武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2023年
05月27日

「第23回川崎市障害者スポーツ大会・陸上競技大会」が等々力陸上競技場で開催、全国大会出場かけ多様な選手が躍動

本日、「第23回川崎市障害者スポーツ大会 第4部 陸上競技大会」が等々力陸上競技場で開催されました。

本大会は2023年10月に鹿児島県で開催される「特別全国障害者スポーツ大会『燃ゆる感動かごしま大会』」の川崎市代表選手の選考会を兼ね、川崎市内在住・在学・在勤・施設入所通所する障害をお持ちの多くの方が参加されました。

川崎市障害者スポーツ大会・陸上競技大会

■「第23回川崎市障害者スポーツ大会」が開催された等々力陸上競技場
川崎市障害者スポーツ大会が開催された等々力陸上競技場

■開会式で挨拶した川崎市の福田市長
挨拶した川崎市の福田市長

「川崎市障害者スポーツ大会」は、本大会のほか「第1部 アーチェリー大会」「第2部 水泳大会」「第5部 卓球大会」「第6部 ボウリング大会」「第7部 ボッチャ大会」が川崎市の各地で開催されています。

「第3部 フライングディスク大会」は残念ながら雨天で中止となったものの、それぞれ熱い戦いが繰り広げられています。

開会式には、川崎市の福田市長も登壇しました。

「川崎市は『かわさきパラムーブメント』というものを推進していますけれども、来年川崎市はちょうど市ができて100年を迎えます。今年99年目になります。もともと4万2,000人で始まった市がいま154万人になり、30倍以上の大きな市になりました。
もともと川崎市に住んでいた人は5万人近くしかいませんでしたので、多くの皆さんは川崎市に移り住んできている、という方ばかりです。ですから、『元祖・多様性の街』といっていいのではないかと思いますけれども、障害の有無ですとか、属性性別、いろんなものの違いを認め合い、この街は発展してきました。この文化を市制100年を超えて大切にしていきたいと思います。そのためには皆さんの力をぜひ、貸していただけたらと思います」

このように福田市長は川崎市がもつ多様性に触れ、市制100周年に向けて多様性を認め合いながら、さらなる発展に期待を寄せました。

■トラック競技
トラック競技

トラック競技

トラック競技

トラック競技

トラック競技

陸上競技大会では、大きく分けてトラック競技・跳躍競技・投てき競技が行われました。

トラック競技は50m・100m・1,500mの距離で、さらに障害別・年齢と性別区分ごとに種目が分かれていました。

年齢は少年・青年・壮年・オープンの4区分です。

■ゴールでの写真判定
ゴールの写真判定機器

ゴールの写真判定機器

ゴールの写真判定機器

■タイム表示は100分の1秒まで
タイム表示は100分の1秒まで

トラック競技のゴールには、写真判定機器も設置され、写真判定室に映像が送られていました。
タイム表示は100分の1秒まで表示され、競技大会としてしっかりした運営が行われています。

■ソフトボール投
ソフトボール投げ

ソフトボール投げ

■ビーンバッグ投
ビーンバッグ投げ

ビーンバッグ投げ

■ジャベリックスロー
ジャベリックスロー

ジャベリックスロー

一方こちらは、投てき競技です。
「ソフトボール投」「ビーンバッグ投」「ジャベリックスロー」の3種がありました。

車椅子の方がいらっしゃいますが、同じ車椅子でも障害には重度の違いがあります。
「ビーンバッグ投」は比較的重度の障害の方が出場します。

ビーンバッグはその名前の通り、豆が入ったバッグです。
12cm四方の袋で、重量は150gという規定があります。

ビーンバッグは手で投げるだけなく、足に載せて蹴ってもよいなど自由です。
そのため、手が使えなくても参加できるという良さがあります。

より軽度の障害であればソフトボール投、さらに体全体を使って投げるのがジャベリックスローというかたちになっています。

■投てき競技の計測
計測

投てき競技の計測も、もちろん審判員が厳正に行います。
皆さんの日ごろの練習の成果を発揮されたのではないでしょうか。

また本大会ではこのほか、跳躍競技も開催されました。

■上位入賞者の表彰
入賞者の表彰

入賞者の表彰

上位入賞者には表彰が行われ、立派な金・銀・銅色のメダルが贈呈されます。

等々力陸上競技場のメインスタンドには応援の方も多く来場され、応援に来た仲間たちにガッツポーズで応える選手らの姿も見受けられました。

また本大会は前述の通り、10月に鹿児島県で開催される全国大会への川崎市代表選手の選考会を兼ねていることから、1位になったことを喜びつつもすぐにタイムを確認し、
「あまりタイムが良くない」
と、さらに高いレベル目指す選手もいらっしゃいました。

かつて、障害者スポーツは「リハビリテーションの一環」と捉えられていた向きもありました。
もちろんそういった活用も一面としてあるのでしょうが、オリンピック・パラリンピックを頂点とした競技でもあることは、障害の有無に関わらず変わらないと思います。

一方で本大会は、幅広い年代の方も楽しんで参加されていました。
81才というご高齢で参加された方にお話を伺うと、
「若い頃には国体にも出場していた。年齢が数十歳違っても同じところで競うんだから大変だよ」
かくしゃくとした姿で笑顔を見せてくれました。

こうしてスポーツ大会に参加を続けられることも、ご健康の秘訣かもしれません。

■養護学校の横断幕
養護学校の横断幕

養護学校の横断幕

多くの方が応援に集まったメインスタンドには、養護学校の横断幕も出ていました。
養護学校からも選手が多くさんかしていたものと思います。

スタンドからは温かい声援が贈られ、選手らを勇気づけました。


老若男女、障害の種別にかかわらず、皆さん真剣に、また楽しそうに協議に参加されていたように思います。

スポーツの普遍的な良さを、あらためて感じた1日でした。

【関連リンク】
川崎市ウェブサイト 第23回川崎市障害者スポーツ大会の開催について

(川崎市周辺のパラスポーツ関連)
2019/9/22エントリ 「2019ジャパンパラ水泳競技大会」開催中、横浜国際プールの高台から見た武蔵小杉の高層ビル群
2022/12/5エントリ 富士通陸上競技部協力「なかはらランニングフェスタ」が等々力緑地で初開催、車椅子トライアルランに川崎フロンターレ「ふろん太」も参加

(パラリンピック関連)
2019/8/23エントリ 武蔵中原駅前の富士通川崎工場本館ビルが「東京2020」1年前記念でパラリンピックシンボルカラーにライトアップ
2020/12/20エントリ 武蔵中原駅前「富士通川崎工場」メインビルがオリンピック・パラリンピックシンボルカラーにライトアップ、地域向けイベントは2年連続中止に
2021/7/3エントリ 東京2020オリンピック・パラリンピック英国代表事前キャンプ控え、等々力陸上競技場とピコリーノが英国仕様に
2021/7/19エントリ 武蔵小杉駅周辺・等々力緑地の東京2020オリンピック・パラリンピック英国代表歓迎装飾が拡大、公開練習に市内ラグビースクールを招待
2021/8/14エントリ 東京2020パラリンピック聖火の「川崎市採火式」が等々力陸上競技場前で開催、7区の火を集め「かわさきの火」が完成
2021/8/22エントリ 東京2020パラリンピック開会式控え「ブルーインパルス」が予行演習飛行を実施、恵比寿~渋谷上空で武蔵小杉からも視認
2021/8/24エントリ 東京2020パラリンピック開会式で「ブルーインパルス」が展示飛行、パラリンピックシンボルカラー「スリーアギトス」スモーク噴射
2022/2/21エントリ 川崎市が東京2020の英国川崎キャンプ記念巡回展「KAWASAKI is GREAT」を開催、中原区ではグランツリー武蔵小杉などに登場
2022/2/28エントリ 等々力陸上競技場前に「東京2020」英国代表事前キャンプ記念プレートが設置、キャンプ概要と成績を記録

(えがお共創プロジェクト関連)
2020/6/18エントリ Jリーグ社会連携で表彰、川崎フロンターレの「発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム」番外編トークイベント開催レポート
2020/11/22エントリ 川崎フロンターレが11/21大分戦で開催、「発達障がい児向け親子サッカー教室&パブリックビューイング」密着取材レポート
2021/11/21エントリ 川崎フロンターレ・川崎市・JTB・ANA・富士通らが「2021えがお共創プロジェクト」開催、等々力陸上競技場で発達障がい児向けサッカー教室やパブリックビューイング実施
2022/3/13エントリ 川崎フロンターレ・富士通が「街歩きバリアフリーマップ」で等々力陸上競技場までのアクセス情報を提供、車いすでの来場取材レポート
2022/8/11エントリ 川崎フロンターレらが「2022えがお共創プロジェクト」開催、等々力陸上競技場「センサリールーム」で発達障がい児向けサッカー観戦を実施


Comment(0)