武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2010年
06月25日

小杉町3丁目中央地区のKJメゾン武蔵小杉

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小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業の着手に伴い、
地区内の賃貸住宅「KJメゾン武蔵小杉」の退去が完了しています。

■KJメゾン武蔵小杉
KJメゾン武蔵小杉

KJメゾン武蔵小杉は、大通りには面しておらず地区内の奥まった
土地に建てられています。通り沿いからですと、地区の中央にある
「ユニオンビル」の奥にその姿が確認できます。
再開発事業においては、ちょうどこのKJメゾンの部分に45階建ての
高層マンションが建設
されることになります。

■閉鎖されたKJメゾン武蔵小杉
閉鎖されたKJメゾン武蔵小杉

KJメゾンを近くで確認してみると、現在ではすでに建物がフェンスで
封鎖
されており、完全に退去が完了していることがわかります。

■KJメゾン武蔵小杉第一
KJメゾン武蔵小杉第一

建物に「KJメゾン武蔵小杉第1」という看板がありますが、「KJ」とは、
このアパートのオーナーである「川崎住宅株式会社」の商号を略し
たもの
で、同社が供給する集合住宅に共通した名称となっています。
KJメゾン武蔵小杉は第1~第3の3棟で構成され、1965年から1971
年にかけて順次建設
がなされました。

この「川崎住宅株式会社」とは、川崎市および市内に拠点を置く大手
企業によって設立された合弁会社
です。

■川崎住宅株式会社 公式ウェブサイト
http://www.kawajyuu.co.jp/

昭和初期、工業都市として発展する川崎市において労働者の住宅
供給が課題となり、公営による予算上の制約を受けない民営の合弁
会社を設立することとなりました。
1939年(昭和14年)に日本鋼管による出資金の寄付を受けた川崎市
と、東京芝浦電気(現在の東芝)・三菱重工・富士通信機製造(現在
の富士通)など大手企業8社の出資により設立
されたのが川崎住宅
株式会社です。

その後、戦時中に保有する建物の大半を焼失したり、戦後の復興
時期の法令により大手企業の大半が資本を引き揚げたり、数年前に
は事業の多角化を試みながらもうまくいかなかったりと、時代の変化
に伴って紆余曲折を経ますが、現在でも川崎市内において賃貸住宅
や賃貸事務所等の供給を行っています。

小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業の計画によれば、
地区の南側に13階建ての賃貸マンションが建設されることになって
います。おそらくは、その賃貸マンション部分が川崎住宅の保有部分
となり、同社による供給、運営がなされるのではないでしょうか?

特段根拠のない推測ではありますが、いずれにせよ、川崎住宅株式
会社は、旧中原市民館を有する川崎市と並ぶ再開発地区内の最大
の地権者であり、一定規模の保留床を取得
することになるはずです。

小杉町3丁目中央地区は地権者が細かく分かれている部分もありま
すが、敷地の大半は中原市民館とKJメゾン武蔵小杉で占められて
います。
KJメゾンは賃貸住宅ですので、分譲住宅に比べれば退去の調整も
容易だったのではないでしょうか。

旧中原市民館、KJメゾン武蔵小杉以外の既存店舗にも、続々と移転・
閉鎖のお知らせが張り出されており、再開発事業が今後進捗していく
ことになります。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 中央地区
2009/3/5エントリ 小杉町3丁目中央地区再開発を清水建設・野村
不動産・相鉄不動産に委託

2009/5/16エントリ 中原区役所の駐車場有料化
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2010年2月末テナント退去、メチエ移転へ

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2010/3/24エントリ 武蔵小杉再開発地区の駐車場2箇所が閉鎖
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