武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2016年
03月15日

「シティタワー武蔵小杉」竣工・公開空地オープン、店舗13区画のうち2階にクリニック3院を計画

【Reporter:はつしも】

53階建てのタワーマンション「シティタワー武蔵小杉」がこのたび完成し、周辺の公開空地もあわせてオープンしました。

同タワーの1~2階には13区画のテナントスペースが整備されており、そのうち2階には認可保育園「ポポラー川崎武蔵小杉園」に加えて3院程度のクリニックモールが整備される計画であることがわかりました。

■竣工したシティタワー武蔵小杉
竣工したシティタワー武蔵小杉

シティタワー武蔵小杉は、住友不動産分譲による最高部190m・53階建てのタワーマンションです。
グランツリー武蔵小杉駅の南側に位置し、武蔵小杉駅からは約4分です。

■シティタワー武蔵小杉のマンション銘板
シティタワー武蔵小杉のマンション銘板

このエリアにはかつて東京機械製作所玉川製造所第一工場・第二工場がありました。
第一工場跡地はセブン&アイホールディングスが買収して「グランツリー武蔵小杉」を建設し、第二工場跡地は住友不動産が160億円で買収してシティタワー武蔵小杉を建設しました。

シティタワー武蔵小杉の竣工により、いわゆる「東京機械製作所玉川製造所再開発」事業が完成したことになります。

■グランツリー武蔵小杉側の歩道状空地
グランツリー武蔵小杉側の歩道状空地

シティタワー武蔵小杉のグランツリー武蔵小杉側では、歩道状空地が開放されたことで、さらに歩道が広くなりました。
東京機械製作所玉川製造所があったころ、ここはドブ板の上の狭隘な歩道であったことから考えるとたいへんな変化です。

■居住者用エントランス
居住者用エントランス

■シティタワー周辺を回る公開空地の小道
シティタワー周辺を回る公開空地の小道

■公開空地の広場
公開空地の広場

公開空地がオープンしたことにより、シティタワー武蔵小杉の周辺をぐるりと回ることができるようになりました。
これにより、拡幅前の狭隘な府中街道を歩行者が一部迂回することも可能です。

■1階~2階のテナントスペース
1~2階のテナントスペース

■1~2階のテナントスペース
1~2階のテナントスペース 

2016/1/22エントリでご紹介したとおり、シティタワー武蔵小杉の1~2階には13区画のテナントスペースがあります。
このうち2階の最大区画(上記2枚目の写真の2階手前)には、認可保育園「ポポラー川崎武蔵小杉園」が2016年4月にオープンすることがすでに告知されています。

■シティタワー武蔵小杉1階のテナント図
1階フロア図 

■シティタワー武蔵小杉2階のテナント図
2階フロア図 

そして「ポポラー川崎武蔵小杉園」(上記テナント図「M区画」)に加えて、2階では3区画「H区画」「I区画」「L区画」において、クリニックを入居させる計画が進められています。

これまでのマンション付属商業施設を見てもわかる通り、駅直結でもない限りは2階は「ふらっと人が集まる」業態の店舗は難しいですから、クリニックモールにするのは妥当なところではないでしょうか。

その他の区画については、現段階ではまだわかりません。

■テナントスペース内
テナント区画内

テナントスペースはまだスケルトンの状態で、オープン準備等はまだ始まっていません。

上述のクリニックについてもまだ入居するクリニックがすべて確定はしていないようですので、商業施設として稼働するのはもう少し先の話になりそうです。

■テナント用駐輪場
テナント専用駐輪場

複数の区画をまとめて使ったりする可能性もないとはいえませんが、シティタワー武蔵小杉のテナントスペースは13区画があり、全体ではそれなりに来客数があるでしょう。

そのため建物1階には、テナント専用の駐輪場が用意されていました。
公開空地などへの放置を防ぐためにも、必要な設備ですね。

とりあえずは「ポポラー川崎武蔵小杉園」は4月にオープンしますので、テナントが揃わなくても施設としてはまもなくオープンすることになります。

今後順次、他のテナント情報もお伝えしてまいりたいと思います。

■引き続き販売が続くシティタワー武蔵小杉
販売が続くシティタワー武蔵小杉

なお、「シティタワー武蔵小杉」の成約は約6割程度の進捗率で、今後1年半ほどは販売活動が継続される予定です。

これは「即日完売」を価格設定ミスと捉え、「一定以上の価格設定で、建物完成後も値引きをせず売れるまで売る」と言われる住友不動産独特の営業スタイルによるもので、同社としては通常通りの販売スケジュールといえるでしょう。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:東京機械製作所地区(大規模工場跡地地区)
2010/7/22エントリ 東京機械製作所跡地に11万㎡商業施設と57階タワーマンションを建設、2015年度完成へ
2010/7/23エントリ 追補:東京機械製作所跡地商業施設は2014年度完成、2015年度に全体完成
2010/8/2エントリ 東京機械製作所跡地再開発・大型複合商業施設と高層マンションの詳細情報
2010/10/24エントリ 東京機械製作所が玉川製造所第二工場用地を住友不動産に売却を決議、2011年3月23日引渡しへ
2013/1/7エントリ 住友不動産が東京機械製作所跡地「シティタワー武蔵小杉」を発表
2013/4/3エントリ 東京機械製作所玉川製造所跡地の再開発工事と、工事車両向けの注意書き
2013/4/24エントリ レジデンス・ザ・武蔵小杉から見た、「(仮称)アリオ武蔵小杉」「シティタワー武蔵小杉」建設工事
2015/2/20エントリ シティタワー武蔵小杉のタワークレーンとPC工法
2016/1/22エントリ 完成近づく「シティタワー武蔵小杉」に2フロア13区画のテナント案内板が登場、2階に認可保育園「ポポラー川崎武蔵小杉園」が4月に開園へ

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2016年
03月10日

小杉町3丁目東地区再開発:旧中原図書館の暫定バイク駐車場が6月末閉鎖、再開発地区内の移転進む

【Reporter:はつしも】

旧中原図書館の敷地内に暫定整備されていた「武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第6施設」が、2016年6月末日をもって閉鎖されることになりました。

これは小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業の進捗によるもので、閉鎖後に旧中原図書館の建物解体が行われることになります。

■旧中原図書館と「武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第6施設」
旧中原図書館と「武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第6施設」

旧中原図書館は、武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地再開発事業により、駅直結の再開発ビル「小杉コアタウン」内に2013年4月2日に移転しました。
これにより同年1月4日をもって旧中原図書館は閉館し、小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業が具体化するまでは遊休地となっていました。

一方武蔵小杉駅の東側では、西街区に続いて武蔵小杉駅南口地区東街区第一種市街地再開発事業が進み、同地区内にあったバイク駐車場が移転を余儀なくされました。

この移転先として旧中原図書館が暫定的に活用されることとなり、武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第6施設」として2013年6月にオープンしていたものです。

■バイク専用の武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第6施設
バイク専用の武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第6施設

同施設はもともとがバイク駐車場の移転受け皿として整備されたものですので、バイク専用です。

武蔵小杉駅西側からアクセスして、駐車場にバイクを停めたのちに敷地内を横断してダイソー前に出ることができましたので、比較的使いやすかったと思います。

■施設閉鎖のお知らせ
施設閉鎖のお知らせ

現在、駐車場の構内には、2016年6月末をもって施設を閉鎖する旨の告知が掲示されています。
オープンしたのが2013年6月ですから、ちょうど3年間、暫定的に運用できたことになります。

3年間施設を寝かしておいても仕方ないですし、市有資産の有効活用になったのではないでしょうか。

■旧中原市民館の暫定駐輪場(2009年6月~2010年11月)
旧中原市民館の暫定駐輪場

同じような市有資産の活用としては、旧中原市民館を駐輪場活用したケースもありました。

こちらも旧中原市民館がミッドスカイタワー1~2階に移転後、小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業が始まるまでの2年5か月(2009年6月~2010年11月)の間暫定的に駐輪場としていたものです。

武蔵小杉駅周辺の再開発事業は段階的に進められ、その都度このような施設移転や暫定的な運用が行われてきました。

ただ、今回の「武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第6施設」の移転先は存在せず、ここで完全閉鎖となります。

■東急線高架下のバイク駐車場
東急線高架下の暫定駐車場

なお、武蔵小杉駅周辺では昨年の11月25日に東急線高架下に駐輪場およびバイク駐車場が整備されています。
これは今回のバイク駐車場閉鎖を背景として、川崎市から東急電鉄に整備の要望があったと聞いています。



■小杉町3丁目東地区から移転した美容室「dejavu」
小杉町3丁目東地区から移転した美容室「dejavu」

■「dejavu」の移転告知
「dejavu」の移転告知

現在、小杉町3丁目東地区においては、既存店舗等の立ち退きが順次進められています。

「小杉こども文化センター」「ドトールコーヒーショップ」をはじめ、これまでに何店舗かお伝えしてきましたが、その後、武蔵小杉東急スクエアに面した美容室「dejavu」が移転していました。

■「dejavu」の移転先
「dejavu」の移転先

「dejavu」の移転先は、「お好み焼 忍」のビル(現在建設工事中)と「ナチュラ」の間のビルです。

ここは再開発地区外で、今後も現状のまま存続するブロックです。

小杉町3丁目東地区は、これまでの武蔵小杉再開発に比べて既存の個人商店が区域内に多く含まれています。
こういった移転先の調整もなかなかたいへんなようで、今後も順次移転・閉店が続いていくことになるでしょう。

■今後解体される旧中原図書館
今後解体される中原図書館 

今後解体される中原図書館

今後解体される中原図書館

旧中原図書館は丸3年空家のままとなっていましたが、駐輪場が閉鎖されたのち、解体が行われるものと思います。

「さようなら・ありがとう!中原図書館」イベントで描かれた絵やメッセージも、あとしばらくでお別れとなりそうです。

■小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業のイメージパース
小杉町3丁目東地区の再開発ビル 

【関連リンク】
美容室dejavu facebookページ

(小杉町3丁目東地区関連)
小杉町3丁目東地区市街地再開発組合
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 東地区
2008/7/1エントリ 小杉町3丁目東地区再開発始動
2008/11/19エントリ 小杉町3丁目東地区再開発のコンサルを日本設計に委託
2010/10/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発事業の試験掘り実施
2011/7/26エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で商業・公共公益施設とタワーマンションを建設へ
2011/10/28エントリ 小杉町3丁目東地区再開発に三井不動産レジデンシャル・東急不動産が参画
2012/1/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発計画の素案を2012年2月提出へ、2013年3月の都市計画決定目指す
2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
2013/1/31エントリ 小杉町3丁目東地区再開発ビルに小杉こども文化センターと総合自治会館が移転決定
2015/4/8エントリ 小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業の組合設立認可と、商業・業務・公共公益施設の概要
2015/7/29エントリ 小杉町3丁目東地区:川崎信金武蔵小杉支店が「64Cafe」前に仮設店舗で2016年7月以降移転へ
2016/12/14エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で相次ぐ、既存店舗等の立ち退き。2016年3月末で「小杉こども文化センター」が閉館、2月17日に児童向け説明会を開催へ
2016/2/25エントリ 川崎市が「小杉こども文化センター」建替えで方針転換、中原区役所に当面代替施設を用意・再開発地区内にプレハブ施設を整備へ

(暫定駐輪場関連)
2009/6/2エントリ 旧中原市民館の臨時駐輪場オープン
2010/10/17エントリ 小杉町3丁目中央地区の解体工事着手、旧中原市民館の駐輪場を2010年11月30日閉鎖
2013/6/3エントリ 旧中原図書館敷地内にバイク駐車場「武蔵小杉駅自転車等駐車場第6施設」がオープン

(旧中原市民館関連)
2013/5/13エントリ 「さよなら・ありがとう!旧中原図書館」イベントレポート<

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2016年
03月08日

パークシティ武蔵小杉隣接地区で続く、戸建住宅のマンション転換。3月完成「カーサブライト」向かいにも5階建てマンションが建設へ

【Reporter:はつしも】

新丸子東3丁目・パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーの隣接地区に賃貸マンション「カーサブライト」が建設され、ほぼ完成に近づいたことを2016/2/19エントリでお伝えしました。

このたび、その向かい側にも5階建てのマンションを建設する計画があきらかになりました。

いずれも戸建て住宅をマンションに建て替えするもので、大規模再開発の傍らで既存の低層住宅街も徐々にその姿が変わりつつあります。

■5階建てマンション建設予定地
5階建てマンション建設予定地

5階建てマンションが建設されるのは、パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーに隣接した一角です。

このエリアは武蔵小杉再開発地区にあって「まちづくり勉強会」までは行われたものの、結論としては再開発には加わらずに低層住宅街として存続してきました。

しかしながら大規模再開発ではなく個別の事業として、土地利用の転換が徐々に進んできています。

写真やや左奥の新築マンションが、すでにご紹介した「カーサブライト」です。

■5階建てマンションの事業計画のお知らせ
5階建てマンションの事業計画のお知らせ

現地には3月4日付で「事業計画のお知らせ」が掲出されました。
5階建てのマンションで、店舗等は入りません。

2016年5月着工、2017年3月に完成を予定しています。

■向かい側の「カーサブライト」
向かい側の「カーサブライト」

一方こちらは向かい側の「カーサブライト」です。
同マンションでは1階が店舗区画になっていまして、市ノ坪の「保育室Clover武蔵小杉園」が4月に移転を予定しています。

■隣接の「Bellevue square」
隣接の「Bellevue square」

そしてこちらは、5階建てマンション建設予定地に隣接したマンション「Bellevue square」です。
「カーサブライト」同様に再開発が始まってから、マンションに転換されたものです。

■ステーションフォレストタワー公開空地隣接の築浅マンション「メゾンルミエール」
ステーションフォレストタワー公開空地隣接の築浅マンション

周辺にはこのほかにも築浅のマンション「メゾンルミエール」などが建設されていまして、徐々に戸建て住宅街の姿が変わってきています。

これらの背景は前回エントリでも申し上げたところで、

1.再開発によって土地の利便性が急速に高まる
2.マンション等に建て替えを行った場合に見込める賃料が上がる
3.事業としての収益性が高まり、おのずと地権者の土地利用転換が促進される

といったところかと思います。
好みやよしあしの話ではなく、必然的に市場原理が後押しするということですね。

これは再開発地区に限った話ではなく、つまるところ武蔵小杉駅周辺の既存市街地も、かつては農地や戸建て住宅街だったものが都市化によって同じ道をたどってきたわけです。

駅前地区であったものの、長年そういった都市化が進んでこなかった場所において、一気に時計の針が進んだということでしょう。

■周辺の開発案件マップ
周辺の開発案件マップ

またこの周辺では綱島街道の「上丸子跨線橋」の拡幅が進められており、近接する戸建て住宅が更地になっています。

さらに街道を挟んだ反対側では、2016/1/20エントリでお伝えした通り「川崎バルブ工業」の駐車場用地が「(仮称)ビジネスホテル武蔵小杉」として開発されることがあきらかになりました。

■上丸子跨線橋拡幅と戸建て住宅跡地
上丸子跨線橋拡幅と戸建て住宅跡地

■「(仮称)ビジネスホテル武蔵小杉」建設予定地
「(仮称)ビジネスホテル武蔵小杉」建設予定地

今後の大規模再開発は武蔵小杉駅北口がメインになってきますが、当初の再開発エリア周辺においても、中小規模を含めさまざまな開発が行われるものと思います。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区
2016/1/20エントリ リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉隣接地に「(仮称)ビジネスホテル武蔵小杉」が出店、小杉駅東部地区A地区に6年ぶりの開発
2016/2/19エントリ 新丸子東3丁目の賃貸マンション「カーサブライト」完成、1階に市ノ坪の「保育ルームClover武蔵小杉園」が2016年4月移転

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2016年
02月25日

川崎市が「小杉こども文化センター」建替えで方針転換、中原区役所に当面代替施設を用意・再開発地区内にプレハブ施設を整備へ

【Reporter:はつしも】

2016年3月末をもって解体となる「小杉こども文化センター」に、代替施設が用意される見込みとなりました。

市民からの声を受けて川崎市が方向転換をしたもので、2016年度は中原区役所内に当面の代替施設を用意しつつ、並行してプレハブによる暫定施設の整備を再開発地区内で進めるものとなっています。

■小杉町3丁目東地区の「小杉こども文化センター」
小杉町3丁目東地区の「小杉こども文化センター」

■当座の代替施設が用意される中原区役所
当座の代替施設が用意される中原区役所 

本件は、現在川崎市議会第2回定例会が開催のさなか、2月19日に川崎市より代替施設について方向性が示されたものです。
コメントでお寄せいただいた通り、朝日新聞においても一部報道がなされておりますが、代替施設の面積等、詳細についてはこれから詰めていく段階にあります。

中原区役所および再開発地区において、どのようにスペースを捻出するものかはまだわかりません。
また朝日新聞の記事に無いところではプレハブ施設の完成は2017年度を目途とされていますが、こちらもまだ調整が必要なようです。

■朝日新聞による記事
朝日新聞の記事

■小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業のイメージパース
小杉町3丁目東地区の再開発ビル 
 
「小杉こども文化センター」は、小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業の区域内にあり、解体を行ったのちに建設を行う再開発ビルに再度入居をする予定です。

2016年3月の閉館から2019年度の完成までは約4年間を要し、それまでの代替施設は「模索をしたものの確保できなかった」ことが利用者向けの説明会でも告知されたばかりでした。

■小杉こども文化センターの休館告知
児童向け説明会のお知らせ 

「小杉こども文化センター」は官設・民営の子育て支援施設であり、川崎市の設置のもと、公益財団法人かわさき市民活動センターが運営しています。

小中学生を中心に年間4万人ほどの利用者があり、先だっての「代替施設のない4年間の休館」については見直しを求める多くの声が寄せられました。


ただ、再開発事業は10年以上前にキックオフしたものです。
同施設建て替え中の代替施設確保についてもかねてから利用者の声があがり、市議会等でも要望が行われていたものの、模索の結果代替施設は用意できないという結論に至っていました。

それに基づいて、先般の説明会でも「ゼロ回答」が結論として示されていたわけです。

広く告知された結果、市民の声が強まったことでこうもあっさり結論が覆るのであれば、最初からやろうと思えばできたのではないか、というのも率直な感想ですが、ともあれ代替施設が用意できることになったのは良かったと思います。

代替施設は場所や予算の制約があろうかと思いますが、なるべく利用者のニーズに応えるものになると良いですね。

■当初代替利用施設として示された、新丸子こども文化センター
新丸子こども文化センター

【関連リンク】
小杉町3丁目東地区市街地再開発組合
かわさき市民活動センター こども文化センター
とどろき学習室・よこはま学習室
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 東地区
2008/7/1エントリ 小杉町3丁目東地区再開発始動
2008/11/19エントリ 小杉町3丁目東地区再開発のコンサルを日本設計に委託
2010/10/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発事業の試験掘り実施
2011/7/26エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で商業・公共公益施設とタワーマンションを建設へ
2011/10/28エントリ 小杉町3丁目東地区再開発に三井不動産レジデンシャル・東急不動産が参画
2012/1/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発計画の素案を2012年2月提出へ、2013年3月の都市計画決定目指す
2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
2013/1/31エントリ 小杉町3丁目東地区再開発ビルに小杉こども文化センターと総合自治会館が移転決定
2015/4/8エントリ 小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業の組合設立認可と、商業・業務・公共公益施設の概要
2015/5/25エントリ 府中街道拡幅により安いステーキ「エル・アミーゴ」が閉店、50年の歴史に幕
2015/7/29エントリ 小杉町3丁目東地区:川崎信金武蔵小杉支店が「64Cafe」前に仮設店舗で2016年7月以降移転へ
2016/12/14エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で相次ぐ、既存店舗等の立ち退き。2016年3月末で「小杉こども文化センター」が閉館、2月17日に児童向け説明会を開催へ

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2016年
02月23日

ららテラス武蔵小杉の「フクスケコラージュ」「バンヤードストーム」閉店、「ドゥ アルシーヴ」に加えABC-MART新業態「シャルロット」出店決定

【Reporter:はつしも】

ららテラス武蔵小杉のレディスアパレル「バンヤードストーム」が、2016年2月14日をもって閉店となりました。
一方、同施設にはABC-MARTの新業態「シャルロット(Charlotte)」が出店することがわかりました。

本サイトでは、「フクスケコラージュ」が1月24日に閉店し、レディスアパレルの「Doux archives(ドゥ アルシーヴ)」が2016年春に出店予定であることを2016/1/14エントリにおいて先行してお伝えしておりました。
これにより、ららテラス武蔵小杉では「フクスケコラージュ」「バンヤードストーム」の2店舗と、「ドゥ アルシーヴ」「シャルロット」の2店舗が入れ替わることになります。

新店舗の告知はまだ行われていませんが、現在のところ「ドゥ アルシーヴ」は、3月10日(木)頃のオープン予定、「シャルロット」も今春オープン見込です。

■ABC-MARTの新業態「シャルロット」(渋谷店)
ABC-MARTの新業態「シャルロット」

「シャルロット」は、ABC-MARTが女性をターゲットに2014年に立ち上げた新業態です。
パリのエスプリをベースに、シューズだけでなくバッグ・アクセサリー・フレグランスなどのファッション雑貨も揃えています。

■「シャルロット」渋谷店の店内
「シャルロット」の店内

■ファッション雑貨等の展開
ファッション雑貨等の展開

同業態ではブランドのイメージキャラクターに「シャルロット」という架空の女性を配置し、店内はパリ在住のシャルロットの部屋をイメージしたものになっています。

これまでに新宿店を1号店として現在国内11店舗を展開し、神奈川県内では横浜市のノースポート・モールに店舗があります。
川崎市においては、ららテラス武蔵小杉が初出店となります。

■「シャルロット」のブランドサイト
http://maison-charlotte.net/

運営会社である株式会社エービーシー・マートは、同業態では完全にABC-MART色を排し、女性らしく瀟洒なイメージづくりを行っています。
ブランドサイトでもABC-MARTの名前やリンクは見当たらず、ABC-MART側のウェブサイトでもシャルロットの紹介はほとんど行われないなど、「無関係なブランド」という展開手法です。

■ららテラス武蔵小杉の「NEXT BLUE」
ららテラス武蔵小杉の「NEXT BLUE」

そういえば、ららテラス武蔵小杉では、「洋服の青山」の新業態「NEXT BLUE」1号店が出店していました。
こちらも紳士服の青山のイメージを一新したレディス展開をするべく、イメージキャラクターに桐谷美鈴さんを起用し、オープニングでは桐谷さんが同店に来店していました。

ただこちらでは一応ベースの品質として「青山」ブランドをある程度前面に出していましたので、「シャルロット」はより徹底したブランド分離といえるでしょう。

■武蔵小杉東急スクエアの「ABC-MART」
武蔵小杉東急スクエアの「ABC-MART」

■グランツリー武蔵小杉の「ABC-MART」
グランツリー武蔵小杉の「ABC-MART」

武蔵小杉では、武蔵小杉東急スクエア・グランツリー武蔵小杉にすでにそれぞれ「ABC-MART」が出店しています。
今回の「シャルロット」のららテラス武蔵小杉への出店は、既存店舗とのバッティング回避であり、女性向け店舗に特化している同施設のコンセプトに沿ったものでもあるでしょう。

これにより、株式会社エービーシー・マートによる店舗が武蔵小杉の3大複合商業施設に揃ったことになります。

■近接する「シャルロット」渋谷店(右手)と「ABC-MART」(左手)
「シャルロット」と近接する「ABC-MART」 

「シャルロット」の渋谷店や新宿店などは、いずれも近接した場所に「ABC-MART」があります。
スニーカーなどで一部アイテムは共通部分がありますから、物流などを効率化するドミナント戦略といえるでしょう。

■1月24日に閉店した「フクスケコラージュ」跡地
1月24日に閉店した「フクスケコラージュ」跡地

■2月14日に閉店した「バンヤードストーム」跡地
2月14日に閉店した「バンヤードストーム」跡地

2016/1/14エントリおよび本エントリ冒頭でお伝えしたとおり、ららテラス武蔵小杉では1月24日に「フクスケコラージュ」が閉店し、2月14日には「バンヤードストーム」が閉店しています。

これに対してフレンチスタイルのレディスアパレル「ドゥ アルシーヴ(Doux archives)」、今回お伝えした「シャルロット」が入れ替わりで入ることになりますね。

一見した並びでは、アパレルが並ぶ「バンヤードストーム」跡地に「ドゥ アルシーヴ」、ファッション雑貨が並ぶ「フクスケコラージュ」跡地に「シャルロット」の方がはまりそうですが、どちらになるかは現段階でわかりません。

今のところ「ドゥ アルシーヴ」は3月10日(木)オープンを予定していますので(多少の変更もありえますのでご了承ください)、そろそろ現地に告知等も掲出されるのではないでしょうか。

【関連リンク】
(ららテラス武蔵小杉関連)
シャルロット ブランドサイト
ららテラス武蔵小杉 ウェブサイト
WWDJAPAN.COM ABCマートが新業態「シャルロット」1号店をオープン
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南口地区 C地区
2014/4/17エントリ 「ららテラス武蔵小杉」プレス・関係者・地元向けプレオープンレポート
2014/4/18エントリ 「ららテラス武蔵小杉」の駐輪場ガイド
2015/1/16エントリ ららテラス武蔵小杉に新店舗。老舗シューズブランド「ビルケンシュトック」が2015年3月下旬出店へ
2015/3/6エントリ ららテラス武蔵小杉初の店舗入替、「ビルケンシュトック」が「ラコンテ・モア」閉店跡地に3月27日(金)オープン決定
2015/4/13エントリ ららテラス武蔵小杉にドイツの老舗シューズブランド「ビルケンシュトック」がオープン
2015/4/16エントリ ららテラス武蔵小杉が4月26日まで1周年セールを実施、本日「AfternoonTea TEA STAND」がリニューアルオープン
2015/7/8エントリ ららテラス武蔵小杉にアーバンリサーチの「KBF+」が9月上旬出店決定、既存店「DOORS」は併存し別店舗と入れ替えへ
2015/9/4エントリ ららテラス武蔵小杉の「TOCCA CASA」が閉店、アーバンリサーチ新店舗「KBF+」のオープン日が10月2日に決定
2016/1/14エントリ ららテラス武蔵小杉にフレンチスタイル「ドゥ アルシーヴ」が2016年春出店決定、「フクスケコラージュ」が1月24日閉店

(ABC-MART関連)
2008/6/29エントリ ABC-MART武蔵小杉店オープン
2014/2/16エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の道路拡幅と、「ABC-MART武蔵小杉店」閉店
2014/9/15エントリ 「グランツリー武蔵小杉」に「リンガーハット」「ABC-MART」、UCC新業態「メロウブラウンコーヒー」が出店

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2016年
02月22日

セントア武蔵小杉でアートを発信「小杉画廊」でグループ展「Morphius」開催中、4月5日~10日には武蔵小杉の猫写真展も開催へ

【Reporter:はつしも】

セントア武蔵小杉A棟の3階に、アートスペース「小杉画廊」があります。
小規模ながら文化を発信する場所として、今回は注目をしてみました。

現在はアクリル画・水彩画・CG・フォト―アーティストの4名によるグループ展「Morphius」が、2月28日(日)まで開催されています。

■セントア武蔵小杉A棟
セントア武蔵小杉A棟

セントア武蔵小杉A棟は、小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業の一環として建設された商業・業務施設です。
南武線沿いに細長い形状で、タワーマンション「プラウドタワー武蔵小杉」と一体化しています。

ここには従来から当該地区で営業をしていた「あかつき証券」「味奈登庵」などが再入居しているほか、スリーエフの新業態コンビニ「gooz武蔵小杉店」など新テナントも出店しました。

■3階の「小杉画廊」
3階の「小杉画廊」

■「Morphius」開催中の「小杉画廊」
「Morphius」開催中の「小杉画廊」

そして同ビル3階にあるのが、「小杉画廊」です。
画廊内は白い壁面のシンプルなデザインで、さまざまなジャンルの展示ができるようになっています。

■「Morphius」展
「Morphius」展

現在開催されている「MORPHIUS展」は、アクリル画の小林舞香さん、水彩画の海老根俊雄さん、CG画のうえだまさのぶさん、フォトアーティストのYoshuaさんの4名合同により開催されています。 共通するテーマは「青」で、いずれも「青」を基調とした作品が揃えられています。

■小林舞香さんのアクリル画
小林舞香さんのアクリル画

小林舞香さんは、写実的なアクリル画です。
最近はデジタル加工の技術も発達しましたが、アクリル絵の具で描くアナログスタイルにこだわっています。

■海老根俊雄さんの水彩画
海老根俊雄さんの水彩画

海老根俊雄さんは、水彩画です。
独学で学んだ水彩画には青空や雲、緑の平原などが描かれて、とても優しい色彩が特徴です。

■うえだまさのぶさんのCG画
うえだまさのぶさんのCG画

うえだまさのぶさんは、屋久島の風景を空想画にしています。
手書きのアクリル画から、近年はCG中心に創作活動をされているようです。

■Yoshuaさんのフォトアート
Yoshuaさんのフォトアート

そしてYoshuaさんは、フォトアーティストです。
撮影した写真をベースにCG加工を加えて、幻想的な世界を表現しています。

4人のアーティストの作品はいずれもファンタジックな色彩が強く、見ていると想像が広がりました。

■うえだまさのぶさんの「モルフィウス姫の墓」
うえだまさのぶさんの「モルフィウス姫の墓」

こちらは、うえだまさのぶさんの「モルフィウス姫の墓」です。
本作品のタイトルの一部が、今回のグループ展のタイトル「Morphius」にもなっています。

巨木や深い森の中の風景が、確かに屋久島を思わせます。

■地元・武蔵小杉周辺の風景をベースにしたYoshuaさんの作品
地元・武蔵小杉周辺の風景をベースにしたYoshuaさんの作品

Yoshuaさんは、武蔵小杉在住のフォトアーティストです。
これらの作品のベースとなった写真の多くは、多摩川など地元で撮影されたものなのだそうです。

今回の「Morphius」に続いて、Yoshuaさんは4月5日(火)~4月10日(日)にも「小杉画廊」での展示会「Ashuna」を計画されています。
その中で「武蔵小杉周辺の猫写真展」も同時開催されるそうですので、猫がお好きな方など、訪れてみてはいかがでしょうか。

■「写真撮影OK」
「写真撮影OK」

なお、「Morphius」では、写真撮影がOKになっています。タグ「#モルフィウス」を付けてSNS拡散すると、抽選で看板が当たるそうです。
新丸子の雑貨店「Common Life」なども写真撮影・SNS掲載歓迎となっていますが、最近ではこういった対応も広がってきていますね。

■「Morphius」facebookページ

明日、22日月曜日はギャラリーがお休みです。ご注意下さいませ。写真は今日、日曜日の会場の様子です。(お客様の配慮でサムネイルサイズです)また23日火曜日からお待ちしております!

Posted by Morphius on 2016年2月21日


また「Morphius」ではfacebookページも開設していますので、もう少し画廊の雰囲気を知りたい方などは、こちらもご参照ください。

日常生活の中ではアートとの出会いは限られていますし、その中で自分の心の琴線に触れるものを見つけるのは「縁」ではないかと思います。
市民ミュージアムもありますが少々駅からの距離もあり、なかなかの規模感で「今日は市民ミュージアムに行く」という多少の気合も必要でしょう。

そんな中、武蔵小杉駅の近くで、ちょっとだけ立ち寄ってアートを楽しめるのが「小杉画廊」です。
今後の出展予定もかなり先まで埋まっているようで、武蔵小杉の文化発信スポットとして貴重な存在
ではないかと思いました。

■「小杉画廊」の南武線側の窓
「小杉画廊」の南武線側の窓

■「小杉画廊」の店舗情報
▼所在地:中原区小杉町3-1501-1 セントア武蔵小杉A棟3階
▼営業時間:展示会によって異なります。「Morphius」は11:00~18:00(最終日2月28日は16:00)
▼定休日:月曜日
▼Web:
http://www.geocities.jp/kosugiga/index.html

【関連リンク】
Morphius ウェブサイト
小林舞香さん ウェブサイト
海老根俊雄さん ウェブサイト
うえだまさのぶさん(屋久島アートのアトリエ 縄文じいさん) ウェブサイト
Yoshuaさん ウェブサイト

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2016年
02月19日

新丸子東3丁目の賃貸マンション「カーサブライト」完成、1階に市ノ坪の「保育ルームClover武蔵小杉園」が2016年4月移転

【Reporter:はつしも】

新丸子東3丁目の旧「小杉駅南部地区F地区」の住宅地に、6階建ての店舗付きマンション「(仮称)新丸子東3丁目計画」が建設されることを2015/7/14エントリでお伝えしておりました。
これは賃貸マンション「カーサブライト」という名称でほぼ完成にいたり、すでに不動産仲介のハウスメイトが入居者募集を行っています。

また1階の店舗区画には、現在市ノ坪にある「保育ルームClover 武蔵小杉園」が移転する形になります。

■「カーサブライト」が建設中の新丸子東3丁目
「カーサブライト」が建設中の新丸子東3丁目

■「カーサブライト」
「カーサブライト」

東急武蔵小杉駅周辺は、武蔵小杉再開発の初期に「小杉駅南部地区」として位置づけられ、A地区からF地区までの6地区に分けて再開発が検討及び推進されてきました。
主にA・B地区は武蔵小杉東急スクエア、C地区はららテラス武蔵小杉、D地区はミッドスカイタワー、E地区はステーションフォレストタワーなどの事業がすでに竣工しています。

「F地区」についてはまちづくり勉強会による検討の結果、全区域での再開発は行わないことになりました。
区域の一部を「新丸子東3丁目東地区」として分割し、TKS武蔵小杉ビル(現KDX武蔵小杉ビル)やブリリア武蔵小杉、フローラルガーデンが建設、竣工しています。

■防護シートが外れる前の「カーサブライト」と周辺の街並み
防護シートが外れる前の「カーサブライト」と周辺の街並み

残った「旧F地区」は戸建てを中心とした住宅街ですが、その後も中小規模のマンション建設など建物の更新が個別に続いています。
「カーサブライト」も、一部戸建ての用地が転換されたものです。

■「カーサブライト」の賃貸募集告知
「カーサブライト」の賃貸募集告知

建設工事の仮囲いがついている間、「カーサブライト」の現地には、賃貸募集の告知が掲示されていました。
ワンルーム27平米前後、賃料は管理費を含めて9~10万円程度というところです。

都心にも住めるような賃料ですが、ここは周囲にフーディアム、ららテラス、武蔵小杉東急スクエア、グランツリーが揃い、武蔵小杉駅の旧駅・新駅両方が利用できます。
再開発前とは全く状況が異なっていまして、それにより賃料も高くなっているということでしょう。

より高い賃料が見込めるようになるということは、土地オーナーからするとマンション経営など開発を行う場合の事業採算性が相対的に高まるわけです。
周辺の利便性向上に伴って、こういった土地利用転換が進むことは必然といえます。

■1階の平面図
1階の平面図

また現地には、1階の平面図も掲示されていました。
店舗は1区画で、面積からいってもテナントは前述の「保育ルームClover 武蔵小杉園」のみとなるでしょう。

■市ノ坪の「保育ルームClover 武蔵小杉園」
市ノ坪の「保育ルームClover武蔵小杉園」

移転する「保育ルームClover武蔵小杉園」は、市ノ坪の東福寺向かい側(市ノ坪交差点近く)にあります。
利用者のお住まいによって差が出てくると思いますが、「カーサブライト」に移転することによって、駅からのアクセスや周辺道路の環境が全体としては良くなりそうです。

「カーサブライト」は2016年2月末完成、3月中旬に入居開始を予定しています。
新年度スタート前の入居であり、地方からの大学生や独身の会社員などが入居するのではないでしょうか。

【関連リンク】
保育ルームClover ウェブサイト
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区
2008/12/15エントリ  小杉駅南部地区F地区と新丸子東3丁目地区
2015/7/14エントリ パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー近接「旧F地区」に店舗付きマンションが着工、2016年2月完成へ

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2016年
02月18日

武蔵小杉東急スクエア・フードショースライスに「はらドーナッツ」「中華惣菜上海灘」「天領庵」が同時オープン

【Reporter:はつしも】

本サイトでこれまでご案内しておりました通り、武蔵小杉東急スクエア・フードショースライスに、「はらドーナッツ」「中華惣菜 上海灘」「天領庵」が2016年2月17日にオープンしました。

■フードショースライス2階の「はらドーナッツ」
フードショースライス2階の「はらドーナッツ」 

はらドーナッツ武蔵小杉東急フードショースライス店 

「はらドーナッツ 武蔵小杉東急フードショースライス店」は、フードショースライス2階の旧「ぐるチュロ」跡地に出店しました。

途中、つなぎでワッフル店などが期間限定出店していましたが元々ドーナツ店の区画でしたから、ある程度設備を活かした「居抜き」のような形で出店できたかもしれません。

■「はらドーナッツ」OPEN記念イベント
「はらドーナッツ」OPEN記念イベント

「はらドーナッツ」では、明日2月19日(金)まで、オープン記念キャンペーンが開催されています。
オープン2日目ということもあってか、本日もレジには行列ができていました。

■「はらドーナッツ」のドーナッツ
「はらドーナッツ」のドーナッツ 

同店のドーナッツは店名にもなっている「はらドーナッツ」をはじめ、豆乳とおからをたっぷり使った素朴な味わいが特徴です。

健康志向というだけではなく、もっちりとした食感にほんのりとした甘味がおいしいです。

また価格もひとつ120円~160円程度とお手頃で、この点は旧「ぐるチュロ」と異なります。

■ぷちギフトラッピング
ぷちギフトラッピング

また同店では、+51円でギフトラッピングも可能です。
それほど大仰ではない、ちょっとしたプレゼントに良いかもしれませんね。

■「はらドーナッツ」のラスク
「はらドーナッツ」のラスク

そしてこちらは、ドーナッツとあわせて販売されていた「はらドーナッツ」のラスク(381円)です。
看板商品の「はらドーナッツ」を一口サイズにカットし、フレッシュバターとキャラメルソースで焼き上げ、フランス産岩塩をアクセントにした一品です。

■フードショースライス1階の「中華惣菜 上海灘」
フードショースライス1階の「中華惣菜 上海灘」

「中華惣菜 上海灘」

続いて、フードショースライス1階に出店した2店舗を見ていきましょう。

まずこちらは、オープン当初は弁当店「知久屋」が営業していた区画に出店した「中華惣菜 上海灘 東急武蔵小杉店」です。

2016/2/8エントリでご紹介した通り、同店はリエトコート武蔵小杉イーストタワーに本社を置く株式会社東方紅による中華惣菜店です。
地元出店となった「東急武蔵小杉店」には、中華惣菜のほかお弁当類が並んでいました。

■寿司店「天領庵」
寿司店「天領庵」

そして最後の3店舗目の「天領庵」は、寿司店です。
この区画は従来「築地勝鬨寿司」がありましたが、そのまま居抜きで「天領庵」になりました。

■「天領庵」イートインのメニュー
「天領庵」イートインのメニュー

「天領庵」は、「築地勝鬨寿司」同様、フードショースライス唯一のイートインスペースが用意されています。

メニューを参照すると、おおよそ税込1,000円~1,600円程度で食べることができます。
武蔵小杉東急スクエアの5階レストランフロアはなかなか混雑していますが、ここは穴場的なスポットになっていますから、さっくりと食事をしても良いかもしれません。


以上、武蔵小杉東急スクエアに同時出店した3店舗をご紹介いたしました。

フードショースライスでは定番として残る店舗もありつつ、今後も一定割合で新陳代謝が行われるのではないでしょうか。

【関連リンク】
はらドーナッツ 武蔵小杉東急フードショースライス店
株式会社東方紅
武蔵小杉東急スクエア ウェブサイト
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区A地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区B地区
2013/4/1エントリ 「武蔵小杉東急スクエア」関係者・プレス向け内覧会レポート
2013/4/4エントリ 武蔵小杉東急スクエア・中原図書館の駐輪場ガイド
2013/4/16エントリ 武蔵小杉東急スクエア「フードショースライス」の「ぐるチュロ」
2015/3/17エントリ 武蔵小杉東急スクエア・フードショースライス「ににぎ」「おこわ米八」が相次ぎ閉店、跡地の「ジスウィーク」に19日より葛西「ビッグベル」が登場
2015/4/14エントリ 武蔵小杉東急スクエアが2014年度に過去最高の売上高・来館者数を記録、4月22日まで2周年記念セールを実施中
2015/6/13エントリ 「東急武蔵小杉駅開業70周年記念入場券」発売および「記念イベント」開催レポート
2015/8/16エントリ 武蔵小杉東急スクエアの展望デッキに「東急武蔵小杉駅70周年記念展示」が新登場
2015/10/21エントリ 武蔵小杉東急スクエア「ぐるチュロ」10月28日閉店、「NINA」跡地に「ルピシア」10月29日オープン
2012/12/15エントリ 武蔵小杉東急スクエアの「BAGEL & BAGEL with She Knows Bakery」
2015/11/4エントリ 武蔵小杉東急スクエア・フードショースライスの「ぐるチュロ」「NINA」跡地に「コーキーズクッキー」「ルピシア」がオープン2016/1/12エントリ 神戸発の人気店「はらドーナッツ」が武蔵小杉東急スクエア・フードショースライスに2016年2月中旬出店決定
2016/2/8エントリ 武蔵小杉東急スクエア・フードショースライス「はらドーナッツ」のオープン日が2月17日(水)に決定、中華惣菜「上海灘」・寿司「天領庵」も同日オープン

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2016年
02月14日

小杉町3丁目東地区再開発で相次ぐ、既存店舗等の立ち退き。2016年3月末で「小杉こども文化センター」が閉館、2月17日に児童向け説明会を開催へ

【Reporter:はつしも】

小杉町3丁目の「小杉こども文化センター」が、2016年3月末をもって一旦閉館となることがわかりました。
これは「小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業」の進捗によるもので、同地区内ではほかにも「ドトールコーヒーショップ武蔵小杉店」など閉店が相次いでいます。

これを受けて「小杉子ども文化センター」は、児童向けの説明会を2月17日(水)に開催します。

■小杉町3丁目東地区の「小杉こども文化センター」
小杉町3丁目東地区の「小杉こども文化センター」

「小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、旧中原図書館やみずほ銀行、川崎信用金庫、UR小杉アパートなどの用地を権利変換によってまとめ、商業・業務施設及びタワーマンションを建設する大規模な再開発事業です。

2016年度中の権利変換計画認可・土地の明渡し・再開発ビル着工、2019年度中の竣工を予定しています。

その区域内に入っているのが「小杉こども文化センター」で、武蔵小杉東急スクエアに面した一角で古くから運営されていました。

■かわさき市民活動センター 小杉こども文化センター
http://www3.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp/seishonen/shisetsu/3/11/

「小杉こども文化センター」は官設・民営の子育て支援施設であり、川崎市の設置のもと、公益財団法人かわさき市民活動センターが運営しています。

■「小杉こども文化センター」のイベント告知
「小杉こども文化センター」のイベント告知

同施設では小学生~高校生など児童が自由に遊べる場所を提供しており、児童向けのイベントを開催しているほか、青少年団体や市民活動団体も利用することができます。
東日本大震災により川崎市に避難をしてきた子供たちの学習支援を行う「とどろき学習室」は、ここで継続的に開催されてきました。

■新たな「小杉こども文化センター」が入居する再開発ビル
小杉町3丁目東地区の再開発ビル

同施設は2016年3月末に閉館後、4月より解体の準備が始まることになります。

解体後、当該地区に2019年度完成予定の「小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業」の再開発ビルにあらためて入居するかたちになり、それまでの約4年間は特に代替施設は用意されないことがあきらかになりました。

武蔵小杉駅周辺の不動産はどこも一杯の状況で、模索はしたもののコスト見合いも含め、4年間代替できる施設は見つからなかったということです。

■小杉こども文化センターの説明会告知
児童向け説明会のお知らせ

冒頭に申しあげたとおり、小杉こども文化センターでは、一時閉館に伴う児童向けの説明会を2月17日(水)に開催します。

入口に告知が掲示されていまして、従来から予定されている「こども会議」の中で説明をされるということです。

■新丸子こども文化センター
新丸子こども文化センター

川崎市としては、「小杉こども文化センター」の建て替え期間中は、近隣の「新丸子こども文化センター」「住吉こども文化センター」などの利用を推奨するほか、利用団体には他施設の紹介を行うものとしています。

ただ実際に利用する子供たちの立場からすると、各地域ごとの子供の世界やローカルルールもありますので、移行にはハードルがあるかもしれませんね。

■既存店舗の立ち退きが進む小杉町3丁目東地区
既存店舗の立ち退きが進む小杉町3丁目東地区

さて、小杉町3丁目東地区の全域を見渡しますと、「小杉こども文化センター」だけでなく、各所で既存店舗の立ち退きが相次いでいます。

■12月10日に閉店した「ドトールコーヒーショップ武蔵小杉店」
1月●日に閉店した「ドトールコーヒーショップ武蔵小杉店」

■同店の閉店告知
同店の閉店告知

こちらはイトーヨーカドー向かい側の「ドトールコーヒーショップ」で、12月10日に閉店していました。
このビルの解体が今すぐ行われるわけではありませんが、再開発計画に先行しての閉店となるものです。

■ダイソー併設の花屋・寿司店の跡地
ダイソー併設の花屋・寿司店の跡地

また、ダイソー(旧マルエツ小杉店)に併設されていた花屋や寿司店も、すでに閉店しています。

■立ち退きが相次ぐ「有馬第2ビル」
立ち退きが相次ぐ「有馬第2ビル」

そして、店舗の立ち退きが進んでいるのが、こちらの「有馬第2ビル」です。
地下に居酒屋「雪国」などが入居している雑居ビルです。

■有馬第2ビルの閉店告知
有馬第2ビルの閉店告知

有馬第2ビルの閉店告知

有馬第2ビルの閉店告知

「有馬第2ビル」の外観を見ただけではわからないのですが、ビル内に入るとご覧の通り各店舗の閉店告知が並んでいます。

「サンライズジャパン」「ビリヤード住吉」の閉店告知は「ドトール」と同じフォーマットです。
これは「小杉町3丁目東地区再開発組合」が提供する共通フォーマットなのでしょうね。


前述の通り、小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業は2016年度中の土地の明渡し・再開発ビル着工を予定していますから、今後徐々に既存店舗の移転や閉店が進められていくことになるのではないでしょうか。

■残された旧中原図書館
残された旧中原図書館

再開発地区内の大規模な施設としては、2013年に閉館した「旧中原図書館」が、空き家のまま現在も残されています。

この敷地の一部がバイク駐車場として暫定的に運用されていますが、こちらも含めていずれ解体スケジュールが示されるものと思います。

【関連リンク】
小杉町3丁目東地区市街地再開発組合
かわさき市民活動センター こども文化センター
とどろき学習室・よこはま学習室
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区 東地区
2008/7/1エントリ 小杉町3丁目東地区再開発始動
2008/11/19エントリ 小杉町3丁目東地区再開発のコンサルを日本設計に委託
2010/10/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発事業の試験掘り実施
2011/7/26エントリ 小杉町3丁目東地区再開発で商業・公共公益施設とタワーマンションを建設へ
2011/10/28エントリ 小杉町3丁目東地区再開発に三井不動産レジデンシャル・東急不動産が参画
2012/1/30エントリ 小杉町3丁目東地区再開発計画の素案を2012年2月提出へ、2013年3月の都市計画決定目指す
2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
2013/1/31エントリ 小杉町3丁目東地区再開発ビルに小杉こども文化センターと総合自治会館が移転決定
2015/4/8エントリ 小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業の組合設立認可と、商業・業務・公共公益施設の概要
2015/5/25エントリ 府中街道拡幅により安いステーキ「エル・アミーゴ」が閉店、50年の歴史に幕
2015/7/29エントリ 小杉町3丁目東地区:川崎信金武蔵小杉支店が「64Cafe」前に仮設店舗で2016年7月以降移転へ

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2016年
02月12日

武蔵小杉再開発・中丸子地区の新設幹線道路に自転車走行用ガイドが設置

【Reporter:はつしも】

中丸子地区の、綱島街道から府中街道までを結ぶ新設幹線道路に、自転車用のガイドが設置されました。

■中丸子地区の新設幹線道路
中丸子地区の新設幹線道路

武蔵小杉再開発では、綱島街道の東側一帯を「中丸子地区」として区分しています。
中丸子地区においては「リエトコート武蔵小杉」「THE KOSUGI TOWER」「野村不動産武蔵小杉ビル」などの開発が行われるとともに、地区を縦断する幹線道路が新設されました。

この幹線道路は、武蔵小杉駅東口駅前広場からパークシティ武蔵小杉の間を抜ける「都市計画道路 武蔵小杉駅南口線」と一体的に接続されており、武蔵小杉駅東口から府中街道へのショートカットルートとしても機能しています。

上記写真は府中街道側の始点から幹線道路を見たもので、車道両側に自転車の進行方向を示すガイドが設置されています。

■自転車の進行方向を示すガイド
自転車の進行方向を示すガイド

国土交通省の整備方針において、この「矢羽」のサインは完全な自転車「専用」走行帯」であることを示すものではなく、十分な車幅がない場合など、自転車と自動車が混在せざるを得ない場合にガイドとして設置するものとされています。

この幹線道路は今回のガイド設置に当たって、拡幅や車道の白線の再調整等は全く行っておりません。
「もともと自転車が通行すべきであった場所と進行方向を、あらためてガイドによって明示した」
という位置づけになります。

■(参考)綱島街道の自転車専用レーン
(参考)綱島街道の自転車専用レーン

■(参考)綱島街道の市ノ坪交差点の自転車・自動車混在区間
(参考)綱島街道の市ノ坪交差点の自転車・自動車混在区間

綱島街道においては、物理的な車道との隔離はありませんが「自転車専用」のレーンが設置されています。
自転車専用レーンの場合は、アスファルトがベタ塗りで車道と区分されることになります。

ただし交差点においては、中丸子の新設幹線道路と同じく矢羽のサインに切り替わり、車との混在を示すかたちになります。

以前、プラウドタワー前の矢羽のサインを「自転車専用レーン」とご紹介していましたが、広義の自転車用レーンの一種ではありますが厳密には「専用」ではありませんでした。

■THE KOSUGI TOWER付近の駐車
THE KOSUGI TOWER付近の駐車

中丸子地区の幹線道路では、府中街道からスタートしてTHE KOSUGI TOWER付近に至ると、かねてから工事のトラック等の駐車が多くなっています。
ここを自転車で通行するには大きく車道中央に膨らまざるを得ませんので、注意が必要です。

■武蔵小杉新駅前の交差点
武蔵小杉新駅前の交差点

また武蔵小杉新駅前においては、交通量の多い交差点があります。
ここは市道36号線と交差しており、特に朝ラッシュなどは市道側から新駅に向かう歩行者・自転車も多いために無理な横断は危険です。

■中原消防署前交差点
中原消防署前交差点

そして新駅前の交差点を越えて、中原消防署前交差点に到着したところで中丸子地区の幹線道路は終点となります。
この先は都市計画道路 武蔵小杉駅南口線と一体的につながっていますが、自転車用のガイドもここで終点となり、武蔵小杉駅東口までは続いていません。

■武蔵小杉周辺の自転車用レーン等設置区間マップ
武蔵小杉周辺の自転車用レーン設置区間マップ
※赤:自転車専用レーン 青:その他自転車用レーン・ガイド等

武蔵小杉駅周辺では、主に再開発にあわせて道路拡幅が行われ、それと並行して自転車用レーン等の設置が進められてきました。

自転車の交通ルールは以前よりは認知度が高まってきたように思いますが、車道を逆走するなどの危険なケースも見受けられるほか、南武沿線道路の車道での転倒による自動車との接触事故も発生するなど多くの課題が残されています。

今回は道路拡幅や車線の調整により自転車用の走行スペースを確保するものではありませんが、自転車の逆走を抑止するという点では一定の効果が期待されるところです。

今後は再開発地区だけでなく、専用レーンの設置が難しい既存の道路にも今回のような自転車用ガイドが設置されていくのではないでしょうか。

【関連リンク】
2011/5/29エントリ 木月住吉町の自転車専用レーン
2014/11/17エントリ グランツリー武蔵小杉オープン直前、綱島街道の拡幅車線・自転車専用レーンが供用開始
2015/3/21エントリ 府中街道拡幅区間の自転車専用レーンが一部供用開始

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