場の再整備が完成、フィールドが人工芝化され陸上トラックが鮮やかな青色に
2020/10/19エントリ 県内最大規模・最新設備の硬式野球場「等々力球場」が等々力緑地で供用開始、報道機関向け内覧会・完成記念式典開催レポート
2021/5/27エントリ 川崎市が等々力緑地再編整備改定骨子案を発表:等々力陸上競技場は球専用スタジアム化、6/1より市民意見を募集
2021/11/26エントリ 等々力緑地再編整備実施計画改定案が公表、とどろきアリーナ再整備で屋内プール設置、等々力陸上競技場等施設の2029年度整備完了目指す
2022/11/8エントリ 等々力緑地再編整備・運営事業を東急・富士通・川崎フロンターレなどのコンソーシアムが576億円で落札、新スタジアムなどのイメージパースを公表

Comment(0)

2023年
04月20日

武蔵中原に鶏出汁のラーメン店「麺処 八鶏」がオープン、元住吉の焼鳥居酒屋「ソリューション8」の姉妹店

武蔵中原駅近くに、ラーメン店「麺処 八鶏(はちどり)」が2023年4月17日にオープンしました。
元住吉の焼鳥居酒屋「ソリューション8」の姉妹店で、鶏出汁を活かしたラーメンを提供しています。

■武蔵中原「麺処 八鶏」
武蔵中原「麺処 八鶏」

八鶏

「麺処 八鶏」は、武蔵中原駅から徒歩5分程度、南武線の南側にオープンしました。
ビーンズ武蔵中原の西側裏口から高架下をくぐり、道なりに新城高校方面に歩いていく途中にあります。

「八鶏」とは、元住吉の焼鳥居酒屋「ソリューション8」の「鶏」と「8」から来ているものと思われます。

店内はカウンター6席に加えて、奥に小上がりの6人席がありました。

■基本のラーメン
基本のラーメン4種

「麺処 八鶏」では、店先にある券売機で食券を購入します。
ラーメンは「醤油ら~めん」「塩ら~めん」「白湯ら~めん」「辛ら~めん」の4種に、トッピングを盛った「特製ら~めん」が基本メニューとしてありました。

■醤油ら~めん(900円)
醬油ラーメン

醬油ラーメン

こちらは基本メニューのひとつ、醬油ら~めんです。

前述の通り、焼鳥居酒屋「ソリューション8」の姉妹店らしく、鶏出汁がよく効いた醤油スープでした。
これに合わせるのは中細麺で、若干縮れています。

これに豚バラのチャーシューは脂身多めで柔らかく存在感たっぷり。
一方でタマネギと三つ葉はシャキシャキとアクセントを加え、ともすれば濃厚に偏るラーメンのバランスをとっていました。

あまりしょっぱすぎない醤油スープは個人的には歓迎で、次は白湯も試してみようかと思いました。

なお、今回は夜に利用しましたが、お昼も営業しています。
鶏出汁がお好きで機会があれば、試してみるのもよいでしょう。

■「麺処 八鶏」の店舗情報
●川崎市中原区下小田中1-6-19
●営業時間:11:00〜14:30、17:30〜21:30
●定休日:なし
●Twitter:https://twitter.com/hachidori008

■マップ


【関連リンク】
2023/1/25エントリ 武蔵中原で本格的タイ屋台料理。スーパーファミコンのあるお店「酒とタイ料理 サワディ兄弟」

Comment(0)

2023年
04月19日

川崎フロンターレが今季初先制から6得点で清水破りルヴァン杯グループ突破に望み、「最高のル晩餐」の3枚組ポストカード絵柄が完成

本日、国内サッカーの「3大タイトル」とされる「ルヴァンカップ」グループステージ第4節「川崎フロンターレvs清水エスパルス戦」が等々力陸上競技場で開催されました。

川崎フロンターレは今シーズンの苦戦が嘘のように得点を重ね、6-0で完勝して合計1勝2分1敗とし、グループステージ突破に望みを繋ぎました。
今シーズン「初先制」からの最多6得点となり、これまでの鬱憤を晴らすような勝利です。

ルヴァンカップのグループステージはJ1・J2の4チームによるホーム3試合&アウェー3試合のリーグ戦で、本日の清水戦で3試合のホームゲームが完了となります。

今年の等々力陸上競技場でのホーム3試合では、毎試合オリジナルポストカードが配布されており、これを集めることで「最高のル晩餐」の絵柄が完成しました。

■完成した「最高のル晩餐(最後の晩餐)」の絵柄
最高のル晩餐の絵柄

こちらが、3試合で配布されたオリジナルポストカードを組み合わせて完成した、「最高のル晩餐」の絵柄です。

お察しの通り、レオナルド・ダ・ヴィンチによる「最後の晩餐」のパロディーとなっています。


Jリーグには、「国内3大タイトル」と呼ばれる主要タイトルがあります。

ひとつめが「J1リーグ」です。現行ルールではJ1の18クラブがホーム&アウェイで年間34試合のリーグ戦を実施し、勝利で3点、引き分けで1点得られる「勝ち点」が最も多いチームが優勝となります。

ふたつめが「天皇杯」です。Jリーグの各クラブ、各都道府県代表のアマチュアクラブなどが一発勝負のトーナメント方式で優勝を争います。

みっつめが本日開催された「Jリーグカップ(ルヴァンカップ)」です。予選はホーム&アウェイのリーグ戦、リーグ戦突破後はホーム&アウェイのトーナメント、決勝戦のみ一発勝負となります。
かつてルヴァンカップは「ナビスコカップ」と呼ばれていましたが、スポンサー企業の名称変更(ヤマザキナビスコ→ヤマザキビスケット)により現在は「ルヴァンカップ」に変更されました。

■国内3大タイトルの概要
名称 参加クラブ 形式
J1リーグ J1 ●リーグ戦
(ホーム&アウェイ総当たり)
天皇杯 J1、J2、大学選手権優勝チーム、都道府県代表(J3含む) ●トーナメント
(一発勝負)
ルヴァンカップ J1・J2(一部) ●リーグ戦+トーナメント
(ホーム&アウェイ方式、決勝戦は一発勝負)

■2019年の川崎フロンターレルヴァンカップ優勝報告会
ルヴァンカップを掲げて

そのようなわけで、「ルヴァンカップ」は、スポンサーであるヤマザキビスケットの商品が今回のポストカードや、イベントのアトラクションなどに登場します。

「最高のル晩餐」の絵柄も、晩餐の食べ物が全てヤマザキビスケットの商品になっています。

■左から小林悠選手、瀬川祐輔選手
小林悠選手、瀬川祐輔選手

■左から名願斗哉選手、脇坂泰斗選手、橘田健人選手
名願斗哉選手、脇坂泰斗選手、橘田健人選手

■左から佐々木旭選手、上福元直人選手
佐々木旭選手、上福元直人選手

■裏面にはクイズ(※QRコードはマスキングしてあります)
クイズ

ポストカードの裏面にはそれぞれクイズがありまして、全問正解すると7月8日のJ1リーグ「川崎フロンターレvs横浜FC戦」で使える1,000円OFFクーポンが2023名にプレゼントされます。

「ルヴァン」の意味は、フランス語で発酵種ですね。

■平日開催のフロンパーク
平日開催のフロンパーク

平日開催のフロンパーク

平日開催のフロンパーク

「ルヴァンカップ」は基本的に週末のリーグ戦の合間、つまり週半ばの水曜日に試合日程が組まれることが多くなっています。

平日開催であるため、週末リーグ戦のような大規模な企画イベントは開催されず、キックターゲットなどのミニゲームが展開される「ルヴァンキッズイレブン」とスタジアムグルメの出店が定番です。

■ナイトゲームの定番になったペンライト
ナイトゲームの定番になったペンライト

ナイトゲームの定番になったペンライト

■「Paint it Blue!! Night」用ペンライト(キャラクターVer.)
ペンライト(マスコットVer.)

定番といえば、ナイトゲームでのペンライトでの応援「Paint it Blue!! Night!!」もすっかり定着しました。
もともとはコロナ禍で声出し応援が出来ない中で模索された応援方法だったのですが、声出し等が解禁されたのちも継続されています。

武蔵小杉駅北口のオフィシャルグッズショップ「アズーロ・ネロ」で販売していますので、ナイトゲームの応援には持っていくのがおすすめです。

■「かわさきSDGsフェア」が中止になった4/15名古屋戦
イベントが中止になった名古屋戦

イベントが中止になった名古屋戦

4月15日(土)のJ1リーグ名古屋戦では、予定されていたイベント「かわさきSDGsフェア」が雨天により中止になりました。

次の週末、4月23日(日)のJ1リーグ浦和戦では、人気の「陸前高田ランド・春」が予定されていますので、こちらは天候に恵まれるとよいですね。

【関連リンク】
川崎フロンターレ 4/23 浦和「陸前高田ランド春」開催のお知らせ
2022/9/7エントリ 川崎フロンターレのナイトゲームで「声出し応援」代わりにペンライト輝く、「Paint it Blue!! Night」開催中

Comment(0)

2023年
04月18日

武蔵中原にフランス仕込みの焼き菓子専門店「コンフラン・サント・ノリーヌ」がオープン、厳選素材でほっとする時間を

下小田中2丁目に、焼き菓子の専門店「コンフラン・サント・ノリーヌ(Conflans-Sainte-Honorine)」が本日オープンしました。

厳選素材によるシェフ手作りの焼き菓子があっという間に完売する人気ぶりでした。

■「コンフラン・サント・ノリーヌ」
コンフラン・サント・ノリーヌ

コンフラン・サント・ノリーヌ

「コンフラン・サント・ノリーヌ」は、JR武蔵中原駅から徒歩4分ほどの住宅街にオープンしました。
ここはかつて焼鳥店「ちゃこーる」がありましたが、その跡地に出店したかたちです。

シェフはもともとは大手洋菓子製造メーカーで30年以上洋菓子の製品開発をしたのち、独立されました。
大量生産から、数は少なくても手作りでこだわりの洋菓子を作りたいという思いによるものです。

「コンフラン・サント・ノリーヌ(Conflans-Sainte-Honorine)」とは、シェフがフランスで修業をしていたお店「ジャン・マリー・オスモン」がある街の名前です。

とても穏やかでのんびりとした街で、「一日の中で少しでもほっとできる時間のお菓子が作れたら」と同店をオープンさせたといいます。

「ジャン・マリー・オスモン」シェフのオスモン氏は「フランス最高職人(MOF)」の称号を持ち、世界最高峰とされるパリのリッツホテルで製菓長もつとめていたということです。

同店での修行は大変厳しかったそうですが、そこで経験を積んで今回「コンフラン・サント・ノリーヌ」のオープンにつながりました。

■コンフラン・サント・ノリーヌInstagram


■あっという間に完売した焼き菓子
あっという間に完売した焼き菓子

「コンフラン・サント・ノリーヌ」では、小麦、米粉は全て国産を使い、チーズや生クリーム、バターは北海道産を使用しているということです。

またマーガリン・ショートニングは使わず、季節のフルーツ等の具材にもこだわっています。

パウンドケーキ、マフィン、タルト、カヌレ、マドレーヌ、フィナンシェ、ブラウニーなどを作っていますが、シェフひとりでの手作りですので大量生産はできません。

本日はオープン初日ということもあって、あっというまに完売していました。

■バスクチーズケーキ(ホール2,800円)
バスクチーズケーキ

同店では、ホールケーキもつくっています。
今回はホールの「バスクチーズケーキ」をいただいてみました。

北海道産のチーズ、クリームを使用し、濃厚かつふわふわな仕上がりでした。
満足できるクオリティでしたので、他の焼き菓子も試してみたいところです。

「コンフラン・サント・ノリーヌ」の店舗情報等は、公式ウェブサイトやInstagramもご参照ください。

(たちばな)

■「コンフラン・サント・ノリーヌ(Conflans-Sainte-Honorine)」の店舗情報
●所在地:川崎市中原区下小田中2-8-1 101
●営業時間:11:00~
●定休日:月曜日、火曜日、不定休あり
●Web:https://conflans-s-h.com/
●Instagram:https://www.instagram.com/conflans2023/

■マップ

Comment(1)

2023年
04月17日

木月住吉町「不思議な70m自転車専用レーン」前後に自転車ナビマークが設置、東急線アンダーパスや物流施設完成に向け交通環境整備

今から約12年前、2011/5/29付記事で、木月住吉町の中原平和公園近くに「約70mのごく一部区間だけ」の不思議な自転車専用レーンがあることをご紹介しておりました。

先般、この自転車専用レーンに接続するかたちで自転車ナビマークが設置され、連続的な自転車走行環境が整備されましたので、ご紹介します。

■木月住吉町の自転車専用レーン・自転車ナビマーク
木月住吉町の自転車専用レーン・自転車ナビマーク

■木月住吉町の自転車専用レーン
自転車専用レーン

まずこちらが、木月住吉町の自転車専用レーンです。
前掲のマップの赤線の部分で、70m程度のごく一部区間、しかも道路の片側だけに設置されていました。

この区間だけが少しスペースがあったのですが、自転車で走行すれば数秒程度の区間です。
長年前後の区間が整備される気配もなく、謎のエリアとしてご紹介しておりました。

■自転車ナビマークが設置
自転車ナビマークが設置

そしてこのたび、ついに前後の区間と、道路の反対側車線にも自転車ナビマークが設置されました。

手前が従来からの自転車専用レーン、奥が新たに設置された自転車ナビマークの区間です。

ご覧の通り、自転車専用レーンが終わった先は少し道路が狭くなるため、専用レーンを設置するほどの幅がありません。

そのため、専用ではなく車とスペースを共有する「自転車ナビマーク」の設置となりました。

■自転車ナビマークが設置された道路
自転車ナビマークが設置された道路

写真奥の一部だけが自転車専用レーンという若干イレギュラーなかたちとなりましたが、ご覧の通りこの道路に自転車走行環境が整備されました。

綱島街道まで出ると道路が拡幅されており、十分なスペースがあるため自転車専用レーンになります。

この道路をまっすぐ進むと、東急線の下をくぐる「都市計画道路苅宿小田中線」のアンダーパス工事が進められています。

またこの道路沿いには三菱ふそう工場跡地に大規模物流施設の開発も予定されています。

今後交通量が増えることも見込まれますので、こうした環境整備も重要になってくるのではないでしょうか。

■都市計画道路苅宿小田中線の立体交差化工事
苅宿小田中線の立体交差化工事

■苅宿小田中線アンダーパスのイメージパース(工事ウェブサイトより)
イメージパース

■大規模物流施設が建設される三菱ふそう工場跡地
解体が進む「三菱ふそう川崎工場第二敷地」

【関連リンク】
フジタ・織戸共同企業体 中原区内都市計画道路苅宿小田中線(Ⅲ期)道路築造(立体交差化)工事ウェブサイト
2011/5/29エントリ 木月住吉町の自転車専用レーン
川崎市ウェブサイト 事業路線情報 苅宿小田中線(第3期工区)
2011/9/5エントリ 苅宿小田中線 東横立体工区の踏切解消計画
2020/5/7エントリ 三菱ふそう川崎工場第二敷地が商業・スポーツ施設等併設の大規模物流施設開発に向け解体進む、在りし日の姿をアーカイブ
2020/12/7エントリ 関東労災病院南側「苅宿小田中線」の東急線立体交差化工事が本格着手、2024年3月完成に向けアンダーパス整備
2021/12/21エントリ 関東労災病院南側の苅宿小田中線・東急線立体交差化事業が専用ウェブサイトで工事情報を発信、2022年2月から4か月間踏切が半日車両通行止めに

Comment(2)