武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2015年
04月12日

武蔵小杉の子供防犯イベント「小杉っ子探偵団PART2」開催レポート

【Reporter:はつしも】

2015年3月14日(土)に、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントによる子どもたちの防犯イベント「小杉っ子探偵団PART2」が開催されました。

本イベントは昨年8月に開催され、好評を博したイベントの第2弾です。
専門指導員のもとで子供たちが街を歩き、「見えにくい・危ない場所」を見つけて「地域安全マップ」が作成し、実践的な防犯意識を高めていく構成になっています。

前回は告知だけさせていただきましたが、今回は開催レポートをお届けいたします。
(なお本エントリの写真は、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント(カメラマン @motoy さん)から提供をいただいています。)

■NPO法人地域安全マップ協会ウェブサイト
http://casamap.web.fc2.com/

本イベントは、NPO法人地域安全マップ協会の協力により実施されました。
同法人ではかねてから「地域安全マップ」をつくる活動を全国で展開されています。

■専門指導員による事前のレクチャー
専門指導員による事前のレクチャー



まずは中原市民館に集合して、座学からのスタートです。
地域安全マップ協会の専門指導員により、「危ない場所」の見分け方などついてレクチャーをしてもらいました。

■中原市民館から出発!
中原市民館から出発!

ひととおりのレクチャーが終了したら、中原市民館から武蔵小杉の街に出発です。

■東急線高架そばの駐輪場
東急線高架そばの駐輪場

ここは、本サイトでのイベント告知の際、リスクの高い場所のイメージとしてご紹介した、東急線高架そばの駐輪場ですね。
高架沿いの道路から細い路地を入っていった奥に駐輪場があり、利用者の出入も多くないため街の死角になっています。

イメージとしてご紹介していたのはたまたまですが、やはり気になるポイントに挙がったようです。

■トンネルの落書き
トンネルの落書き

続いてここは、東急線をくぐるトンネルです。
全長は短く、これ自体はそれほど見通しの悪い場所ではないのですが、落書きがありました。

落書きは治安を悪化させる要因になると、「割れ窓理論」で知られるようになりました。
こういった落書きを消す活動をされている方も中原区にはいらっしゃいますが、なかなか根絶することは難しいです。

■家と家の間
家と家の間

家と家の間の、細いスペースです。
子どもの遊びではこういったところに入り込むこともありそうですが、やはり人の目がとどきにくく、相対的に危険性が高いものと思われます。

■地域安全マップ作成
地域安全マップ作成

地域安全マップ作成

フィールドワークを終えたら、中原市民館に戻って「地域安全マップ」の作成です。
専門指導員の方のアドバイスもいただきながら、気がついたことを盛り込んでいきます。

■地域安全マップの発表
地域安全マップの発表

地域安全マップの発表

さて、子どもたちの手による「地域安全マップ」が完成しました。
各チームから発表を行ないまして、お互いの気付いたことなどを共有しました。

ここまでで、今回のイベントは終了です。

■NPO法人地域安全マップ協会 地域安全マップについて
http://casamap.web.fc2.com/about/index.html

地域安全マップ協会のウェブサイトには、「地域安全マップ」についての考え方が記載されています。
要約すると、以下の通りです。

<犯罪の「動機」と「機会」について>
▼犯罪は、「動機」と「機会」が揃ったときに発生する。
▼「動機」に犯罪発生の原因を見出そうとするのを「犯罪原因論」という。必然的に家庭環境など「個人」に注目することになり、それらひとつひとつに市民がアプローチしても防犯に結びつけるのは難しい。また、一歩間違えれば差別教育につながるおそれもある。
▼一方、「機会」注目するのが「地域安全マップ」のもととなる「犯罪機会論」。 「個人」ではなく犯罪が起こりやすい「場所」(条件)に焦点をあて、その場所を避けたり、対策を講じたりできるようにする。

<「地域安全マップ」について>
▼地図作成そのものが目的ではなく、フィールドワークを通じて「犯罪が起こりそうな場所を見分ける能力を養う」ことが目的。
▼「犯罪発生マップ」「不審者マップ」ではその地図に書かれた場所でしか効果がなく、差別にもつながりやすい。一方「地域安全マップ」では「見分ける能力」を養うことでどこでも応用がきく。
▼座学だけでなくフィールドワークを通じて最大限の学習効果をあげる構成になっている。また、グループワークによる達成感やコミュニケーションなど付随効果も見込める。


なるほど、確かに家庭環境や雇用の非安定化など「犯罪の動機」に個々人で対応するのは難しいですが、「犯罪の機会」をさけることは可能です。
また、「○○町の○○が犯罪が発生していて危ない」というのではなく、「こういった条件の場所が危ない」という見分ける力を養えれば、マップを作成した場所に限らず防犯効果が得られるわけですね。

マップという物質的な成果物が目的ではないというのは、よくわかりました。

■武蔵小杉駅周辺に設置された防犯カメラ
武蔵小杉駅周辺に設置された防犯カメラ

武蔵小杉駅周辺はここ数年で大きく整備が進められ、行政や商店街などによって防犯カメラが設置されたり、道路が拡幅されて従来よりも見通しがよくなったりしています。
こういった環境整備も重要ですが、街の隅々まで行き届かせるのは現実的に不可能といわざるをえません。
また、お子さんの安全を考えるとき、家族や地域が1日中見守り続けることもできないでしょう。

お子さんが徐々に育っていき、独立して外で行動していく割合が増えていく過程で、今回の「こすぎっ子探偵団」のような機会に触れてみるのもよいと思いました。
形はどのようなものでもよいと思いますが、先日の「防災フェス」と同じように、「実際に一度やってみる」 ことが大切ではないでしょうか。

■「犯罪に 遭わない工夫と 心がけ」
「犯罪に 遭わない工夫と 心がけ」
※本イベントとは無関係の、住宅街の掲示です。

【関連リンク】
NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント 防災ワーキンググループ 開催報告 小杉っ子探偵団
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