川崎市環境局の東日本大震災被災地への災害用トイレ提供
2011年5月ごろ、中丸子の中原生活環境事業所に、東日本大震
災の発生に伴う災害用トイレの提供に関する掲示物が設置されて
いました。
■中原生活環境事業所
中原生活環境事業所は、武蔵小杉再開発地区の南端にあります。
これは川崎市環境局の施設で、中原区のごみ収集車の拠点と
なっています。
■岩手県陸前高田市への災害用トイレ提供
現在はすでに撤去されてしまっているのですが、当時、中原生活
環境事業所の塀の部分に、このような掲示がありました。
これは、岩手県陸前高田市へ川崎市環境局が災害用トイレを
輸送、組立・設置を行った模様を伝えているものです。
■川崎市環境局の災害用トイレ
掲示によると、この災害用トイレは、陸前高田市立小友小学校の
先生方と共同で組み立てを行ったそうです。
川崎市の東日本大震災での災害支援というと、大きく報道された
ところでは、消防局による福島第一原発への放水作業が頭に
浮かびます。
恥ずかしながらこの掲示を見るまで知りませんでしたが、このような
支援活動も行っていたのですね。
■川崎市報道発表資料 東日本大震災の発生に伴う被災地への
災害用トイレの支援について(第3報)(PDF)
http://www.city.kawasaki.jp/press/info20110412_6/
item8564.pdf
川崎市の被災地への災害用トイレの提供については、上記のように
報道発表資料も出ていました。
2011年4月13日から15日にかけて、災害用簡易組立トイレ 100 基
(障害者用10 基含む)を粗大ごみ収集車で搬送し、組立のための
職員12 名を派遣していたそうです。
■自宅まで水を運ぶ男の子
中原生活環境事業所の掲示は、災害用トイレの設置に関するもの
のほか、被災地の状況を伝えるものが多く含まれていました。
写真の中には、現地の給水所から自宅まで、1日に何回も重たい
ペットボトルをかかえて往復する男の子の姿がありました。
トイレや水など、生活の根幹に関わる部分で不自由を強いられる
なか、幼い子が自分にできることを一生懸命手伝っていたので
しょう。
3月11日に震災が発生し、川崎市環境局による支援が行われて
いた4月頃から、すでに半年以上が経過しています。仮設住宅が
建設されるなど多少なりとも環境整備が進められてはいますが、
被災地が受けた傷が回復するまでには、まだまだ多くの支援が
必要となるものと思います。
前述の通り、今回ご紹介した掲示はすでに中原生活環境事業所で
見ることはできませんが、ここであらためて取り上げておきたいと
思いました。
■東日本大震災の被災者の皆様へのメッセージ(中原区役所)
【関連リンク】
2011/3/11エントリ 大地震により武蔵小杉で大規模な停電が発生
2011/3/12エントリ 東日本大震災翌日の武蔵小杉
2011/3/13エントリ 東日本大震災時の武蔵小杉
2011/3/14エントリ 東日本大震災に伴う中原区の輪番停電と、
節電活動
2011/3/15エントリ 武蔵小杉で、広がる節電活動
2011/3/16エントリ 「2011富士通春まつり」が開催中止
2011/3/18エントリ 東日本大震災復興支援・川崎フロンターレによる
街頭募金活動
2011/3/19エントリ 「2011丸子・小杉花見市」開催中止
2011/3/20エントリ 広がる支援の輪
2011/3/28エントリ 武蔵小杉周辺の東日本大震災復興支援義援金受付
2011/4/15エントリ フロンターレの街頭募金活動:本日15日横須賀線
武蔵小杉駅、18日平間駅、20日武蔵中原駅ほか
2011/5/12エントリ 向河原駅前広場公園の「3.11シュアパーク」
2011/6/10エントリ 多摩川花火大会が復興支援イベントとして
2011年10月1日(土)開催へ
2011/6/12エントリ 武蔵小杉駅前通り商店街のもちつき大会を
東日本大震災復興支援チャリティイベントとして開催
2011/6/20エントリ 中原区役所の花植え体験花壇と、被災者の
皆様へのメッセージ
2011/6/26エントリ 中原警察署の七夕飾りで、震災復興を願う