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2016年
05月18日

「スポーツクラブエポック中原」に残る、ダイヤル式のピンク電話

【Reporter:はつしも】

JR南武線武蔵中原駅の北側に、「スポーツクラブエポック中原店」があります。
これは株式会社エポックスポーツクラブが運営しており、千葉県船橋市、横浜市港北区、豊島区要町に続く4店舗目です。

■スポーツクラブエポック中原店
スポーツクラブエポック中原店

今回は同クラブのスポーツプログラム…ではなく、いまだ現役で活躍している「ダイヤル式のピンク電話」をご紹介したいと思います。

■ロビーのダイヤル式公衆電話
スポーツクラブエポック中原店

ダイヤル式のピンク電話は、同クラブのロビーに設置されています。これは正式には「特殊簡易公衆電話」という名称です。
「特殊簡易公衆電話」は店舗が施設内に設置する公衆電話で、NTTが1959年からスタートさせたサービスです。電話機の多くがピンク色であるため、一般に「ピンク電話」といわれていました。

これは、「初期型」の次に1972年に登場した「大型ピンク電話」です。電話機としては長年現役でしたが、今から10年前、2005年に販売終了しています。

スポーツクラブエポックの大型ピンク電話は、その生き残りです。

10円硬貨しか使えず、PHSにはかけられないなどの不便もありますが、実はこの「大型ピンク電話」までは電話線からの直流電圧のみで動作するため、停電時でも電話がかけられるということです。
スポーツクラブエポックの「大型ピンク電話」をよく確認してみると、確かにコンセントにはつながっていませんでした。

■ダイヤルと、10円の投入口
10円の投入口

上記写真のとおり、ダイヤルの真ん中には「ビーッ!と鳴ったらもう1枚」と書いてあります。
新しい公衆電話のように、テレホンカードの残り度数などが表示されませんから、突然電話が切れてしまわないよう、余裕をもって10円玉を投入しておくのが良いでしょう。

今の子どもたちは電話といえばプッシュ式で、ダイヤル式は使い方がよくわからない人が多いと思います。
スポーツクラブエポックに通う、携帯電話を持たない子どもたちが帰宅コールをするのに使いますので、その子たちはいまだダイヤル式が健在ということになりますね。

■南武沿線道路で廃止された電話ボックス
南武沿線道路で廃止された電話ボックス

ただ、ここ10年の間には携帯電話の利用がかなり増えまして、公衆電話があちこちで廃止されていく傾向にあります。

エポックでも今の電話機が壊れてしまったら代替わりするか、あるいは公衆電話の設置自体が廃止されることもあるかもしれません。
いつまでダイヤル式のピンク電話が残るかわかりませんが、いまのうちにご紹介しておきます。

■中原区役所のデュエットホン
中原区役所のデュエットホン

変わり種の公衆電話ということでは、以前「中原区役所のデュエットホン」をご紹介しました。
受話器が2つ設置されていまして、3人で会話ができるというものです。

こちらは中原区役所の敷地の一部を提供しての道路拡幅の波を乗り越えて、いまも現役です。

【関連リンク】
スポーツクラブエポック 店舗情報 中原店
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2009/11/6エントリ 府中街道拡幅用地の電話ボックスが消滅
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