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2024年
03月24日

東急線下のアンダーパス「木月トンネル」が3/28車道供用開始控え現地見学会開催、地下部施工プロセスも写真公開

都市計画道路「苅宿小田中線」のⅢ期工事として、東急線(武蔵小杉駅~元住吉駅間)の踏切を立体高架化により解消する「木月トンネル」が2024年3月28日(木)14時に車道供用開始となります。

これを控えて、現地の道路を自由に歩ける現地見学会が本日開催されました。

■「木月トンネル」現地見学会
木月トンネル現地見学会

東急東横線・目黒線の大部分は、多くの区間で高架化や地下化が行われました。

しかしながら東急武蔵小杉駅~元住吉駅間においては都市化でスペースが限られていたため、「高架上部が東横線」「高架下部が目黒線」という上下2層構造による複々線化が行われました。

このため高架化後も引き続き目黒線が地上を走り、この区間では踏切が2か所、解消されずに残されています。
そのうちの1か所、「都市計画道路苅宿小田中線」の踏切を解消すべく、道路をアンダーパスにして地下を通す工事が行われてきました。

このアンダーパスは「木月トンネル」と名付けられ、3月28日(木)14時より車道が供用開始されることがすでに発表されています。

■現地見学会で開放された木月トンネルの車道
現地見学会で解放された道路

現地見学会で解放された道路

現地見学会で解放された道路

現地見学会で解放された道路

本日は、東側(関東労災病院側)を入口として、木月トンネルの車道をぐるりと一周あるくことができました。

アンダーバスですのでどんぶり坂状の斜面があり、西側(らいらっく保育園側)ではカーブになっています。

■「木月トンネル」の銘板
現地見学会で解放された道路

「木月トンネル」の上部には、立派な銘板が設置されていました。
この名称は、地元の4つの町内会からの提案を受けて決定されたものです。

■工事プロセスの写真
工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

工事プロセスの写真

今回の現地見学会では、トンネルの壁面にこれまでの工事プロセスの写真が多数掲示されていました。

上記はそのごく一部です。

工期は2022年6月から約4年にわたりましたが、その前の計画段階から用地取得まで含めますと、さらに長い年月を要しました。

■お絵かきイベント
お絵かきイベント

お絵かきイベント

また道路のアスファルト舗装が完成したのちの3月10日には、現地で地域向けのお絵かきイベントが開催されていました。

この絵は保存はできませんが、楽しそうですね。

■鋼矢板などの模型展示
鋼矢板の模型などの展示

また現地には、工事の鋼矢板などの模型や、工事ビデオの展示もありました。

本工事では工事進捗の情報発信などもウェブサイトや現地の掲示などでかなりこまめにやっていました。

■冠水時の対応
冠水時の対応

冠水時の対応

冠水時の対応

冠水時の対応

こういったどんぶり坂のアンダーパスで気になるのは、大雨などでの冠水時の対応ですね。

木月トンネルではポンプによる雨水の排水を行い、1時間58mmまで対応できます。ポンプ施設には非常電源も用意されているということでした。

また万一冠水した場合は水位計で感知して、注意喚起の表示を行うようになっています。

■関東労災病院側のポンプ施設
ポンプ施設

ポンプ施設は、木月トンネルそばの関東労災病院側に整備されました。

■歩道とエレベーターは2024年秋をめどに供用開始
エレベーター

今回は車道のみの供用開始で、歩道やエレベーターはまだ使用できません。
エレベーターの外観自体は、出来上がっているように見受けられました。

なお、木月トンネルは自転車が車両を走ることはできません。歩道を通行するようになります。

■現状の東急線の踏切
解消される踏切

■上から見た木月トンネル
上から見た木月トンネル

木月トンネルが完成すれば、東急線による東西の分断が解消されて利便性が大きく向上します。

歩行者と自転車の方はまだもうしばらくの辛抱ですが、完成が楽しみですね。

【関連リンク】
フジタ・織戸共同企業体 中原区内都市計画道路苅宿小田中線(Ⅲ期)道路築造(立体交差化)工事ウェブサイト
川崎市ウェブサイト 事業路線情報 苅宿小田中線(第3期工区)
2011/5/29エントリ 木月住吉町の自転車専用レーン
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